WEBVTT 00:00:01.509 --> 00:00:03.825 政治学者の友達が 数カ月前にこんな予言をしました 00:00:03.825 --> 00:00:05.428 政治学者の友達が 数カ月前にこんな予言をしました 00:00:05.428 --> 00:00:07.496 政治学者の友達が 数カ月前にこんな予言をしました 00:00:07.496 --> 00:00:10.410 「財政の崖が訪れるのは2013年の初めだ 00:00:10.410 --> 00:00:14.016 「財政の崖が訪れるのは2013年の初めだ 00:00:14.016 --> 00:00:16.776 民主党も共和党も この問題の解決を望んでいるけど 先に動くのを嫌がっている 00:00:16.776 --> 00:00:19.601 民主党も共和党も この問題の解決を望んでいるけど 先に動くのを嫌がっている 00:00:19.601 --> 00:00:23.818 ギリギリまで解決を引き延ばしたがっている 00:00:23.818 --> 00:00:26.438 これから君は 色々なところで 交渉が難航してるとか 00:00:26.438 --> 00:00:29.658 これから君は 色々なところで 交渉が難航してるとか 00:00:29.658 --> 00:00:32.407 決裂したとかという報道を聞くことになるだろう 00:00:32.407 --> 00:00:34.569 でも クリスマスか新年辺りには 00:00:34.569 --> 00:00:37.115 でも クリスマスか新年辺りには 00:00:37.115 --> 00:00:39.723 『万事解決』しているだろうね」と 00:00:39.723 --> 00:00:44.311 彼は数ヶ月前は この問題は98%の確率で 解決すると言っていました 00:00:44.311 --> 00:00:46.745 しかし今朝 彼からきたメールには 00:00:46.745 --> 00:00:50.724 「基本的には僕の予測通りだよ でも問題が解決する確率は 00:00:50.724 --> 00:00:52.400 80%に下がったね」とありました NOTE Paragraph 00:00:52.400 --> 00:00:54.944 私はこの話からあることを思い出しました 00:00:54.944 --> 00:00:56.937 これまでアメリカの歴史の中で 二つの党派の対立があったとき 00:00:56.937 --> 00:01:00.837 これまでアメリカの歴史の中で 二つの党派の対立があったとき 00:01:00.837 --> 00:01:03.978 経済は崩壊の淵に立っていたということです NOTE Paragraph 00:01:03.978 --> 00:01:08.218 一番有名な歴史上の例は ハミルトンとジェファソンの戦いです 00:01:08.218 --> 00:01:11.779 一番有名な歴史上の例は ハミルトンとジェファソンの戦いです 00:01:11.779 --> 00:01:14.100 両者はドル貨幣の発行と安定化について議論しました 00:01:14.100 --> 00:01:17.344 ハミルトンは「アメリカに最初の銀行となる 中央銀行を設立すべきだ 00:01:17.344 --> 00:01:19.143 さもなくばドルの価値はなくなり 経済は機能しなくなるだろうと」主張しました 00:01:19.143 --> 00:01:20.768 さもなくばドルの価値はなくなり 経済は機能しなくなるだろう」と主張しました 00:01:20.768 --> 00:01:23.177 一方 ジェファソンの意見は 「国民は中央銀行なんて信用しないだろう 00:01:23.177 --> 00:01:26.965 独立戦争に勝って自由を得たばかりなのに 中央権力など受け入れられない」というものでした 00:01:26.965 --> 00:01:32.487 この論争はアメリカ経済の最初の150年を 決定付けるものでした 00:01:32.487 --> 00:01:36.137 いつだって党派が対立するときは 「経済が崩壊する」と言われますが 00:01:36.137 --> 00:01:38.325 いつだって党派が対立するときは 「経済が崩壊する」と言われますが 00:01:38.325 --> 00:01:40.474 対立の当事者以外はお金を散財し 00:01:40.474 --> 00:01:43.698 欲しい物を買うなんてことも 多いものです NOTE Paragraph 00:01:43.698 --> 00:01:46.431 さて 現在の経済を簡単に説明しますと 00:01:46.431 --> 00:01:48.210 さて 現在の経済を簡単に説明しますと 00:01:48.210 --> 00:01:50.774 実は財政の崖というのも 党派の対立の見せかけに過ぎないのです 00:01:50.774 --> 00:01:53.240 実は財政の崖というのも 党派の対立の見せかけに過ぎないのです 00:01:53.240 --> 00:01:56.662 どちらの党がどのような主張をしているか忘れましたが 00:01:56.662 --> 00:01:59.023 財政の「崖」と呼ぶほど斜面は急でないと言う人や 00:01:59.023 --> 00:02:01.069 逆に 「崖」どころではなく緊縮危機だと言う人もいます 00:02:01.069 --> 00:02:03.455 また一方で 財政に目を向けるのは本質的ではなく これは政治戦略だという人もいます 00:02:03.455 --> 00:02:06.232 要するに これは自作自演の自爆で 00:02:06.232 --> 00:02:10.929 本質的な「不可避の事柄」の解決から 目を背けようとしているのです 00:02:10.929 --> 00:02:14.556 「不可避の事柄」とはこういう事です 00:02:14.556 --> 00:02:18.914 ここのグラフは 議会予算局が発表した アメリカの借金とGDPの将来予測です 00:02:18.914 --> 00:02:21.276 このグラフは 議会予算局が発表した アメリカの借金とGDPの将来予測です 00:02:21.276 --> 00:02:24.644 水色の点線は 議会が何の対策もしなかった場合の試算です 00:02:24.644 --> 00:02:26.773 水色の点線は 議会が何の対策もしなかった場合の試算です 00:02:26.773 --> 00:02:30.848 水色の点線は 議会が何の対策もしなかった場合の試算です 00:02:30.848 --> 00:02:34.364 ご覧の通り 2027年あたりで アメリカの債務額はギリシャ並みになり 00:02:34.364 --> 00:02:36.652 ご覧の通り 2027年あたりで アメリカの債務額はギリシャ並みになり 00:02:36.652 --> 00:02:39.540 GDPの約130%にまで達しています 00:02:39.540 --> 00:02:42.900 つまり 今後20年の間に 議会が一切手を打たなければ 00:02:42.900 --> 00:02:45.270 つまり 今後20年の間に 議会が一切手を打たなければ 00:02:45.270 --> 00:02:48.944 アメリカが世界中の投資家から見放される日が来るのです 00:02:48.944 --> 00:02:50.545 彼らはこう言うでしょう 00:02:50.545 --> 00:02:53.335 「アメリカはもう信用しない これ以上金は貸さないよ 00:02:53.335 --> 00:02:55.374 利率を高くしない限りはね」 00:02:55.374 --> 00:02:58.240 その瞬間にアメリカ経済は崩壊するのです 00:02:58.240 --> 00:03:00.089 でもギリシャと違って 私たちには20年も猶予があります 00:03:00.089 --> 00:03:03.991 でもギリシャと違って 私たちには20年もの猶予があります 00:03:03.991 --> 00:03:06.212 この危機を回避する事もできます 00:03:06.212 --> 00:03:09.907 そして財政の崖を回避するには 両党をあと一押しするだけでいい 00:03:09.907 --> 00:03:13.444 そして財政の崖を回避するには 両党をあと一押しするだけでいい NOTE Paragraph 00:03:13.444 --> 00:03:16.852 この財政の崖に対して 全く違った見方もあります 00:03:16.852 --> 00:03:19.796 濃い青色のグラフは 政府の支出額です 00:03:19.796 --> 00:03:23.253 水色のグラフは 政府の収入額です 00:03:23.253 --> 00:03:26.013 昨今のアメリカは一部の短い期間を除いて 収入より支出が多かったことが分かります 00:03:26.013 --> 00:03:29.645 昨今のアメリカは一部の短い期間を除いて 収入より支出が多かったことが分かります 00:03:29.645 --> 00:03:32.845 だから債務が膨らむのです 00:03:32.845 --> 00:03:36.724 さらに 時が経つにつれてこのギャップが 広がっていくのが見て取れます 00:03:36.724 --> 00:03:39.740 さらに 時が経つにつれてこのギャップが 広がっていくのが見て取れます 00:03:39.740 --> 00:03:41.789 ちなみに このグラフは2021年までしか予測していません 00:03:41.789 --> 00:03:45.452 2030年にはこの現象はよりひどくなります NOTE Paragraph 00:03:45.452 --> 00:03:49.577 問題の本質は このグラフに表れています 00:03:49.577 --> 00:03:52.666 民主党は言います 「大したことじゃない 00:03:52.666 --> 00:03:56.784 ちょっと税金を上げて ギャップを埋めるだけだ 00:03:56.784 --> 00:03:59.040 富裕層に増税すればいい」 00:03:59.040 --> 00:04:01.663 共和党は言います 「待て もっと良い方法がある 00:04:01.663 --> 00:04:03.102 両方の線を下げたら良い 00:04:03.102 --> 00:04:07.057 政府の支出を減らして 税率も下げよう 00:04:07.057 --> 00:04:10.506 その方が長い目で見ると 財政のために良いだろう?」 00:04:10.506 --> 00:04:12.985 その方が長い目で見ると 財政のために良いだろう?」 00:04:12.985 --> 00:04:17.564 この民主党と共和党の深い対立の背後には 00:04:17.564 --> 00:04:19.344 この民主党と共和党の深い対立の背後には 00:04:19.344 --> 00:04:22.729 政治家ではなく政治屋としての 00:04:22.729 --> 00:04:28.102 内部競争や 政治活動などがうごめいています 00:04:28.102 --> 00:04:32.363 一方でとても興味深くすばらしい 2つの経済観の違いとも言えます 00:04:32.363 --> 00:04:34.796 一方でとても興味深くすばらしい 2つの経済観の違いとも言えます 00:04:34.796 --> 00:04:38.323 一方でとても興味深くすばらしい 2つの経済観の違いとも言えます NOTE Paragraph 00:04:38.323 --> 00:04:43.146 共和党はいわば 経済を精密な機械だと考えています 00:04:43.146 --> 00:04:48.277 共和党はいわば 経済を精密な機械だと考えています 00:04:48.277 --> 00:04:51.588 完璧な機械です 00:04:51.588 --> 00:04:56.066 残念ながら 日本製かドイツ製でしょうね 00:04:56.066 --> 00:04:58.919 この機械は 人々の生産活動を入念に調べて 00:04:58.919 --> 00:05:04.015 この機械は 人々の生産活動を入念に調べて 00:05:04.015 --> 00:05:06.364 資源、お金、労働力、資本、機械を 00:05:06.364 --> 00:05:10.614 生産性の低い部分から高い部分へ 移動させます 00:05:10.614 --> 00:05:12.210 瞬間的に混乱が起こるでしょうが 00:05:12.210 --> 00:05:15.704 生産性の高い所を強くし 00:05:15.704 --> 00:05:18.334 低い所を潰します 00:05:18.334 --> 00:05:21.110 結果として 社会システムは全ての人にとって より効率的で豊かになります 00:05:21.110 --> 00:05:23.448 結果として 社会システムは全ての人にとって より効率的で豊かになります 00:05:23.448 --> 00:05:27.361 この共和党の考えの中では 政府の役割は小さくてすみます 00:05:27.361 --> 00:05:30.181 政府はただ 人びとがだましあったり 傷つけあわないようにすれば良いだけです 00:05:30.181 --> 00:05:32.430 政府はただ 人びとがだましあったり 傷つけあわないようにすれば良いだけです 00:05:32.430 --> 00:05:35.734 つまり 警察 消防や軍隊は置くけれども 00:05:35.734 --> 00:05:38.734 経済のメカニズムそのものには ほとんど介入しなくて良いのです 00:05:38.734 --> 00:05:41.734 経済のメカニズムそのものには ほとんど介入しなくて良いのです NOTE Paragraph 00:05:41.734 --> 00:05:45.910 それでは民主党や民主主義的経済学者はどうでしょう? 00:05:45.910 --> 00:05:48.878 それでは民主党や民主主義的経済学者はどうでしょう? 00:05:48.878 --> 00:05:51.434 彼らは資本主義者ですから 共和党のメカニズムには大概賛成です 00:05:51.434 --> 00:05:54.174 彼らは資本主義者ですから 共和党のメカニズムには大概賛成です 00:05:54.174 --> 00:05:58.294 資源をより生産性の高い所に持って行くことは 評価しています 00:05:58.294 --> 00:06:02.210 しかし これには 間違った場所に富が蓄積するという 問題があります 00:06:02.210 --> 00:06:04.539 しかし これには 間違った場所に富が蓄積するという 問題があります 00:06:04.539 --> 00:06:08.813 つまり 生産性の低い所(言い方は悪いですが)から 富が奪われるのです 00:06:08.813 --> 00:06:11.681 これでは公正公平な社会は生まれません 00:06:11.681 --> 00:06:14.553 それに 共和党の主張するメカニズムでは 環境や人種差別などの問題が考慮されません 00:06:14.553 --> 00:06:16.619 それに 共和党の主調するメカニズムでは 環境や人種差別などの問題が考慮されません 00:06:16.619 --> 00:06:19.417 これでは私たちの生活は悪化するでしょう 00:06:19.417 --> 00:06:22.496 だからこそ 共和党は 00:06:22.496 --> 00:06:25.777 政府は 資源をより生産性が高いもしくは裕福な所から 00:06:25.777 --> 00:06:28.445 そうではない所に再分配する役目をすべきだと考えています 00:06:28.445 --> 00:06:33.500 さて 民主党と共和党という 異なったレンズを通して見ると この危機の解決の難しさがわかるでしょう 00:06:33.500 --> 00:06:37.558 さて 民主党と共和党という 異なったレンズを通して見ると この危機の解決の難しさがわかるでしょう 00:06:37.558 --> 00:06:41.547 なぜなら 事態が重くなり 失うものが大きくなるほど 00:06:41.547 --> 00:06:44.315 両党とも自分たちの解決方法に確信を持ち 他党を潰そうとするからです 00:06:44.315 --> 00:06:47.668 両党とも自分たちの解決方法に確信を持ち 他党を潰そうとするからです NOTE Paragraph 00:06:47.668 --> 00:06:50.803 私はこの状況に絶望していました 00:06:50.803 --> 00:06:53.866 ここ数年間 ずっと絶望しっぱなしでした 00:06:53.866 --> 00:06:56.915 しかし 今年になって 00:06:56.915 --> 00:07:00.395 興奮するような素晴らしいことに気づいたのです 00:07:00.395 --> 00:07:03.256 でも 衝撃的でもあるのであまり言いたくありません 00:07:03.256 --> 00:07:04.761 なぜなら おそらく誰も私の言うことを信じてくれないからです 00:07:04.761 --> 00:07:06.079 ですが 言いましょう 00:07:06.079 --> 00:07:08.499 アメリカ人は 経済の問題になると 00:07:08.499 --> 00:07:11.699 アメリカ人は 経済の問題になると 00:07:11.699 --> 00:07:15.422 穏健派で現実的かつ中立派になるのです 00:07:15.422 --> 00:07:17.687 アメリカ人が穏健派で現実的で中立派だなんて すぐには信じられないでしょう 00:07:17.687 --> 00:07:19.120 アメリカ人が穏健派で現実的で中立派だなんて すぐには信じられないでしょう 00:07:19.120 --> 00:07:21.701 説明させてください NOTE Paragraph 00:07:21.701 --> 00:07:24.998 連邦政府のお金の使い道を見てみましょう 00:07:24.998 --> 00:07:27.572 ここが議論の中心です 00:07:27.572 --> 00:07:30.265 55%が社会保険や医療保険 公的低所得者医療扶助に使われています 00:07:30.265 --> 00:07:32.633 55%が社会保険や医療保険 公的低所得者医療扶助に使われています 00:07:32.633 --> 00:07:35.652 20%は防衛費 19%が自由裁量 6%は利子の支払いです 00:07:35.652 --> 00:07:37.558 20%は防衛費 19%が自由裁量 6%は利子の支払いです 00:07:37.558 --> 00:07:42.276 これは政府の支出削減を議論する際に使われるグラフです 00:07:42.276 --> 00:07:44.282 これは政府の支出削減を議論する際に使われるグラフです 00:07:44.282 --> 00:07:47.869 実は ほとんどのアメリカ人は 00:07:47.869 --> 00:07:51.402 支持政党は関係なく 00:07:51.402 --> 00:07:53.841 この55%の支払い先に賛成しています 00:07:53.841 --> 00:07:55.833 社会保障にも医療保険にも賛成していますし 00:07:55.833 --> 00:07:59.361 大した支援にもならなそうな 公的低所得者医療扶助にさえ賛成しています 00:07:59.361 --> 00:08:01.785 大した支援にもならなそうな 公的低所得者医療扶助にさえ賛成しています 00:08:01.785 --> 00:08:05.736 基本的には変えられたくない部分なのです 00:08:05.736 --> 00:08:09.927 とはいっても、より安定な保障とするような 多少の変化であれば 00:08:09.927 --> 00:08:12.839 共和党も民主党も 00:08:12.839 --> 00:08:17.604 驚くほど寛容ですけどね NOTE Paragraph 00:08:17.604 --> 00:08:20.365 つまり 社会保障制度は比較的簡単に合意が得られます 00:08:20.365 --> 00:08:24.149 制度が無くなるなどという噂は大げさです 00:08:24.149 --> 00:08:26.443 いくつかその理由となる例を挙げましょう 退職年と給付開始年を 00:08:26.443 --> 00:08:28.816 これから生まれてくる世代だけを対象に 引き上げるという考えに対しては 00:08:28.816 --> 00:08:31.241 民主党と共和党 関係なく 賛否の割合はほぼ1対1です 00:08:31.241 --> 00:08:33.237 民主党員と共和党員関係なく 賛否の割合はほぼ1対1です NOTE Paragraph 00:08:33.237 --> 00:08:35.589 では 富裕高齢層への医療保障の減額は? 00:08:35.589 --> 00:08:38.910 保障を無くすのではなく減額ですよ 00:08:38.910 --> 00:08:43.925 民主党も共和党も良いと思っています NOTE Paragraph 00:08:43.925 --> 00:08:46.232 では最後に 医療保険料の引き上げは? 00:08:46.232 --> 00:08:48.661 反対が多数です 民主党も共和党も共に反対しています 00:08:48.661 --> 00:08:51.333 反対が多数です 民主党も共和党も共に反対しています NOTE Paragraph 00:08:51.333 --> 00:08:54.447 このように 財政問題について言えば 00:08:54.447 --> 00:08:58.277 大部分では国民の意見が一致しているのです 00:08:58.277 --> 00:09:05.662 大部分では国民の意見が一致しているのです 00:09:05.662 --> 00:09:08.943 私たちアメリカ人は多少の変化には寛容ですが 現状は維持したいのです 00:09:08.943 --> 00:09:11.738 社会保障の廃止については議論さえできません NOTE Paragraph 00:09:11.738 --> 00:09:16.024 では何を議論するかといえば 00:09:16.024 --> 00:09:19.506 片方の党が 支出を増やしている分野です 00:09:19.506 --> 00:09:21.389 とりあえず増え続けています 00:09:21.389 --> 00:09:23.295 その党とは もちろん共和党です 00:09:23.295 --> 00:09:25.275 共和党は民主党よりも防衛費の増加に積極的です 00:09:25.275 --> 00:09:27.770 共和党は民主党よりも防衛費の増加に積極的です 00:09:27.770 --> 00:09:32.565 共和党の多くは 防衛費を維持したいと 考えています 00:09:32.565 --> 00:09:34.786 防衛費は予算の20%を占めています 00:09:34.786 --> 00:09:38.469 これがより難しい問題にしている原因です 00:09:38.469 --> 00:09:41.394 「自由裁量」の部分にも 注目しなければなりません 00:09:41.394 --> 00:09:43.528 予算の19%を占めています 00:09:43.528 --> 00:09:45.898 党によって使い道の考え方は変わります 00:09:45.898 --> 00:09:48.266 民主党は 福祉や食品割引などに この部分を割く傾向があります 00:09:48.266 --> 00:09:50.300 民主党は 福祉や食品割引などに この部分を割く傾向があります 00:09:50.300 --> 00:09:53.265 一方 共和党は農場の生産価格規制法令や 00:09:53.265 --> 00:09:56.210 石油採掘等の事業を促進するような内務省の補助金などに 00:09:56.210 --> 00:09:59.825 予算を割り振ります NOTE Paragraph 00:09:59.825 --> 00:10:03.149 そして 税金については 不一致が多くなります 00:10:03.149 --> 00:10:05.013 対立が激しい分野です 00:10:05.013 --> 00:10:08.407 民主党は年収25万ドルを超える 富裕層への増税に積極的です 00:10:08.407 --> 00:10:12.456 民主党は年収25万ドルを超える 富裕層への増税に積極的です 00:10:12.456 --> 00:10:17.696 共和党はこれに反対しています もっとも共和党員の中でも 00:10:17.696 --> 00:10:22.389 年収7万5000ドル以下の人は 賛成していますが 00:10:22.389 --> 00:10:26.744 つまり 基本的に年収25万ドルを超える共和党員は 自分達に対する増税が嫌なのでしょう 00:10:26.744 --> 00:10:30.000 投資収益への増税についても 00:10:30.000 --> 00:10:32.864 民主党員は3分の2が賛成なのに対し 共和党員は3分の1しか賛成していません 00:10:32.864 --> 00:10:36.663 民主党員は3分の2が賛成なのに対し 共和党員は3分の1しか賛成していません NOTE Paragraph 00:10:36.663 --> 00:10:39.688 ここで有る事に気付きます それは 00:10:39.688 --> 00:10:42.304 アメリカ人はほぼ全員 共和党員か民主党員のどちらかに属し 00:10:42.304 --> 00:10:44.115 アメリカ人はほぼ全員 共和党員か民主党員のどちらかに属し 00:10:44.115 --> 00:10:46.480 それ以外は約2%ぐらいしかいないと見なされているのです 00:10:46.480 --> 00:10:48.592 民主党員と共和党員を足せば アメリカ人全体になると考えているのです 00:10:48.592 --> 00:10:50.086 民主党員と共和党員を足せば アメリカ人全体になると考えているのです 00:10:50.086 --> 00:10:53.032 これは大きな間違いです 00:10:53.032 --> 00:10:58.177 近代歴史上 アメリカが二分されていた 期間はわずかです 00:10:58.177 --> 00:11:01.994 おおよそ アメリカ人の約3分の1が民主党で 00:11:01.994 --> 00:11:04.843 約4分の1が共和党でしょう 00:11:04.843 --> 00:11:09.323 それ以外に 革命派や社会主義者など 少数派もいます 00:11:09.323 --> 00:11:12.010 それ以外に 革命派や社会主義者など 少数派もいます 00:11:12.010 --> 00:11:17.217 最も大きな40%の部分は独立無党派なのです 00:11:17.217 --> 00:11:20.138 つまり多くのアメリカ人は 政党支持者ではないのです 00:11:20.138 --> 00:11:22.306 無党派層の多くは中立的な意見を持っています 00:11:22.306 --> 00:11:25.997 無党派層の多くは中立的な意見を持っています 00:11:25.997 --> 00:11:29.557 従って 経済問題に関しては 共和党と民主党はすでに同一の意見をもっていますが 00:11:29.557 --> 00:11:31.853 従って 経済問題に関しては 共和党と民主党はすでに同一の意見をもっていますが 00:11:31.853 --> 00:11:35.645 この無党派を加える事で さらに多数が同一の意見を保有する事になります 00:11:35.645 --> 00:11:38.885 他の分野での意見の対立はあります 00:11:38.885 --> 00:11:40.998 例えば 銃規制や中絶や環境政策です 00:11:40.998 --> 00:11:43.278 例えば 銃規制や中絶や環境政策です 00:11:43.278 --> 00:11:46.150 しかし財政問題については 深刻な対立はないのです 00:11:46.150 --> 00:11:49.982 しかし財政問題については 深刻な対立はないのです NOTE Paragraph 00:11:49.982 --> 00:11:52.014 そして経済学者たちでさえも 00:11:52.014 --> 00:11:55.352 実は一般の人が思っているほど 考え方が違っていません 00:11:55.352 --> 00:11:57.365 実は一般の人が思っているほど 考え方が違っていません 00:11:57.365 --> 00:12:02.668 70年代や80年代の経済学者は 見苦しい対立をしていました 00:12:02.668 --> 00:12:05.766 70年代や80年代の経済学者は 見苦しい対立をしていました 00:12:05.766 --> 00:12:08.941 ハーバード大やプリンストン大やMITの いわゆる「海水派」と 00:12:08.941 --> 00:12:13.555 ハーバード大やプリンストン大やMITの いわゆる「海水派」と 00:12:13.555 --> 00:12:16.523 シカゴ大やロチェスター大出身の「淡水派」の 00:12:16.523 --> 00:12:17.975 シカゴ大やロチェスター大出身の「淡水派」の 00:12:17.975 --> 00:12:20.971 両者が激しく敵対していました 00:12:20.971 --> 00:12:23.104 湖組の自由市場主義と海辺組の集中投資派の戦いです 00:12:23.104 --> 00:12:25.279 派閥が違えば結婚式にも行かず 学会では互いに非難しあいます 00:12:25.279 --> 00:12:27.171 派閥が違えば結婚式にも行かず 学会では互いに非難しあいます 00:12:27.171 --> 00:12:30.180 しかし現在は 私の感覚からすると 00:12:30.180 --> 00:12:33.781 40歳以下の学者の間では ほとんど対立はありません 00:12:33.781 --> 00:12:37.805 40歳以下の学者の間では ほとんど対立はありません 00:12:37.805 --> 00:12:40.757 大半の学者は派閥に入ることを 格好悪いことだと思っています 00:12:40.757 --> 00:12:43.598 大半の学者は派閥に入ることを 格好悪いことだと思っています 00:12:43.598 --> 00:12:46.119 大学院生や若手の教授だったら こう言うでしょう 00:12:46.119 --> 00:12:48.646 大学院生や若手の教授だったら こう言うでしょう 00:12:48.646 --> 00:12:51.623 「私は科学者です データに基づいて意見を言います」 00:12:51.623 --> 00:12:53.167 「私は科学者です データに基づいて意見をいいます」 00:12:53.167 --> 00:12:55.571 データははっきりしています 00:12:55.571 --> 00:12:59.592 これまで有名な経済理論の中で 完璧に成功したと言えるものは一つもありません 00:12:59.592 --> 00:13:01.240 この100年間 00:13:01.240 --> 00:13:04.191 様々な学派が過去の説明と 未来の予測を試みましたが 00:13:04.191 --> 00:13:07.863 様々な学派が過去の説明と 未来の予測を試みましたが 00:13:07.863 --> 00:13:10.183 様々な学派が過去の説明と 未来の予測を試みましたが 00:13:10.183 --> 00:13:12.069 最低な結果しか残せませんでした 00:13:12.069 --> 00:13:17.258 それで経済学者たちは控えめになったのです 00:13:17.258 --> 00:13:20.852 依然として彼らは傲慢ですが 偏った考え方は捨てています 00:13:20.852 --> 00:13:23.729 依然として彼らは傲慢ですが 偏った考え方は捨てています 00:13:23.729 --> 00:13:30.520 彼らは可能性は何百とあると考えています。 NOTE Paragraph 00:13:30.520 --> 00:13:35.620 アメリカでは無党派は存在してきましたが 00:13:35.620 --> 00:13:37.359 その事実は今まで隠されてきました 00:13:37.359 --> 00:13:39.075 その事実は今まで隠されてきました 00:13:39.075 --> 00:13:43.039 この秋 私は3つの大きな 00:13:43.039 --> 00:13:46.935 アメリカの政治意識を調査する組織と話し合いをしてきました 00:13:46.935 --> 00:13:48.489 ピュー・リサーチ・センター 00:13:48.489 --> 00:13:52.137 シカゴ大の研究センター 00:13:52.137 --> 00:13:54.985 そして重要な割に無名なのが アメリカ投票研究会です 00:13:54.985 --> 00:13:57.960 そして重要な割に無名なのが アメリカ投票研究会です 00:13:57.960 --> 00:14:02.306 1948年から投票行動を研究している 伝統ある団体です 00:14:02.306 --> 00:14:04.268 1948年から投票行動を研究している 伝統ある団体です 00:14:04.268 --> 00:14:07.755 調査の結果 00:14:07.755 --> 00:14:12.202 「政府を小さくし 税金を減らすべきだ」と 00:14:12.202 --> 00:14:15.363 主張し続けているアメリカ人は 00:14:15.363 --> 00:14:19.099 主張し続けているアメリカ人は 00:14:19.099 --> 00:14:21.779 ほとんど見当たたりませんでした 00:14:21.779 --> 00:14:25.479 また「政府の役割を大きくし 00:14:25.479 --> 00:14:29.475 資本主義によって受けるダメージを回復させるべきだ」 という主張に固執した人もいません 00:14:29.475 --> 00:14:31.353 頑固な人たちはごくわずかです 00:14:31.353 --> 00:14:34.349 大半の人は その時に応じて 00:14:34.349 --> 00:14:36.913 それぞれの政策の良い所と悪い所を選びながら 00:14:36.913 --> 00:14:39.446 妥協点を見出し意見を変えてきました 00:14:39.446 --> 00:14:42.807 これは現在も変わらぬ傾向です 00:14:42.807 --> 00:14:46.760 変わったのは あいまいな質問への答え方です 00:14:46.760 --> 00:14:49.358 変わったのは あいまいな質問への答え方です 00:14:49.358 --> 00:14:52.350 「大きな政府干渉か 小さな政府干渉か?」とか 00:14:52.350 --> 00:14:56.664 言葉遊びのような台詞で「政府は〜するべきか?」とか 00:14:56.664 --> 00:14:59.143 「政府は再分配をすべきか?」等の あいまいな質問に対しては 00:14:59.143 --> 00:15:01.072 「政府は再分配をすべきか?」等の あいまいな質問に対しては 00:15:01.072 --> 00:15:03.673 答えは大きく二極化します 00:15:03.673 --> 00:15:06.367 しかしより具体的に 課税や 支出の使い道を聞かれると 00:15:06.367 --> 00:15:10.407 しかしより具体的に 課税や 支出の使い道を聞かれると 00:15:10.407 --> 00:15:13.015 人びとは中立派になります 00:15:13.015 --> 00:15:15.880 簡単に妥協が成立するのです NOTE Paragraph 00:15:15.880 --> 00:15:19.665 財政の崖について議論するとき 00:15:19.665 --> 00:15:24.191 米国において原理的に両論は並び立たず 00:15:24.191 --> 00:15:26.367 国論を分裂した戦いもやむを得ない 00:15:26.367 --> 00:15:27.922 国論を分裂した戦いもやむを得ない 00:15:27.922 --> 00:15:30.244 などとは考えない方が良いのです 00:15:30.244 --> 00:15:36.170 妥協できないのは ごく少数 時代遅れの経済学者と 00:15:36.170 --> 00:15:40.016 偏った狂信家です 00:15:40.016 --> 00:15:42.592 しかし現実には 00:15:42.592 --> 00:15:45.544 彼らの声ばかりが目立ちがちです 00:15:45.544 --> 00:15:47.776 彼らの声ばかりが目立ちがちです 00:15:47.776 --> 00:15:49.881 少数派の人たち 00:15:49.881 --> 00:15:52.953 すなわち 政治的に偏った人たちは 00:15:52.953 --> 00:15:55.360 すなわち 政治的に偏った人たちは 00:15:55.360 --> 00:15:57.967 ブログを書くのが大好きで メディアにも顔を出します 00:15:57.967 --> 00:16:01.721 ブログを書くのが大好きで メディアにも顔を出します 00:16:01.721 --> 00:16:04.874 彼らの発言力はどんどん大きくなっていきます 00:16:04.874 --> 00:16:07.006 でも決して 私たちの考えを 代弁しているわけではないのです 00:16:07.006 --> 00:16:10.107 でも決して 私たちの考えを 代弁しているわけではないのです NOTE Paragraph 00:16:10.107 --> 00:16:11.913 冒頭にお話した中銀論争を思い出しますね 00:16:11.913 --> 00:16:15.138 私たちはあの論争を教訓とすべきです 00:16:15.138 --> 00:16:17.148 私たちはあの論争を教訓とすべきです 00:16:17.148 --> 00:16:18.793 政治的に偏った人々はテレビや議会で 世界の終わりを予言します 00:16:18.793 --> 00:16:24.148 政治的に偏った人々はテレビや議会で 世界の終わりを予言します 00:16:24.148 --> 00:16:26.875 「自分の考えに従わなかったら どんなに悲惨なことが起きるか」と 00:16:26.875 --> 00:16:30.101 「自分の考えに従わなかったら どんなに悲惨なことが起きるか」と 00:16:30.101 --> 00:16:32.095 恐れることはありません 00:16:32.095 --> 00:16:34.098 ハミルトンとジェファソンの論争と 同じことです 00:16:34.098 --> 00:16:37.992 ハミルトンとジェファソンの論争と 同じことです 00:16:37.992 --> 00:16:42.662 この論争の結果をお教えしましょう 00:16:42.662 --> 00:16:46.536 感情的で激しい争いの末に 最後には妥協が成立しました 00:16:46.536 --> 00:16:48.408 感情的で激しい争いの末に 最後には妥協が成立しました 00:16:48.408 --> 00:16:50.185 感情的で激しい争いの末に 最後には妥協が成立しました 00:16:50.185 --> 00:16:53.092 最悪の妥協策でした 00:16:53.092 --> 00:16:56.452 ドルの価値を破壊するかとさえ思われました 00:16:56.452 --> 00:16:58.809 しかし大方の人は賛成したのです 00:16:58.809 --> 00:17:01.320 「金本位制がある限りは大丈夫 ダメにはならない」と 00:17:01.320 --> 00:17:03.370 「金本位制がある限りは大丈夫 ダメにはならない」と 00:17:03.370 --> 00:17:07.507 しかしその後 大恐慌期に 個人は金本位制を捨て 00:17:07.507 --> 00:17:09.921 しかしその後 大恐慌期に 個人は金本位制を捨て 00:17:09.921 --> 00:17:14.019 世界通貨レベルでも ニクソンの時代に 00:17:14.019 --> 00:17:16.251 金本位制は終わりました 00:17:16.251 --> 00:17:20.224 経済が崩壊する と思われましたが 結局何も起こりませんでした 00:17:20.224 --> 00:17:22.378 経済が崩壊する と思われましたが 結局何も起こりませんでした 00:17:22.378 --> 00:17:24.316 時代を通じてドルは 00:17:24.316 --> 00:17:26.624 長期に安定で 広く使われる 通貨であり続けたのです 00:17:26.624 --> 00:17:28.759 長期に安定で 広く使われる 通貨であり続けたのです 00:17:28.759 --> 00:17:30.926 私たちも毎日使っています 00:17:30.926 --> 00:17:33.951 声の大きい人の主張は 間違っていたわけです 00:17:33.951 --> 00:17:36.995 声の大きい人の主張は 間違っていたわけです NOTE Paragraph 00:17:36.995 --> 00:17:40.940 現在の財政問題では 00:17:40.940 --> 00:17:44.869 議会は実際に合意しなくても良いのです 00:17:44.869 --> 00:17:48.808 上手く妥協する必要もありません 00:17:48.808 --> 00:17:51.181 妥協するために動き始める 00:17:51.181 --> 00:17:54.461 それだけで良いのです 00:17:54.461 --> 00:17:57.543 それだけで状況は良くなります 00:17:57.543 --> 00:18:02.024 なのに議会は動かない 00:18:02.024 --> 00:18:06.158 恐ろしいのは世界がこれを見ていることです 00:18:06.158 --> 00:18:09.615 私たちが解決を先送りにするほど アメリカに視線が集まります 00:18:09.615 --> 00:18:11.403 私たちが解決を先送りにするほど アメリカに視線が集まります 00:18:11.403 --> 00:18:15.023 世界経済の基盤どころか 自己管理のできない国と見られかねません 00:18:15.023 --> 00:18:18.598 世界経済の基盤どころか 自己管理のできない国と見られかねません 00:18:18.598 --> 00:18:22.424 解決を延期するほど 世界は神経質になり 00:18:22.424 --> 00:18:24.207 そうなると 利子率はますます高くなり 災難が訪れる日は早くなるでしょう 00:18:24.207 --> 00:18:26.911 そうなると 利子率はますます高くなり 災難が訪れる日は早くなるでしょう 00:18:26.911 --> 00:18:29.018 そうなると 利子率はますます高くなり 災難が訪れる日は早くなるでしょう 00:18:29.018 --> 00:18:32.582 実際に妥協しなくても良いのです 00:18:32.582 --> 00:18:34.483 妥協する動きを見せるだけで 時間が生まれます 00:18:34.483 --> 00:18:36.297 妥協する動きを見せるだけで 時間が生まれます 00:18:36.297 --> 00:18:39.259 痛みを抑えることができます 00:18:39.259 --> 00:18:41.894 将来 より良い妥協もできるでしょう NOTE Paragraph 00:18:41.894 --> 00:18:45.006 私はメディアの人間です 00:18:45.006 --> 00:18:49.299 メディアの使命は妥協に導く物を 00:18:49.299 --> 00:18:53.411 あいまいで大仰な極論を避けて ありのままに財政問題を語ることです 00:18:53.411 --> 00:18:54.972 あいまいで大仰な極論を避けて ありのままに財政問題を語ることです 00:18:54.972 --> 00:18:57.581 あいまいで大仰な極論を避けて ありのままに財政問題を語ることです 00:18:57.581 --> 00:18:59.524 財政危機は絶滅危機ではありません 00:18:59.524 --> 00:19:04.497 宗教戦争でもありません 00:19:04.497 --> 00:19:07.099 解のある数学の問題に過ぎないのです 00:19:07.099 --> 00:19:09.175 誰もが満足とは行かなくても 00:19:09.175 --> 00:19:13.130 全体で痛みを分かち合うことは できるはずです 00:19:13.130 --> 00:19:16.645 財政の崖は行動にすることによって 00:19:16.645 --> 00:19:18.156 早く解決できます 00:19:18.156 --> 00:19:21.623 そして逆説的ですが じっくりと時間をかけて解決するのです 00:19:21.623 --> 00:19:26.607 ご静聴ありがとうございました