[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:05.96,0:00:10.48,Default,,0000,0000,0000,,[ジェニー・ホルツァー:書くこととその困難] Dialogue: 0,0:00:15.89,0:00:18.27,Default,,0000,0000,0000,,書く活動を再び行うかどうかはわかりません。 Dialogue: 0,0:00:21.38,0:00:24.28,Default,,0000,0000,0000,,その理由の一つには、\N私は最も恐ろしいことについて Dialogue: 0,0:00:24.28,0:00:26.44,Default,,0000,0000,0000,,書いてしまいがちだからです。 Dialogue: 0,0:00:26.44,0:00:29.54,Default,,0000,0000,0000,,うまくいくという困難だけではなく Dialogue: 0,0:00:30.54,0:00:35.60,Default,,0000,0000,0000,,完成させるまで題材に寄り添う困難もあるのです。 Dialogue: 0,0:00:39.86,0:00:41.96,Default,,0000,0000,0000,,こういった題材について書くときは Dialogue: 0,0:00:41.96,0:00:43.98,Default,,0000,0000,0000,,感情的に携わる必要があります。 Dialogue: 0,0:00:43.98,0:00:47.14,Default,,0000,0000,0000,,よって疲弊してしまうこともあります。 Dialogue: 0,0:00:57.28,0:01:00.08,Default,,0000,0000,0000,,勾留者たちの身に何が起きたのか Dialogue: 0,0:01:00.08,0:01:03.68,Default,,0000,0000,0000,,そしていまも何が起きているのか調べることは困難です。 Dialogue: 0,0:01:03.68,0:01:05.88,Default,,0000,0000,0000,,しかし私は弱音を吐きたくありません― Dialogue: 0,0:01:05.88,0:01:08.06,Default,,0000,0000,0000,,勾留者であることのほうが苦痛なのですから。 Dialogue: 0,0:01:17.89,0:01:20.67,Default,,0000,0000,0000,,私は「価値」という言葉からは距離を置いています。 Dialogue: 0,0:01:22.74,0:01:25.36,Default,,0000,0000,0000,,最近は価値について話すことにためらいを感じます。 Dialogue: 0,0:01:27.20,0:01:30.26,Default,,0000,0000,0000,,なぜなら価値について語られるときはいつも Dialogue: 0,0:01:30.26,0:01:33.78,Default,,0000,0000,0000,,誰かが退けられ、投獄されるからです。 Dialogue: 0,0:01:33.78,0:01:35.45,Default,,0000,0000,0000,,(笑) Dialogue: 0,0:01:39.34,0:01:43.58,Default,,0000,0000,0000,,しかし恐怖と残酷な行いが減ること― Dialogue: 0,0:01:43.59,0:01:45.17,Default,,0000,0000,0000,,それを強く望みます。 Dialogue: 0,0:01:46.16,0:01:49.67,Default,,0000,0000,0000,,そして私にもごく普通に\N共感する気持ちがあると考えたいのです。 Dialogue: 0,0:01:58.22,0:02:03.02,Default,,0000,0000,0000,,私は演劇の役者とは正反対です。 Dialogue: 0,0:02:04.24,0:02:06.63,Default,,0000,0000,0000,,なぜなら決して舞台には立たないからです。 Dialogue: 0,0:02:07.32,0:02:10.33,Default,,0000,0000,0000,,鑑賞者がいてほしいという意味で Dialogue: 0,0:02:10.33,0:02:12.20,Default,,0000,0000,0000,,私の作品は劇場のようなものかもしれません。 Dialogue: 0,0:02:14.20,0:02:17.79,Default,,0000,0000,0000,,私自身が作品の中で匿名であるのには理由があります。 Dialogue: 0,0:02:21.57,0:02:26.03,Default,,0000,0000,0000,,完全に自分の姿を消し去りたいのです。