これから3年以内に 世界中の全ての社員の皆さんに 職場でもっとハッピーになり もっと人とつながってほしいんです 大企業では 社員はしばしば不幸で 燃え尽きたり ときには 自殺してしまうことさえあります 主な原因の1つは 人との関わりあいの欠如で 私はこれと戦いたいんです スイスのある大銀行で働いた 私の経験をお話ししましょう 誤解しないでくださいね 私は働くのが大好きです でもこの状況はすごくストレスフルです 自由時間がわずか あるいは全くなくて よく泣いたし いつも不幸でした 新しい出会いもなくて 自分の部門の同じ社員と いつも顔をつき合わせていました ランチのときはいつも 机で1人か 自分の部門の同じ同僚と 食べていました それで これを変えようと決めたんです もし私が職場でハッピーに過ごしたければ さまざまなバックグラウンドを 持つ人と知り合い この会社がどう動いているのか 理解する必要があると悟りました だからいろいろな階に行って 一緒にご飯を食べようと ランダムに誘いました とても驚かれましたが たいてい イエスと言ってくれました あるとき 担当していた 資産運用のプロジェクトで 法的問題を抱えました それで1時間かけて Googleで調べるよりも 法務部門の誰かと ランチしたらどうかと考えました 翌日 実際にランチしたら 問題は解決し 新しい友達ができました 同じ部門の同僚は こう言ってくるようになりました 「うちの部門に来たばかりなのに もう 皆を知っているのね 私も出会いがほしいから ランチをご一緒してもいい?」 もちろんどうぞって言いました 銀行の頭取とさえ ランチしたことがあります 同じ頃 私はパリで 協働スペースを立ち上げました エンジニアやデザイナー アーティストといった さまざまなバックグラウンドを持つ人が 出会い 協働しようと集まりました そしてこのプロジェクトへの 私のモチベーションは単純でした あらゆる人が想像力を持っているはずだと 私は信じています ですからこのプロジェクトのために 毎週末 飛行機に乗りました 私はとてもクリエイティブでした エネルギーは一杯ありました どんな人も 新しいものを 生み出せるはずだと考えました 創造は飛躍的に増えました 人々が出会えば出会うほど もっと議論が生まれ もっと多くのものが生み出される このモデルは銀行や大企業でも 機能すると私は信じています ですから私は 銀行業界と大学を離れて アプリを作ることにしました そこでは社員どうしが出会えて 1人でご飯なんてありえません 会社が多くの社員を抱えているなら それは素晴らしい機会だと思います 少し立ち止まって考えてください 会社の真の力量は 社員の数ではなくて 社員間のつながりの数で決まります ここに真の強さが存在するからです 人々が互いに結びつくとき いろいろな事をして 新たなものが作り出されます すごい可能性を秘めています 大企業はこれに注目し始めています 職場で人々が結びつくと より生産的で ハッピーに過ごせます 社員や企業にとっての利点は 単純なことです 知識の交換と 集団的知性の改善により イノベーションが起きます 才能ある人材を社にとどまらせます 社員はもっと幸せになり 仕事に打ち込むようになります 内部の専門家ネットワークが良くなります 大企業が将来の世代を 引きつけたいのなら ハッピーで創造的な職場を 作る必要があります 上司や他部署の誰かと話をすることが 例外ではなく 普通になっている職場です もうすぐ卒業する皆さん 考えてみてください 将来の雇用主は ハッピーに働けるように 何をしてくれるでしょう? ありがとうございました