WEBVTT 00:00:21.123 --> 00:00:25.124 これから3年以内に 世界中の全ての社員の皆さんに 00:00:25.125 --> 00:00:28.022 職場でもっとハッピーになり もっと人とつながってほしいんです 00:00:28.023 --> 00:00:32.409 大企業では 社員はしばしば不幸で 00:00:32.409 --> 00:00:36.219 燃え尽きたり ときには 自殺してしまうことさえあります 00:00:36.220 --> 00:00:40.460 主な原因の1つは 人との関わりあいの欠如で 00:00:40.470 --> 00:00:43.100 私はこれと戦いたいんです 00:00:43.901 --> 00:00:49.351 スイスのある大銀行で働いた 私の経験をお話ししましょう 00:00:50.644 --> 00:00:52.330 誤解しないでくださいね 00:00:52.331 --> 00:00:54.060 私は働くのが大好きです 00:00:54.061 --> 00:00:56.494 でもこの状況はすごくストレスフルです 00:00:56.495 --> 00:00:58.634 自由時間がわずか あるいは全くなくて 00:00:58.635 --> 00:01:02.019 よく泣いたし いつも不幸でした 00:01:02.020 --> 00:01:04.348 新しい出会いもなくて 00:01:04.352 --> 00:01:07.541 自分の部門の同じ社員と いつも顔をつき合わせていました 00:01:07.542 --> 00:01:11.283 ランチのときはいつも 机で1人か 00:01:11.284 --> 00:01:13.963 自分の部門の同じ同僚と 食べていました 00:01:13.964 --> 00:01:16.218 それで これを変えようと決めたんです 00:01:16.219 --> 00:01:20.078 もし私が職場でハッピーに過ごしたければ 00:01:20.079 --> 00:01:22.850 さまざまなバックグラウンドを 持つ人と知り合い 00:01:22.851 --> 00:01:25.496 この会社がどう動いているのか 理解する必要があると悟りました 00:01:25.497 --> 00:01:27.600 だからいろいろな階に行って 00:01:27.601 --> 00:01:30.369 一緒にご飯を食べようと ランダムに誘いました 00:01:30.370 --> 00:01:34.810 とても驚かれましたが たいてい イエスと言ってくれました 00:01:34.819 --> 00:01:37.190 あるとき 担当していた 資産運用のプロジェクトで 00:01:37.191 --> 00:01:40.031 法的問題を抱えました 00:01:40.032 --> 00:01:43.234 それで1時間かけて Googleで調べるよりも 00:01:43.235 --> 00:01:46.795 法務部門の誰かと ランチしたらどうかと考えました 00:01:46.796 --> 00:01:48.765 翌日 実際にランチしたら 00:01:48.766 --> 00:01:51.726 問題は解決し 新しい友達ができました 00:01:51.727 --> 00:01:54.260 同じ部門の同僚は こう言ってくるようになりました 00:01:54.261 --> 00:01:56.341 「うちの部門に来たばかりなのに 00:01:56.342 --> 00:01:57.975 もう 皆を知っているのね 00:01:57.976 --> 00:02:01.140 私も出会いがほしいから ランチをご一緒してもいい?」 00:02:01.141 --> 00:02:03.067 もちろんどうぞって言いました 00:02:03.068 --> 00:02:06.471 銀行の頭取とさえ ランチしたことがあります 00:02:06.472 --> 00:02:11.811 同じ頃 私はパリで 協働スペースを立ち上げました 00:02:11.812 --> 00:02:13.900 エンジニアやデザイナー アーティストといった 00:02:13.901 --> 00:02:19.050 さまざまなバックグラウンドを持つ人が 出会い 協働しようと集まりました 00:02:19.051 --> 00:02:21.850 そしてこのプロジェクトへの 私のモチベーションは単純でした 00:02:21.851 --> 00:02:25.148 あらゆる人が想像力を持っているはずだと 私は信じています 00:02:25.149 --> 00:02:28.649 ですからこのプロジェクトのために 毎週末 飛行機に乗りました 00:02:28.653 --> 00:02:30.762 私はとてもクリエイティブでした 00:02:30.763 --> 00:02:32.686 エネルギーは一杯ありました 00:02:32.687 --> 00:02:35.984 どんな人も 新しいものを 生み出せるはずだと考えました 00:02:37.894 --> 00:02:39.911 創造は飛躍的に増えました 00:02:39.912 --> 00:02:42.468 人々が出会えば出会うほど もっと議論が生まれ 00:02:42.469 --> 00:02:43.998 もっと多くのものが生み出される 00:02:43.999 --> 00:02:48.239 このモデルは銀行や大企業でも 機能すると私は信じています 00:02:48.240 --> 00:02:52.100 ですから私は 銀行業界と大学を離れて 00:02:52.109 --> 00:02:53.795 アプリを作ることにしました 00:02:53.796 --> 00:02:58.033 そこでは社員どうしが出会えて 1人でご飯なんてありえません 00:02:59.505 --> 00:03:02.295 会社が多くの社員を抱えているなら 00:03:02.296 --> 00:03:04.880 それは素晴らしい機会だと思います 00:03:04.881 --> 00:03:07.130 少し立ち止まって考えてください 00:03:07.131 --> 00:03:11.961 会社の真の力量は 社員の数ではなくて 00:03:11.962 --> 00:03:13.746 社員間のつながりの数で決まります 00:03:13.747 --> 00:03:16.564 ここに真の強さが存在するからです 00:03:16.565 --> 00:03:19.575 人々が互いに結びつくとき いろいろな事をして 00:03:19.576 --> 00:03:22.905 新たなものが作り出されます すごい可能性を秘めています 00:03:22.906 --> 00:03:25.938 大企業はこれに注目し始めています 00:03:25.939 --> 00:03:30.804 職場で人々が結びつくと より生産的で ハッピーに過ごせます 00:03:30.805 --> 00:03:35.111 社員や企業にとっての利点は 単純なことです 00:03:35.112 --> 00:03:37.468 知識の交換と 00:03:37.469 --> 00:03:43.301 集団的知性の改善により イノベーションが起きます 00:03:43.302 --> 00:03:45.366 才能ある人材を社にとどまらせます 00:03:45.367 --> 00:03:48.026 社員はもっと幸せになり 仕事に打ち込むようになります 00:03:48.027 --> 00:03:51.577 内部の専門家ネットワークが良くなります 00:03:52.566 --> 00:03:56.399 大企業が将来の世代を 引きつけたいのなら 00:03:56.400 --> 00:04:00.059 ハッピーで創造的な職場を 作る必要があります 00:04:00.161 --> 00:04:06.965 上司や他部署の誰かと話をすることが 00:04:06.985 --> 00:04:14.496 例外ではなく 普通になっている職場です 00:04:15.273 --> 00:04:18.105 もうすぐ卒業する皆さん 00:04:18.105 --> 00:04:19.362 考えてみてください 00:04:19.363 --> 00:04:23.592 将来の雇用主は ハッピーに働けるように 何をしてくれるでしょう? 00:04:23.593 --> 00:04:24.950 ありがとうございました