WEBVTT 00:00:00.896 --> 00:00:04.642 私たちは地球のことよりも 他の惑星についてよく知っています 00:00:05.446 --> 00:00:08.670 だから今日は 地球のことを もっと知るために作られた 00:00:08.693 --> 00:00:12.733 新しいタイプのロボットを紹介します 00:00:13.408 --> 00:00:15.020 海洋学の分野では 00:00:15.044 --> 00:00:19.998 無人水上艇 またはUSVと呼ばれる カテゴリーに属します 00:00:20.665 --> 00:00:22.595 このロボットは燃料を必要としません 00:00:23.047 --> 00:00:26.981 代わりに風力で進みます 00:00:27.005 --> 00:00:30.760 それにもかかわらず 世界中を一度に何か月も航行できるのです 00:00:31.474 --> 00:00:34.352 何故 このロボットを作ったのか どんな意味があるのかを 00:00:34.376 --> 00:00:35.868 ご説明しようと思います NOTE Paragraph 00:00:37.814 --> 00:00:42.398 数年前 サンフランシスコからハワイまで 00:00:42.422 --> 00:00:44.620 ヨットで横断していました 00:00:45.296 --> 00:00:48.650 それまでの10年間 何億というユーザーのために 00:00:48.674 --> 00:00:51.790 休まずに働き ビデオゲームを開発してきました 00:00:51.814 --> 00:00:55.335 それで 現場から離れて 広く世界を知り 00:00:55.359 --> 00:00:57.296 考える時間が欲しくなったのです 00:00:57.918 --> 00:00:59.463 私は航海士でした 00:01:00.034 --> 00:01:05.351 気象データを分析して航路を定めるという 骨の折れる仕事を終えた ある夕方に 00:01:05.375 --> 00:01:08.449 甲板に出ると この美しい夕日を見たのです 00:01:08.814 --> 00:01:10.247 すると ある考えが浮かびました 00:01:10.747 --> 00:01:14.101 私たちは海のことを 実際にはどれくらい知っているのか? 00:01:15.252 --> 00:01:19.131 太平洋は私の周りに見渡す限り広がっていて 00:01:19.155 --> 00:01:21.470 船は波によって大きく揺らされていました 00:01:21.494 --> 00:01:24.700 海のはかり知れない力を 常に思い知らせるかのようでした 00:01:25.291 --> 00:01:28.523 海について どの程度のことを 実際は知っているのだろうか? 00:01:29.235 --> 00:01:30.773 私は調べて見ようと決心しました NOTE Paragraph 00:01:32.362 --> 00:01:35.471 すぐに分かったことは 私たちは海をよく知らないということです 00:01:35.495 --> 00:01:38.621 第一の理由は正に海の大きさによるものです 00:01:38.645 --> 00:01:40.986 地球の70%をも覆う広さです 00:01:41.010 --> 00:01:44.555 ただ 地球規模の複雑な現象が 海によるものだということはわかっています 00:01:44.579 --> 00:01:45.759 例えば 誰もに毎日影響を与え 00:01:45.783 --> 00:01:48.228 時には 劇的な影響及ぼす 00:01:48.252 --> 00:01:49.870 地球全体の気象などです 00:01:50.562 --> 00:01:53.746 それなのに そういった現象について 私たちはほとんど知りません NOTE Paragraph 00:01:54.944 --> 00:01:58.709 海の情報はどう考えても少ないのです 00:01:59.268 --> 00:02:04.372 陸について考えてみれば 多くのセンサーがあります 00:02:04.396 --> 00:02:06.024 実際に何十億もです 00:02:06.576 --> 00:02:13.030 しかし海の場合は 現場データが不足し それに高価です 00:02:13.535 --> 00:02:17.530 何故でしょう? 数少ない船やブイに頼っているからです 00:02:17.919 --> 00:02:20.790 その少なさには本当に驚きます 00:02:21.329 --> 00:02:24.450 NOAAとして知られている 00:02:24.474 --> 00:02:26.097 アメリカ海洋大気庁によれば 00:02:26.121 --> 00:02:28.450 船はたったの16隻です 00:02:28.969 --> 00:02:33.223 ブイは世界中の沖に 200基未満しかありません 00:02:33.770 --> 00:02:35.441 理由は簡単です 00:02:35.465 --> 00:02:37.605 海の環境は非常に厳しいからです 00:02:37.629 --> 00:02:40.963 現場データを収集するには 大量の燃料を運べて 00:02:40.987 --> 00:02:43.321 多くの船員が乗れる 00:02:43.345 --> 00:02:45.163 巨大な船が必要です 00:02:45.187 --> 00:02:48.366 一隻につき何億ドルもかかります 00:02:48.390 --> 00:02:53.712 海底へとつながる大きなブイは 4マイルの長さのケーブルを付けられ 00:02:54.513 --> 00:02:57.508 重りとして列車の車輪が いくつか使われています 00:02:57.532 --> 00:03:02.141 配備するのは危険ですし 維持するには多くのお金がかかります NOTE Paragraph 00:03:02.628 --> 00:03:04.554 衛星はどうなのかと思うかもしれません 00:03:05.028 --> 00:03:06.931 衛星は素晴らしいです 00:03:06.955 --> 00:03:09.458 数十年に渡って地球の全体像を 00:03:09.482 --> 00:03:11.503 衛星によって把握してきました 00:03:11.527 --> 00:03:13.903 しかし衛星からでは 00:03:13.927 --> 00:03:18.207 海面から1ミクロンまでの深さしか 観測できない項目もあります 00:03:19.124 --> 00:03:22.697 衛星は時間的・空間的に 解像度が比較的低いです 00:03:23.450 --> 00:03:27.724 また 雲に覆われた部分や 陸の影響 その他の要素を 00:03:27.748 --> 00:03:28.956 補正することが必要です NOTE Paragraph 00:03:30.094 --> 00:03:33.365 それでは海で何が起きているのでしょう? 00:03:33.929 --> 00:03:35.561 何を計測したいのか? 00:03:36.283 --> 00:03:38.869 ロボットは何の役に立つのでしょう? NOTE Paragraph 00:03:39.361 --> 00:03:43.259 海の中の小さな一区画に着目します 00:03:43.283 --> 00:03:46.591 私たちが知りたい 重要なものの一つは海面です 00:03:46.615 --> 00:03:48.654 考えてみれば 海面には 00:03:48.678 --> 00:03:51.977 空と海との相互作用が 全て集まっているのですから 00:03:52.001 --> 00:03:56.995 全てのエネルギーや気体が 通り抜ける境界面です 00:03:57.552 --> 00:03:59.652 太陽はエネルギーを放射します 00:03:59.676 --> 00:04:02.572 それは海に熱として吸収されます 00:04:02.596 --> 00:04:05.452 その一部は大気に放出されます 00:04:05.476 --> 00:04:09.644 大気中のCO2のような気体は海に溶解します 00:04:10.099 --> 00:04:13.728 実際に 世界中の約30%のCO2が 吸収されます 00:04:14.603 --> 00:04:18.211 プランクトンや微生物は 酸素を大気中に大量に放出するので 00:04:18.235 --> 00:04:22.406 呼吸する酸素の半分は 海からくるほどです NOTE Paragraph 00:04:22.430 --> 00:04:25.462 海の熱は蒸気を生み それは雲になり 00:04:25.486 --> 00:04:27.780 やがてそれは降雨へとなります 00:04:27.804 --> 00:04:30.057 気圧の勾配が地球表面の風を生み出し 00:04:30.081 --> 00:04:32.878 大気中で水を移動させます 00:04:33.731 --> 00:04:37.564 熱の一部は深海にまで届いて 00:04:37.588 --> 00:04:39.716 異なる層に蓄積されます 00:04:39.740 --> 00:04:43.045 海はまるで惑星規模のボイラーのように作用し 00:04:43.069 --> 00:04:44.690 全ての熱エネルギーをため込み 00:04:44.714 --> 00:04:48.451 短期的にはハリケーンや 長期的にはエルニーニョのような 00:04:48.475 --> 00:04:50.856 気象現象を通じて放出されます 00:04:51.329 --> 00:04:55.644 垂直上昇流または水平流によって これらの層は混合され 00:04:55.668 --> 00:04:59.114 熱帯地帯から 北極・南極に熱を運ぶのに 00:04:59.138 --> 00:05:01.112 重要な役割をします 00:05:01.623 --> 00:05:04.422 そしてもちろん 微生物や魚から 00:05:04.446 --> 00:05:09.462 アシカやイルカやクジラのような 海洋哺乳類に至るまでの 00:05:09.486 --> 00:05:13.188 地球の最も大きな生態系を成す 00:05:13.212 --> 00:05:16.220 海の生物がいます NOTE Paragraph 00:05:16.244 --> 00:05:19.821 海の生物のほとんどは 私たちには見えません 00:05:21.821 --> 00:05:27.197 そういった海を表す変数を 大規模に研究する際の課題の一つは 00:05:27.221 --> 00:05:29.395 エネルギーの問題です 00:05:29.419 --> 00:05:33.542 つまり 深海までセンサーを 配備するために使うエネルギーです 00:05:34.597 --> 00:05:36.890 もちろん様々な解決策が試されました 00:05:36.914 --> 00:05:38.525 波を利用した装置から 00:05:38.549 --> 00:05:40.090 海面を漂う装置や 00:05:40.114 --> 00:05:42.836 太陽光発電を利用した電気装置ー 00:05:42.860 --> 00:05:44.972 其々に妥協点があります 00:05:45.745 --> 00:05:48.915 私たちのチームのブレイクスルーは 予期せぬ場所から生まれました― 00:05:48.939 --> 00:05:53.288 風力で動くランドヨットでの スピード世界記録を目指すチャレンジです 00:05:53.742 --> 00:05:56.043 10年間に及ぶ研究開発により 00:05:56.067 --> 00:05:58.596 限りなく自立性がありながら 00:05:58.620 --> 00:06:02.428 制御するのにたった3ワットしか使わないのに 00:06:02.452 --> 00:06:05.540 乗り物で世界中巡れるような 00:06:05.564 --> 00:06:07.764 新しいコンセプトの翼形状を 考え出しました 00:06:08.262 --> 00:06:11.608 その翼のコンセプトを 海上の移動手段に適用することで 00:06:12.356 --> 00:06:14.662 海上ドローンは始まりました NOTE Paragraph 00:06:15.280 --> 00:06:17.614 ドローンは見た目よりも大きく 00:06:17.638 --> 00:06:22.214 およそ 高さは4.5メートル 縦横は7×2メートルです 00:06:22.238 --> 00:06:24.291 海面にある衛星と思ってください 00:06:24.315 --> 00:06:27.453 ドローンは海と大気に関する 00:06:27.477 --> 00:06:29.285 主要な変数を全て計測する 00:06:29.309 --> 00:06:32.307 精度の高いセンサー群を積んでいます 00:06:32.331 --> 00:06:36.688 そして 衛星通信により高解像度のデータを 00:06:36.712 --> 00:06:38.754 リアルタイムで陸地に送ります 00:06:39.515 --> 00:06:42.393 私たちのチームは数年間に渡って 00:06:42.417 --> 00:06:47.173 地球で最も厳しい海洋環境の中で この取り組みを熱心に行ってきました 00:06:47.197 --> 00:06:49.662 北極圏から熱帯太平洋に至るまでです 00:06:49.686 --> 00:06:52.410 はるばる極地の棚氷にまで行きました 00:06:52.434 --> 00:06:54.773 大西洋のハリケーンの中にも行きました 00:06:55.159 --> 00:06:57.117 ホーン岬を回りました 00:06:57.141 --> 00:07:00.380 メキシコ湾の石油掘削装置の間を すり抜けてきました 00:07:00.404 --> 00:07:02.734 タフなロボットですね NOTE Paragraph 00:07:03.629 --> 00:07:06.610 最近 プリビロフ諸島のあたりで行った 00:07:06.634 --> 00:07:08.508 私たちの仕事を紹介します 00:07:08.532 --> 00:07:12.451 プリビロフ諸島は アメリカとロシアの間のベーリング海にある 00:07:12.475 --> 00:07:14.637 小さな島の集まりです 00:07:14.661 --> 00:07:18.111 ベーリング海はスケトウダラの故郷です 00:07:18.135 --> 00:07:20.710 スケトウダラは白身魚で ご存じないかもしれませんが 00:07:20.734 --> 00:07:25.421 もし魚のスティックやカニ風味かまぼこが 好きなら 食べたことがあるでしょう 00:07:25.445 --> 00:07:29.067 カニ肉のように見えますが 本当はスケトウダラです 00:07:29.908 --> 00:07:32.918 スケトウダラ漁は 国内で最大規模の漁業です 00:07:32.942 --> 00:07:35.487 金額と量の両方の意味においてです― 00:07:35.511 --> 00:07:38.980 毎年 31億ポンドの水揚げ量があります NOTE Paragraph 00:07:39.695 --> 00:07:42.394 この数年間 何台かのドローンで 00:07:42.418 --> 00:07:44.644 ベーリング海で 00:07:44.668 --> 00:07:49.123 スケトウダラの漁業資源の 規模を調査しています 00:07:49.147 --> 00:07:52.918 この調査は漁場を管理して 漁業資源の枯渇を防ぐための 00:07:52.942 --> 00:07:55.110 クオータ制を改良するのに役立ち 00:07:55.134 --> 00:07:58.078 損なわれやすい生態系を保護します 00:07:58.538 --> 00:08:03.347 現在 ドローンは音響機器を使って 漁場の調査をしています 00:08:03.371 --> 00:08:04.895 すなわちソナーです 00:08:04.919 --> 00:08:08.140 ソナーは音波を下方に発信します 00:08:08.164 --> 00:08:10.674 そして 海底または魚群からの 00:08:10.698 --> 00:08:12.456 音波の反響によって 00:08:12.480 --> 00:08:15.390 海面下で何が起きているのかを 把握することができます 00:08:15.849 --> 00:08:19.855 私たちの海洋ドローンは この反復調査にとても適しています 00:08:19.879 --> 00:08:23.784 ドローンは夜を日に継ぎ ベーリング海を調査しているのです NOTE Paragraph 00:08:23.808 --> 00:08:30.767 そして プリビロフ諸島は オットセイの群棲地でもあります 00:08:31.175 --> 00:08:35.664 1950年 2百万頭のオットセイが 群棲地に暮らしていました 00:08:36.374 --> 00:08:40.134 悲しいことに昨今 急激にその数は減少しています 00:08:40.158 --> 00:08:42.501 元の数の50%未満しか 生き残っていません 00:08:42.525 --> 00:08:45.033 さらに 急激に減り続けています 00:08:45.904 --> 00:08:48.007 その原因を知るために 00:08:48.031 --> 00:08:51.520 国立海洋哺乳類研究所の 研究パートナーが 00:08:51.544 --> 00:08:54.881 GPS機能のあるタグを 母オットセイの 00:08:54.905 --> 00:08:56.382 身体に糊付けしました 00:08:56.406 --> 00:08:59.407 このタグにより位置と深さがわかります 00:08:59.431 --> 00:09:01.763 そして 急激な加速時に自動的に作動する 00:09:01.787 --> 00:09:04.183 小さなカメラを搭載しています 00:09:04.207 --> 00:09:08.121 これは北極の深い海の中での 狩りの様子を知ることのできる― 00:09:08.145 --> 00:09:13.724 芸術的な狩りの動きをするオットセイと 00:09:13.748 --> 00:09:16.120 餌となるスケトウダラの映像です 00:09:16.144 --> 00:09:18.910 これは捕食される瞬間のほんの数秒前です NOTE Paragraph 00:09:18.934 --> 00:09:22.720 ロボットとはいえ 北極圏での作業は厳しいです 00:09:22.744 --> 00:09:25.334 8月にも 吹雪を耐え忍んだり 00:09:25.358 --> 00:09:28.849 思わぬ訪問者による妨害を 我慢したりしなければいけません― 00:09:28.873 --> 00:09:32.131 小さなゴマフアザラシが 乗っかって遊んでいます NOTE Paragraph 00:09:32.155 --> 00:09:34.716 (笑) NOTE Paragraph 00:09:35.378 --> 00:09:41.665 オットセイのタグはシーズンを通して 20万回以上の潜水の映像を撮影しています 00:09:42.395 --> 00:09:44.354 よく観察してみると 00:09:44.378 --> 00:09:48.909 オットセイの行動経路と 繰り返しの潜水がわかりました 00:09:49.413 --> 00:09:52.270 私たちは狩り場で実際に何が起きているのかを 00:09:52.294 --> 00:09:53.973 解明しようとしています 00:09:53.997 --> 00:09:55.342 見事なものですよ 00:09:56.362 --> 00:09:59.765 ドローンによって集められた 音響データを重ね合わせてみると 00:09:59.789 --> 00:10:01.913 その実像がわかりはじめます 00:10:01.937 --> 00:10:06.309 オットセイが島から離れて 縦横無尽に泳ぎ回るときに 00:10:06.333 --> 00:10:10.746 深さ20メートルくらいの比較的浅い場所で 泳いでいることが観察されています 00:10:10.770 --> 00:10:14.859 ドローンの調査によれば カロリーの低い 小さなスケトウダラが 00:10:14.883 --> 00:10:16.966 多くいる場所です 00:10:16.990 --> 00:10:21.114 そしてオットセイは もっと遠くて深いところまで潜ります 00:10:21.138 --> 00:10:25.810 そこはドローンの調査によれば より栄養価の高い魚である 00:10:25.834 --> 00:10:28.093 大きなスケトウダラがいる場所です 00:10:28.117 --> 00:10:32.239 残念ながら より遠くまで泳ぐために 母親のオットセイは 00:10:32.263 --> 00:10:34.386 カロリーを使ってしまうので 00:10:34.410 --> 00:10:39.326 陸に戻ってから子供に乳を与えるのに 十分なエネルギーは残されていません 00:10:39.350 --> 00:10:41.384 そのために群れの頭数は 減少してしまうのです 00:10:42.408 --> 00:10:47.755 さらに ドローンは島の周りの水温が 著しく上昇していることを 00:10:47.779 --> 00:10:49.464 発見しました 00:10:49.488 --> 00:10:53.788 その水温の上昇によってスケトウダラは さらに温度の低い場所を求めて 00:10:53.812 --> 00:10:56.267 北方に追いやられているのかもしれません 00:10:56.765 --> 00:10:58.550 データは解析中ですが 00:10:58.574 --> 00:11:01.953 次第にオットセイの神秘のパズルが 00:11:01.977 --> 00:11:03.350 解けてきていることは 00:11:03.374 --> 00:11:04.975 すでに分かっています NOTE Paragraph 00:11:06.690 --> 00:11:08.779 しかし 大きな視点から見直してみれば 00:11:08.803 --> 00:11:10.304 私たちも哺乳類なのです 00:11:11.032 --> 00:11:14.856 そして実際に 海は人間一人あたり 毎年20kgの魚を供給しています 00:11:14.880 --> 00:11:18.009 漁業資源が激減する中で 私たちはオットセイの物語から 00:11:18.033 --> 00:11:19.618 何を学ぶことができるのでしょう? 00:11:20.719 --> 00:11:23.592 魚の問題だけではありません 世界の穀物生産量に影響を与え 00:11:23.616 --> 00:11:25.490 生命や財産に甚大な被害をもたらしうる 00:11:25.514 --> 00:11:28.275 ハリケーンや猛暑 それに洪水を引き起こす― 00:11:28.299 --> 00:11:31.928 世界の気象系を海は動かしているので 00:11:31.952 --> 00:11:35.153 私たち全員に毎日影響を及ぼすのです 00:11:35.756 --> 00:11:39.536 海は未開の場所で 調査がほとんどされていません 00:11:39.560 --> 00:11:43.997 今日 私たちは未だに他の惑星のことを 地球よりもよく知っているのです NOTE Paragraph 00:11:44.021 --> 00:11:47.809 しかし もしこの広大な海を 一辺が経度緯度6度の正方形で分割すれば 00:11:47.833 --> 00:11:50.650 だいたい各辺が640kmになります 00:11:51.539 --> 00:11:53.693 1000くらいの正方形ができるでしょう 00:11:53.717 --> 00:11:56.013 だから少しづつパートナーと協力して 00:11:56.037 --> 00:12:00.135 私たちはその四角一つに対して一つの 海上ドローンを配備しています 00:12:00.159 --> 00:12:02.581 そうやって地球全体を カバーすることによって 00:12:02.605 --> 00:12:05.785 人類に影響を与える地球のシステムを 理解する手掛かりが 00:12:05.809 --> 00:12:07.120 得られると期待します NOTE Paragraph 00:12:07.603 --> 00:12:12.429 今までしばらくの間 太陽系の離れた世界を ロボットを使って調査してきました 00:12:12.939 --> 00:12:15.570 今こそ 地球を計測するときなのです 00:12:16.440 --> 00:12:20.279 なぜなら私たちは計測できないものを 修理することはできませんし 00:12:20.303 --> 00:12:23.195 知らないことに対して 準備することはできないのですから NOTE Paragraph 00:12:23.761 --> 00:12:24.921 以上です NOTE Paragraph 00:12:24.945 --> 00:12:28.019 (拍手)