1 00:00:15,480 --> 00:00:17,452 とてもいい天気だね! 2 00:00:17,452 --> 00:00:19,332 素晴らしいね! 3 00:00:19,332 --> 00:00:22,603 すごいアスリートだね! 4 00:00:22,603 --> 00:00:25,013 ほめ言葉だと思うよね? 5 00:00:25,013 --> 00:00:27,766 さて どうだろう 6 00:00:27,766 --> 00:00:28,935 これらの言葉の裏にある 7 00:00:28,935 --> 00:00:31,020 態度や声の調子によっては 8 00:00:31,020 --> 00:00:33,648 ほめ言葉であるかもしれない 9 00:00:33,648 --> 00:00:35,260 でも 同じように 10 00:00:35,260 --> 00:00:37,820 鋭い攻撃的な言葉でもありうるんだ 11 00:00:37,820 --> 00:00:40,906 言葉の裏にある態度の ほんの少しの違いで 12 00:00:40,906 --> 00:00:44,995 言葉のアイロニー(皮肉)と 呼ばれるものがあらわになる 13 00:00:44,995 --> 00:00:48,570 誰かが「とてもいい天気だね」 と言ったら 14 00:00:48,570 --> 00:00:52,126 その人は本当に そう思っているのかもしれない 15 00:00:52,126 --> 00:00:53,259 太陽が輝き 16 00:00:53,259 --> 00:00:54,625 鳥が歌い 17 00:00:54,625 --> 00:00:56,611 風が穏やかならば の話だけどね 18 00:00:56,611 --> 00:00:58,043 もしも 実はひどい天気で 19 00:00:58,043 --> 00:00:59,074 雲がかかって 20 00:00:59,074 --> 00:01:01,178 風が嵐のように荒れ狂っているときに 21 00:01:01,178 --> 00:01:05,381 誰かが「とてもいい天気だね」 と言ったとしたら 22 00:01:05,381 --> 00:01:07,720 その人は実際は そうは思っていないだろう 23 00:01:07,720 --> 00:01:10,529 本当は ひどい天気だと言いたいのに 24 00:01:10,529 --> 00:01:12,725 反対のことを言ったんだ 25 00:01:12,725 --> 00:01:15,035 これが言葉のアイロニー(皮肉) 26 00:01:15,035 --> 00:01:18,105 話し手が本当のことと 反対のことを言うことだ 27 00:01:18,105 --> 00:01:18,814 こう思っているんだろう― 28 00:01:18,814 --> 00:01:20,064 それって当てこすりじゃないの 29 00:01:20,064 --> 00:01:22,324 話し手がいやみを言っているのでは? 30 00:01:22,324 --> 00:01:23,441 その通り 31 00:01:23,441 --> 00:01:25,838 話し手が本当のことと 反対のことを言うのは 32 00:01:25,838 --> 00:01:28,032 言葉のアイロニー(皮肉)であり 33 00:01:28,032 --> 00:01:30,413 話し手が さらに一歩進んで 34 00:01:30,413 --> 00:01:32,089 反対のことを言って 35 00:01:32,089 --> 00:01:35,294 少しばかり辛辣に 意地悪に 36 00:01:35,294 --> 00:01:37,137 からかっているときには 37 00:01:37,137 --> 00:01:38,797 当てこすりであると言える 38 00:01:38,797 --> 00:01:40,465 2つ目の例を見てみよう 39 00:01:40,465 --> 00:01:41,548 「素晴らしいね!」 40 00:01:41,548 --> 00:01:43,954 誰かが生涯かけた夢を かなえたときに 41 00:01:43,954 --> 00:01:44,748 「素晴らしい!」 42 00:01:44,748 --> 00:01:46,810 誰かがスポーツの大会で 優勝したときに 43 00:01:46,810 --> 00:01:47,667 「素晴らしい!」 44 00:01:47,667 --> 00:01:50,047 誰かが車で後ろから 追突してきたときに 45 00:01:50,047 --> 00:01:52,724 「素晴らしい」わけないよね 46 00:01:52,724 --> 00:01:56,441 だから 乗っている人が 「素晴らしいね!」と言ったら 47 00:01:56,441 --> 00:01:57,969 実際と反対のことを 48 00:01:57,969 --> 00:02:00,191 少しふざけて言っているんだ 49 00:02:00,191 --> 00:02:03,655 これは言葉のアイロニー(皮肉)であり 当てこすりでもある 50 00:02:03,655 --> 00:02:06,450 「才能があるアスリートだね」と オリンピック選手に言ったとしたら 51 00:02:06,450 --> 00:02:09,334 本心だろうし 言葉のアイロニーは見られない 52 00:02:09,334 --> 00:02:11,619 不器用な子が英語の授業に やってくるなり 53 00:02:11,619 --> 00:02:14,420 つまづいて 本や鉛筆を 部屋中にばらまいたら 54 00:02:14,420 --> 00:02:18,137 辛辣な皮肉っぽい言葉になるんだ 55 00:02:18,137 --> 00:02:21,421 だって本当はそう思っていないんだから 56 00:02:21,421 --> 00:02:23,550 これは言葉のアイロニー(皮肉) 57 00:02:23,550 --> 00:02:25,436 実際に思っていることと 反対のことを言うことだよ 58 00:02:25,436 --> 00:02:27,323 さらに その気の毒な人を 59 00:02:27,323 --> 00:02:29,303 からかおうという気持ちがあるので 60 00:02:29,303 --> 00:02:31,849 皮肉めいているだけでなく 61 00:02:31,849 --> 00:02:34,144 いやみでもある 62 00:02:34,144 --> 00:02:35,354 でも 気を付けて 63 00:02:35,354 --> 00:02:38,525 当てこすりは全て 言葉のアイロニーに含まれるけど 64 00:02:38,525 --> 00:02:42,069 言葉のアイロニーが全て 当てこすりであるわけではないんだ 65 00:02:42,069 --> 00:02:44,363 言葉のアイロニーは 思っていることが 66 00:02:44,363 --> 00:02:46,844 言っていることの反対であること 67 00:02:46,844 --> 00:02:50,284 一方 当てこすりには 態度がひねりを効かせている 68 00:02:50,284 --> 00:02:51,263 もうひとつの意味合いがあっても 69 00:02:51,263 --> 00:02:53,847 当てこすりのように 70 00:02:53,847 --> 00:02:56,877 響かないこともある 71 00:02:56,877 --> 00:02:58,576 さあ 実際に 72 00:02:58,576 --> 00:03:02,594 言葉のアイロニーと当てこすりの 実例を探してごらん 73 00:03:02,594 --> 00:03:04,383 がんばって! 74 00:03:04,383 --> 00:03:06,929 いや 本当に 頑張ってね 75 00:03:06,929 --> 00:03:07,969 いやいや 本当に 76 00:03:07,969 --> 00:03:11,129 この難しい課題を 頑張ってほしいと思っているんだよ 77 00:03:11,129 --> 00:03:13,960 うん わかった 心から頑張ってね 78 00:03:13,960 --> 00:03:14,838 君ならできる! 79 00:03:14,838 --> 00:03:17,057 ここには言葉のアイロニーは ないからね