WEBVTT 00:00:07.279 --> 00:00:10.080 Every Frame a Paintingへようこそ 00:00:10.420 --> 00:00:13.459 ルーニー・テューンズを見たことは? 00:00:13.630 --> 00:00:16.840 クレジットにはこの名前があったはずだ 00:00:16.990 --> 00:00:19.738 チャールズ・M・ジョーンズです 00:00:19.870 --> 00:00:22.800 出演者ではなく 00:00:22.949 --> 00:00:24.969 カメラの後ろにいます 00:00:28.060 --> 00:00:30.950 チャックはビジュアルコメディの達人だ 00:00:31.090 --> 00:00:33.300 1938年から1962年まで 00:00:33.430 --> 00:00:36.209 200以上のアニメを制作した 00:00:36.339 --> 00:00:39.109 1年に10本 1本は6分だ 00:00:42.280 --> 00:00:45.080 50年経っても色褪せていない 00:00:45.229 --> 00:00:48.418 史上最高の作品も含んでいる 00:00:48.939 --> 00:00:52.039 だがそれは長い工程だった 00:00:52.169 --> 00:00:54.009 それを見ていこう 00:00:56.560 --> 00:00:59.030 芸術家が偉大になる様を 00:00:59.140 --> 00:01:02.960 "よし それじゃあ始まりだ" 00:01:04.320 --> 00:01:06.350 "違う!違う!" 00:01:06.730 --> 00:01:09.020 最も有名な側面は 00:01:09.129 --> 00:01:11.649 ご記憶通りジョークだ 00:01:16.729 --> 00:01:19.289 脚本はMichaelMalteseとTeddPierce 00:01:19.440 --> 00:01:22.330 ギャグは古典的な2つの構造からなる 00:01:22.450 --> 00:01:23.600 1つ目は 00:01:25.660 --> 00:01:27.119 期待を作る 00:01:27.259 --> 00:01:28.359 2つ目は 00:01:31.599 --> 00:01:32.749 裏切り 00:01:32.860 --> 00:01:34.934 そうだ 期待と 00:01:39.699 --> 00:01:40.620 実際 00:01:40.860 --> 00:01:45.110 初期はおかしなことが起こるだけだった 00:01:48.400 --> 00:01:51.640 ギャグは表面的なレベルだ 00:01:51.779 --> 00:01:55.420 だが肝心なのはキャラクターの作り込み 00:01:55.540 --> 00:01:57.450 長い工程がかかる 00:01:57.560 --> 00:02:00.140 キャラクターは学ぶものです 00:02:00.310 --> 00:02:03.540 見るだけでは理解できず 00:02:03.679 --> 00:02:08.383 行動によって明らかになるのです 00:02:08.750 --> 00:02:09.560 "どうも" 00:02:09.660 --> 00:02:13.600 絵にはキャラクターが必要だ 00:02:13.720 --> 00:02:17.110 ダーフィーダックは最初 00:02:20.460 --> 00:02:21.910 イカれていた 00:02:22.040 --> 00:02:25.450 "なんてイカれたアヒルなんだ" 00:02:25.609 --> 00:02:27.939 しかし15年後変化した 00:02:28.080 --> 00:02:31.309 ジョークを演じる風に 00:02:35.720 --> 00:02:39.279 イカれてはいるが欲望がある 00:02:39.429 --> 00:02:43.710 金を求め 注目を欲するようになった 00:02:43.850 --> 00:02:46.327 "これはまさに…" 00:02:47.890 --> 00:02:51.000 "仮面の仕事人だ" 00:02:51.180 --> 00:02:55.040 どのキャラも欲望がわかりやすい 00:02:55.179 --> 00:02:56.839 これは家に帰りたい 00:02:56.990 --> 00:02:58.780 これは夢みがち 00:02:59.128 --> 00:03:01.360 これは誰かを愛したい 00:03:01.920 --> 00:03:05.940 "ああダーリン 一目惚れだよ" 00:03:06.080 --> 00:03:08.520 どれもとてもシンプルで 00:03:08.640 --> 00:03:11.590 それゆえ活き活きしている 00:03:14.280 --> 00:03:17.130 キャラが何を望むのかは 00:03:17.270 --> 00:03:19.820 その行動を見ればわかる 00:03:19.960 --> 00:03:23.579 すべての行動は何かを語っている 00:03:23.709 --> 00:03:26.301 キャラクターの思考を追えば 00:03:26.420 --> 00:03:30.759 何が起きているかわかるようになる 00:03:30.879 --> 00:03:34.772 "私はヘビ 君かわいいね" 00:03:35.040 --> 00:03:38.360 会話だけではこの効果は生まれない 00:03:38.530 --> 00:03:41.659 行動によって話が作られる 00:03:43.000 --> 00:03:47.039 望みがわかれば行動もわかる 00:03:47.170 --> 00:03:48.409 ジョークではどうだろう 00:03:48.510 --> 00:03:50.239 期待と 00:03:52.009 --> 00:03:53.089 実際 00:03:53.200 --> 00:03:56.429 期待にはキャラの特徴も含まれる 00:03:56.569 --> 00:03:59.560 ダーフィーは好戦的だ 00:04:00.879 --> 00:04:03.269 栄誉を求めている 00:04:04.690 --> 00:04:05.840 "やったぜ" 00:04:05.990 --> 00:04:08.528 コヨーテの装置は失敗する 00:04:08.650 --> 00:04:12.279 そしておかしなことが起きる 00:04:18.750 --> 00:04:20.529 この方法には危険がある 00:04:20.649 --> 00:04:23.829 キャラクターをよく作るほど 00:04:23.960 --> 00:04:26.100 公式にハマっていく 00:04:26.249 --> 00:04:29.656 "時々コヨーテがかわいそうだと思う" 00:04:30.150 --> 00:04:32.699 "成功してほしいとも" 00:04:37.830 --> 00:04:41.264 "それでロードランナーから解放される" 00:04:41.599 --> 00:04:43.479 "それどう思う?" 00:04:43.600 --> 00:04:46.090 そこでジョーンズは工夫をした 00:04:46.210 --> 00:04:48.679 これは重要な側面であり 00:04:48.799 --> 00:04:52.099 よく語られるところでもある 00:04:53.510 --> 00:04:59.350 それは彼自身にとっての規則でもあった 00:04:59.489 --> 00:05:04.050 規則はすべての作品の命です 00:05:04.179 --> 00:05:07.759 規則 それは自分自身に課す課題だ 00:05:07.899 --> 00:05:10.320 口がないキャラクターとか 00:05:11.180 --> 00:05:12.570 顔がないとか 00:05:13.339 --> 00:05:15.709 歌えるだけとか 00:05:16.850 --> 00:05:19.740 "ハローマイベイビー ハローマイハニー…" 00:05:21.689 --> 00:05:25.539 アニメでは何をしないかも考えるべきだ 00:05:25.660 --> 00:05:30.370 ジョーンズには様々なルールがあった 00:05:30.500 --> 00:05:34.730 バニーはどんな時も戦わない 00:05:35.039 --> 00:05:39.348 "ウサギを殺せ ウサギを殺せ…" 00:05:39.800 --> 00:05:41.330 この時は例外 00:05:41.460 --> 00:05:43.240 "ウサギを殺せ?" 00:05:43.950 --> 00:05:48.170 バニーはイカれたウサギではなかった 00:05:48.340 --> 00:05:51.170 敵がいたら仕返しをした 00:05:51.300 --> 00:05:55.039 ウサギは怒る必要があった 00:05:55.179 --> 00:05:57.169 いじめに見えないように 00:05:58.653 --> 00:06:01.699 "これは戦争ということだな?" 00:06:01.940 --> 00:06:04.959 感情表現の仕方にも制限があった 00:06:05.109 --> 00:06:09.089 初期はかなり感情を表現しがちだったが 00:06:12.170 --> 00:06:14.820 のちに少なくなっていった 00:06:14.969 --> 00:06:19.699 後期の作品でチャックは 00:06:19.860 --> 00:06:23.789 最小限の動きを使うようになりました 00:06:23.980 --> 00:06:26.882 少ない動きで笑いを作った 00:06:32.009 --> 00:06:34.599 ビジネス的にもベストでした 00:06:34.729 --> 00:06:37.010 ミニマリストなのです 00:06:42.799 --> 00:06:44.520 笑いの2つの要素 00:06:44.640 --> 00:06:48.040 振る舞いとロジックで笑いが成立する 00:06:48.699 --> 00:06:53.241 この2つがなければおかしくはならない 00:06:53.580 --> 00:06:56.170 これが人間的な振る舞い 00:06:57.260 --> 00:06:58.150 "どうだ!" 00:07:00.588 --> 00:07:01.989 これがロジック 00:07:02.129 --> 00:07:04.650 ロジックは改良できるものだ 00:07:06.480 --> 00:07:10.690 では振る舞いは改良できるだろうか 00:07:11.000 --> 00:07:14.759 映画を見ることではできない 00:07:18.739 --> 00:07:22.479 彼はいつも根源に行けと言っていました 00:07:22.589 --> 00:07:25.349 日常や芸術に学べと 00:07:25.489 --> 00:07:29.676 そしてそれをアニメに適用しろと 00:07:33.960 --> 00:07:38.749 映画より映画の外の方が興味深いのだ 00:07:38.889 --> 00:07:42.750 日常に学べ 彼の言葉だ 00:07:42.900 --> 00:07:45.359 読め 何でも読め 00:07:45.500 --> 00:07:48.900 描くものがなければ うまくも描けない 00:07:49.019 --> 00:07:51.520 頭の中から描くのだから 00:07:51.640 --> 00:07:56.180 頭を鍛えるには新しいアイデアを探し 00:07:56.290 --> 00:07:58.180 驚くことだ 00:08:01.950 --> 00:08:05.639 そして知らなかったと言うこと 00:08:05.790 --> 00:08:08.635 それは素晴らしいことです 00:08:08.770 --> 00:08:09.640 知らなかった 00:08:09.770 --> 00:08:11.500 ギャグでもなく 00:08:11.629 --> 00:08:13.469 キャラクターでもなく 00:08:13.619 --> 00:08:15.259 規則でもない 00:08:15.399 --> 00:08:18.419 現実世界に新しきを学び 00:08:18.549 --> 00:08:20.489 作品に入れるということを 00:08:20.609 --> 00:08:23.259 インスピレーションとも言う 00:08:25.749 --> 00:08:27.770 そしてそれは… 00:08:27.902 --> 00:08:31.935 どこからでも見つけられるのです