1 00:00:06,230 --> 00:00:09,228 (翻訳のやり方) 2 00:00:10,598 --> 00:00:14,976 上手く翻訳するには慣れるのが一番だと ほとんどの人が言うでしょう 3 00:00:15,602 --> 00:00:16,733 そうかもしれませんが 4 00:00:16,758 --> 00:00:19,563 守るべきルールもあります 5 00:00:19,955 --> 00:00:22,965 もし翻訳に関して ひとつアドバイスするなら 6 00:00:22,990 --> 00:00:27,181 「単語を訳すのではなく 意味を訳してください」ということです 7 00:00:27,461 --> 00:00:30,181 まず最初に 本当に理解できているかを 8 00:00:30,206 --> 00:00:34,835 すべての単語 用語 文化的背景から確認してください 9 00:00:34,860 --> 00:00:37,416 必要ならば きちんと調べてください 10 00:00:37,896 --> 00:00:40,688 次に 一旦単語のことは忘れて 11 00:00:40,713 --> 00:00:43,854 仮にスピーカーが あなたが翻訳している言語を話すとして 12 00:00:43,879 --> 00:00:46,644 そして同じメッセージを 伝えるとしたら 13 00:00:46,669 --> 00:00:49,615 どう言うのが自然か 想像してみてください 14 00:00:50,955 --> 00:00:54,683 もう少し具体的なアドバイスがあります 15 00:00:54,708 --> 00:00:59,304 「単語ではなく意味に従う」 というモットーに従うのです 16 00:01:00,699 --> 00:01:01,982 急がないで! 17 00:01:02,452 --> 00:01:04,501 翻訳には30日 かけて良いので 18 00:01:04,527 --> 00:01:09,104 すべて合っているという確信が 持てるまで時間をとりましょう 19 00:01:10,277 --> 00:01:12,665 スピーカーのスタイルを伝えましょう 20 00:01:13,324 --> 00:01:15,798 これにはジョークや ユーモアの翻訳も含みます 21 00:01:15,823 --> 00:01:20,097 特に笑い声が聞こえてきた時は重要です 22 00:01:20,122 --> 00:01:23,503 なぜ笑いが起きているのか 視聴者に伝える必要がありますから 23 00:01:25,624 --> 00:01:27,869 慣用句は文字通りには 訳さないで! 24 00:01:28,444 --> 00:01:34,791 慣用句は単語やフレーズの固まりで ひとつの表現になります 25 00:01:34,816 --> 00:01:38,231 例えば“at the drop of a hat”という 表現があります 26 00:01:39,214 --> 00:01:44,792 これを「帽子が落ちるまでの間に」 とは普通は訳さずに 27 00:01:44,940 --> 00:01:48,076 その表現の意味を 訳すでしょう 28 00:01:48,255 --> 00:01:52,928 「帽子が落ちるまでの間に」と同じような響きの熟語が あなたの言語には 29 00:01:52,953 --> 00:01:54,525 ないかもしれません 30 00:01:54,550 --> 00:01:59,011 でももし「すぐに」や「躊躇せずに」 という意味の訳ができれば 31 00:01:59,036 --> 00:02:00,036 OKです 32 00:02:01,366 --> 00:02:05,588 次に 専門用語の訳語を 勝手に作り上げないでください 33 00:02:06,168 --> 00:02:10,824 専門用語は その分野の専門家が 使っている言葉や表現です 34 00:02:11,405 --> 00:02:13,433 常に専門用語に 注意してください 35 00:02:13,458 --> 00:02:17,364 例えば装置や科学や 経済の現象に付けられている用語などです 36 00:02:17,711 --> 00:02:20,699 勝手に新しい訳を生み出さずに 37 00:02:20,724 --> 00:02:25,555 あなたの言葉では どう表現されているかを調べてください 38 00:02:25,712 --> 00:02:28,301 慣用句の時と同じです 39 00:02:28,703 --> 00:02:31,512 例えば 「ルートフォルダー」という 用語があれば 40 00:02:31,537 --> 00:02:36,099 「ルートのディレクトリー」とは訳さずに 41 00:02:36,124 --> 00:02:40,483 まず用語が何を表すのか 理解するようにしてください 42 00:02:40,508 --> 00:02:42,258 そしてネットで検索して 43 00:02:42,283 --> 00:02:47,518 「ルートフォルダー」について 書かれている記事を調べてください 44 00:02:47,831 --> 00:02:49,399 このようにすれば 45 00:02:49,424 --> 00:02:52,375 あなたの言語では どう呼ばれているかを探せます 46 00:02:53,025 --> 00:02:56,903 他には 「必要があれば短縮すること」 も忘れないでください 47 00:02:57,289 --> 00:02:58,918 字幕作成をする時は 48 00:02:58,943 --> 00:03:02,104 字幕を読みやすくするために 字数を減らすことが 49 00:03:02,205 --> 00:03:04,271 しばしば必要になります 50 00:03:04,673 --> 00:03:06,315 時には 51 00:03:06,340 --> 00:03:09,373 二行に分けることも 必要になるかもしれませんが 52 00:03:09,398 --> 00:03:11,371 文節を二分してはいけません 53 00:03:11,575 --> 00:03:14,342 困った時には チュートリアルを参照してください 54 00:03:14,666 --> 00:03:17,969 そして言語の構造的なことにも 注意してください 55 00:03:17,994 --> 00:03:19,520 文法や句読点などです 56 00:03:20,112 --> 00:03:24,038 翻訳が終わったら 字幕入りで動画を見てください 57 00:03:24,063 --> 00:03:26,321 ミスがないか最終確認をして 58 00:03:26,346 --> 00:03:28,125 レビューに出してください 59 00:03:28,784 --> 00:03:30,079 もし煮詰まったら 60 00:03:30,104 --> 00:03:32,509 あなたの言語のOTPedia を見て 61 00:03:32,534 --> 00:03:34,971 言語特有のリソースを探してみてください 62 00:03:34,996 --> 00:03:38,490 Facebook のグループで 質問するのも良いでしょう 63 00:03:39,093 --> 00:03:40,518 翻訳の壁に当たったら 64 00:03:40,543 --> 00:03:43,679 あなたはチームの一員であることを 忘れないでください 65 00:03:44,004 --> 00:03:47,669 OTPedia にはたくさんの情報がありますから アクセスしてみてください 66 00:03:48,462 --> 00:03:51,795 それでは文字起こしと翻訳を 楽しみましょう