有機化学者は 大きな分子を切ったり 既存の分子を分析して 複雑な分子を作ります 数年前 研究室のグループに 何にでも使える 数年前、研究室のグループに 何にでも使える 化学実験キットが作れないか 課題を出しました つまり化学のアプリ化が 可能かということです ではアプリ化の 意味と方法を見てみましょう 始めるにあたって 3Dプリンターを用意し ビーカーや試験管などの 実験容器を印刷しました 同時に別のプリンターで 分子を印刷し 「反応容器」の中で 組み合わせました 容器と分子の 同時印刷によって 化学アプリ開発の 可能性が生まれます これは何を意味するか 生体 化学的ネットワークを 検索エンジンのように組み込めれば 病気の細胞を治したい時や 細菌を殺したい時に 手持ちの端末に これが組み込まれていれば 化学実験をしながら 全く新しい方法で 薬が作れるかもしれません これをラボでやるとしたら 必要なのは ソフトウェアとハードウェア そして化学物質のインクです これの凄い点は 化学物質インクを一式用意し プリンターにセットして 分子の設計図を ダウンロードして 端末上で作れるところです アプリを使って分子を 作るわけです 最終的には 自分の薬を自分で印刷出来る ようになります 今はまだ研究段階ですが 目標に少しでも近付くために まず 薬の構造や製薬方法 つまり- 薬の開発や製造を考慮する 必要があります 薬の開発後に製造ができれば どこにでも薬を 届けられるからです 薬局に行く必要はなくなります 必要な場所で薬品を印刷し 新しい診断も ダウンロードできます 新種の薬剤耐性菌が現れても すぐに検索して 新種の薬剤耐性細菌が現れても すぐに検索して 治療薬が作れます その場で分子を 構築できるのです 私が考えるこの研究の 将来性は 人間の幹細胞を採取し 遺伝子情報や環境と合わせて 自分専用の薬が 印刷できるという発想です もっと空想を広げるならば さらにこの後に待つのは 個人専用の 物質構成装置かもしれません 「チャーリー、転送を頼む」 (拍手)