WEBVTT

00:00:00.000 --> 00:00:02.000
私達が何か行動を起こさない限り、

00:00:02.000 --> 00:00:05.000
次の40年間に私達は

00:00:05.000 --> 00:00:08.000
世界規模の神経疾患の流行を目の当たりにすることになります

00:00:08.000 --> 00:00:12.000
陽気な考えですよね

00:00:12.000 --> 00:00:15.000
この地図で青く塗られている国は

00:00:15.000 --> 00:00:19.000
その国の人口の20%以上が65歳以上の国を表しています

00:00:19.000 --> 00:00:21.000
これが私達の生きる世界です

00:00:21.000 --> 00:00:24.000
そしてこれが私達の子供が生きる世界なのです

00:00:25.000 --> 00:00:29.000
一万二千年もの間、年代別の人口の分布は

00:00:29.000 --> 00:00:32.000
高齢者が一番上に来る、ピラミッド型でした

00:00:32.000 --> 00:00:34.000
しかし近年それが平らになり始めています

00:00:34.000 --> 00:00:38.000
2050年までには、その形は柱のようになり、そして逆ピラミッド型に近づき始めます

00:00:38.000 --> 00:00:41.000
その原因を説明したいと思います

00:00:41.000 --> 00:00:44.000
1840年以来、平均寿命は2倍以上に伸び

00:00:44.000 --> 00:00:49.000
毎日5時間という速さでその寿命はまだ伸び続けています

00:00:49.000 --> 00:00:52.000
なぜこれが懸念すべき事柄であるかというと

00:00:52.000 --> 00:00:56.000
65歳以上になるとアルツハイマー病や

00:00:56.000 --> 00:01:00.000
パーキンソン病にかかるリスクが急上昇するからなのです

00:01:00.000 --> 00:01:04.000
2050年までに、およそ3200万人が80歳以上となり

00:01:04.000 --> 00:01:07.000
何か対策を取らない限り

00:01:07.000 --> 00:01:09.000
そのうちの半分の人々がアルツハイマー病にかかり

00:01:09.000 --> 00:01:12.000
３百万人以上がパーキンソン病を患うことになります

00:01:12.000 --> 00:01:15.000
そして、現在私達に治療も予防の術も無い

00:01:15.000 --> 00:01:18.000
この二つの病気とその他の神経疾患には

00:01:18.000 --> 00:01:20.000
毎年約3300億ドルもの費用がかかっています

00:01:20.000 --> 00:01:24.000
2050年には1兆ドルを越えるといわれています

00:01:24.000 --> 00:01:26.000
アルツハイマー病は

00:01:26.000 --> 00:01:28.000
正しく組織されるべきタンパク質が

00:01:28.000 --> 00:01:32.000
くしゃくしゃの折り紙みたいに組織されることで発症します

00:01:32.000 --> 00:01:35.000
なので、私達が今取り組んでいるアプローチとしては

00:01:35.000 --> 00:01:38.000
"分子のためのセロハンテープ"のような薬を作り

00:01:38.000 --> 00:01:41.000
そのおかしなタンパク質の組織を元通りに戻そうというものです

00:01:41.000 --> 00:01:43.000
それによって脳の大部分を

00:01:43.000 --> 00:01:47.000
不能にしてしまう"タンパク質のもつれ"を防ぐことができるのです

00:01:47.000 --> 00:01:49.000
さらに興味深いことに、全く異なる部分の

00:01:49.000 --> 00:01:52.000
脳に影響を与える他の神経疾患もまた

00:01:52.000 --> 00:01:55.000
その"タンパク質のもつれ"を作り出すのですが

00:01:55.000 --> 00:01:58.000
それから分かるのは、このアプローチがもしかすると一般的なもので

00:01:58.000 --> 00:02:00.000
アルツハイマー病だけでなく他の神経疾患にも

00:02:00.000 --> 00:02:02.000
適応できるかもしれないのです

00:02:02.000 --> 00:02:05.000
またガンに関わる面白い関係性をここで見ることが出来ます

00:02:05.000 --> 00:02:07.000
それは神経疾患を持つ人々の

00:02:07.000 --> 00:02:10.000
ガンを患う確率が非常に低いことです

00:02:10.000 --> 00:02:13.000
この関係性については現在それほど多くの研究者が研究している分野ではないですが

00:02:13.000 --> 00:02:16.000
非常に期待できる研究分野です

00:02:16.000 --> 00:02:19.000
この分野においての重要な創造的な研究の多くが

00:02:19.000 --> 00:02:22.000
私的な慈善事業の献金によって支えられています。

00:02:22.000 --> 00:02:25.000
この私的援助はより増えてくるでしょう

00:02:25.000 --> 00:02:28.000
なぜなら、残念ながら政府がこの研究で大きな失敗をしてしまったからです。

00:02:28.000 --> 00:02:32.000
これらの研究が実現するまでに

00:02:32.000 --> 00:02:34.000
あなた方が自分自身で出来ることはいろいろとあります

00:02:34.000 --> 00:02:36.000
パーキンソン病のリスクをおさえる為の予防法には

00:02:36.000 --> 00:02:41.000
カフェインがある程度の効果をもたらすと言われています。しかし、その因果関係はまだ分かってはいません

00:02:41.000 --> 00:02:44.000
頭部への怪我はパーキンソン病の確率を引き上げます

00:02:44.000 --> 00:02:48.000
そして、鳥インフルエンザも、いいものではありません

00:02:49.000 --> 00:02:52.000
アルツハイマー病に対する予防策としては

00:02:52.000 --> 00:02:55.000
魚の油がアルツハイマー病の発生確率を

00:02:55.000 --> 00:02:58.000
下げることがわかりました

00:02:58.000 --> 00:03:00.000
また血圧は低くしておいてください

00:03:00.000 --> 00:03:02.000
なぜかというと慢性的な高血圧症は

00:03:02.000 --> 00:03:04.000
アルツハイマー病の最も大きな危険因子であり

00:03:04.000 --> 00:03:07.000
それと同時に、緑内障に対する危険因子でもあるからです

00:03:07.000 --> 00:03:10.000
ちなみに緑内障はただの"目のアルツハイマー病"です

00:03:10.000 --> 00:03:12.000
そしてもちろん認知的な効果について言えるのは

00:03:12.000 --> 00:03:14.000
"使わなければ失われる"ものなので

00:03:14.000 --> 00:03:16.000
いつも精神的な刺激を受けてください

00:03:16.000 --> 00:03:18.000
みなさん、今日は私の話を聞いたのですから

00:03:18.000 --> 00:03:20.000
これらの予防策をきちんと取ってくださいね

00:03:20.000 --> 00:03:24.000
最後に、私のような人々の幸運を祈ってくださいね

00:03:24.000 --> 00:03:26.000
なぜなら、時は万人等しく刻まれているのですから

00:03:26.000 --> 00:03:29.000
ありがとう