[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:13.92,0:00:16.86,Default,,0000,0000,0000,,私の話はジンバブエから始まります Dialogue: 0,0:00:16.86,0:00:19.40,Default,,0000,0000,0000,,オーフィウスという勇敢な自然保護官と Dialogue: 0,0:00:19.40,0:00:21.51,Default,,0000,0000,0000,,傷ついた野牛の話です Dialogue: 0,0:00:22.52,0:00:26.78,Default,,0000,0000,0000,,オーフィウスは まず地に横たわる野牛を\N次に私を見ました Dialogue: 0,0:00:26.78,0:00:31.15,Default,,0000,0000,0000,,目が合ったとき 私達3者の間には\N言葉にならない苦しみがありました Dialogue: 0,0:00:31.15,0:00:35.90,Default,,0000,0000,0000,,何の罪もない 美しい野生の\N雌牛でした Dialogue: 0,0:00:35.90,0:00:41.86,Default,,0000,0000,0000,,オーフィウスは ライフルの\N銃口を野牛の耳に当てました(銃声) Dialogue: 0,0:00:42.08,0:00:46.19,Default,,0000,0000,0000,,すると野牛がお産を始めました Dialogue: 0,0:00:46.90,0:00:51.30,Default,,0000,0000,0000,,早産の子牛が息絶えようとする中\N私たちは母牛の傷を調べました Dialogue: 0,0:00:51.30,0:00:55.82,Default,,0000,0000,0000,,後ろ足が 8本撚りの\Nワイヤー製の罠にかかっていました Dialogue: 0,0:00:55.82,0:00:58.100,Default,,0000,0000,0000,,罠から抜け出そうと\N長く苦しくもがいた結果 Dialogue: 0,0:00:58.100,0:01:02.17,Default,,0000,0000,0000,,骨盤が半分に裂けていました Dialogue: 0,0:01:02.17,0:01:05.34,Default,,0000,0000,0000,,やっと最後には自由の身になりました Dialogue: 0,0:01:05.42,0:01:09.42,Default,,0000,0000,0000,,お集まりの皆さん\N今日 私は 動物たちの Dialogue: 0,0:01:09.42,0:01:13.64,Default,,0000,0000,0000,,声なき声を代弁することに\N大きな責任を感じています Dialogue: 0,0:01:14.37,0:01:18.44,Default,,0000,0000,0000,,動物たちの苦しみは 私の苦しみであり\Nこれが私を駆り立てます Dialogue: 0,0:01:20.83,0:01:25.62,Default,,0000,0000,0000,,故キング牧師が 「立ち上がれ」という\N私の声をうまく要約しています Dialogue: 0,0:01:25.62,0:01:29.54,Default,,0000,0000,0000,,「危険で 分別を欠くと誹(そし)られ\N理解されなくとも Dialogue: 0,0:01:29.54,0:01:32.37,Default,,0000,0000,0000,,人には主義主張を貫くべき時がある Dialogue: 0,0:01:32.37,0:01:37.96,Default,,0000,0000,0000,,この道は正しい という\N良心の声に従うのだ」 Dialogue: 0,0:01:38.11,0:01:42.18,Default,,0000,0000,0000,,「この道は正しい」 という\N良心の声にしたがって Dialogue: 0,0:01:43.15,0:01:46.42,Default,,0000,0000,0000,,このトークの最後に皆さんに\N質問させていただきます Dialogue: 0,0:01:46.42,0:01:50.86,Default,,0000,0000,0000,,この問いかけのために 今日はるばる\Nアフリカのサバンナからやって来ました Dialogue: 0,0:01:51.17,0:01:53.85,Default,,0000,0000,0000,,この問いが私の魂を\N清めてくれました Dialogue: 0,0:01:54.16,0:01:58.68,Default,,0000,0000,0000,,この問いに どう答えるかは\Nあなた方次第です Dialogue: 0,0:01:59.00,0:02:02.34,Default,,0000,0000,0000,,子供の頃 映画『オズの魔法使い』を\N観たことを覚えています Dialogue: 0,0:02:02.34,0:02:06.13,Default,,0000,0000,0000,,魔女や空飛ぶサルを\N恐れはしませんでしたが Dialogue: 0,0:02:06.31,0:02:11.14,Default,,0000,0000,0000,,勇気のないライオンのような大人に\Nなることを恐れていました Dialogue: 0,0:02:11.36,0:02:14.91,Default,,0000,0000,0000,,大きくなるにつれ 自分には\N勇気があるか 常に自問しました Dialogue: 0,0:02:15.44,0:02:19.30,Default,,0000,0000,0000,,ドロシーがカンザスに帰り Dialogue: 0,0:02:19.30,0:02:21.14,Default,,0000,0000,0000,,ライオンが勇気を見つけてから\Nずいぶん経った頃 Dialogue: 0,0:02:21.14,0:02:23.98,Default,,0000,0000,0000,,私はタトゥーパーラーで\N胸の上に Dialogue: 0,0:02:23.98,0:02:27.39,Default,,0000,0000,0000,,「探し出せ そして 破壊せよ」と\N入れ墨を入れました Dialogue: 0,0:02:27.62,0:02:30.41,Default,,0000,0000,0000,,それが自分を大きく 強く\Nしてくれると思ったのです Dialogue: 0,0:02:30.66,0:02:33.88,Default,,0000,0000,0000,,しかし そうなるには\Nさらに10年を要しました Dialogue: 0,0:02:33.94,0:02:37.06,Default,,0000,0000,0000,,20歳になる頃には 私は海軍の\N爆発物処理ダイバーでした Dialogue: 0,0:02:37.18,0:02:40.82,Default,,0000,0000,0000,,25歳の頃は\N特殊作戦部隊の狙撃兵になり Dialogue: 0,0:02:40.82,0:02:44.56,Default,,0000,0000,0000,,700m離れた位置から\N動く標的の頭部を狙撃するには Dialogue: 0,0:02:44.56,0:02:48.30,Default,,0000,0000,0000,,照準器の目盛りを いくつ上げれば良いか\N正確に知っていました Dialogue: 0,0:02:48.90,0:02:51.54,Default,,0000,0000,0000,,自分と その背後にいる\N仲間達を吹き飛ばすことなく Dialogue: 0,0:02:51.54,0:02:54.06,Default,,0000,0000,0000,,数メートル離れた鋼鉄製の\Nドアを吹き飛ばすには Dialogue: 0,0:02:54.06,0:02:57.73,Default,,0000,0000,0000,,何グラムの高性能火薬が\N必要かを正確に知っていました Dialogue: 0,0:02:57.90,0:03:02.48,Default,,0000,0000,0000,,バグダッドは最悪の場所で\Nドカンとくれば Dialogue: 0,0:03:02.48,0:03:04.24,Default,,0000,0000,0000,,人が死ぬことも知っていました Dialogue: 0,0:03:04.50,0:03:07.40,Default,,0000,0000,0000,,当時 自然保護活動についての\N私の知識は Dialogue: 0,0:03:07.40,0:03:11.66,Default,,0000,0000,0000,,彼らは木を抱きしめ 大企業を\N憤慨させるという程度でした (笑) Dialogue: 0,0:03:11.66,0:03:16.56,Default,,0000,0000,0000,,環境活動家達はドレッドヘアで\N麻薬を吸っていますよね (笑) Dialogue: 0,0:03:16.64,0:03:19.31,Default,,0000,0000,0000,,環境には興味がありませんでした\Nあるわけないでしょう? Dialogue: 0,0:03:19.31,0:03:24.66,Default,,0000,0000,0000,,鳥を轢いてみようなんて\N車のスピードを上げる 愚か者でした Dialogue: 0,0:03:24.66,0:03:27.70,Default,,0000,0000,0000,,私の生活は 環境保全とは\Nおよそ遠いものでした Dialogue: 0,0:03:27.70,0:03:29.50,Default,,0000,0000,0000,,私が9年間 この世界で\Nやってきたことは Dialogue: 0,0:03:29.50,0:03:33.02,Default,,0000,0000,0000,,人々がゲーム機で\N遊びたいとさえ思わないでしょう Dialogue: 0,0:03:34.01,0:03:40.48,Default,,0000,0000,0000,,いわゆる「傭兵」として12回イラクに\N派遣された私の特技は ただ一つ Dialogue: 0,0:03:40.50,0:03:43.72,Default,,0000,0000,0000,,自らが破壊兵器になることでした Dialogue: 0,0:03:44.72,0:03:49.31,Default,,0000,0000,0000,,自分がしたこと 訪れた場所を\N振り返ると Dialogue: 0,0:03:49.31,0:03:53.78,Default,,0000,0000,0000,,たった一つだけ真に勇気ある\N行動をしたと言えます Dialogue: 0,0:03:54.21,0:03:57.90,Default,,0000,0000,0000,,それは「イエス」か「ノー」を\Nきっぱりと決断できたことです Dialogue: 0,0:03:58.13,0:04:01.14,Default,,0000,0000,0000,,この決断こそが私を形成し Dialogue: 0,0:04:01.14,0:04:07.17,Default,,0000,0000,0000,,自分の存在と 行動を\N不可分のものとしました Dialogue: 0,0:04:07.28,0:04:09.46,Default,,0000,0000,0000,,イラクでの任務が終わってみると \N私は自分を見失っていました Dialogue: 0,0:04:09.46,0:04:12.86,Default,,0000,0000,0000,,将来何をすべきか \Nどこに行くべきなのか Dialogue: 0,0:04:12.86,0:04:16.77,Default,,0000,0000,0000,,わからないまま 2009年のはじめに\Nアフリカにやって来たのです Dialogue: 0,0:04:16.86,0:04:19.54,Default,,0000,0000,0000,,当時29歳でした Dialogue: 0,0:04:19.54,0:04:22.30,Default,,0000,0000,0000,,不思議と いつも混沌の中で\N目標を見い出せるのですが Dialogue: 0,0:04:22.30,0:04:24.26,Default,,0000,0000,0000,,このときも まさにそうでした Dialogue: 0,0:04:24.26,0:04:29.93,Default,,0000,0000,0000,,でも その目標をジンバブエの\N潅木地帯で見い出すとは思いませんでした Dialogue: 0,0:04:29.94,0:04:32.84,Default,,0000,0000,0000,,私たちが パトロールする上空には\Nハゲタカが舞っていて Dialogue: 0,0:04:32.84,0:04:38.46,Default,,0000,0000,0000,,近づいていくと 死臭は黒く分厚い\N幕のようにあたりを覆い尽くし Dialogue: 0,0:04:38.46,0:04:41.27,Default,,0000,0000,0000,,肺から酸素が\N吸い取られる感覚がしました Dialogue: 0,0:04:41.41,0:04:45.14,Default,,0000,0000,0000,,さらに近づくと \N巨大な雄の象が Dialogue: 0,0:04:45.01,0:04:49.51,Default,,0000,0000,0000,,横たわり 顔の一部が\Nえぐり取られていました Dialogue: 0,0:04:49.51,0:04:52.23,Default,,0000,0000,0000,,周りの時が止まりました Dialogue: 0,0:04:53.11,0:04:56.65,Default,,0000,0000,0000,,深く やり場のない悲しみで\N頭が一杯になりました Dialogue: 0,0:04:56.65,0:05:00.15,Default,,0000,0000,0000,,無垢な動物の余りにも残酷な最期は\Nそれまで経験したことのない衝撃でした Dialogue: 0,0:05:00.32,0:05:04.74,Default,,0000,0000,0000,,私自身10代の頃 密猟していました\N生涯忘れることのない記憶です Dialogue: 0,0:05:04.74,0:05:09.58,Default,,0000,0000,0000,,時が私を変え自分の中の何かが\N変わっていました Dialogue: 0,0:05:09.73,0:05:13.45,Default,,0000,0000,0000,,もう元に戻ることはありません Dialogue: 0,0:05:13.86,0:05:18.30,Default,,0000,0000,0000,,私は自問しました\N「この象の頭と アジアのどこかで Dialogue: 0,0:05:18.30,0:05:21.38,Default,,0000,0000,0000,,机上に象牙を飾りたい男と\Nどちらが大事なんだ?」 Dialogue: 0,0:05:21.38,0:05:25.08,Default,,0000,0000,0000,,答えは分かっています\N問いは無意味です Dialogue: 0,0:05:25.08,0:05:27.40,Default,,0000,0000,0000,,その時その場で \N重要だったのは Dialogue: 0,0:05:27.43,0:05:33.23,Default,,0000,0000,0000,,自分の人生の全てを投げ出して\N動物たちの苦悩を救う勇気があるか? Dialogue: 0,0:05:33.26,0:05:35.66,Default,,0000,0000,0000,,これが私の人生の決断の時でした Dialogue: 0,0:05:35.66,0:05:38.19,Default,,0000,0000,0000,,「イエス」か「ノー」か? Dialogue: 0,0:05:38.58,0:05:42.66,Default,,0000,0000,0000,,次の日 私は家族に連絡して\N持ち家全てを売る手続きをはじめました Dialogue: 0,0:05:42.66,0:05:46.86,Default,,0000,0000,0000,,熟考した傭兵であれば\N戦いの場で多くの財産を得られます Dialogue: 0,0:05:46.86,0:05:52.61,Default,,0000,0000,0000,,それ以来 私は全財産を IAPF(国際密猟防止基金)の\N設立と発展に捧げています Dialogue: 0,0:05:52.61,0:05:57.42,Default,,0000,0000,0000,,IAPFは直接行動による\N法の執行機関です Dialogue: 0,0:05:57.51,0:06:01.74,Default,,0000,0000,0000,,無人偵察機の技術から\N野生動物保護官の国際資格認定まで Dialogue: 0,0:06:01.74,0:06:04.50,Default,,0000,0000,0000,,来る日も来る日も 私たちは\N軍事的な解決法を Dialogue: 0,0:06:04.50,0:06:07.50,Default,,0000,0000,0000,,環境保全の最前線で\N駆使できるよう努めています Dialogue: 0,0:06:08.46,0:06:11.41,Default,,0000,0000,0000,,私の話は ちょっと変わっている\Nかもしれませんが Dialogue: 0,0:06:11.55,0:06:15.14,Default,,0000,0000,0000,,私の組織を宣伝するために\Nここに来たわけではありません Dialogue: 0,0:06:15.14,0:06:18.86,Default,,0000,0000,0000,,もっとも寄付を募るには良い場ですが Dialogue: 0,0:06:18.86,0:06:24.34,Default,,0000,0000,0000,,(笑)(拍手) Dialogue: 0,0:06:26.54,0:06:32.43,Default,,0000,0000,0000,,今日大切なのは 最後に皆さんにする\N問いかけです Dialogue: 0,0:06:32.52,0:06:36.14,Default,,0000,0000,0000,,ここに登壇して野生動物の救済を\N訴えるだけでは意味がありません Dialogue: 0,0:06:36.14,0:06:42.81,Default,,0000,0000,0000,,動物保護の問題は 社会の\Nいたるところに存在します Dialogue: 0,0:06:43.12,0:06:47.01,Default,,0000,0000,0000,,あの象を見た数年後\Nある朝 早く目が覚めました Dialogue: 0,0:06:47.30,0:06:50.78,Default,,0000,0000,0000,,私は ある問いについて自問し\Nその答えをすでに知っていました Dialogue: 0,0:06:50.96,0:06:55.00,Default,,0000,0000,0000,,この問いを口にするのは初めてでした Dialogue: 0,0:06:55.94,0:07:01.86,Default,,0000,0000,0000,,「バーベキューの楽しみと\N牛の命はどちらが大切か?」 Dialogue: 0,0:07:04.76,0:07:08.60,Default,,0000,0000,0000,,おわかりでしょう 私はそれまでずっと\N「種の差別」を犯していました Dialogue: 0,0:07:08.89,0:07:12.37,Default,,0000,0000,0000,,種の偏見は人種差別や\N性差別と ほぼ同様です Dialogue: 0,0:07:12.54,0:07:17.74,Default,,0000,0000,0000,,その個体の種が何であるかという事実だけで\N異なる価値や権利 特別な扱いを Dialogue: 0,0:07:17.74,0:07:21.42,Default,,0000,0000,0000,,その個体に施すことです Dialogue: 0,0:07:21.82,0:07:23.84,Default,,0000,0000,0000,,自分の都合に合わせて Dialogue: 0,0:07:23.84,0:07:27.88,Default,,0000,0000,0000,,倫理観を自在に変えていると気づいた時\N私は胸が悪くなるのを覚えました Dialogue: 0,0:07:27.88,0:07:32.78,Default,,0000,0000,0000,,アジアの各地で象牙や サイの角の\N需要が止まないことを責め Dialogue: 0,0:07:32.78,0:07:35.03,Default,,0000,0000,0000,,アジア経済の急成長が Dialogue: 0,0:07:35.03,0:07:39.10,Default,,0000,0000,0000,,野生動物の違法取引を 急速に押し\N上げていることを 責めていました Dialogue: 0,0:07:39.26,0:07:41.34,Default,,0000,0000,0000,,でも その朝\N私が目覚めた時 Dialogue: 0,0:07:41.34,0:07:45.09,Default,,0000,0000,0000,,私は動物たちを救うことに\N命をかけてきたにもかかわらず Dialogue: 0,0:07:45.15,0:07:47.33,Default,,0000,0000,0000,,心の中では密猟者と何ら変わらず Dialogue: 0,0:07:47.50,0:07:50.42,Default,,0000,0000,0000,,机上に象牙を飾るアジア人と\N何ら変わらないことを悟りました Dialogue: 0,0:07:51.74,0:07:59.02,Default,,0000,0000,0000,,過剰摂取とも言える 肉好きの私は\N動物を「畜生」と言って憚らなかったのですが Dialogue: 0,0:07:59.02,0:08:04.34,Default,,0000,0000,0000,,現実は私自身が「畜生」であり\N肉を食らう習慣に盲従し Dialogue: 0,0:08:04.34,0:08:09.42,Default,,0000,0000,0000,,殺戮の罪に気づかず \N良心の声に耳を貸さなかったのです Dialogue: 0,0:08:10.34,0:08:13.50,Default,,0000,0000,0000,,私たちは一生のうちに\Nペットなどの動物と触れ合います Dialogue: 0,0:08:13.50,0:08:17.14,Default,,0000,0000,0000,,このとき それぞれの動物の\N感情に必ず気づくはずです Dialogue: 0,0:08:17.15,0:08:19.98,Default,,0000,0000,0000,,動物の痛みや孤独 恐怖に\N耐える力に気づくはずです Dialogue: 0,0:08:19.98,0:08:21.99,Default,,0000,0000,0000,,動物の痛みや孤独 恐怖に\N耐える力に気づくはずです Dialogue: 0,0:08:22.22,0:08:26.14,Default,,0000,0000,0000,,私たち同様に動物たちも\N幸せを表現することができ Dialogue: 0,0:08:26.39,0:08:31.78,Default,,0000,0000,0000,,家族を持つことができ 基本的な本能と\N要求を満たしたいと望んでいます Dialogue: 0,0:08:31.78,0:08:34.19,Default,,0000,0000,0000,,しかし 私たちの多くは Dialogue: 0,0:08:34.19,0:08:36.51,Default,,0000,0000,0000,,真実が 自分たちの習慣の\N不適切さを暴くまでは Dialogue: 0,0:08:36.51,0:08:40.29,Default,,0000,0000,0000,,その程度のことしか考えないでしょう Dialogue: 0,0:08:41.05,0:08:43.42,Default,,0000,0000,0000,,ある商品を消費することと\N商品を市場に出すまでの Dialogue: 0,0:08:43.42,0:08:47.14,Default,,0000,0000,0000,,現実との間には 途方もない\N隔たりがあります Dialogue: 0,0:08:47.14,0:08:50.78,Default,,0000,0000,0000,,動物たちは品物のように扱われ\N人の所有物とみなされます Dialogue: 0,0:08:50.78,0:08:55.50,Default,,0000,0000,0000,,私たちは人を殺すことを「殺人」と呼びますが\N人が関与していれば拷問とみなされるような Dialogue: 0,0:08:55.50,0:08:58.18,Default,,0000,0000,0000,,合法・非合法な産業を\N作り出しています Dialogue: 0,0:08:58.24,0:09:04.15,Default,,0000,0000,0000,,自分自身がやりたくないないことを \Nお金を払って人にやらせます Dialogue: 0,0:09:04.23,0:09:09.54,Default,,0000,0000,0000,,直接関わらないからといって\N私たちに責任がないとは言えません Dialogue: 0,0:09:09.66,0:09:13.42,Default,,0000,0000,0000,,「種の差別」という言葉を広めた\Nピーター・シンガーは次のように書いています Dialogue: 0,0:09:13.71,0:09:17.78,Default,,0000,0000,0000,,「人と動物の間には \N違いがあるかもしれないが Dialogue: 0,0:09:17.78,0:09:20.62,Default,,0000,0000,0000,,苦しみは皆同じだ Dialogue: 0,0:09:20.62,0:09:25.10,Default,,0000,0000,0000,,人は人にするのと同じだけの心遣いを\N動物たちの苦しみに払うべきだ Dialogue: 0,0:09:25.10,0:09:29.10,Default,,0000,0000,0000,,同様に 動物を人と異なるように扱う\Nいかなる立場も ― Dialogue: 0,0:09:29.10,0:09:33.45,Default,,0000,0000,0000,,道徳論として\Nけっして容認できるものではない」 Dialogue: 0,0:09:34.10,0:09:40.02,Default,,0000,0000,0000,,今年も 世界中で650億頭の動物たちが\N工場式畜産場で屠殺されています Dialogue: 0,0:09:40.02,0:09:44.26,Default,,0000,0000,0000,,一体 何頭の動物の命が\N人間一人の命に当たるのでしょうか? Dialogue: 0,0:09:44.26,0:09:50.49,Default,,0000,0000,0000,,この会場におられる 肉好きの方一人は\N生涯に平均8千頭の動物を消費することになります Dialogue: 0,0:09:50.74,0:09:53.82,Default,,0000,0000,0000,,海洋汚染 地球温暖化 森林伐採は Dialogue: 0,0:09:53.82,0:09:56.79,Default,,0000,0000,0000,,私たちを 次の大量絶滅に\N追い込んでいますが Dialogue: 0,0:09:56.79,0:10:01.85,Default,,0000,0000,0000,,食肉産業は これらの現象を\N加速させる最大要因なのです Dialogue: 0,0:10:02.19,0:10:06.61,Default,,0000,0000,0000,,現在 野生動物の取引は\N世界最大の違法犯罪産業です Dialogue: 0,0:10:06.61,0:10:09.73,Default,,0000,0000,0000,,麻薬取引 銃取引 \N人身売買と同じレベルです Dialogue: 0,0:10:09.91,0:10:11.74,Default,,0000,0000,0000,,この惨状を阻止する力は Dialogue: 0,0:10:11.74,0:10:13.78,Default,,0000,0000,0000,,消えゆく地球の宝を守ろうとする Dialogue: 0,0:10:13.78,0:10:17.30,Default,,0000,0000,0000,,国際社会の前向きな姿にあります Dialogue: 0,0:10:18.81,0:10:21.24,Default,,0000,0000,0000,,動物実験 ― Dialogue: 0,0:10:21.24,0:10:24.84,Default,,0000,0000,0000,,もしも動物たちが 私たちの\N代用を務めるほど似ているなら Dialogue: 0,0:10:24.84,0:10:27.60,Default,,0000,0000,0000,,当然動物たちも同じで Dialogue: 0,0:10:27.60,0:10:31.96,Default,,0000,0000,0000,,つまり 彼らも害悪から\N守られるべきではないでしょうか? Dialogue: 0,0:10:32.50,0:10:37.07,Default,,0000,0000,0000,,工場式飼育場 生体の不法輸出\N密漁 毛皮取引 Dialogue: 0,0:10:37.07,0:10:40.67,Default,,0000,0000,0000,,論理的に 全ては同じ土俵の上にあると\N私には思えます Dialogue: 0,0:10:41.23,0:10:43.17,Default,,0000,0000,0000,,苦しみは苦しみです Dialogue: 0,0:10:43.17,0:10:45.06,Default,,0000,0000,0000,,殺戮は殺戮です Dialogue: 0,0:10:45.06,0:10:47.02,Default,,0000,0000,0000,,犠牲になるものが\N弱ければ弱いほど Dialogue: 0,0:10:47.02,0:10:49.75,Default,,0000,0000,0000,,犯罪はそれだけ残忍です Dialogue: 0,0:10:50.78,0:10:54.93,Default,,0000,0000,0000,,もしも動物愛護者が\Nあまりにも情緒的 感情的だ Dialogue: 0,0:10:54.93,0:10:57.30,Default,,0000,0000,0000,,あるいは 少し狂ってさえいると\N思える時は Dialogue: 0,0:10:57.30,0:11:01.33,Default,,0000,0000,0000,,異なるレンズを通して 現実を\N見ていることを思い出してください Dialogue: 0,0:11:02.62,0:11:05.82,Default,,0000,0000,0000,,数日中に 私に息子が生まれます Dialogue: 0,0:11:06.08,0:11:10.20,Default,,0000,0000,0000,,「この子は一体どんな世界に生まれるのだろう?」と\N思いを巡らせたりします Dialogue: 0,0:11:10.52,0:11:14.94,Default,,0000,0000,0000,,私たちの世代は人間として\N失敗した世代になるのでしょうか? Dialogue: 0,0:11:15.02,0:11:17.70,Default,,0000,0000,0000,,私は こう信じています\N私たちの世代の価値は Dialogue: 0,0:11:17.70,0:11:21.36,Default,,0000,0000,0000,,正しいことを守り抜く \N道徳的な勇気で判断されると Dialogue: 0,0:11:21.36,0:11:26.04,Default,,0000,0000,0000,,価値のある行動は\N何らかの犠牲を伴います Dialogue: 0,0:11:26.15,0:11:30.74,Default,,0000,0000,0000,,今 私はこの身を余すところなく\N動物達に捧げます Dialogue: 0,0:11:30.74,0:11:35.06,Default,,0000,0000,0000,,私がこの身から あらゆる\N物質的な属性をはぎ取る時 Dialogue: 0,0:11:35.23,0:11:37.93,Default,,0000,0000,0000,,私自身が動物であることに気づきます Dialogue: 0,0:11:38.32,0:11:43.18,Default,,0000,0000,0000,,私たちはこの地球に\N共に住む家族なのです Dialogue: 0,0:11:43.18,0:11:45.06,Default,,0000,0000,0000,,この惑星の5百万種の生物の中で Dialogue: 0,0:11:45.06,0:11:49.46,Default,,0000,0000,0000,,たった一つの種のみが\N他の生物にとってどの程度の苦しみが Dialogue: 0,0:11:49.46,0:11:52.97,Default,,0000,0000,0000,,受忍限度であるかを\N決定する力を持ちます Dialogue: 0,0:11:53.59,0:11:55.60,Default,,0000,0000,0000,,食する肉の量を減らすこと Dialogue: 0,0:11:55.60,0:11:59.19,Default,,0000,0000,0000,,密漁を取り締まる努力を続けること\N声なきものを代弁すること Dialogue: 0,0:11:59.19,0:12:00.98,Default,,0000,0000,0000,,これらの選択は 私たちに委ねられます Dialogue: 0,0:12:00.98,0:12:06.10,Default,,0000,0000,0000,,私たちの生活の小さな変化が\N彼らにとって大きな変化となります Dialogue: 0,0:12:06.34,0:12:08.21,Default,,0000,0000,0000,,では 最初に戻りましょう Dialogue: 0,0:12:08.41,0:12:12.18,Default,,0000,0000,0000,,私がここにいるのは\N皆さんに質問するためでした Dialogue: 0,0:12:12.18,0:12:16.81,Default,,0000,0000,0000,,動物のために何か行動を\N起こす機会が訪れた時に Dialogue: 0,0:12:16.90,0:12:18.50,Default,,0000,0000,0000,,勇気を持って行動できますか? Dialogue: 0,0:12:18.50,0:12:20.14,Default,,0000,0000,0000,,「イエス」ですか「ノー」ですか? Dialogue: 0,0:12:20.14,0:12:22.64,Default,,0000,0000,0000,,ご清聴ありがとうございました