みなさんは別次元へ旅している
目や耳だけでなく心の別次元へ
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不思議な地への旅
想像だけがその境界である
次の停留所は
トワイライトゾーンだ
よし そいつを捨てろ
ネイサン・エドワード・ブレッドソー
かつては人間 今は幽霊
多様な現代の幽霊の一つ
出没するのは
この町の悪臭がする夜
落し物 施し 忘れた一杯を捜す
ネイトは知らないが
彼の探索は終わりになる
その輝く新品の靴はまっすぐ
彼を連れていくからだ--
Tゾーンの首都へと
「死者の靴」
おい ネイト
うん 何の用だ?
何も
どこへ行くのかなと思っただけだ
お前 ちょっと当てたね?
いいや
何を慌てているんだ?
さあ
冗談だろ ネイト-
お前 金を捜してるだろ
サム お前どうなってるんだ?
見てたら こりゃ
はっきり脅迫と暴行の事件だ
何の話だ?
ただ訊いただけだ どこへ...
喜んで法廷でお前の為に
証言するよ
いい加減にしろよ
彼に他意はなかったんだ
ほんとの紳士みたいな口調だな
な? 自分が恥ずかしくないか
そんな高潔な男が--
棚ぼたをなじみ同士に
分けないなんてな
何のことか分からない
ネイサン ネイサン 頼むよ
俺が作ったイメージを
壊すなよ
お前が何かを掴んだのは
はっきりしてる
そのしっかりした足取りを
間違える筈がない
お前の幸福感
それに新品の靴
こりゃ...
ちょっぴり高いね?
路地で拾ったんだ
うん どうも
イギリス製らしいな
だが 少しぴっちりしてないか?
確かに少し変な感じだ
うん じゃ 俺は喜んで...
だが足にぴったりする
ネイサン
その履物を見つけた時
ひょっとして 他に見つけ...?
靴だけだ
どこへ行くんだよ?
俺から手を放せ
デーン?
戻って嬉しいわ
負け続けてるの
ね あなた何を...?
あなたは誰?
何の用?
出てってよ
それはデーンの瓶よ
そうだ だから飲んでるんだ
ね 彼が帰って
あなたを見つけたら
殺されるわよ
聞こえないの?
殺されるわよ
ウィルマ...
階下に行くな
俺に酒を作れ
バーニー? ウィルマよ
デーンはそこにいる?
あ じゃ 戻ったら
彼に伝えて...
すぐに来てほしいと
伝えてくれる?
私はアパートにいるわ
分かったわ
さあ デーンはどこなの?
デーン?
わけが分からない
勿論分かってるわ
それは彼の靴よ 他の誰も
デーンのような靴を履かないわ
ああ 靴ね
拾...靴は拾ったんだ
盗んだってことね
ああ そうだ 盗んだんだ
どこで?
わけが... わけがわからない...
クラブで?
え?
そこで彼はどうしてたの?
知らない ほんとだ
何なら知ってるの?
何も
何も知らない オレ...
殺したって当然だわ-
自分の家のように
入り込んだんだから
頼む やめてくれ
殺さないでくれ
やめてくれ!
靴を履いて出てって
ああ
そうだ 出て行くよ
酒を作れと言った筈だが
わ ね...
お前の腕を折るか?
いいえ
酒はどうした?
何がいいの?
何がいい?
いつもは何だ?
あなたがいつも何を飲むか
知らないわよ
ほんとに
テキーラを作れ...
...角砂糖一個だ
本当は誰か私に教える?
先刻承知だろ
ね デーンが戻るわ
何があなたの為か知ってたら...
ああ 俺は何が自分の為か
知ってる
お前
触らないで
触らないで 触ら...
さあ 俺は誰だ ベイビー?
デーン
いや 違う
そうじゃない あなたは違う!
彼をどうしたの?
彼に何をしたの?
彼をどうしたの?
いいか やり残したことがある
だが帰ったら
お前はここにいろ
このリズムが好き
いらっしゃい
何にしますか?
角砂糖一個のテキーラ
かしこまりました
あなたのお友達?
ジミー バーのあの男-
知ってるか?
いや
ベン お前はどうだ?
見たことがない 何故?
彼は俺達を知ってるようだ
危険に生きたいんだね?
そうか?
この女をじろじろ見続けたらね
見てるのは女じゃない
ねぇ-
気が変になるわ
男を追い払ったらどう?
ここに呼ぶか
何かしてよ!
ベン 彼をここに連れて来い
ちょっと
ダゲットさんが向こうで
会いたいそうだ
彼個人のテーブルに
何を言ったらいいか分からない
何も言わなくていい
そうしろ
分かった 受けよう
ね 君 向こうにずれて
やあ バーニー
俺を知ってる?
あ 評判でね
ああ...なるほど
角砂糖入りテキーラか?
ん
おかしな偶然だな
何のことだ?
ん その...同じものを飲む
親友がいたんだ
へぇ?
君の名は?
キルロイ
おい ダガットさんに
訊かれたら...
どんな仕事をしてる
キルロイさん?
まあ ある種の使者と
言ってもいいかな
あなたに伝言があるんだ
バーニー
じゃ 聞こう
いや 指示があって
この伝言は個人的に渡すことに
なってる
際どい事柄だから
分かると思うが
ああ
誰からだ?
残念ながら言えない
良い所だね
実にいい
その... 伝言を寄越した男は
どんな顔だった?
バーニー 私の仕事は
忘れることで覚えることじゃない
なるほど
よし 配達人 行こう
だめだな
これは個人的じゃないと
そうするよ
ここが私の部屋だ
これ以上個人的になれないだろ
壁ですら防音だ
気楽に
ハッピーイースター
まだ伝言はあるかね?
勿論だ だが このイースター
バニーに言ってくれ
あとで銃を返して欲しいとな
うんうん
よし
座って
くつろいでくれ
これはこれは
随分早く綺麗にしたね バーニー?
何を?
絨毯だ
血というのはとても
とりにくいんじゃないか?
何の話か分からないね
これからのことを教えよう バーニー
何の話かしてやろう
非常に順調に行ってた--
男の話をしてるんだ
金もたくさん
活力もたくさん
ただ彼は嬉しくなかった
相棒がいたからだ
それではNO.1になれない
NO.1になるのが
彼にはとても大事だった
それで金で相棒に出て貰おうと
申し出た
相棒は断った時に
彼を殺した...
そこで
知らなかったろ
巧妙なやり口だった
お前は誰だ?
ああ 言っただろ
使者だ
それで これが伝言だ
二回うまく行くと
思ってなかったろ?
また来るぞ バーニー...
俺は戻って来続ける
何度も何度も
そうしてお前をしとめる
絶対に しとめてやる
彼は誰なんだ?
彼はデ...
さあな
あぁ ネイサン君
やられちゃったね?
何とも不注意なことだ
この靴に関しては将来
話し合おうな
「靴が合えば履け」という諺がある
だが気をつけて
見つけたのがたまたま
イギリス製9サイズ--
黒灰のローファーなら
特に気をつけて
Tゾーンにまっしぐらに
入るかもしれないから