WEBVTT 00:00:00.000 --> 00:00:03.000 今日はお金と幸福について話したいと思います 00:00:03.000 --> 00:00:05.000 多くの人が 00:00:05.000 --> 00:00:07.000 かなりの時間をかけて お金の増やし方や 00:00:07.000 --> 00:00:10.000 幸福感を高める方法を考えています 00:00:10.000 --> 00:00:12.000 宗教や自己啓発本で目にする 00:00:12.000 --> 00:00:14.000 “お金で幸せは買えない”という言葉は 00:00:14.000 --> 00:00:16.000 多くの人の心に響くものですが 00:00:16.000 --> 00:00:19.000 今日は それが間違いだと お話したいと思います 00:00:19.000 --> 00:00:21.000 (笑) 00:00:21.000 --> 00:00:23.000 私はビジネススクールでこんな事をやっているのです 00:00:23.000 --> 00:00:26.000 もし皆さんが お金で幸せは買えないと思っているなら 00:00:26.000 --> 00:00:28.000 それは適切なお金の使い方ができていないからです 00:00:28.000 --> 00:00:30.000 そこで いつもとは違う 00:00:30.000 --> 00:00:32.000 使い方をすることで 00:00:32.000 --> 00:00:34.000 お金で幸せは買えるようになるかもしれません 00:00:34.000 --> 00:00:37.000 幸せになるためのお金の使い方を話す前に 00:00:37.000 --> 00:00:39.000 まずはよくありがちな 00:00:39.000 --> 00:00:41.000 幸せにならないお金の使い方について 考えてみましょう 00:00:41.000 --> 00:00:43.000 少し前にCNNが 人は宝くじに当選すると 00:00:43.000 --> 00:00:46.000 どうなるのかという 00:00:46.000 --> 00:00:49.000 興味深い記事を載せていました 00:00:49.000 --> 00:00:52.000 宝くじに当選すると素晴らしい人生を送れると 思われています 00:00:52.000 --> 00:00:54.000 この記事は人生がどう狂ってしまうか という内容です 00:00:54.000 --> 00:00:56.000 実際どうなったかというと 00:00:56.000 --> 00:00:59.000 当選者は全財産を使い果たして 借金を作ってしまい 00:00:59.000 --> 00:01:02.000 友人や会う人会う人が 00:01:02.000 --> 00:01:04.000 お金をねだってくるようになりました 00:01:04.000 --> 00:01:06.000 それにより彼らの人間関係は めちゃめちゃになり 00:01:06.000 --> 00:01:08.000 結果 宝くじに当たる前よりも 00:01:08.000 --> 00:01:10.000 借金の額は増え 友情は悪化してしまったのです 00:01:10.000 --> 00:01:12.000 この記事で面白かったのは 00:01:12.000 --> 00:01:15.000 読者が寄せたコメントです 00:01:15.000 --> 00:01:17.000 彼らが すぐさま話し始めたのは 00:01:17.000 --> 00:01:19.000 お金は幸せにつながらないということに 00:01:19.000 --> 00:01:21.000 気づかされたということではなく 00:01:21.000 --> 00:01:23.000 "もし自分が宝くじに当たったらどうするか"という 00:01:23.000 --> 00:01:25.000 空想話でした 00:01:25.000 --> 00:01:28.000 この中でかなり興味深い点が2つありました 00:01:28.000 --> 00:01:31.000 まず「当選したら ちょっとした山を購入して 00:01:31.000 --> 00:01:33.000 その頂上に小さな家を建てるよ」というコメント 00:01:33.000 --> 00:01:35.000 (笑) 00:01:35.000 --> 00:01:38.000 また「自分ならバスタブをお札で埋めて 00:01:38.000 --> 00:01:40.000 そのバスタブに浸かって 超太い葉巻を吸いながら 00:01:40.000 --> 00:01:42.000 シャンペンをすするな」というコメント 00:01:42.000 --> 00:01:44.000 更に悪いことに「それから その写真を撮って 00:01:44.000 --> 00:01:46.000 光沢仕上げを施すんだ 00:01:46.000 --> 00:01:48.000 それで 金を目的に近づいてくる相手には 00:01:48.000 --> 00:01:51.000 その写真だけを渡してやるんだ」とも書いていました 00:01:51.000 --> 00:01:54.000 (笑) 00:01:54.000 --> 00:01:56.000 相当数のコメントがまさにこういった内容でした 00:01:56.000 --> 00:01:58.000 実際に 当選者はお金を手にすることで 00:01:58.000 --> 00:02:00.000 非社交的になっていきました 00:02:00.000 --> 00:02:03.000 お金は人生を滅ぼし 友人関係を壊すだけではなく 00:02:03.000 --> 00:02:05.000 人を非常に利己的な性格に変えてしまい 00:02:05.000 --> 00:02:07.000 私たちは自分のためにしか行動しなくなります 00:02:07.000 --> 00:02:09.000 お金で私たちが幸せを得られないのは 00:02:09.000 --> 00:02:11.000 いつも自分のために というお金の使い方が 00:02:11.000 --> 00:02:14.000 間違っているからかもしれません 00:02:14.000 --> 00:02:16.000 そこで 人々がもう少し他の人のために 00:02:16.000 --> 00:02:18.000 お金を使うようになったら どうなるのかと考えてみました 00:02:18.000 --> 00:02:21.000 つまり 人付き合いを避けるのではなく 00:02:21.000 --> 00:02:23.000 人付き合いを積極的に行なったらどうなるか 00:02:23.000 --> 00:02:25.000 実際にそれを確認する実験を行いました 00:02:25.000 --> 00:02:27.000 何人かの人にいつも通り自分のために お金を使ってもらい 00:02:27.000 --> 00:02:29.000 他の何人かの人には 00:02:29.000 --> 00:02:31.000 自分以外のためにお金を 使ってもらいました 00:02:31.000 --> 00:02:34.000 そして 実際に幸せになるかどうかを 測定してみました 00:02:34.000 --> 00:02:36.000 まず最初のステップです 00:02:36.000 --> 00:02:38.000 ある朝 バンクーバーの 00:02:38.000 --> 00:02:40.000 ブリティッシュ・コロンビア大学で 00:02:40.000 --> 00:02:42.000 「実験に参加してみませんか?」 と学生に声をかけました 00:02:42.000 --> 00:02:44.000 了承してくれた人には 00:02:44.000 --> 00:02:47.000 その時の幸福度を尋ねてから 封筒を渡しました 00:02:47.000 --> 00:02:49.000 半数の封筒の中には使用例と一緒に 00:02:49.000 --> 00:02:52.000 「このお金を夕方5時までに自分のために使って下さい」 00:02:52.000 --> 00:02:55.000 と書いてあるメモとお金を入れました 00:02:55.000 --> 00:02:57.000 もう半数の封筒には 00:02:57.000 --> 00:03:00.000 「このお金を夕方5時までに他の人のために使って下さい」 00:03:00.000 --> 00:03:02.000 と書いてあるメモとお金を入れました 00:03:02.000 --> 00:03:04.000 渡した金額は事前に分けていたので 00:03:04.000 --> 00:03:07.000 5ドルを受け取った人もいれば 00:03:07.000 --> 00:03:10.000 20ドルを受け取った人もいます 00:03:10.000 --> 00:03:13.000 その後は自由に過ごしてもらいましたが 00:03:13.000 --> 00:03:16.000 彼らは指示通りにお金を使ってくれていました 00:03:16.000 --> 00:03:18.000 その日の夜 参加者に尋ねました 00:03:18.000 --> 00:03:20.000 「何に使い 今の幸福感はどうか」 00:03:20.000 --> 00:03:22.000 彼らが何に使ったかというと 00:03:22.000 --> 00:03:24.000 まぁ 大学生なので 自分のために使った人の多くは 00:03:24.000 --> 00:03:26.000 化粧品などに使っていましたね 00:03:26.000 --> 00:03:29.000 他には 姪にぬいぐるみを買ったという女性や 00:03:29.000 --> 00:03:31.000 路上生活者にお金を渡した人もいました 00:03:31.000 --> 00:03:34.000 影響力が凄かったのはスターバックスですね 00:03:34.000 --> 00:03:36.000 (笑) 00:03:36.000 --> 00:03:39.000 大学生に5ドル渡すと まずコーヒーのようです 00:03:39.000 --> 00:03:42.000 スターバックスへまっしぐら 00:03:42.000 --> 00:03:45.000 だけど自分のためにコーヒーを買った人もいれば 00:03:45.000 --> 00:03:47.000 他の人のために買った人もいました 00:03:47.000 --> 00:03:49.000 つまり 同じ買い物でも 00:03:49.000 --> 00:03:51.000 一方では自分のため 00:03:51.000 --> 00:03:53.000 もう一方では他の人のためでした 00:03:53.000 --> 00:03:55.000 その夜 明らかになったのですが 00:03:55.000 --> 00:03:57.000 他の人のために使った人は幸福感が増し 00:03:57.000 --> 00:03:59.000 自分のために使った人は変化なし ということでした 00:03:59.000 --> 00:04:02.000 別に彼らの幸福感が下がったわけではありません 00:04:02.000 --> 00:04:05.000 また 使った金額による影響もありませんでした 00:04:05.000 --> 00:04:08.000 5ドルと20ドルではかなり違うように思えますが 00:04:08.000 --> 00:04:11.000 実際 いくら使ったかは関係ありませんでした 00:04:11.000 --> 00:04:13.000 本当に肝心なのは自分のためにではなく 00:04:13.000 --> 00:04:15.000 だれかのために使ったという事実なのです 00:04:15.000 --> 00:04:17.000 このような実験を何度やっても 00:04:17.000 --> 00:04:20.000 同じような結果が出ました 00:04:20.000 --> 00:04:22.000 もちろん これはカナダの大学生の場合なので 00:04:22.000 --> 00:04:24.000 世界の代表というわけではありません 00:04:24.000 --> 00:04:27.000 彼らはかなり裕福で恵まれた環境にいます 00:04:27.000 --> 00:04:30.000 これは裕福な国の人にしか該当しないのか 00:04:30.000 --> 00:04:32.000 それとも世界中で当てはまるのか 00:04:32.000 --> 00:04:34.000 ウガンダで同じような実験を行ってみました 00:04:34.000 --> 00:04:36.000 カナダ人以外にもこの実験を行ったのです 00:04:36.000 --> 00:04:39.000 お金を使った時のことを話してもらい 00:04:39.000 --> 00:04:41.000 その時の幸福感を尋ねました 00:04:41.000 --> 00:04:43.000 ウガンダでも 最近 自分か他の人のために 00:04:43.000 --> 00:04:46.000 お金を使った時のことを話してもらい 00:04:46.000 --> 00:04:48.000 その時 どれだけ幸せを感じたかを尋ねました 00:04:48.000 --> 00:04:50.000 すると驚くようなことが分かったのです 00:04:50.000 --> 00:04:52.000 というのも お金の使い方には 普遍性があると同時に 00:04:52.000 --> 00:04:55.000 文化的な違いもあったのです 00:04:55.000 --> 00:04:57.000 例えば 00:04:57.000 --> 00:04:59.000 ウガンダのある男性は 00:04:59.000 --> 00:05:01.000 「気になっている女性に電話した」と言っていました 00:05:01.000 --> 00:05:03.000 デートに行ったそうですが 00:05:03.000 --> 00:05:06.000 まだ彼女を"落として"いないとのことでした 00:05:06.000 --> 00:05:09.000 そしてカナダの男性です 00:05:09.000 --> 00:05:11.000 とても似たようなケースです 00:05:11.000 --> 00:05:13.000 「女友達を夕食に誘いました 00:05:13.000 --> 00:05:15.000 そして映画を観に行って 早めに退館してから 00:05:15.000 --> 00:05:19.000 彼女の部屋に行ったけど... ケーキを食べて終わりました」 00:05:19.000 --> 00:05:21.000 世界共通です だれかのためにお金を使い 00:05:21.000 --> 00:05:23.000 その人に優しく接するということは 00:05:23.000 --> 00:05:25.000 何かを企んでいるのかもしれないですね 00:05:25.000 --> 00:05:27.000 だけど大きく違う点もありました 00:05:27.000 --> 00:05:29.000 2人の女性について見てみましょう 00:05:29.000 --> 00:05:31.000 カナダの女性のケースですが 00:05:31.000 --> 00:05:33.000 だれかのためにお金を使った時のことを尋ねると 00:05:33.000 --> 00:05:35.000 その女性は「母親にプレゼントを買い 00:05:35.000 --> 00:05:37.000 渡しました」と答えました 00:05:37.000 --> 00:05:39.000 とても素晴らしい行為です 00:05:39.000 --> 00:05:41.000 知っている人にギフトを渡すというのは 良いですよね 00:05:41.000 --> 00:05:43.000 これをウガンダの女性と比べてみます 00:05:43.000 --> 00:05:45.000 その女性の答えです 「昔の友人に会うと 00:05:45.000 --> 00:05:47.000 その息子がマラリアに苦しんていました 00:05:47.000 --> 00:05:50.000 お金がないその女性に病院代として渡しました」 00:05:50.000 --> 00:05:53.000 10,000ドルもの大金ではなく 現地通貨だったので 00:05:53.000 --> 00:05:55.000 金額自体は実際 微々たるものです 00:05:55.000 --> 00:05:57.000 でも込められた想いは 大きく違います 00:05:57.000 --> 00:05:59.000 本当に必要な治療のため 00:05:59.000 --> 00:06:01.000 文字通り命を救うための寄付です 00:06:01.000 --> 00:06:03.000 最初の女性は 母親にギフトを買っただけでした 00:06:03.000 --> 00:06:05.000 ですが ここで改めて確認できるのは 00:06:05.000 --> 00:06:07.000 幸福感を得るためには 00:06:07.000 --> 00:06:09.000 お金の使い道よりも 00:06:09.000 --> 00:06:11.000 だれかのために使ったという事実の方が 00:06:11.000 --> 00:06:13.000 重要だということです 00:06:13.000 --> 00:06:15.000 これは本当に大事な点です 00:06:15.000 --> 00:06:18.000 つまり 幸せを感じるためには 驚くべき使い方は必要ないのです 00:06:18.000 --> 00:06:21.000 ちょっとした些細なことでも 幸せを感じることができるのです 00:06:21.000 --> 00:06:23.000 これは僅か2か国のケースです 00:06:23.000 --> 00:06:26.000 私たちはお金と幸福の関係を更に追求するため 00:06:26.000 --> 00:06:29.000 あらゆる国々で調べたいと考えました 00:06:29.000 --> 00:06:31.000 そこで 最近の選挙調査で有名な 00:06:31.000 --> 00:06:34.000 世論調査企業のギャラップ社からデータを得ました 00:06:34.000 --> 00:06:36.000 そこには「最近 慈善活動に寄付をしましたか」と 00:06:36.000 --> 00:06:39.000 「人生の幸福度はどれくらいですか」 という質問がありました 00:06:39.000 --> 00:06:41.000 そこからお金と幸福の関係を見ることができます 00:06:41.000 --> 00:06:44.000 寄付をすることと幸福感の関係には 00:06:44.000 --> 00:06:46.000 正または負の相関性はあったのでしょうか? 00:06:46.000 --> 00:06:48.000 この地図上では 緑色が正の相関性を示し 00:06:48.000 --> 00:06:51.000 赤色が負の相関性を示しています 00:06:51.000 --> 00:06:53.000 ご覧のように圧倒的に緑色が占めています 00:06:53.000 --> 00:06:55.000 つまりデータがある中では 00:06:55.000 --> 00:06:57.000 世界中のほぼ全ての国で 00:06:57.000 --> 00:06:59.000 慈善活動に寄付している人たちの方が 00:06:59.000 --> 00:07:01.000 寄付しない人たちに比べて幸福度が高かったのです 00:07:01.000 --> 00:07:04.000 みなさん 真ん中辺りの赤色の国が気になりますよね 00:07:04.000 --> 00:07:06.000 そこに触れない嫌なやつにもなれますが 00:07:06.000 --> 00:07:08.000 実のところ そこは中央アフリカ共和国です 00:07:08.000 --> 00:07:10.000 勝手な想像もできますが きっとなにか要因があるのでしょう 00:07:10.000 --> 00:07:12.000 そのすぐ右下にあるのはルワンダですが 00:07:12.000 --> 00:07:14.000 そこはくっきりとした緑色です 00:07:14.000 --> 00:07:16.000 ということで 確認できるほぼ全ての国で 00:07:16.000 --> 00:07:18.000 だれかのためにお金を使うことで 00:07:18.000 --> 00:07:20.000 幸せを感じているのです 00:07:20.000 --> 00:07:23.000 次に 職場ではどうでしょう 親しい人以外と 00:07:23.000 --> 00:07:25.000 過ごす時間が多い所です 00:07:25.000 --> 00:07:28.000 私たちは複数の企業で同じような実験をしてみました 00:07:28.000 --> 00:07:30.000 ベルギーの営業チームです 00:07:30.000 --> 00:07:32.000 彼らはチームで働いていて 医師を訪れ 00:07:32.000 --> 00:07:34.000 医薬品を販売するのが仕事です 00:07:34.000 --> 00:07:37.000 そこで私たちは彼らがチームの一員として 00:07:37.000 --> 00:07:39.000 どれだけ販売しているのかを観察しました 00:07:39.000 --> 00:07:41.000 カナダの学生と同様 あるチームには 00:07:41.000 --> 00:07:43.000 「自分のためにお金を使って下さい」と伝え 00:07:43.000 --> 00:07:45.000 お金を渡しました 00:07:45.000 --> 00:07:47.000 他のチームには「15ユーロを渡します 00:07:47.000 --> 00:07:49.000 今週 チームメートのどなたかへの プレゼントなどに使って下さい」 00:07:49.000 --> 00:07:52.000 と伝え お金を渡しました 00:07:52.000 --> 00:07:55.000 そして 自分のためにお金を使ったチームと 00:07:55.000 --> 00:07:57.000 チームを良くするためにお金を使ったチームを 00:07:57.000 --> 00:07:59.000 比較しました 00:07:59.000 --> 00:08:01.000 ここに写っているピニャータ人形は 00:08:01.000 --> 00:08:03.000 チームがお金をまとめて買った物です 00:08:03.000 --> 00:08:06.000 みんなで叩くと中からお菓子が出てくるといった物です 00:08:06.000 --> 00:08:08.000 本当に他愛のないことですが 00:08:08.000 --> 00:08:11.000 手に入れた15ユーロを自分のポケットに入れたり 00:08:11.000 --> 00:08:13.000 自分用のコーヒー代にでも使ったチームと 00:08:13.000 --> 00:08:15.000 みんなで一緒になって何かを買って 00:08:15.000 --> 00:08:17.000 グループで活動するといった向社会的な行動を とったチームとの 00:08:17.000 --> 00:08:20.000 違いを見てみると 00:08:20.000 --> 00:08:23.000 向社会的なチームは 自分のためにお金を使ったチームよりも 00:08:23.000 --> 00:08:25.000 より多くの売上がありました 00:08:25.000 --> 00:08:27.000 考えられる1つは 00:08:27.000 --> 00:08:29.000 自分のためにという 00:08:29.000 --> 00:08:32.000 通常のお金の使い道だと 何も変わらないということです 00:08:32.000 --> 00:08:34.000 そこから一切お金は増えません 00:08:34.000 --> 00:08:37.000 仕事のやる気につながらないので 使ったら終わりなのです 00:08:37.000 --> 00:08:39.000 しかし15ユーロをチームメートのために使うと 00:08:39.000 --> 00:08:41.000 そのチームの業績は大幅に上がり 00:08:41.000 --> 00:08:44.000 金額以上に大きな利益を 上げることができるのです 00:08:44.000 --> 00:08:46.000 多分皆さんはこうお考えでしょうね 00:08:46.000 --> 00:08:48.000 これはとても良いことだけど 00:08:48.000 --> 00:08:50.000 大変重要な社会政策に対しては 00:08:50.000 --> 00:08:52.000 上手く機能しないだろうなと 00:08:52.000 --> 00:08:54.000 そこで機能することを証明しない限り 00:08:54.000 --> 00:08:56.000 私の話は何1つ信じないと 00:08:56.000 --> 00:08:59.000 皆さんが考えてるのは ドッジボール・チームについてですね 00:08:59.000 --> 00:09:01.000 (笑) 00:09:01.000 --> 00:09:03.000 これは私たちがよく受けていた批判なんです 00:09:03.000 --> 00:09:06.000 ドッジボール・チームで証明できないなら 意味が無いだろうと 00:09:06.000 --> 00:09:08.000 そこで 私たちはドッジボール・チームを探して 00:09:08.000 --> 00:09:10.000 彼らに近づきました 00:09:10.000 --> 00:09:12.000 そして また同じ実験をしてみました 00:09:12.000 --> 00:09:15.000 半数のチームには自分のために使うお金を渡し 00:09:15.000 --> 00:09:17.000 もう半数のチームには 00:09:17.000 --> 00:09:19.000 チームメートのために使うお金を渡しました 00:09:19.000 --> 00:09:21.000 自分のためにお金を使ったチームの 00:09:21.000 --> 00:09:23.000 勝率は以前と変わりませんでした 00:09:23.000 --> 00:09:25.000 お互いのためにお金を使ったチームは 00:09:25.000 --> 00:09:27.000 様変わりしました 00:09:27.000 --> 00:09:29.000 実際に リーグ優勝をしたチームもありました 00:09:29.000 --> 00:09:31.000 あらゆる環境 00:09:31.000 --> 00:09:33.000 例えば 私生活や職場 00:09:33.000 --> 00:09:35.000 スポーツ・サークルなどでも 00:09:35.000 --> 00:09:37.000 だれかのためにお金を使うと 00:09:37.000 --> 00:09:40.000 より大きな見返りがあることが証明されました 00:09:40.000 --> 00:09:42.000 つまり “もしお金で幸せは買えない”と思っているなら 00:09:42.000 --> 00:09:44.000 それは使い方が間違っているのです 00:09:44.000 --> 00:09:47.000 これは この商品の方があの商品を買うより 00:09:47.000 --> 00:09:49.000 幸せになれるということではありません 00:09:49.000 --> 00:09:51.000 自分のために何を買おうかと 00:09:51.000 --> 00:09:53.000 考えるのは止めて 00:09:53.000 --> 00:09:56.000 そのお金の一部でも 誰かのために使ってみてください 00:09:56.000 --> 00:09:59.000 この機会に是非紹介したいものがあります 00:09:59.000 --> 00:10:01.000 主に低収入の公立学校に勤める教師のための 00:10:01.000 --> 00:10:04.000 DonorsChoose.org という非営利団体です 00:10:04.000 --> 00:10:06.000 ここでは教師による様々な希望が出されています 00:10:06.000 --> 00:10:08.000 例えば 「ハックルベリー・フィンの本や 00:10:08.000 --> 00:10:10.000 科学の授業で使うための顕微鏡を 00:10:10.000 --> 00:10:12.000 必要としています」 といったものです 00:10:12.000 --> 00:10:14.000 そこで彼らのために私たちが代わりに購入すると 00:10:14.000 --> 00:10:17.000 その先生や生徒たちから礼状が届きます 00:10:17.000 --> 00:10:19.000 時には顕微鏡を使っている写真が届いたりもします 00:10:19.000 --> 00:10:21.000 これは凄く感慨深いものです 00:10:21.000 --> 00:10:23.000 ここのウェブサイトを訪れ 改めて考えてみてください 00:10:23.000 --> 00:10:26.000 「自分のためにどう使おうか」ではなく 00:10:26.000 --> 00:10:29.000 「5ドルとか15ドルのお金で 00:10:29.000 --> 00:10:31.000 だれかのために何ができるか」と 00:10:31.000 --> 00:10:34.000 最終的には使った以上に得られるものがあるはずです 00:10:34.000 --> 00:10:36.000 ありがとうございます 00:10:36.000 --> 00:10:38.000 (拍手)