WEBVTT 00:00:00.108 --> 00:00:03.511 私たちは空間というものを慣例的に 00:00:03.511 --> 00:00:05.111 個人と公共の領域に分けています 00:00:05.111 --> 00:00:08.340 私たちは法律的な個人と公共の 境目をよく知っています 00:00:08.340 --> 00:00:10.348 なぜなら私たちは 00:00:10.348 --> 00:00:14.208 自分たちの私財と土地を守ることに 長けているからです 00:00:14.208 --> 00:00:16.111 一方 私たちは 00:00:16.111 --> 00:00:19.667 公共というもののニュアンスに 慣れていません 00:00:19.667 --> 00:00:23.575 何が公共の空間を 特別なものにするのでしょうか? 00:00:23.590 --> 00:00:24.996 実は このテーマは 00:00:24.996 --> 00:00:26.821 私たちのスタジオがこの10年間 00:00:26.821 --> 00:00:28.329 取り組んでいることで 00:00:28.329 --> 00:00:30.289 いくつかのケーススタディを 行ってきました NOTE Paragraph 00:00:30.289 --> 00:00:33.621 私たちは多くの労力を使い 00:00:33.621 --> 00:00:36.417 廃墟となり誰も見向きもしなくなった この工業施設を 00:00:36.417 --> 00:00:39.490 脱工業的で活気にあふれ 00:00:39.490 --> 00:00:41.633 過去と未来をつなぐ空間へと 00:00:41.636 --> 00:00:43.260 再生しています 00:00:43.260 --> 00:00:46.792 また 時代にそぐわなくなった場所を 00:00:46.792 --> 00:00:49.488 現在に結びつける活動にも 力を入れています 00:00:49.488 --> 00:00:52.532 リンカーンセンターでの例は 00:00:52.532 --> 00:00:56.250 普段はオペラチケットに300ドルも出せない 00:00:56.250 --> 00:01:00.015 一般市民にも その場が開かれるようにしました 00:01:00.015 --> 00:01:01.706 私たちは公共の空間で 何かを食べたり 00:01:01.706 --> 00:01:04.000 飲んだり考え事をしたり 生活したり 00:01:04.000 --> 00:01:05.971 長い時間を過ごしています 00:01:05.971 --> 00:01:08.240 そのことから わかることは 00:01:08.240 --> 00:01:12.208 真に有用な公共空間を 作るためには 00:01:12.208 --> 00:01:15.458 建築や都市計画 00:01:15.458 --> 00:01:18.083 風景やメディアデザイン その他もろもろの 00:01:18.083 --> 00:01:21.542 区別を取り払う必要があるということです 00:01:21.542 --> 00:01:23.571 これらの区別を 越えなくてはいけません NOTE Paragraph 00:01:23.571 --> 00:01:26.625 現在 私たちはワシントンD.C.で 00:01:26.625 --> 00:01:28.958 次のプロジェクトに 取り組んでいます 00:01:28.958 --> 00:01:31.560 ハーシュホーン博物館です 00:01:31.560 --> 00:01:35.500 それはアメリカで 最も知られている公共広場 00:01:35.500 --> 00:01:38.433 ナショナル・モール に隣接しています 00:01:38.433 --> 00:01:40.000 ナショナル・モールは 00:01:40.000 --> 00:01:42.833 アメリカ民主主義の シンボルです 00:01:42.833 --> 00:01:45.833 素敵なことに このシンボルは 00:01:45.833 --> 00:01:48.042 ものや画像 00:01:48.042 --> 00:01:49.750 人工物ではなく 00:01:49.750 --> 00:01:51.458 空間なのです 00:01:51.458 --> 00:01:54.308 両脇の建物によって形作られる 00:01:54.308 --> 00:01:56.500 ただの空間です NOTE Paragraph 00:01:56.500 --> 00:01:59.033 市民が意見を述べ 00:01:59.033 --> 00:02:01.042 力を示せる場所です 00:02:01.042 --> 00:02:04.292 ここは アメリカ史における 00:02:04.292 --> 00:02:06.448 いくつもの歴史的瞬間の舞台となり 00:02:06.448 --> 00:02:08.854 それらが永遠に刻み込まれています 00:02:08.854 --> 00:02:11.233 例えば ワシントン大行進や 00:02:11.233 --> 00:02:14.325 マーティン・ルーサー・キングの 素晴らしいスピーチがありました 00:02:14.325 --> 00:02:17.850 ベトナム戦争への抗議デモや 00:02:17.850 --> 00:02:20.750 エイズ流行の問題を訴えるデモ 00:02:20.750 --> 00:02:23.292 女性の性と生殖の権利を訴えたデモは 00:02:23.292 --> 00:02:26.750 つい最近のものです 00:02:26.750 --> 00:02:29.912 ナショナル・モールは この国で市民が意見を唱える上で 00:02:29.912 --> 00:02:33.583 最も偉大な場所なのです 00:02:33.583 --> 00:02:37.471 ナショナル・モールは 言論の自由そのものです 00:02:37.471 --> 00:02:39.958 たとえ明確に言いたいことが 分からなくてもです 00:02:39.958 --> 00:02:45.192 市民感情のはけ口と なる場所なのかもしれません NOTE Paragraph 00:02:45.192 --> 00:02:48.833 市民のエネルギーがあふれるモールと 00:02:48.833 --> 00:02:53.000 それを囲む博物館の間には 00:02:53.000 --> 00:02:57.042 大きな壁があると 私たちは考えています 00:02:57.042 --> 00:03:00.667 これらの博物館は多くの場合 受動的なのです 00:03:00.667 --> 00:03:04.042 展示をする側の博物館と 00:03:04.042 --> 00:03:05.667 情報の受け手としての観客の間には 00:03:05.667 --> 00:03:07.958 受動的な関係があります 00:03:07.958 --> 00:03:09.708 私たちは恐竜を見たり 00:03:09.708 --> 00:03:13.530 昆虫や機関車のコレクションなどを 00:03:13.530 --> 00:03:14.792 見ることができます 00:03:14.792 --> 00:03:16.542 しかし そこに参加しているわけではなく 00:03:16.542 --> 00:03:18.292 ただ話を聴くだけです NOTE Paragraph 00:03:18.292 --> 00:03:21.340 2009年に リチャード ・ コシャレックが 00:03:21.340 --> 00:03:24.792 ハーシュホーン美術館の ディレクターに就いたとき 00:03:24.792 --> 00:03:27.208 彼は美術館が 00:03:27.208 --> 00:03:30.458 合衆国で最もユニークな場所 すなわち― 00:03:30.458 --> 00:03:32.208 連邦政府権力のお膝元にあることを 00:03:32.208 --> 00:03:34.083 うまく利用したいと考えました 00:03:34.083 --> 00:03:36.292 芸術と政治は 00:03:36.292 --> 00:03:41.750 常に本質的かつ無条件で 密接に結びついているものですが 00:03:41.750 --> 00:03:45.917 ワシントンでは ワシントン固有の 00:03:45.917 --> 00:03:49.833 特別な関係性がありうる と考えています NOTE Paragraph 00:03:49.833 --> 00:03:52.458 芸術は究極的な意味において 00:03:52.458 --> 00:03:54.208 国家的・世界的な事柄に関する対話に 00:03:54.208 --> 00:03:57.333 入っていくことができるのでしょうか? 00:03:57.333 --> 00:04:01.202 博物館は文化交流における 外交の役割を担えるのでしょうか? 00:04:01.202 --> 00:04:06.263 ワシントン D.C.には180 以上の大使館 00:04:06.263 --> 00:04:09.250 500以上のシンクタンクがあります 00:04:09.250 --> 00:04:10.750 この知的で国際的なエネルギーを 00:04:10.750 --> 00:04:13.667 取り込み 博物館を通して活かす方法が 00:04:13.667 --> 00:04:15.817 何かしらあるはずです 00:04:15.817 --> 00:04:18.896 それには 専門知識を持った ブレーンが必要です NOTE Paragraph 00:04:18.896 --> 00:04:22.208 そこで私たちが ハーシュホーン美術館の 00:04:22.208 --> 00:04:24.708 手助けをすることになり リチャードのチームと 00:04:24.708 --> 00:04:26.542 このミッションに取り組んでいます 00:04:26.542 --> 00:04:28.667 それは彼の活力の源泉と なっています 00:04:28.667 --> 00:04:32.752 現代美術の展示を超えて 00:04:32.752 --> 00:04:35.542 ハーシュホーンは公のフォーラム 00:04:35.542 --> 00:04:40.827 芸術や文化 政治や政策に関する 00:04:40.827 --> 00:04:43.085 議論が行われる場所に 00:04:43.085 --> 00:04:44.958 なろうとしています 00:04:44.958 --> 00:04:48.958 それは世界経済フォーラムのような 国際的な影響力を持つでしょう 00:04:48.958 --> 00:04:51.500 TEDカンファレンスのような学際的な場に 00:04:51.500 --> 00:04:55.750 そして 街角のような 気軽さを持つ場になるでしょう 00:04:55.750 --> 00:04:58.227 この新しい構想を実現するには 00:04:58.227 --> 00:05:00.042 ハーシュホーン美術館は 00:05:00.042 --> 00:05:01.419 現代的で柔軟性のある建物に 00:05:01.419 --> 00:05:04.313 生まれ変わる必要があります NOTE Paragraph 00:05:04.313 --> 00:05:06.000 これがハーシュホーン美術館です 00:05:06.000 --> 00:05:09.167 直径70メートルの コンクリート製ドーナツです 00:05:09.167 --> 00:05:11.375 70年代初頭 00:05:11.375 --> 00:05:13.127 ゴードン・バンシャフトが設計しました 00:05:13.127 --> 00:05:14.417 武骨で物静か 00:05:14.417 --> 00:05:16.167 閉塞的かつ尊大 00:05:16.167 --> 00:05:18.500 これはデザインの挑戦です 00:05:18.500 --> 00:05:20.450 建築家から憎まれながらも 愛される建物で 00:05:20.450 --> 00:05:22.083 良いところの一つは 00:05:22.083 --> 00:05:23.792 建物が地面から持ち上げられており 00:05:23.792 --> 00:05:25.542 空っぽで何もない 00:05:25.542 --> 00:05:27.167 中心部分を持っていることです 00:05:27.167 --> 00:05:30.083 その外観は企業や連邦政府のスタイルに 00:05:30.083 --> 00:05:33.833 よくあっているようです NOTE Paragraph 00:05:33.833 --> 00:05:35.750 中心部分を囲むリング状の建物が 00:05:35.750 --> 00:05:37.292 実際のギャラリーとなっています 00:05:37.292 --> 00:05:39.917 展示会をするのはとても難しいです 00:05:39.917 --> 00:05:41.875 ハーシュホーンがオープンしたとき 00:05:41.875 --> 00:05:43.719 ニューヨーク・タイムズの評論家 00:05:43.719 --> 00:05:45.696 エイダ・ルイーズ・ハックステーブルは 00:05:45.696 --> 00:05:47.498 「モダンなネオ刑務所」 00:05:47.498 --> 00:05:50.357 「不完全なコレクションのための 不完全な記念碑と不完全なモール」 00:05:50.357 --> 00:05:51.792 と表現しました NOTE Paragraph 00:05:51.792 --> 00:05:53.548 40年が経ち 00:05:53.548 --> 00:05:55.292 新しい進歩的プロジェクトにおいて 00:05:55.292 --> 00:05:57.321 この建物はどのように 拡張されるのでしょうか? 00:05:57.321 --> 00:05:58.833 一体どこに広げれば良いでしょう? 00:05:58.833 --> 00:05:59.875 ナショナル・モールの中に 00:05:59.875 --> 00:06:01.125 増築するスペースはありません 00:06:01.125 --> 00:06:02.875 中庭に新しい建物を作ることもできません 00:06:02.875 --> 00:06:08.083 すでに風景と彫刻美術によっていっぱいです 00:06:08.083 --> 00:06:09.458 中心の空間はどうでしょうか? 00:06:09.458 --> 00:06:14.000 しかし どのようにすれば この中央の空間を取り出し 00:06:14.000 --> 00:06:16.000 外から見えるようにできるでしょうか? 00:06:16.000 --> 00:06:18.090 どうすれば象徴的なものになるでしょうか? 00:06:18.090 --> 00:06:21.298 どのような言葉を用いればよいでしょうか? NOTE Paragraph 00:06:21.298 --> 00:06:24.500 ハーシュホーンはモールの中でも 記念碑的な施設の中に位置しています 00:06:24.500 --> 00:06:27.344 それらのほとんどは新古典主義です 重く不透明で 00:06:27.344 --> 00:06:30.142 石やコンクリートで作られています 00:06:30.142 --> 00:06:32.032 問題は 00:06:32.032 --> 00:06:33.448 そこに居場所を見つけたとして 00:06:33.448 --> 00:06:36.810 モールの材料は何になるのかです 00:06:36.810 --> 00:06:39.458 周りを囲む建物とは 異なる材料になるでしょう 00:06:39.458 --> 00:06:41.470 それは全く異なるものになるでしょう 00:06:41.470 --> 00:06:43.270 それは空気のようなものでしょう 00:06:43.270 --> 00:06:45.792 私たちはそれは光のようなものだとも 想像しています 00:06:45.792 --> 00:06:47.625 それは はかなく形のないものでしょう 00:06:47.625 --> 00:06:50.031 そしてそれは自由なものでしょう NOTE Paragraph 00:06:50.031 --> 00:06:53.541 (ビデオ) NOTE Paragraph 00:07:01.387 --> 00:07:04.518 これは大きなアイディアです 00:07:04.518 --> 00:07:07.083 巨大なエアバッグです 00:07:07.083 --> 00:07:10.738 エアバッグは入れ物の かたちを反映しつつも 00:07:10.738 --> 00:07:12.477 建物のてっぺんやら 端やらから 00:07:12.477 --> 00:07:14.500 溢れ出してきます 00:07:14.500 --> 00:07:16.250 詩的に言うのであれば 00:07:16.250 --> 00:07:18.292 ナショナル・モールに満ちる― 00:07:18.292 --> 00:07:20.042 民主主義の空気を吸いこんで 00:07:20.042 --> 00:07:24.125 内部に取り込んだ建物だといえるでしょう 00:07:24.125 --> 00:07:28.096 改修前と改修後です NOTE Paragraph 00:07:28.096 --> 00:07:31.930 メディアには「泡」と称されました 00:07:31.930 --> 00:07:33.792 ラウンジです 00:07:33.792 --> 00:07:36.754 泡の内部は基本的にひとつづきの空間で 00:07:36.754 --> 00:07:39.042 様々な方向に溢れ出しています 00:07:39.042 --> 00:07:41.075 膜となる部分は半透明です 00:07:41.075 --> 00:07:44.764 シリコンコーディングの グラスファイバーを使っています 00:07:44.764 --> 00:07:48.856 年に2回 1ヶ月ずつ 膨らむ予定です NOTE Paragraph 00:07:48.856 --> 00:07:52.041 これが内側からの眺めです 00:07:52.041 --> 00:07:53.887 我々がどのようにして 00:07:53.887 --> 00:07:55.865 連邦政府の承認を得ることができたのか 00:07:55.865 --> 00:07:57.958 不思議に思うかもしれません 00:07:57.958 --> 00:08:02.198 このプロジェクトは二つの機関によって 承認される必要があったのですが 00:08:02.198 --> 00:08:06.083 その一つはナショナル・モールの 00:08:06.083 --> 00:08:08.448 尊厳と神聖さを守るための機関です 00:08:08.448 --> 00:08:11.181 この形を見せるたびに 顔を赤らめてしまいますが 00:08:11.181 --> 00:08:15.000 みなさまの解釈にお任せします NOTE Paragraph 00:08:15.000 --> 00:08:17.042 ひとつ言えることは 00:08:17.042 --> 00:08:19.500 それは偶像破壊と 00:08:19.500 --> 00:08:21.750 崇拝の 00:08:21.750 --> 00:08:25.377 組み合わせです 00:08:25.377 --> 00:08:28.493 さらに創造的な解釈も使いました 00:08:28.493 --> 00:08:31.417 1910年の建築法によると 00:08:31.417 --> 00:08:33.375 ワシントンD. C.での建物の高さは 00:08:33.375 --> 00:08:35.332 尖塔やドーム、ミナレットを除いて 00:08:35.332 --> 00:08:38.207 約40メートル(130 フィート) 以下に制限されています 00:08:38.207 --> 00:08:42.875 逆に言うと教会や国家の建造物であれば 法適用が免除されるわけです 00:08:42.875 --> 00:08:46.000 私たちの泡は 45メートル(153フィート)あります 00:08:46.000 --> 00:08:48.625 横には神殿を表示しています 00:08:48.625 --> 00:08:51.917 中には3万4千立方メートルの 圧縮空気が入っています 00:08:51.917 --> 00:08:53.833 私たちは泡が聖堂として扱われるように 00:08:53.833 --> 00:08:55.833 交渉しました NOTE Paragraph 00:08:55.833 --> 00:08:57.917 泡は 堂々たるモール内の建物に並んで 00:08:57.917 --> 00:08:59.000 泡は 堂々たるモール内の建物に並んで 00:08:59.000 --> 00:09:02.542 非常に堂々としていますね 00:09:02.542 --> 00:09:05.583 ハーシュホーンはランドマークとなる 建物ではありませんが 00:09:05.583 --> 00:09:07.958 歴史的な事柄にとてもとても 気をつかう必要があります 00:09:07.958 --> 00:09:10.333 このため私たちは建物の表面に 触れることができず 00:09:10.333 --> 00:09:12.000 痕跡を残すことは許されませんでした 00:09:12.000 --> 00:09:14.250 このため泡は端からケーブルによって 00:09:14.250 --> 00:09:16.375 引っ張られ固定されます 00:09:16.375 --> 00:09:19.750 ボンデージ技術の ケーススタディです 00:09:19.750 --> 00:09:21.333 これは実際に非常に重要なところです 00:09:21.333 --> 00:09:22.958 泡は常に風を受けているからです 00:09:22.958 --> 00:09:24.833 上部には鉄製のリングがついていますが 00:09:24.833 --> 00:09:27.875 モールの中からこれを見ることはできません NOTE Paragraph 00:09:27.875 --> 00:09:30.375 また 光の加減についても 00:09:30.375 --> 00:09:31.875 制約がありました 00:09:31.875 --> 00:09:33.917 泡は半透明のため内部から輝きます 00:09:33.917 --> 00:09:37.083 しかし 国会議事堂やその他の施設よりも 00:09:37.083 --> 00:09:38.500 輝いてはいけないのです 00:09:38.500 --> 00:09:40.470 このため光源という ヒエラルキーを下げました NOTE Paragraph 00:09:40.470 --> 00:09:43.000 泡は年2回だけ出現します 00:09:43.000 --> 00:09:45.958 泡は配送トラックから降ろされます 00:09:45.958 --> 00:09:47.458 立ちあげられます 00:09:47.458 --> 00:09:49.750 そして 低圧縮空気によって 00:09:49.750 --> 00:09:51.500 膨らみます 00:09:51.500 --> 00:09:52.958 そしてケーブルによって固定されます 00:09:52.958 --> 00:09:56.667 そして底に重しとして水が入れられます NOTE Paragraph 00:09:56.667 --> 00:10:00.792 モールを管理する役人たちに 00:10:00.792 --> 00:10:03.208 設置期間を尋ねられたのは 00:10:03.208 --> 00:10:06.417 とても奇妙な瞬間でした 00:10:06.417 --> 00:10:09.000 最初の設置には1週間ほどかかりますと 言いました 00:10:09.000 --> 00:10:12.500 彼らはそのことがとても 気に入りました 00:10:12.500 --> 00:10:16.500 そのあとは 簡単でした 00:10:16.500 --> 00:10:20.583 ですので 政府やその他の機関を説得するのに 00:10:20.583 --> 00:10:22.583 実際には言うほどのハードルはなかったのです NOTE Paragraph 00:10:22.583 --> 00:10:24.083 一方で技術的には 00:10:24.083 --> 00:10:25.708 難しいハードルがありました 00:10:25.708 --> 00:10:27.000 これは縦糸と横糸です 00:10:27.000 --> 00:10:29.042 これは点群です 00:10:29.042 --> 00:10:31.167 ここに強い圧力がかかります 00:10:31.167 --> 00:10:32.667 泡はこれまでに例のない建築物です 00:10:32.667 --> 00:10:34.875 重力による圧力がかからない一方 00:10:34.875 --> 00:10:36.583 (空気による)全方向への圧力がかかります NOTE Paragraph 00:10:36.583 --> 00:10:41.167 そろそろプレゼンの締めに入っていきます 00:10:41.720 --> 00:10:44.292 ここが活動が行われるスペースです 00:10:44.292 --> 00:10:47.125 議論のための柔軟な内装 00:10:47.125 --> 00:10:48.610 このような感じです 00:10:48.610 --> 00:10:50.917 内側では 光や再構成を利用した 00:10:50.917 --> 00:10:53.333 パフォーマンスや映画や展示など 00:10:53.333 --> 00:10:55.083 いろいろなことに 00:10:55.083 --> 00:10:57.625 使えます 00:10:57.625 --> 00:11:00.042 最初のプログラムとして 00:11:00.042 --> 00:11:01.792 外交問題評議会と共同で企画されている 00:11:01.792 --> 00:11:03.542 文化対話と外交に関する 00:11:03.542 --> 00:11:06.167 プログラムが計画されています NOTE Paragraph 00:11:06.167 --> 00:11:07.917 形式と内容がここでは一緒になっています 00:11:07.917 --> 00:11:10.583 泡は反建築物です 00:11:10.583 --> 00:11:13.125 参加型民主主義の理想が 00:11:13.125 --> 00:11:15.250 厳格さよりは しなやかさによって 00:11:15.250 --> 00:11:16.696 表現されます NOTE Paragraph 00:11:16.696 --> 00:11:18.125 芸術と政治が 00:11:18.125 --> 00:11:21.765 博物館の壁の外の曖昧な空間を 満たしていますが 00:11:21.765 --> 00:11:25.358 しかし博物館の中央部分では 00:11:25.358 --> 00:11:27.208 その空気が 00:11:27.208 --> 00:11:29.575 モールの民主主義の空気と ブレンドされるのです 00:11:29.575 --> 00:11:35.125 泡が 最初にふくらむのは 00:11:35.125 --> 00:11:36.750 うまくいけば 00:11:36.750 --> 00:11:38.958 2013年の終わり頃になるでしょう NOTE Paragraph 00:11:38.958 --> 00:11:41.458 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:11:41.458 --> 00:11:46.490 (拍手)