WEBVTT

00:00:15.650 --> 00:00:17.268
皆さん お疲れさまです

00:00:17.728 --> 00:00:19.218
安宅です

00:00:20.289 --> 00:00:26.959
日本が今ある状態と
我々のチャンスについて

00:00:26.969 --> 00:00:29.797
ちょっと話してくれないかということで
やってきました

00:00:29.797 --> 00:00:32.772
タイトルは『シン・ニホン』と

00:00:32.772 --> 00:00:33.587
（笑）

00:00:33.587 --> 00:00:36.352
何故かということは
だんだんわかってくると思うんですけども

00:00:36.352 --> 00:00:38.832
今 私達がですね 
置かれている状況というものを

00:00:38.832 --> 00:00:41.862
ちょっとまあリキャップ的に
したいんですけれども

00:00:41.883 --> 00:00:45.004
一番 この30年ぐらいで私が思う

00:00:45.004 --> 00:00:47.466
世の中で一番起こっている変化は

00:00:47.466 --> 00:00:50.616
コンピューターを持ち歩くことだと
思っています

00:00:50.616 --> 00:00:54.116
30年前のスパコン 
一番速かったクレイのコンピューターの

00:00:54.116 --> 00:00:57.246
数十倍速いコンピューターを
皆さんがポケットに持っています

00:00:57.246 --> 00:00:59.336
iPhone 6で20倍速かったんです

00:00:59.336 --> 00:01:01.086
7 以上持っている人は
もっと速いです

00:01:01.086 --> 00:01:04.745
とんでもなく速いコンピューターを
皆さんは持ち歩いているんですね

00:01:04.745 --> 00:01:08.766
なおかつ 帯域が異常な勢いで
増えていっています

00:01:08.776 --> 00:01:11.672
だいたいこの十数年で
千倍以上になりました

00:01:11.672 --> 00:01:14.242
私が働いているYahoo! Japanが
できてから20年間で

00:01:14.242 --> 00:01:15.908
１万倍以上速くなっています

00:01:15.908 --> 00:01:17.955
そして これから５Gになると

00:01:17.955 --> 00:01:20.822
この帯域がもう千倍速くなることが
決まっています

00:01:20.822 --> 00:01:21.842
いいですか？

00:01:21.842 --> 00:01:25.182
今ですね パケットプランが
15ギガのやつが50ギガになりましたけど

00:01:25.182 --> 00:01:27.432
たぶんあと５年から10年でですね

00:01:27.432 --> 00:01:29.842
１ヶ月のプランが５テラとかになります

00:01:29.842 --> 00:01:31.466
「５テラプラン」の時代が来る！

00:01:31.466 --> 00:01:32.006
（笑）

00:01:32.006 --> 00:01:33.736
すごい時代なんですね

00:01:34.069 --> 00:01:36.119
これがいわゆるビッグデータです

00:01:36.119 --> 00:01:39.139
これはめちゃめちゃなログデータが
噴き出してきている訳です

00:01:39.139 --> 00:01:41.539
だけど 幸いですね

00:01:41.539 --> 00:01:44.539
コンピューターというのはとんでもない
スピードで進化しています

00:01:44.539 --> 00:01:48.009
なので チップの数が
異常な勢いで増えてますから

00:01:48.009 --> 00:01:50.089
処理できるものが増えていると

00:01:50.089 --> 00:01:51.819
もうひとつラッキーなのはですね

00:01:51.819 --> 00:01:54.337
このコンピューターのお陰が
結構 大きいんですけど

00:01:54.337 --> 00:01:55.897
あとデータのお陰ですね

00:01:55.897 --> 00:01:58.667
今までだったら絶対に
可視化できなかったデータが

00:01:58.667 --> 00:02:00.594
可視化できるように
なってきています

00:02:00.594 --> 00:02:04.564
全く走らなかったニューラルネットワークが
走るようになって

00:02:04.564 --> 00:02:06.774
ディープラーニングが動いています

00:02:06.774 --> 00:02:09.776
また こういう異常なパターンというかですね

00:02:09.776 --> 00:02:11.056
もうデータが多過ぎて

00:02:11.056 --> 00:02:13.216
数字の羅列では絶対に
わからないパターンも

00:02:13.216 --> 00:02:15.516
見えるようになっている
ということですね

00:02:15.516 --> 00:02:17.476
結果として 我々は

00:02:17.476 --> 00:02:21.296
これ(産業革命)に近い
異常なタイミングに生きている と

00:02:21.766 --> 00:02:26.596
産業革命というのは２〜３百年かけて
起こってきた訳ですけれども

00:02:26.596 --> 00:02:30.396
だいたい1800年代になるか 
ならなかった頃は

00:02:30.396 --> 00:02:32.526
日本もアメリカも 世界中

00:02:32.526 --> 00:02:36.716
90%以上の人が第一次産業に
従事していたことがわかっています

00:02:36.716 --> 00:02:38.976
アメリカで96%だった
と言われている

00:02:38.976 --> 00:02:41.014
でも今 数%しか
働いていないですね

00:02:41.014 --> 00:02:44.817
でも我々は全然 
生産性高く生きている訳です

00:02:44.817 --> 00:02:48.047
それに近いぐらい
私達の今の時間というのは

00:02:48.047 --> 00:02:51.057
なんというか 
情報処理に使われていますね

00:02:51.057 --> 00:02:55.157
これが解き放たれるという
非常に重要な時間というか

00:02:55.157 --> 00:02:57.176
タイミングに生きているという

00:02:57.176 --> 00:03:01.086
とても面白い時に僕らは生きている
ということが言えるかなと思います

00:03:01.086 --> 00:03:02.446
ここに生きているということは

00:03:02.446 --> 00:03:04.156
もうやっぱりエンブレースしないといけない

00:03:04.156 --> 00:03:06.753
死ぬほどラッキーなことで 
超面白い時なんですね

00:03:06.753 --> 00:03:08.581
「確変モード」である (笑)

00:03:08.581 --> 00:03:10.511
ええ そうなんですよ

00:03:10.511 --> 00:03:15.051
過去２千年くらいの 
正確に言うと百万年の

00:03:15.051 --> 00:03:19.553
人間の生産性を調べたと言い張っている人が
バークレーにいるんですけど

00:03:19.553 --> 00:03:21.206
彼によるとですよ

00:03:21.206 --> 00:03:23.076
真実かはともかくとして

00:03:23.076 --> 00:03:26.308
ローマ時代から産業革命までの
２千年かけて

00:03:26.308 --> 00:03:28.698
生産性は２倍にしか
上がっていないです

00:03:28.698 --> 00:03:30.558
ただ そこから後ですね

00:03:30.558 --> 00:03:34.958
150年かそこらかけて 
生産性は100倍近く上がっています

00:03:34.966 --> 00:03:36.296
ただ よく見ると

00:03:36.296 --> 00:03:39.166
マクロ的には今 
若干サチってるんですね

00:03:39.166 --> 00:03:41.276
これがもう一発
跳ねるんじゃないかというのが

00:03:41.276 --> 00:03:44.103
今 我々が見ている時だと思います

00:03:44.103 --> 00:03:46.873
実際にですね 非常に面白い
サインが生まれていて

00:03:46.873 --> 00:03:49.423
マーケットキャップのランキングを見ても

00:03:49.423 --> 00:03:51.323
上の方はほとんど ICTと呼ばれる

00:03:51.323 --> 00:03:53.293
インフォメーション コミュニケーション 
テクノロジー系の

00:03:53.293 --> 00:03:54.623
企業が並んじゃって

00:03:54.623 --> 00:03:57.387
世界最大級のメーカーと言える
トヨタの上にですね

00:03:57.387 --> 00:04:00.127
アリババとかAmazonがいるという 
そういう時代です

00:04:01.082 --> 00:04:03.785
付加価値の総和で見た
GDPで見てもですね

00:04:03.785 --> 00:04:06.275
過去20年間で 実は
ICTセクターがなかった日本は

00:04:06.275 --> 00:04:08.415
縮小経済であった
ということがわかっています

00:04:08.415 --> 00:04:11.585
これは実は世界的にも 
大体どこ見ても似たような傾向にあって

00:04:11.585 --> 00:04:14.845
成長のドライブというのは
この ICTになっています

00:04:15.745 --> 00:04:17.238
しかも 面白いのはですね

00:04:17.238 --> 00:04:21.164
この利益よりも 遥かにこのICT系の企業というのは
マーケットキャップが大きくて

00:04:21.164 --> 00:04:24.544
「世の中を変えている感」というのが
富につながるという

00:04:24.544 --> 00:04:29.854
つまりですね「妄想力が富を産む」という
驚くべき時代が来ている訳ですよ

00:04:29.888 --> 00:04:32.828
国富を産み出すのは
ハードワークというよりも

00:04:32.828 --> 00:04:34.458
妄想力の時代になったという

00:04:34.458 --> 00:04:35.787
それを頭に置いて

00:04:35.787 --> 00:04:39.020
じゃあ どうやってやっていったら
良いのかということなんですが

00:04:39.020 --> 00:04:43.470
ざっくり言うと３つのことが
非常に重要だという風に考えています

00:04:43.470 --> 00:04:49.819
１つは非常に多くのデータをマッシブに
色んなところに使うということですね

00:04:49.819 --> 00:04:56.429
２つ目はそれを非常に強烈な力で
安くガンガン処理をかける と

00:04:56.429 --> 00:05:01.949
３つ目は当然 非常に世界レベルの
サイエンティストやエンジニアが入って

00:05:01.949 --> 00:05:04.365
ガンガンやるという
ことなんですが

00:05:04.365 --> 00:05:10.145
これちょっと非常に語られることが珍しい 
日本の不都合な真実がありまして

00:05:10.672 --> 00:05:12.322
まず最初のデータ

00:05:12.322 --> 00:05:14.838
これは あの —

00:05:14.838 --> 00:05:17.838
正直 勝負になっていないです

00:05:17.838 --> 00:05:22.198
全てのフィールドにおいて
全く勝負になっていないです

00:05:22.198 --> 00:05:24.598
データを使うという話でですね

00:05:24.598 --> 00:05:28.715
今 自動走行車とか
色々ありますけれども

00:05:28.715 --> 00:05:31.705
それの手前でですね 
ルームシェアリングとかカーシェアリングとか

00:05:31.705 --> 00:05:34.135
データを使う産業が
色々あるんですけれども

00:05:34.135 --> 00:05:37.325
これらはほとんど保護されていて 
できないです

00:05:37.325 --> 00:05:38.805
この国ででは ですね

00:05:38.805 --> 00:05:42.375
もっと問題なのはですね 
例えば自動走行車っていう

00:05:42.375 --> 00:05:44.745
たぶん自動走行車を
世界一作る国が

00:05:44.745 --> 00:05:47.095
日本になる可能性が
結構高いんですけれども

00:05:47.095 --> 00:05:49.185
日本の道はこんな感じで —

00:05:49.752 --> 00:05:51.122
無理です！

00:05:51.266 --> 00:05:52.186
（笑）

00:05:52.367 --> 00:05:53.338
無理なんです！

00:05:53.338 --> 00:05:53.981
（笑）

00:05:53.981 --> 00:05:58.141
あのですね 向かいから来た
オバチャンがいてですね

00:05:58.141 --> 00:05:59.701
気合いとかでですね

00:05:59.701 --> 00:06:00.941
お前 よけろとか言って

00:06:00.941 --> 00:06:02.651
人の家の中に入ってですね

00:06:02.651 --> 00:06:05.881
場合によっては10mくらい
バックしてすれ違うとかいうのは

00:06:05.881 --> 00:06:07.581
自動走行車にはできません

00:06:07.581 --> 00:06:08.911
完全に止まっちゃうんです

00:06:08.911 --> 00:06:11.311
この話は技術で解決しろっていう人が
いるんですけど

00:06:11.311 --> 00:06:12.333
いや できますよ

00:06:12.333 --> 00:06:15.723
空飛ぶ車とかね 
足生やすとか

00:06:15.723 --> 00:06:19.123
もう３千万になりますよ 車がね
それは無理なんですね

00:06:19.123 --> 00:06:21.713
ドローンを飛ばそうとしても 
見た通りですね

00:06:21.713 --> 00:06:22.651
いいですか？ これ

00:06:22.651 --> 00:06:23.826
東京都港区

00:06:23.826 --> 00:06:27.446
平屋と50階建が混在しています

00:06:27.792 --> 00:06:29.872
パリとかは ほとんどフラットですね

00:06:29.872 --> 00:06:31.192
エッフェルタワーしかないんで

00:06:31.192 --> 00:06:33.102
ドローンゾーン使えば
飛ばせるんですけれども

00:06:33.102 --> 00:06:34.679
これができないんですね

00:06:35.119 --> 00:06:38.449
またデータ処理ということで
見るとですね

00:06:39.493 --> 00:06:44.013
そもそもデータプロセシングコストというのは
電気代なんですけれども

00:06:44.013 --> 00:06:45.653
もう勝負になってなくてですね

00:06:45.653 --> 00:06:48.403
なんかよくわかんないくらいに
データ処理に金がかかる と

00:06:48.403 --> 00:06:51.223
しかもそのソリューション
というところを見ると

00:06:51.223 --> 00:06:55.163
これは本当に何というか
ごく一部ですけれども

00:06:55.163 --> 00:06:58.653
ほとんど日本という国の
プレゼンスはないですね

00:06:59.313 --> 00:07:02.853
ということで非常にデータプロセシングにおいて
日本はビハインドです

00:07:02.853 --> 00:07:04.973
というか ものすごく
ヤバい状態なんですね

00:07:04.973 --> 00:07:08.442
そこの技術の１つの核心である
ディープラーニングの

00:07:08.442 --> 00:07:12.497
キーセンターと言うべきところが
あるんですけれども

00:07:12.497 --> 00:07:16.447
この辺の人達というのは 
この業界の人は皆詳しいんですが

00:07:16.447 --> 00:07:18.017
有名人です

00:07:18.055 --> 00:07:20.035
もう全部 海外です

00:07:20.035 --> 00:07:22.905
北米および英国に集中しています

00:07:22.905 --> 00:07:24.455
こういう状態です

00:07:24.455 --> 00:07:28.272
エンジニアくらいいるだろうと
皆さん思われるかもしれないんですけれども

00:07:28.272 --> 00:07:30.640
確かにいます 結構いるんです

00:07:30.640 --> 00:07:32.400
でも日本は アメリカの３分の１です

00:07:32.400 --> 00:07:35.090
ここの真ん中の
ミッシングというところがミソで

00:07:35.090 --> 00:07:38.327
当然 日本人は無意識のうちに
アメリカの次だと思っているんですが

00:07:38.327 --> 00:07:39.457
そんなことはなくてですね

00:07:39.457 --> 00:07:41.497
中国とインドには負けているんですね

00:07:42.244 --> 00:07:43.314
こういう状態でですね

00:07:43.314 --> 00:07:45.174
ビッグデータ人材というのは
もっと少なくて たぶん

00:07:45.174 --> 00:07:47.697
もっと下 ７、８番目の可能性すらあると

00:07:47.697 --> 00:07:52.987
ナンバーを触っていく人自体がですね 
足りないんですね

00:07:54.355 --> 00:07:58.365
サイエンスやテクノロジー系の
大学卒業性の数というのは

00:07:58.365 --> 00:08:00.175
実は１年あたりでですね

00:08:00.175 --> 00:08:03.575
人口５千万の韓国より
10万人以上少ないです

00:08:03.575 --> 00:08:04.975
なぜかというと

00:08:04.975 --> 00:08:09.795
韓国だとかドイツっていうのは 
テクノロジー立国だという意識が強いんで

00:08:10.465 --> 00:08:12.585
大学生が６割以上理系なんです

00:08:12.585 --> 00:08:14.195
日本は２割なんですね

00:08:14.195 --> 00:08:16.751
私みたいに博士課程とか行ったら
変態扱いされちゃう

00:08:16.751 --> 00:08:19.501
すごいヤバイ生き物なんですよ

00:08:19.501 --> 00:08:22.690
「何でなんだろう？」という 
こういう状態ですよね

00:08:22.690 --> 00:08:26.980
アナリティカルなトレーニングを
受けた人の数も超少ないです

00:08:26.990 --> 00:08:29.707
100人あたりでアメリカの
３分の１しかいなくて

00:08:29.707 --> 00:08:31.908
数学大国のポーランド
みたいなところから比べると

00:08:31.908 --> 00:08:33.748
１桁少ない訳ですね

00:08:33.748 --> 00:08:36.778
これは人間の数だけの問題ではなくて

00:08:36.778 --> 00:08:39.298
プログラムもすごい足りていないです

00:08:39.298 --> 00:08:41.368
データサイエンスのプログラムというのは

00:08:41.368 --> 00:08:43.048
アメリカも全然なかったんですけれども

00:08:43.048 --> 00:08:45.228
たった１年で500を超したんですが

00:08:45.228 --> 00:08:49.798
日本はようやく今度の春に
滋賀大学にできるぐらいで

00:08:49.798 --> 00:08:51.488
全くないという状況です

00:08:51.488 --> 00:08:55.918
これは人が足りないという
問題なんですけれども

00:08:55.918 --> 00:08:59.488
しかもですね そういう人は
発見するのが困難なだけじゃなくて

00:08:59.488 --> 00:09:02.328
あんまり産業的なことを
やる気がないんですよ

00:09:02.328 --> 00:09:05.018
皆さんがエジソンに
なれるような時代なのに

00:09:05.018 --> 00:09:06.488
全然やる気がないということで

00:09:06.488 --> 00:09:08.338
我々に必要なのは
オタクではなくて

00:09:08.338 --> 00:09:10.574
やっぱり「世の中を変えるんだ」というですね

00:09:10.574 --> 00:09:14.527
こういうハッカーとかギークみたいな
人達が必要なんですけれども

00:09:14.527 --> 00:09:16.267
ちょっと足りていない と

00:09:16.267 --> 00:09:19.687
ということで 勝負になっていない訳です

00:09:20.613 --> 00:09:24.043
まあ何というかですね 
こういう時代がありましたよね

00:09:24.043 --> 00:09:27.033
結構ヤバかった時があった訳ですね

00:09:27.353 --> 00:09:31.353
限りなく何もない状態に
戻ってしまっている

00:09:31.877 --> 00:09:34.487
じゃあ 日本に希望はないのか？というと

00:09:34.487 --> 00:09:36.637
産業革命を振り返ってみるとですね

00:09:36.637 --> 00:09:39.161
これ実は 大きく３つくらい
フェーズがある訳です

00:09:39.161 --> 00:09:43.431
1570年代後半からの 
こういう新しい技術が生まれた時代があって

00:09:43.431 --> 00:09:45.761
それがまあ 応用が出てきて

00:09:45.761 --> 00:09:48.861
そして更にですね エコシステムというべき

00:09:48.885 --> 00:09:52.225
非常に複雑に絡み合ったものが
できていったと

00:09:52.225 --> 00:09:54.205
日本はどうしていたかというと

00:09:54.205 --> 00:09:58.115
フェーズ１ ちょんまげを結っていてですね

00:09:58.115 --> 00:10:00.975
９割以上の人は田んぼを耕していました

00:10:00.975 --> 00:10:04.903
100年以上田んぼを耕していたので 
あんまり参加していないんですよね

00:10:04.903 --> 00:10:08.243
でも突然やって来てですね 
こういう風にですね

00:10:08.243 --> 00:10:10.633
ぶち切ったという過去があります

00:10:10.934 --> 00:10:13.914
そして なんかよくわかんないくらい
すごい新幹線を作ってみたり

00:10:13.914 --> 00:10:16.194
そしてスパコンとかも作ってみたりして

00:10:16.194 --> 00:10:18.111
すごい国になっちゃった訳ですね

00:10:18.111 --> 00:10:20.631
なので フェーズ１に乗り損ねたことは

00:10:20.631 --> 00:10:21.991
明らかなんですけれども

00:10:21.991 --> 00:10:23.711
まあ気にせずですね —

00:10:23.711 --> 00:10:25.251
（笑）

00:10:25.613 --> 00:10:29.333
フェーズ２と３が
やって来ることは確実ですから

00:10:29.333 --> 00:10:31.903
これに向けて頑張ったら
どうでしょうかというのが

00:10:31.903 --> 00:10:34.263
今 ここで皆さんに提案したいことです

00:10:34.263 --> 00:10:35.433
（笑）

00:10:36.351 --> 00:10:38.617
まだ見込みはありますし

00:10:38.617 --> 00:10:41.485
過去もフェーズ１やったこと
ないんですよ この国は

00:10:41.485 --> 00:10:43.745
だから気にしなくて良くてですね

00:10:43.745 --> 00:10:44.385
（笑）

00:10:44.385 --> 00:10:45.731
フェーズ２と３

00:10:45.731 --> 00:10:47.311
もうビッグウェーブが来ます！

00:10:47.311 --> 00:10:48.691
波に乗る準備をして

00:10:48.691 --> 00:10:51.391
乗りましょう ということですね

00:10:52.061 --> 00:10:55.091
しかもですね 
非常に優れたコンセプトが

00:10:55.091 --> 00:10:56.761
この国には一杯あってですね

00:10:56.761 --> 00:10:59.772
Ghost in the Shell とかですね 
ドラエもんとかですね

00:10:59.772 --> 00:11:01.972
なんかヤバいアイデアが
山のようにあってですね

00:11:01.972 --> 00:11:04.752
これまさにフェーズ２、フェーズ３
じゃないですか

00:11:04.752 --> 00:11:05.448
ね？

00:11:05.448 --> 00:11:05.885
（笑）

00:11:05.885 --> 00:11:06.712
ネタはあるんです

00:11:06.712 --> 00:11:08.522
アイデアはあります

00:11:08.522 --> 00:11:10.582
また勝てます！ 私達は！

00:11:12.472 --> 00:11:17.122
そして この間やっていた映画で 
非常に感動的なセリフがありました

00:11:19.515 --> 00:11:22.825
「この国はスクラップ＆ビルドで
のし上がってきた

00:11:22.825 --> 00:11:24.935
今度も立ち上がれる」

00:11:24.977 --> 00:11:27.957
『シン・ゴジラ』のセリフ
だったんですけれども

00:11:27.957 --> 00:11:30.807
まさにですね 非常に面白い局面で

00:11:30.807 --> 00:11:33.487
我々はもう ほとんど
スクラッチなんですけれども

00:11:33.487 --> 00:11:35.977
もう１回やりましょうよ
ということで

00:11:35.977 --> 00:11:38.667
気持ち良く戦えるんじゃないかな
というのが

00:11:38.667 --> 00:11:41.117
スッキリとやりましょう
ということで

00:11:41.117 --> 00:11:42.869
私の話は以上です

00:11:42.869 --> 00:11:44.049
ありがとうございました

00:11:44.049 --> 00:11:45.989
(拍手)