0:00:00.760,0:00:02.100 6歳のとき 0:00:02.100,0:00:04.280 私は贈り物を受け取りました 0:00:04.280,0:00:07.776 1年生の担任の先生が[br]すばらしいアイデアを思いついて 0:00:07.800,0:00:11.136 先生は私たちに[br]贈り物をもらうだけではなく 0:00:11.160,0:00:15.290 互いに褒め合う美徳を学ぶことも[br]体験させたいと考えました 0:00:15.430,0:00:18.310 先生はクラス全員を[br]教室の前の方に来させ 0:00:18.310,0:00:21.400 買っておいた全員分の贈り物を[br]教室の隅に積み上げました 0:00:21.400,0:00:22.776 そして先生は言いました 0:00:22.800,0:00:25.456 「ここに立って お互いに褒め合いましょう 0:00:25.480,0:00:27.056 褒められた人は 0:00:27.080,0:00:29.780 贈り物を取って席に戻ってください」 0:00:30.470,0:00:32.460 すばらしい考えでしょう? 0:00:32.690,0:00:34.166 問題なんて起きっこないと 0:00:34.166,0:00:35.640 (笑) 0:00:36.400,0:00:38.456 最初40人いました 0:00:38.480,0:00:40.936 誰かの名前が上がるたびに 0:00:40.960,0:00:43.070 私は心から応援しました 0:00:43.280,0:00:45.776 そして残り20人となり 0:00:45.800,0:00:47.576 10人となり 0:00:47.600,0:00:49.170 5人となり 0:00:49.480,0:00:50.936 そして3人が残りました 0:00:50.960,0:00:52.690 私はそのうちの1人でした 0:00:52.720,0:00:54.980 そして褒め言葉が止みました 0:00:55.500,0:00:58.150 その時点で 私は泣いていました 0:00:58.600,0:01:00.616 先生も慌て始めました 0:01:00.640,0:01:04.296 「この子たちに何か良いことを[br]言ってあげる人いないの?」 0:01:04.319,0:01:05.536 (笑) 0:01:05.560,0:01:08.536 「誰もいないの?だったら[br]贈り物を取って席に戻りなさい 0:01:08.560,0:01:10.106 来年は良い子にして 0:01:10.106,0:01:12.046 褒めてもらえるようになりなさい」と 0:01:12.046,0:01:13.720 (笑) 0:01:14.410,0:01:15.810 私の話を聞いて 0:01:15.810,0:01:18.896 私がこのことを すごくよく覚えているのが[br]おわかりでしょう 0:01:18.896,0:01:20.160 (笑) 0:01:20.540,0:01:22.896 でも 気まずい思いをしたのは[br]どっちでしょう? 0:01:22.920,0:01:25.020 私か先生か? 0:01:25.020,0:01:28.486 先生は 気づいたはずです[br]チーム作りのために行った自分の行為が 0:01:28.486,0:01:31.560 6歳児を公開処刑する[br]羽目になったとね 0:01:31.560,0:01:33.056 笑える要素なしにです 0:01:33.080,0:01:35.416 テレビで誰かが[br]こき下ろされるのを見ますよね 0:01:35.440,0:01:36.656 それは愉快です 0:01:36.680,0:01:39.098 その日の出来事に[br]愉快な要素は皆無でした 0:01:39.320,0:01:42.336 それが私の一面をなしており 0:01:42.360,0:01:45.660 そして私は死んでも [br]同じ目には2度と遭いたくない — 0:01:45.660,0:01:48.540 2度と公けの場で 拒絶されたくない [br]と思いました 0:01:48.540,0:01:49.896 それが一面です 0:01:49.920,0:01:52.376 8年ほど早送りしましょう 0:01:52.400,0:01:53.500 ビル・ゲイツが 0:01:53.500,0:01:55.616 私の住んでいた北京にやってきて 0:01:55.640,0:01:56.856 スピーチをしました 0:01:56.880,0:01:58.616 私はゲイツのメッセージを聞き 0:01:58.640,0:02:00.936 この人物に惚れ込みました 0:02:00.960,0:02:03.856 私は やったね [br]夢ができたと思いました 0:02:03.880,0:02:06.016 その夜 私は家族に手紙を書いて 0:02:06.040,0:02:07.030 伝えました 0:02:07.030,0:02:10.880 「25歳までに世界一大きな会社を作って 0:02:10.880,0:02:12.936 マイクロソフト社を買収する」と 0:02:12.960,0:02:14.856 (笑) 0:02:14.880,0:02:16.820 世界征服という考えに 0:02:16.820,0:02:18.720 私は取り憑かれました 0:02:19.030,0:02:21.976 作り話じゃなく[br]実際に手紙も書きました 0:02:22.000,0:02:23.336 これがその手紙です 0:02:23.360,0:02:25.270 (笑) 0:02:25.270,0:02:27.176 全部読まなくてもいいですよ 0:02:27.200,0:02:28.976 (笑) 0:02:29.000,0:02:30.760 ひどい字だし 0:02:30.760,0:02:34.816 キーワードをマークしたので[br]わかっていただけるかと思います 0:02:34.840,0:02:36.616 (笑) 0:02:36.640,0:02:37.840 だから — 0:02:39.280,0:02:41.296 それが 私のもう1つの面です 0:02:41.320,0:02:43.450 世界征服を企てる者です 0:02:43.880,0:02:45.336 それから 2年後 0:02:45.360,0:02:49.130 アメリカに来る機会が与えられて 0:02:49.130,0:02:50.830 私はそれに飛びつきました 0:02:50.830,0:02:53.236 だってそこは [br]ビル・ゲイツの住む国ですからね 0:02:53.236,0:02:54.376 (笑) 0:02:54.400,0:02:57.650 私はそれを自分の起業家人生の[br]始まりだと思っていました 0:02:57.680,0:02:59.856 それから さらに14年早送りして 0:02:59.880,0:03:01.296 私は30歳になっていました 0:03:01.320,0:03:03.680 私は そんな会社を[br]築き上げてはおらず 0:03:03.680,0:03:05.160 起業すらしていませんでした 0:03:05.160,0:03:09.326 実際には マーケティング・マネージャーとして[br]フォーチュン500企業で働いていました 0:03:09.326,0:03:10.996 私は行き詰まりを感じ 0:03:10.996,0:03:12.570 どんよりしていました 0:03:12.970,0:03:14.010 何故でしょう? 0:03:14.010,0:03:17.150 14歳で この手紙を書いた人物は[br]どこへ行ってしまったのか? 0:03:17.270,0:03:19.607 やってみようとしなかった[br]からではありません 0:03:19.607,0:03:22.536 新しいアイデアが浮かぶたび — 0:03:22.560,0:03:24.536 新しいことをやってみたいと思たびに 0:03:24.560,0:03:25.776 また職場においても 0:03:25.800,0:03:27.536 提案がしたいと思ったとき 0:03:27.560,0:03:31.096 グループの人たちの前で[br]発言したいと思ったとき 0:03:31.120,0:03:32.936 常に葛藤を感じていました 0:03:32.960,0:03:35.736 14歳の私と 6歳の私との間の葛藤です 0:03:35.760,0:03:37.896 1人の私が 世界征服を望み 0:03:37.920,0:03:39.136 世界を変えたいと考え 0:03:39.160,0:03:41.960 もう1人の私が 拒絶に恐れをなすのです 0:03:41.960,0:03:44.970 そして その度に6歳の私が勝つのでした 0:03:45.760,0:03:49.736 そして 自分の会社を始めた後も[br]この恐怖心はついて回りました 0:03:49.760,0:03:52.600 私が自分の会社を始めたのは[br]30歳のときでした 0:03:52.600,0:03:54.296 ビル・ゲイツになりたければ 0:03:54.296,0:03:56.510 遅かれ早かれ 始めなきゃいけません 0:03:57.080,0:03:59.290 起業したとき 0:03:59.290,0:04:02.536 投資を受けられるチャンスが[br]めぐってきましたが 0:04:02.560,0:04:04.360 却下されました 0:04:04.790,0:04:06.776 拒絶されて 私は傷つきました 0:04:06.800,0:04:10.770 あまりにも傷が大きくて[br]即座にやめたくなりました 0:04:11.170,0:04:12.606 でも そこでこう思いました 0:04:12.606,0:04:16.920 「1回出資を断られたくらいで [br]ビル・ゲイツは諦めようと思ったか? 0:04:16.920,0:04:19.776 成功した起業家で [br]こんなことでやめた人がいたか? 0:04:19.800,0:04:21.176 そんなはずはない」 0:04:21.200,0:04:23.286 ここで パッとひらめいたんです 0:04:23.286,0:04:25.166 自分には もっと良い会社を作れるし 0:04:25.166,0:04:27.256 もっと良いチームや製品だって[br]作れるけれど 0:04:27.260,0:04:28.650 でも 1つ確かなことがある 0:04:28.650,0:04:30.996 自分は もっと良いリーダーに[br]なる必要がある 0:04:30.996,0:04:32.830 もっと良い人間になる必要がある 0:04:32.830,0:04:36.416 これ以上自分の人生を[br]6歳児の自分に振り回される訳にはいかない 0:04:36.416,0:04:38.780 6歳の自分に退場願わねばなりません 0:04:38.900,0:04:41.370 そこで 私は [br]インターネットに助言を求めました 0:04:41.370,0:04:42.846 Googleは私の友達です 0:04:42.846,0:04:43.510 (笑) 0:04:43.510,0:04:46.640 私が検索したのは[br]「拒絶への恐怖を克服する方法」でした 0:04:46.960,0:04:49.720 ヒットしたのは [br]沢山の心理学の記事で 0:04:49.720,0:04:52.696 恐怖心や苦痛の原因について[br]書かれていました 0:04:52.720,0:04:55.920 それから 沢山の脳天気で[br]スピリチャルな記事もヒットし 0:04:55.920,0:04:59.190 「拒絶を個人的に受け取らず [br]乗り越えなさい」と書かれていました 0:04:59.190,0:05:00.926 言われなくたってわかります 0:05:00.926,0:05:02.456 (笑) 0:05:02.480,0:05:04.616 でも だったら何故それほど怖いのか? 0:05:04.640,0:05:06.656 それから偶然このサイトを見つけました 0:05:06.680,0:05:09.056 題して「拒絶セラピー・ドットコム」[br](rejectiontherapy.com) 0:05:09.080,0:05:11.616 (笑) 0:05:11.640,0:05:15.450 「拒絶セラピー」は[br]カナダ人起業家が発明したゲームです 0:05:15.450,0:05:17.436 彼の名はジェイソン・コームリーです 0:05:17.436,0:05:22.416 基本的なアイデアは 30日間[br]出かけて行って 自ら拒絶を求め 0:05:22.440,0:05:24.696 毎日 何かで拒絶されることを通じて 0:05:24.720,0:05:28.760 最終的には拒絶の痛みに対する[br]免疫をつけるというものです 0:05:28.990,0:05:30.896 そのアイデアが気に入りました 0:05:30.920,0:05:32.456 (笑) 0:05:32.480,0:05:34.616 「そうだ これをやってやろう 0:05:34.640,0:05:37.656 100日間拒絶される気分を[br]味わってみせる」 0:05:37.680,0:05:40.096 拒絶されるネタを 考え出して 0:05:40.120,0:05:43.270 それから 動画ブログを作りました 0:05:43.600,0:05:45.536 これが 私のやったことです 0:05:45.560,0:05:48.176 ブログの体裁はこんな感じで 0:05:48.200,0:05:49.660 1日目・・・ 0:05:50.000,0:05:51.296 (笑) 0:05:51.320,0:05:54.820 「初対面の人から100ドル借りる」 0:05:55.720,0:05:58.456 それはこんな感じでした 0:05:58.480,0:06:00.216 階下へ行くと 0:06:00.240,0:06:02.456 体格の良い男性が[br]デスクにいるのが見えました 0:06:02.480,0:06:04.216 警備員のようないでたちです 0:06:04.240,0:06:05.916 私は 彼に近づいて行きました 0:06:05.916,0:06:07.536 歩いていただけですが 0:06:07.560,0:06:09.896 人生で一番長い道のりでした 0:06:09.920,0:06:12.056 首元で後ろ髪が逆立ち 0:06:12.080,0:06:14.530 汗が出て 心臓がバクバクしました 0:06:14.530,0:06:16.006 たどり着くと 言いました 0:06:16.006,0:06:18.456 「こんにちは [br]100ドル貸してもらえませんか?」 0:06:18.480,0:06:19.816 (笑) 0:06:19.840,0:06:22.110 すると彼は 見上げて「まさか」と言います 0:06:22.640,0:06:23.840 「なんでまた?」 0:06:23.980,0:06:26.706 で 私は言いました [br]「ダメですか? ならいいです」 0:06:26.706,0:06:28.455 回れ右して 逃げ出しました 0:06:28.455,0:06:29.619 (笑) 0:06:30.960,0:06:32.660 ものすごく恥ずかしかったです 0:06:32.660,0:06:34.706 でも 自分の姿を動画に撮っていたので 0:06:34.706,0:06:37.290 その夜 拒絶されている自分の姿を見ました 0:06:37.290,0:06:39.370 自分の恐怖感の大きさが 分かりました 0:06:39.370,0:06:42.066 まるで 映画『シックス・センス』に[br]出てくる あの子供です 0:06:42.066,0:06:43.726 「死んだ人が見えるんだ」みたいな 0:06:43.726,0:06:44.950 (笑) 0:06:44.950,0:06:46.736 でも それから相手の男性を見ると 0:06:46.736,0:06:48.496 別に威圧的ではありません 0:06:48.520,0:06:50.896 彼は 太めの感じが良い人でした 0:06:50.920,0:06:54.376 しかも 彼は 「なんで?」って[br]聞いてくれたんです 0:06:54.400,0:06:56.816 つまり 私に説明の機会をくれた訳です 0:06:56.840,0:06:58.416 私は 色々言えたはずなのに 0:06:58.440,0:07:00.736 説明することも[br]交渉することだってできたのに 0:07:00.760,0:07:02.670 何もしませんでした 0:07:02.680,0:07:04.720 やったのは 逃げることだけです 0:07:05.160,0:07:08.600 「すげえ 俺の人生の縮図みたいだ」と[br]思いました 0:07:08.920,0:07:11.456 ちょっとでも 拒絶されそうだと感じるたびに 0:07:11.480,0:07:13.616 私は 速攻で逃げていたんです 0:07:13.640,0:07:15.086 で どうしたと思います? 0:07:15.086,0:07:16.736 次の日は 何が起きても 0:07:16.760,0:07:18.256 もう逃げない 0:07:18.280,0:07:19.840 とどまろうと決めました 0:07:19.840,0:07:22.716 2日目 「ハンバーガーの[br]無料のお代わりをリクエスト」 0:07:22.716,0:07:24.070 (笑) 0:07:24.070,0:07:26.040 ハンバーガー店に行ったときのことです 0:07:26.040,0:07:28.940 お昼ごはんを食べ終えると[br]カウンターへ行ってこう言いました 0:07:28.940,0:07:31.006 「ハンバーガーの無料お代わり[br]お願いできますか?」 0:07:31.006,0:07:32.530 (笑) 0:07:32.530,0:07:35.446 店員は 困惑して[br]「ハンバーガーの無料お代わりって?」 0:07:35.446,0:07:36.340 (笑) 0:07:36.340,0:07:40.040 「ドリンクお代わり無料の[br]ハンバーガー版みたいなやつです」と言うと 0:07:40.040,0:07:43.046 店員は 「すいませんが[br]バーガーの無料お代わりはやっていません」 0:07:43.046,0:07:44.156 (笑) 0:07:44.156,0:07:48.040 拒絶されて いつもなら逃げ出す場面ですが [br]私はとどまりました 0:07:48.040,0:07:50.476 そして言いました [br]「ここのバーガー大好きだし 0:07:50.476,0:07:51.776 お店も大好きだけど 0:07:51.800,0:07:53.750 ハンバーガーに無料お代わりがあったら 0:07:53.750,0:07:55.506 もっと好きになるんだけど」 0:07:55.506,0:07:56.536 (笑) 0:07:56.560,0:07:59.176 すると店員が言いました[br]「では店長に伝えておきます 0:07:59.200,0:08:02.150 実現されるかもしれませんが[br]今日はお出しできません」 0:08:02.150,0:08:03.786 で 私はそこを立ち去りました 0:08:03.786,0:08:05.190 ちなみに 0:08:05.190,0:08:07.876 ハンバーガーの無料お代わりが[br]実現したとは思いません 0:08:07.876,0:08:09.016 (笑) 0:08:09.040,0:08:10.940 お店は元のままでしょう 0:08:11.020,0:08:14.456 でも 私が 最初に感じた [br]生きるか死ぬかみたいな危機感は 0:08:14.480,0:08:15.816 もうありませんでした 0:08:15.840,0:08:17.576 そこにとどまって話し続け 0:08:17.600,0:08:19.436 逃げるのをやめただけで です 0:08:19.436,0:08:22.120 私は思いました「おおすごい[br]もう教訓が得られた 0:08:22.120,0:08:23.736 いいね」と 0:08:23.760,0:08:26.320 そして3日目[br]「オリンピックのドーナツを買う」 0:08:26.760,0:08:29.720 ここで 私の人生が ひっくり返りました 0:08:29.720,0:08:31.700 クリスピー・クリームのお店に行きました 0:08:31.700,0:08:32.976 ドーナツ屋さんで 0:08:33.000,0:08:35.616 主に アメリカの南東部にある[br]チェーン店です 0:08:35.640,0:08:37.496 ここにも 何店舗かあるはずです 0:08:37.520,0:08:38.775 お店に入って 0:08:38.799,0:08:41.936 言いました「五輪マークの形をした[br]ドーナツが欲しいんですが 0:08:41.960,0:08:44.856 つまり 5つのドーナツを[br]つなげたやつです・・・」 0:08:44.880,0:08:47.410 そんなの取り合うわけない[br]と思うでしょ? 0:08:47.410,0:08:50.226 ところが そのドーナツ屋さんは[br]真剣に受け止めたんです 0:08:50.226,0:08:51.256 (笑) 0:08:51.280,0:08:52.496 紙を取り出して 0:08:52.520,0:08:54.696 色と輪っかを書き出し 0:08:54.720,0:08:57.196 「どうしたらこれを 作れるかしら?」と 0:08:57.196,0:08:58.656 そして 15分後 0:08:58.680,0:09:02.096 五輪の形をしたドーナツの箱を[br]持って出てきたんです 0:09:02.120,0:09:03.776 私はとても感動しました 0:09:03.800,0:09:05.936 にわかには信じられませんでした 0:09:05.960,0:09:10.320 このときの動画はユーチューブで[br]500万回以上見られました 0:09:10.340,0:09:12.716 世界中のみんなも信じられなかったんです 0:09:12.716,0:09:14.080 (笑) 0:09:15.440,0:09:18.430 これがきっかけで 私は新聞に載り 0:09:18.430,0:09:20.096 トークショーなんかにも出演して 0:09:20.120,0:09:21.500 有名になりました 0:09:21.500,0:09:23.896 沢山の人から [br]メールをもらうようになりました 0:09:23.896,0:09:26.336 「素晴らしい活動ですね」と 0:09:26.360,0:09:29.670 でも 名声にも悪名にも[br]私は関心がありません 0:09:29.670,0:09:31.510 私が心から望んでいたのは 学ぶこと 0:09:31.510,0:09:33.236 そして 自分を変えることでした 0:09:33.236,0:09:36.096 そこで 私は100日間拒絶チャレンジの[br]残された期間を 0:09:36.096,0:09:37.536 活動の場に — 0:09:37.560,0:09:39.696 この調査プロジェクトに変更しました 0:09:39.720,0:09:42.190 自分に何を学べるか知りたかったのです 0:09:42.190,0:09:44.010 そして 私は多くのことを学びました 0:09:44.014,0:09:45.670 とても沢山の秘訣を発見しました 0:09:45.670,0:09:46.550 例えば 0:09:46.550,0:09:48.350 一旦断られても[br]逃げ出さなければ 0:09:48.350,0:09:50.850 「いいえ」を「はい」へと[br]覆せる可能性も出てきて 0:09:50.850,0:09:53.636 そのための魔法の言葉は[br]「なんで?」だということ 0:09:53.636,0:09:57.050 ある日 花を手に[br]知らない人の家へ行き 0:09:57.050,0:09:58.680 ドアをノックして 言いました 0:09:58.680,0:10:01.266 「ねえ お宅の裏庭に[br]この花を植えてもいいですか?」 0:10:01.266,0:10:02.936 (笑) 0:10:02.960,0:10:05.250 相手は 「ダメです」と言いました 0:10:05.300,0:10:07.376 でも その人が行ってしまう前に[br]尋ねました 0:10:07.400,0:10:09.526 「あの 理由を聞かせてもらえます?」 0:10:09.526,0:10:11.970 すると 「うちには犬がいて 0:10:11.970,0:10:14.510 裏庭に何を植えても[br]全部掘り返してしまうので 0:10:14.510,0:10:16.646 あなたのお花を無駄にしたくないんです 0:10:16.646,0:10:19.300 植えたいなら[br]この通りの向こうの コニーに聞いてみたら 0:10:19.300,0:10:20.840 彼女は花が大好きですから」 0:10:20.840,0:10:22.110 言われた通りにしました 0:10:22.110,0:10:24.346 通りを渡って [br]コニーの家をノックしました 0:10:24.346,0:10:26.546 そうしたら コニーはとても喜んでくれました 0:10:26.546,0:10:27.680 (笑) 0:10:27.680,0:10:28.660 そして30分後 0:10:28.660,0:10:30.790 コニーの裏庭に[br]この花が植えられました 0:10:30.790,0:10:32.546 今は もっと見栄えが良いはずです 0:10:32.546,0:10:33.850 (笑) 0:10:33.850,0:10:36.170 でも もし最初の拒絶で[br]その場を去っていたら 0:10:36.170,0:10:38.166 多分こう思っていたでしょう 0:10:38.166,0:10:40.030 この人が断ったのは[br]私を信用していなくて 0:10:40.030,0:10:41.530 私を変な人だと思ったからだとか 0:10:41.530,0:10:43.640 身なりのせいで [br]印象が悪かったからだとか 0:10:43.640,0:10:44.960 実際はそんなことはなく 0:10:44.960,0:10:47.870 私の提案が 相手の希望と[br]マッチしなかっただけです 0:10:47.870,0:10:50.446 しかも 相手は私を信頼して[br]紹介までしてくれました 0:10:50.446,0:10:51.850 セールス用語で言うと 0:10:51.850,0:10:54.030 私は紹介を顧客に変えたんです 0:10:54.390,0:10:55.580 それから別の時には 0:10:55.580,0:10:57.250 あることを口にすることで 0:10:57.250,0:11:00.520 承諾の可能性がずっと広がると学びました 0:11:00.520,0:11:02.896 例えば ある日私はスターバックスへ行き 0:11:02.920,0:11:06.496 店長に聞きました「ねえ スターバックスの[br]挨拶係にしてもらえませんか?」 0:11:06.520,0:11:08.820 「スターバックスの挨拶係って[br]何のことですか?」 0:11:08.820,0:11:11.226 「ウォルマートの入口で[br]挨拶している人がいますよね? 0:11:11.226,0:11:14.120 店に入る客に『こんにちは』って[br]言う係の人 — 0:11:14.130,0:11:16.600 基本的に万引を防止するための[br]係ですけどね 0:11:16.600,0:11:19.996 スターバックスの客にも[br]ウォルマートの体験を提供したいんです」 0:11:19.996,0:11:21.336 (笑) 0:11:21.360,0:11:24.360 まあ あんまり良いアイデアか[br]わかりませんが — 0:11:25.100,0:11:28.096 というか実際 かなりひどいアイデアです 0:11:28.120,0:11:30.030 で 彼は言いました 「うーん」 0:11:30.030,0:11:32.350 こんな表情で[br]彼はエリックっていうんですが 0:11:32.350,0:11:34.710 迷った様子で聞いていました 0:11:34.710,0:11:36.136 「どうかな」と 0:11:36.160,0:11:37.816 そこで私は訊きました[br]「変ですかね?」 0:11:37.840,0:11:40.100 すると「確かに変だね」と 0:11:40.470,0:11:43.816 でも そう言った途端 [br]エリックの態度ががらりと変わりました 0:11:43.816,0:11:46.616 まるで 猜疑心を全部 [br]振り払ったような感じでした 0:11:46.640,0:11:48.280 「いいですよ やっても 0:11:48.280,0:11:49.886 ただ変になりすぎないで」 0:11:49.886,0:11:50.900 (笑) 0:11:50.900,0:11:53.636 その後1時間 私は[br]スターバックスの挨拶係をやりました 0:11:53.636,0:11:55.816 来店するお客さん全員に[br]「こんにちは」と言って 0:11:55.816,0:11:58.056 クリスマスの乾杯をしたんです 0:11:58.080,0:12:00.430 ちなみに みなさんの経歴がどうあれ 0:12:00.430,0:12:01.890 挨拶係はおすすめしません 0:12:01.890,0:12:02.980 (笑) 0:12:02.980,0:12:04.440 本当に退屈な仕事でした 0:12:05.200,0:12:10.090 でも その時「変ですか?」と聞いたから[br]これが実現したのだと気づきました 0:12:10.090,0:12:12.546 私は彼が抱いていた猜疑心を[br]言葉にしたんです 0:12:12.546,0:12:15.856 「変ですか?」と口にしたことが[br]私は変でないことを示していた — 0:12:15.880,0:12:18.416 つまり 私が 挨拶係なんて変だと 0:12:18.440,0:12:20.816 彼同様に思っていた[br]ということです 0:12:20.820,0:12:22.706 そして 繰り返し私が学んだのは 0:12:22.706,0:12:25.096 相手が抱きそうな疑念を 0:12:25.096,0:12:27.050 聞かれる前に口にすれば 0:12:27.050,0:12:28.546 信頼を得られるということです 0:12:28.546,0:12:30.760 承諾してもらえる確率が上がるんです 0:12:30.800,0:12:33.910 それからただ聞いてみるだけで[br]夢の実現につながることも 0:12:33.910,0:12:35.576 私は学びました 0:12:35.600,0:12:38.696 私の家は4代にわたる[br]教師の家系ですが 0:12:38.720,0:12:41.536 祖母はいつも言っていました 0:12:41.560,0:12:43.856 「ジャ なんでもやりたいことをしなさい 0:12:43.880,0:12:46.136 だけど 先生になってくれたら[br]最高だけどね」 0:12:46.136,0:12:47.240 (笑) 0:12:47.240,0:12:49.946 私は起業家になりたかったので[br]教師にはなりませんでした 0:12:49.946,0:12:53.056 でも 何かを実際に教えることは[br]いつも私の夢でした 0:12:53.080,0:12:54.180 そこで思いました 0:12:54.180,0:12:57.320 「大学で授業を教えさせてと[br]頼んでみたらどうだろう?」 0:12:57.320,0:12:59.056 当時オースティンに住んでいたので 0:12:59.056,0:13:00.690 テキサス大学オースティン校に行き 0:13:00.690,0:13:04.340 教授たちのドアをノックして尋ねました[br]「あなたの授業で教えてもいいですか」 0:13:04.340,0:13:06.916 最初の2回は 良い返事はもらえませんでした 0:13:06.916,0:13:09.376 でも 逃げずに続けると 0:13:09.400,0:13:12.650 3度目の正直です[br]教授がとても感心してくれました 0:13:12.650,0:13:15.026 「そんなこと言ってきた人間は[br]初めてだよ」と 0:13:15.026,0:13:18.780 私は PowerPointで[br]授業内容の用意をしていました 0:13:18.780,0:13:20.840 教授が言いました [br]「ほう これは使えるね 0:13:20.840,0:13:24.426 どうかね 2ヶ月後にもう一度来たら[br]君をカリキュラムに組み込んでおくから」 0:13:24.426,0:13:26.556 そして2ヶ月後[br]私は授業で教えていました 0:13:26.556,0:13:29.696 これが私です —[br]画質が悪いので分かりにくいと思いますが 0:13:29.720,0:13:32.496 時には照明に拒絶されることもあります 0:13:32.520,0:13:33.720 (笑) 0:13:34.680,0:13:35.896 でも 0:13:35.920,0:13:38.656 授業を終えて外に出るとき[br]私は泣いていました 0:13:38.680,0:13:40.456 なぜならこう思ったからです 0:13:40.480,0:13:43.660 「ただ聞いてみるだけで[br]一生の夢を叶えることができた」と 0:13:43.660,0:13:47.276 以前は 教えるためには[br]何か達成していなければと思っていました 0:13:47.276,0:13:49.950 すごい起業家になるとか 博士号を取るとか 0:13:49.950,0:13:51.886 でも 実際は ただ聞いてみるだけで 0:13:51.886,0:13:53.390 教えることができたんです 0:13:53.400,0:13:55.776 そして皆さんには見えない[br]あの写真で 0:13:55.800,0:13:59.096 私は キング牧師の言葉を[br]引用していました 0:13:59.120,0:14:03.560 というのも 調査の中で気づいたことですが[br]本当の意味で世界を変えた人たち — 0:14:03.560,0:14:06.616 私たちの生き方や考え方を変えた人たちは 0:14:06.640,0:14:10.736 最初は一度ならず[br]暴力的な拒絶に遭っていました 0:14:10.760,0:14:12.690 キング牧師や 0:14:12.690,0:14:14.856 ガンジーや マンデラのような人たち 0:14:14.856,0:14:16.692 そして イエス・キリストもそうです 0:14:16.692,0:14:20.246 これらの人たちは 拒絶によって[br]自分の可能性を限定することなく 0:14:20.246,0:14:24.340 拒絶に対する自分の反応の仕方で[br]自分の道を決定していきました 0:14:24.830,0:14:26.910 拒絶に向き合ったんです 0:14:27.360,0:14:30.576 このような偉大な人にならずとも[br]拒絶について学ぶことはできます 0:14:30.600,0:14:31.856 私の場合は 0:14:31.880,0:14:33.896 拒絶が 呪縛であり 0:14:33.920,0:14:35.176 恐怖の対象でした 0:14:35.200,0:14:39.280 逃げ回ることで[br]ずっと拒絶に苛まれていました 0:14:39.280,0:14:41.700 それから拒絶に向き合い始め 0:14:41.800,0:14:45.160 拒絶を 人生最大の授かりものに変えたんです 0:14:45.320,0:14:49.776 私は 拒絶をチャンスに変える方法を[br]人に教えはじめました 0:14:49.800,0:14:51.816 ブログや 講演や 0:14:51.840,0:14:53.690 最近出した本を使い 0:14:53.690,0:14:58.870 そのための技術まで開発して[br]拒絶への恐怖心を克服する手助けをしています 0:15:00.200,0:15:01.936 人生で拒絶を経験したら 0:15:01.960,0:15:04.176 次に壁にぶつかり 0:15:04.200,0:15:06.216 失敗に直面したら 0:15:06.240,0:15:08.056 可能性について考えてみてください 0:15:08.080,0:15:09.260 逃げないで下さい 0:15:09.260,0:15:10.676 ただ 向き合うだけで 0:15:10.676,0:15:13.040 賜物に変わるかもしれません 0:15:13.040,0:15:14.376 ありがとうございました 0:15:14.400,0:15:17.114 (拍手)