1 00:00:00,309 --> 00:00:02,545 需要についてはかなり話したね 2 00:00:02,545 --> 00:00:04,820 さあ、じゃあ供給について話していこうか! 3 00:00:04,820 --> 00:00:06,711 例として、ブドウを使おう 4 00:00:06,711 --> 00:00:09,479 ブドウ農家になったつもりでね 5 00:00:09,479 --> 00:00:11,355 ブドウに敬意を表して、紫色でいこう 6 00:00:11,355 --> 00:00:13,723 さて、需要の法則と同じく、 7 00:00:13,723 --> 00:00:19,389 直感的に理にかなっている供給の法則について 8 00:00:19,389 --> 00:00:21,014 紹介していこう。 9 00:00:21,014 --> 00:00:22,639 他のすべてが同じ条件としてね。 10 00:00:22,639 --> 00:00:23,790 次から数回に渡って 11 00:00:23,790 --> 00:00:24,827 今すべて同じとなっている条件が 12 00:00:24,827 --> 00:00:26,418 少々変化したならば 13 00:00:26,418 --> 00:00:27,655 どうなるかを見ていこう 14 00:00:27,655 --> 00:00:29,559 しかし、他のすべての条件が等しいならば 15 00:00:29,559 --> 00:00:31,333 自分にできることは 16 00:00:31,333 --> 00:00:33,347 価格を変化させることだ 17 00:00:33,347 --> 00:00:35,318 そして、供給の法則によれば 18 00:00:35,318 --> 00:00:37,172 価格が上昇すると… 19 00:00:37,172 --> 00:00:38,475 価格=pとするね 20 00:00:38,475 --> 00:00:41,000 もし価格が上昇すれば、供給は… 21 00:00:41,000 --> 00:00:42,469 ここでちょっと気をつけないと いけないことがある 22 00:00:42,469 --> 00:00:48,646 供給される量が増えて… 23 00:00:48,646 --> 00:00:50,225 それからは想像できるね 24 00:00:50,225 --> 00:00:52,080 価格が下がれば 25 00:00:52,080 --> 00:00:56,819 供給される量も減る 26 00:00:56,819 --> 00:00:58,630 もうわかったかもしれないけど 27 00:00:58,630 --> 00:01:02,816 僕が気をつけるといったのは、供給される量のことだ 28 00:01:02,816 --> 00:01:05,377 それは、需要についても同じ 29 00:01:05,377 --> 00:01:08,151 需要が増えるとか減るという話をするときは 30 00:01:08,151 --> 00:01:12,731 全体の価格/量の関係の変化のことを言っている 31 00:01:12,731 --> 00:01:15,906 特定の需要の量についての話の時には 32 00:01:15,906 --> 00:01:17,299 需要量という 33 00:01:17,299 --> 00:01:18,333 需要、とは言わないんだ 34 00:01:18,333 --> 00:01:19,933 供給にも同じ事が言える 35 00:01:19,933 --> 00:01:21,618 特定の量について話すときには 36 00:01:21,618 --> 00:01:23,244 量という言い方には気をつける 37 00:01:23,244 --> 00:01:24,822 供給が増えているというとき 38 00:01:24,822 --> 00:01:27,562 全体の関係が変化しているという話をしているんだ 39 00:01:27,562 --> 00:01:29,933 上昇でも、下落でも 40 00:01:29,933 --> 00:01:33,308 だから、これが理にかなっているということだけわかっておいてね 41 00:01:33,308 --> 00:01:35,434 本当にそう思う 42 00:01:35,434 --> 00:01:37,547 よし、仮に僕たちがブドウ農家だとしよう 43 00:01:37,547 --> 00:01:40,171 ここに、ちょっとした供給のスケジュールを書くよ 44 00:01:40,171 --> 00:01:41,843 供給… 45 00:01:41,843 --> 00:01:46,556 はい、ブドウの供給スケジュールはほんとにシンプルな表だ 46 00:01:46,556 --> 00:01:49,482 これを見ると、他の条件は全て同じで、 47 00:01:49,482 --> 00:01:52,222 価格と、供給量の関係がわかる 48 00:01:52,222 --> 00:01:55,241 さて、ここでいくつかのシナリオを作ろう 49 00:01:55,241 --> 00:01:56,820 需要スケジュールでやったのと同じにね 50 00:01:56,820 --> 00:02:01,882 シナリオ…僕たちの価格をここに入れよう 51 00:02:01,882 --> 00:02:08,197 1ポンドあたりのブドウの価格で示される 52 00:02:08,197 --> 00:02:11,541 そして、これがこの期間に生産された量 53 00:02:11,541 --> 00:02:13,191 この供給、あるいは需要スケジュールを 54 00:02:13,191 --> 00:02:14,926 立てるときにはいつでも 55 00:02:14,926 --> 00:02:16,905 ある特定の期間についての話になる 56 00:02:16,905 --> 00:02:17,787 一日ごとかもしれないし 57 00:02:17,787 --> 00:02:19,200 ひと月ごと、 58 00:02:19,200 --> 00:02:20,312 または1年かもしれない 59 00:02:20,312 --> 00:02:22,547 理にかなった話をするために こうしないといけないんだ 60 00:02:22,547 --> 00:02:25,539 よし、価格がこうならば、 61 00:02:25,539 --> 00:02:26,658 一日あたりの生産量はどうなるかな? 62 00:02:26,658 --> 00:02:27,470 一日あたりはないね… 63 00:02:27,470 --> 00:02:29,908 何について話しているか、これじゃわからない状態だよね 64 00:02:29,908 --> 00:02:36,735 供給量… 65 00:02:36,735 --> 00:02:41,982 じゃあ、たとえばシナリオAとしよう 66 00:02:41,982 --> 00:02:47,281 もしブドウ1ポンドの価格が50セントの場合 67 00:02:47,281 --> 00:02:48,856 つまり、ポンド当たり50セントならば… 68 00:02:48,856 --> 00:02:52,617 待てよ。きりのいい数字のほうがいいな 69 00:02:52,617 --> 00:02:54,243 でも考え方はわかるよね 70 00:02:54,243 --> 00:02:55,566 ポンドあたりの価格は1ドルとしよう。 71 00:02:55,566 --> 00:02:57,122 たとえば、僕たちブドウ農家にとって 72 00:02:57,122 --> 00:02:59,815 これは比較的低い価格と考えている 73 00:02:59,815 --> 00:03:04,483 だから、やりやすい畑でしか栽培しない 74 00:03:04,483 --> 00:03:06,267 一番土が肥えてて、簡単にブドウがなってくれる畑 75 00:03:06,267 --> 00:03:10,241 肥えてて、コストのかからない畑 76 00:03:10,241 --> 00:03:12,267 他の誰もその土地を 他の何かに使おうなんて思わないような、 77 00:03:12,267 --> 00:03:13,910 ブドウしか育たないような土地だ。 78 00:03:13,910 --> 00:03:17,370 で、僕たちが出荷するのは 79 00:03:17,370 --> 00:03:22,432 --これはポンドあたりの価格ね-- 80 00:03:22,432 --> 00:03:26,913 この状況では、今年は1000ポンドを出荷する。 81 00:03:26,913 --> 00:03:28,533 僕はブドウ農家をしたことがないから 82 00:03:28,533 --> 00:03:29,398 それがありえる量なのかどうか 83 00:03:29,398 --> 00:03:31,069 実際のところはわからないけど 84 00:03:31,069 --> 00:03:33,229 でもこれでいこう、1000ポンド。 85 00:03:33,229 --> 00:03:35,713 さて今度は、シナリオBだ。 86 00:03:35,713 --> 00:03:38,268 価格が2ドルに上昇したとしよう 87 00:03:38,268 --> 00:03:39,847 さあ、今回は 88 00:03:39,847 --> 00:03:41,193 前みたいな感じじゃない 89 00:03:41,193 --> 00:03:44,235 もっと多くの土地を入手したいと思うかも 90 00:03:44,235 --> 00:03:46,464 他に使いでのあるかもしれない土地で、 しかも 91 00:03:46,464 --> 00:03:49,483 ブドウ栽培にはそんなに適してないかも しれないかもしれないけど 92 00:03:49,483 --> 00:03:52,223 それでも、ブドウをもっと生産したいから その土地を手に入れるんだ 93 00:03:52,223 --> 00:04:03,113 で、僕たちは喜んで 2000ポンドのブドウを出荷する 94 00:04:03,113 --> 00:04:03,995 これをやり続けて… 95 00:04:03,995 --> 00:04:06,480 同じ状況が続いて 96 00:04:06,480 --> 00:04:12,238 価格がポンドあたり3ドルになったとしよう 97 00:04:12,238 --> 00:04:13,910 僕たちはもっと出荷したいと思う 98 00:04:13,910 --> 00:04:16,882 もうちょっと頑張って働いてもいいと思うかも。 99 00:04:16,882 --> 00:04:19,251 ブドウを植える幅を狭くしたりとか 100 00:04:19,251 --> 00:04:23,400 他の農産物のために使うつもりだった土地まで 101 00:04:23,400 --> 00:04:26,000 ぶどう畑にしたりしてね。 102 00:04:26,000 --> 00:04:30,582 そうして、2500ポンドを出荷するんだ。 103 00:04:30,582 --> 00:04:33,252 もう一つ、シナリオを出そう。 104 00:04:33,252 --> 00:04:34,646 シナリオDとしよう 105 00:04:34,646 --> 00:04:37,084 価格はポンド当たり4ドルになる 106 00:04:37,084 --> 00:04:40,501 これまた、僕は他の農産物を作るのをやめる 107 00:04:40,501 --> 00:04:42,326 その土地はぶどう畑になるんだ 108 00:04:42,326 --> 00:04:44,194 だってブドウの価格がそんなに高くなったんだからね 109 00:04:44,194 --> 00:04:50,000 こうして、僕は2750ポンドのブドウを生産する 110 00:04:50,000 --> 00:04:53,245 はい、供給曲線を書こう 111 00:04:53,245 --> 00:04:56,217 需要曲線を書いたのと同じ。 112 00:04:56,217 --> 00:05:00,257 おなじみの、あれだ。 113 00:05:00,257 --> 00:05:03,098 僕はY軸を価格にするのは あまり好きじゃないんだけどね 114 00:05:03,098 --> 00:05:04,367 だって、 115 00:05:04,367 --> 00:05:07,154 価格は独立変数として議論されがちでしょ 116 00:05:07,154 --> 00:05:08,895 今みたいには話をしないんだ 117 00:05:08,895 --> 00:05:10,753 たいてい数学や科学では 118 00:05:10,753 --> 00:05:12,750 独立変数はX軸に来ることになってる 119 00:05:12,750 --> 00:05:14,677 でも経済学の伝統では 120 00:05:14,677 --> 00:05:16,767 価格はY軸に置くことになってるんだ 121 00:05:16,767 --> 00:05:18,299 だから、価格をY軸にしとこう 122 00:05:18,299 --> 00:05:22,897 はい、これが実際のポンドあたりの価格 123 00:05:22,897 --> 00:05:28,210 X軸には、量、生産量だね 124 00:05:28,210 --> 00:05:32,133 生産量を書こう 125 00:05:32,133 --> 00:05:34,000 翌年には… 126 00:05:34,000 --> 00:05:38,447 前提としては、この全ては翌年向け 127 00:05:38,447 --> 00:05:40,600 そして何千ポンドの単位だ 128 00:05:40,600 --> 00:05:45,374 だから、何千ポンドも書こう 129 00:05:45,374 --> 00:05:48,833 ほら、1000からずーっと来て、3000近くまで 130 00:05:48,833 --> 00:05:53,667 これが1000 131 00:05:53,667 --> 00:05:56,600 1は1000の意味だから、これは2000、これが3000 132 00:05:56,600 --> 00:05:58,911 で、価格は4まですーっと上がる 133 00:05:58,911 --> 00:06:03,880 1、2、3、そして4だ 134 00:06:03,880 --> 00:06:06,202 だから、これらのポイントをプロットしていけばいい 135 00:06:06,202 --> 00:06:09,429 この点は供給曲線の特定点だ 136 00:06:09,429 --> 00:06:15,606 はい、1ドルで1000ポンドを供給した。 137 00:06:15,606 --> 00:06:17,287 これはシナリオAだね 138 00:06:17,287 --> 00:06:23,965 2ドルでは、2000ポンドの供給。 139 00:06:23,965 --> 00:06:25,544 これがシナリオB. 140 00:06:25,544 --> 00:06:29,333 3ドルで、2500ポンドが供給された 141 00:06:29,333 --> 00:06:32,324 3ドル…失礼、 142 00:06:32,324 --> 00:06:35,733 ほらやっぱり僕、 軸をごっちゃにしちゃった 143 00:06:35,733 --> 00:06:36,933 これが価格だ 144 00:06:36,933 --> 00:06:38,965 こういう言い方を便宜的にしてるけど 145 00:06:38,965 --> 00:06:41,420 変化するものを観察しているってことでね 146 00:06:41,420 --> 00:06:42,920 いつもそうしないといけないわけじゃないんだよ 147 00:06:42,920 --> 00:06:50,862 さて、1ドルで1000ポンド、2ドルで2000ポンド 148 00:06:50,862 --> 00:06:57,030 3ドル−−おっと、ここは3ドルじゃないね ここが3ドルで、2500ポンドだ 149 00:06:57,030 --> 00:06:59,306 これも書いとくね 150 00:06:59,306 --> 00:07:01,067 およそ2500ポンド、と。 151 00:07:01,067 --> 00:07:02,733 これは青色でやろう 152 00:07:02,733 --> 00:07:04,867 混乱しないようにね 153 00:07:04,867 --> 00:07:08,077 はい、3ドルで2500ポンド 154 00:07:08,077 --> 00:07:09,708 だいたいこんな感じだね 155 00:07:09,708 --> 00:07:11,380 以上がシナリオC。 156 00:07:11,380 --> 00:07:14,008 さて次はシナリオD、4ドルの場合だ 157 00:07:14,008 --> 00:07:16,280 これについてはもうちょっと明確にしとこう 158 00:07:16,280 --> 00:07:17,905 ここの2500ポンドにちょっと近くなるけど 159 00:07:17,905 --> 00:07:22,247 これはシナリオCの数字だからね 160 00:07:22,247 --> 00:07:24,067 以上がシナリオC。 161 00:07:24,067 --> 00:07:29,099 はい、改めてシナリオD、4ドルで2750ポンド 162 00:07:29,099 --> 00:07:31,878 2750は、ここだね 163 00:07:31,878 --> 00:07:33,416 はい、これが4ドル。 164 00:07:33,416 --> 00:07:35,333 以上がシナリオD。 165 00:07:35,333 --> 00:07:36,644 これをつなげていくと 166 00:07:36,644 --> 00:07:41,200 供給曲線になるはず 167 00:07:41,200 --> 00:07:45,699 そう、こんな感じで 168 00:07:45,699 --> 00:07:47,733 こんな感じになるはずだ 169 00:07:47,733 --> 00:07:50,549 最低価格というのもある 170 00:07:50,549 --> 00:07:52,667 全然ブドウを供給しないわけにはいかないからね 171 00:07:52,667 --> 00:07:53,752 タダであげるわけじゃないよ 172 00:07:53,752 --> 00:07:57,055 だから、最低価格はここあたり こんな感じ 173 00:07:57,055 --> 00:07:59,097 ブドウを作り始めた時と同じぐらいの位置になるかな 174 00:07:59,097 --> 00:08:00,839 さて、ここに 175 00:08:00,839 --> 00:08:03,091 僕たちの供給曲線ができた 176 00:08:03,091 --> 00:08:05,297 思い出してほしいのは ここで変化させられるのは 177 00:08:05,297 --> 00:08:06,504 価格だけだ 178 00:08:06,504 --> 00:08:09,131 だから、価格だけが変化して他のすべての条件が 同じなら 179 00:08:09,131 --> 00:08:12,124 この曲線に沿った動きになるはずだ 180 00:08:12,124 --> 00:08:13,378 次回から数回に渡って 181 00:08:13,378 --> 00:08:14,900 この他のことについて話していくからね 182 00:08:14,900 --> 00:08:16,350 今まで見てきたのは、同じ条件のとき 183 00:08:16,350 --> 00:08:17,720 ある価格のポイントで、この曲線が 184 00:08:17,720 --> 00:08:20,413 どうなるのかということ。 185 00:08:20,413 --> 00:08:23,459 または、一般的に曲線がどうなるのかということだったね。