[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:08.03,0:00:13.31,Default,,0000,0000,0000,,悪戯好きの神 ロキはトールの屈強な拳の中で\N困惑しながら もがいていました Dialogue: 0,0:00:13.31,0:00:17.92,Default,,0000,0000,0000,,その前の夜 残りの神々が眠っている間に\Nロキはトールの妻 シフに忍び寄り Dialogue: 0,0:00:17.92,0:00:21.23,Default,,0000,0000,0000,,彼女の美しい髪を切り落としました Dialogue: 0,0:00:21.23,0:00:23.38,Default,,0000,0000,0000,,その時は ちょっとしたイタズラと\N思っていましたが Dialogue: 0,0:00:23.38,0:00:28.04,Default,,0000,0000,0000,,今にもトールがロキのあらゆる骨を\N粉々にしようとしていました Dialogue: 0,0:00:28.04,0:00:31.26,Default,,0000,0000,0000,,ロキはどうにかして髪を元に戻す方法を\N考えなければなりません Dialogue: 0,0:00:31.26,0:00:36.74,Default,,0000,0000,0000,,でも一体 誰がシフの夏の小麦畑の様な\N美しい金色の髪を元に戻せるのでしょうか? Dialogue: 0,0:00:36.74,0:00:40.94,Default,,0000,0000,0000,,あの小人達だ!― あの伝説的な職人達なら\N何でも作り出せるだろう Dialogue: 0,0:00:40.94,0:00:45.33,Default,,0000,0000,0000,,ロキは山奥にある小人達の王国に\N急いで向かいながら Dialogue: 0,0:00:45.33,0:00:49.42,Default,,0000,0000,0000,,たどり着くまでの間にも\Nどうやって彼の頼みを小人達に Dialogue: 0,0:00:49.42,0:00:52.64,Default,,0000,0000,0000,,引き受けさせようかと\N悪巧みをしていました Dialogue: 0,0:00:52.64,0:00:57.77,Default,,0000,0000,0000,,そしてロキは2つの家族を敵対させるのが\N最善策であると考えました Dialogue: 0,0:00:57.77,0:01:01.10,Default,,0000,0000,0000,,まず ロキはイーヴァルディの\N凄腕の息子達を訪れ Dialogue: 0,0:01:01.10,0:01:05.70,Default,,0000,0000,0000,,彼らのライバルである\Nブロックとエイトリ兄弟が Dialogue: 0,0:01:05.70,0:01:09.27,Default,,0000,0000,0000,,「我らこそ世界一の鍛冶屋だ」\Nと言い張り Dialogue: 0,0:01:09.27,0:01:12.48,Default,,0000,0000,0000,,それを証明するために 彼らが戦いを\N挑もうとしていることを伝えました Dialogue: 0,0:01:12.48,0:01:17.06,Default,,0000,0000,0000,,戦いのルールはそれぞれの家族が\N神々のために3つの贈り物を作ることでした Dialogue: 0,0:01:17.06,0:01:20.95,Default,,0000,0000,0000,,イーヴァルディの息子達に伝えた贈り物には\N金色の髪も含まれていました Dialogue: 0,0:01:20.95,0:01:25.14,Default,,0000,0000,0000,,ロキは次に ブロックとエイトリ兄弟を訪れ\N全く同じ話をしました Dialogue: 0,0:01:25.14,0:01:29.20,Default,,0000,0000,0000,,ただ今回は イーヴァルディの息子達が\N戦いを挑んでいると付け加えました Dialogue: 0,0:01:29.20,0:01:32.77,Default,,0000,0000,0000,,しかし ブロックとエイトリは\Nそう簡単には騙されず Dialogue: 0,0:01:32.77,0:01:38.79,Default,,0000,0000,0000,,ロキが自分の頭を賭けに差出すのなら\N参加しても良いと言いました Dialogue: 0,0:01:38.79,0:01:45.59,Default,,0000,0000,0000,,そうなるとブロックとエイトリが勝てば\Nロキは頭を失ってしまいます Dialogue: 0,0:01:45.59,0:01:50.23,Default,,0000,0000,0000,,ロキは断ることもできなかったので\Nどうにかして身を守るために Dialogue: 0,0:01:50.23,0:01:54.24,Default,,0000,0000,0000,,イーヴァルディの息子達を勝たせる方法を\N考えなければなりません Dialogue: 0,0:01:54.24,0:01:56.65,Default,,0000,0000,0000,,そしてどちらの小人達も\N仕事に取り掛かりました Dialogue: 0,0:01:56.65,0:02:02.11,Default,,0000,0000,0000,,宝物を台無しにしないために\Nエイトリはブロックにふいごで Dialogue: 0,0:02:02.11,0:02:04.27,Default,,0000,0000,0000,,何があっても仕事を続けるように\N伝えました Dialogue: 0,0:02:04.27,0:02:07.55,Default,,0000,0000,0000,,するとすぐに妙なハエが\N部屋の中に飛んできて Dialogue: 0,0:02:07.55,0:02:12.30,Default,,0000,0000,0000,,鍛冶場の炉に豚革の一片を置くと\Nハエがブロックの手を刺しました Dialogue: 0,0:02:12.30,0:02:13.95,Default,,0000,0000,0000,,それでもブロックは怯みません Dialogue: 0,0:02:13.95,0:02:18.57,Default,,0000,0000,0000,,次にエイトリが金の塊の作業をしていた時に\Nハエがブロックの首に噛み付きました Dialogue: 0,0:02:18.57,0:02:20.11,Default,,0000,0000,0000,,それでもブロックは作業を続けます Dialogue: 0,0:02:20.11,0:02:24.09,Default,,0000,0000,0000,,最後にエイトリが鉄の部品を\N釜の中に入れた時 Dialogue: 0,0:02:24.09,0:02:30.44,Default,,0000,0000,0000,,ついにハエがブロックのまぶたの上に\N飛び乗ると 出来るだけ強く噛み付きました Dialogue: 0,0:02:30.44,0:02:34.85,Default,,0000,0000,0000,,そしてほんの一瞬だけの間だけ\Nブロックはふいごから手を離してしまいました Dialogue: 0,0:02:34.85,0:02:39.31,Default,,0000,0000,0000,,それが全てでした 最後の贈り物を十分に\N炉の中に入れられなかったのです Dialogue: 0,0:02:39.33,0:02:44.33,Default,,0000,0000,0000,,ロキは元の姿に戻り\N彼らの失敗を大喜びして Dialogue: 0,0:02:44.33,0:02:48.63,Default,,0000,0000,0000,,小人達に付き添い\N神々に宝物を贈呈しました Dialogue: 0,0:02:48.63,0:02:52.51,Default,,0000,0000,0000,,初めにロキが\Nイーヴァルディの息子達の宝物として Dialogue: 0,0:02:52.51,0:02:56.42,Default,,0000,0000,0000,,金色の髪はシフの頭に\Nくくりつけられると 伸び続け Dialogue: 0,0:02:56.42,0:02:59.60,Default,,0000,0000,0000,,シフは今までに増して美しく輝きました Dialogue: 0,0:02:59.60,0:03:01.62,Default,,0000,0000,0000,,次に主神である\Nオーディンのためには Dialogue: 0,0:03:01.62,0:03:05.67,Default,,0000,0000,0000,,どんな物でも突き通すことのできる\N実に見事な矛が贈られました Dialogue: 0,0:03:05.67,0:03:07.98,Default,,0000,0000,0000,,最後に豊穣の神 フレイに贈られたのは Dialogue: 0,0:03:07.98,0:03:13.31,Default,,0000,0000,0000,,広げると巨大な船になる\N小さな生地でした Dialogue: 0,0:03:13.31,0:03:17.43,Default,,0000,0000,0000,,そしてブロックが エイトリと共に作った\N宝物を贈呈しました Dialogue: 0,0:03:17.43,0:03:20.79,Default,,0000,0000,0000,,フレイには空を横切って\Nどんな馬よりも速く Dialogue: 0,0:03:20.79,0:03:25.57,Default,,0000,0000,0000,,フレイの二輪戦車を引くことのできる\N金色の剛毛の猪が贈られ Dialogue: 0,0:03:25.57,0:03:30.50,Default,,0000,0000,0000,,オーディンには夜が9度訪れるごとに\N同じものをさらに8個作ることができる Dialogue: 0,0:03:30.50,0:03:32.56,Default,,0000,0000,0000,,黄金の腕輪が贈られました Dialogue: 0,0:03:32.56,0:03:35.71,Default,,0000,0000,0000,,そしてトールにはミョルニルという\Nハンマーが贈られました Dialogue: 0,0:03:35.71,0:03:39.76,Default,,0000,0000,0000,,ミョルニルの柄は明らかに短く ロキは\N明らかな欠陥だと思い ほくそ笑みました Dialogue: 0,0:03:39.76,0:03:43.16,Default,,0000,0000,0000,,しかしその時 ブロックが\Nハンマーが持つ力を披露したのです Dialogue: 0,0:03:43.16,0:03:46.46,Default,,0000,0000,0000,,ミョルニルは決して砕け散ることがなく\N投げれば 的を外さず Dialogue: 0,0:03:46.46,0:03:50.43,Default,,0000,0000,0000,,しかも 必ずトールの手に\N戻ってくるというものです Dialogue: 0,0:03:50.43,0:03:55.71,Default,,0000,0000,0000,,短い柄にも関わらず 全ての神がこれこそ\N最も素晴らしい贈り物だと賛同しました Dialogue: 0,0:03:55.71,0:04:00.95,Default,,0000,0000,0000,,ロキは賭けのことを思い出し逃げようとするも\N真っ先にトールに捕まえられました Dialogue: 0,0:04:00.97,0:04:03.85,Default,,0000,0000,0000,,しかし 小人達が手を下す前に Dialogue: 0,0:04:03.85,0:04:09.06,Default,,0000,0000,0000,,ずる賢いロキはリストには自分の頭だけで\N首を取ることは書かれていないと指摘したため Dialogue: 0,0:04:09.06,0:04:10.94,Default,,0000,0000,0000,,頭を切り落とすことは\Nできなかったのです Dialogue: 0,0:04:10.94,0:04:15.94,Default,,0000,0000,0000,,全員がその通りだと悔しそうに認めましたが\Nブロックは最後に笑みを浮かべていました Dialogue: 0,0:04:15.94,0:04:20.16,Default,,0000,0000,0000,,エイトリの千枚通しを手に取って\Nロキの唇に突き通し Dialogue: 0,0:04:20.16,0:04:22.35,Default,,0000,0000,0000,,喋れないように口を縫い付けました Dialogue: 0,0:04:22.35,0:04:27.07,Default,,0000,0000,0000,,こうして悪戯好きの神はもはや\N悪巧みができなくなったのでした Dialogue: 0,0:04:27.07,0:04:30.14,Default,,0000,0000,0000,,けれども 神々の力をもってしても\N予期できないことがあるのです Dialogue: 0,0:04:30.14,0:04:33.54,Default,,0000,0000,0000,,ロキの偽りが神々に\N素晴らしい宝物を授け Dialogue: 0,0:04:33.54,0:04:37.61,Default,,0000,0000,0000,,今でも知られ続けているハンマーを\Nトールに与えることになったということを