コンピューターと学習障害者
学習障害者は珍しい存在ではありません
どこにでもいる身近な存在です
時には本人でさえ、気が付いていない時があります
(クリスティーン)勉強についてはずっと苦しんできたわ
小学校一年生ぐらいからかしら
私にとって学校は本当に辛い場所だって
ずっとそう自分の中で感じてきたの
でも仕方がないって
学習障害は目に見える障害ではありません
障害を持つ子供が、学習障害者であると診断を受けるまでに
周囲の大人達が、何故この子に学習能力がないのか理解できない為
子供は学校で苦しみ続けることになります
(クリスティーン) 友達は皆、
一時間半ぐらいの勉強量でAをもらうのに
私は4時間ぐらい勉強しても
Dしかもらえないのよ
もうすぐ大学院生になるクリスティーンですが
大学生になるまで、自分が失読症である事を知りませんでした
最初のステップは診断です
学業成績が大幅に劣る子供の場合
学習障害者の可能性が
考えられます
高校生のクリスには失読症と書字障害があります
小学校の時診断されました
(クリス)小学校に行くまで全然わからなかったよ
お母さんに連れられて
いろんな所で何時間もテストされて
本当に退屈なテストだったんだけど
でもその後で、自分にはある部分に問題があって
そのせいで読み書きに支障があるって
判断してもらえたんだ
学習障害には様々な種類があります
その症状は様々です
共通して言えることは、脳が情報処理を行う際
問題が生じている事です
(レイラ) つまり学習障害者は
情報処理能力を中断してしまう
何かがあるんです。
他の子供達が、何も問題なく
普通に吸収できる情報が
学習障害の子供達には出来ないんです
だから他の子供と同じように、たとえ一所懸命勉強しても
理解することが出来ないのです
もしかすると、もっと最初の段階で
情報を得る事自体出来ていないかもしれません
(クリス)時々、本を読んでる時に
次の行に移ってから半分ぐらい読んだ時に
また同じ行の所を読んでしまって
何度も何度も同じ個所を読んでしまうんだ
イライラしちゃうよね
それから言葉が入れ替わったり
逆さまになったり、文章の意味が解らないんだ