WEBVTT 00:00:08.000 --> 00:00:13.000 民主主義について話したいと思います。 00:00:13.000 --> 00:00:14.000 でも真の民主主義についてですよ。 00:00:14.000 --> 00:00:16.000 これまでまったく存在していなかった民主主義について。 00:00:17.000 --> 00:00:21.000 そしてこれは我々の窮状を救う民主主義だと思います。 00:00:22.000 --> 00:00:27.000 私はマルセイユで教師をしていまして、2005年に 00:00:27.000 --> 00:00:33.000 フランスで行われた公開討論をきっかけに、政治的に目が覚めました。 00:00:33.000 --> 00:00:36.000 当時、我々フランス国民はいわゆる「憲法」について話し合っていました。 00:00:37.000 --> 00:00:42.000 その憲法を読んだ時に怒りが湧いてきて、これは危ないと思いました。 00:00:42.000 --> 00:00:46.000 10ページぐらいの主論文と脚注10ページを書き、 00:00:46.000 --> 00:00:48.000 私のホームページに掲載し、 00:00:49.000 --> 00:00:53.000 知り合いに送りました。それは「伝言を瓶に詰め、海中に投げ入れる」(宛のない助けをもとめていた)ようなものです。 00:00:54.000 --> 00:00:57.000 それで何か起こりまして私の人生が変わりました。 00:00:58.000 --> 00:01:01.000 人々はそれに飛びつきました。彼らに欠けていた何かに一致していたのです。 00:01:02.000 --> 00:01:07.000 何ヶ月か、その方々に返事しようとし、夜を過ごしました。 00:01:07.000 --> 00:01:09.000 特に、私の事をよく思っていない人々に。 00:01:10.000 --> 00:01:13.000 彼らが間違っているということを示そうとして。 00:01:14.000 --> 00:01:22.000 だんだん、新聞やテレビ、ラジオがこの問題を取り上げるようになりました。 00:01:22.000 --> 00:01:23.000 彼らは家に来ました。 00:01:24.000 --> 00:01:26.000 ホームページのカウンターは扇風機みたいに速く廻っていました! 00:01:27.000 --> 00:01:29.000 毎日40000ビューがありました! 00:01:29.000 --> 00:01:31.000 二ヶ月で12000メール。 00:01:32.000 --> 00:01:36.000 結局、振り返ると、 00:01:37.000 --> 00:01:39.000 私を変身させてくれつつあるのは他の人の眼差しだったと気づきました。 00:01:39.000 --> 00:01:41.000 その眼差しは信じられないほどの力を与えていてくれたんです! 00:01:42.000 --> 00:01:45.000 しばしば、人々の眼差しは肯定的で、私に何かを期待しているようでした。 00:01:46.000 --> 00:01:47.000 ですから、私は出来る限りのことをする必要があったのです。 00:01:48.000 --> 00:01:49.000 それから、私のことを嫌っていた人々の眼差し! 00:01:50.000 --> 00:01:52.000 私のことを警戒し、詐欺師呼ばわりし、 00:01:52.000 --> 00:01:55.000 つまらない奴だ、本来いるべき立場にいない奴だと言った人達。 00:01:55.000 --> 00:01:57.000 彼らが間違っているということを示したかった。 00:01:57.000 --> 00:01:59.000 その二つの想いは、全く同じ原動力でした。 00:01:59.000 --> 00:02:04.000 これらすべての眼差しは、多大なるエネルギーを与えてくれました。 00:02:04.000 --> 00:02:07.000 現在でもまだやる気をもらっています。 00:02:07.000 --> 00:02:13.000 これは古くからある問題だと分かったのですが、アテネの人々はそれを「羞恥心」と呼んでいました。 00:02:14.000 --> 00:02:17.000 とても重要で、面白いコンセプトだと思います。 00:02:18.000 --> 00:02:25.000 アテネの人々にとって、善良な市民とは、他人の目を大事にする人々のことでした。 00:02:26.000 --> 00:02:28.000 それは彼(市民)を高潔な存在に高めました。 00:02:29.000 --> 00:02:34.000 他の人々が彼に注目し、その視線に応えようとする結果、 00:02:34.000 --> 00:02:38.000 その市民は徳の高い人間であろうとします。 00:02:38.000 --> 00:02:42.000 そして人々が厳しい非難のこもった眼差しを彼に送る時には、 00:02:42.000 --> 00:02:47.000 人々は、なるべく徳性から離れないでいようという気持になりました。 00:02:47.000 --> 00:02:50.000 実際、それはうまく機能するんです!羞恥心のある人間は、 00:02:51.000 --> 00:02:53.000 他の人々よりも高潔です。ですので、逆に言うと、 00:02:54.000 --> 00:02:55.000 羞恥心のない人間はきわめて危険だということです。 00:02:56.000 --> 00:02:57.000 現代の我々よりも荒っぽい風俗習慣のあったその時代では 00:02:58.000 --> 00:03:00.000 (腐敗した権力者たちに)死を与えるほどでしたが、我々はそこまでする必要はありません。 00:03:01.000 --> 00:03:04.000 でも彼らに責任の所在を渡さないことが出来ます。 00:03:04.000 --> 00:03:09.000 その時から、私はあることのために頑張っています…何のため? 00:03:09.000 --> 00:03:13.000 まず、社会的な問題の原因を理解しようとしています。 00:03:13.000 --> 00:03:16.000 すべての社会的不正に共通する、主な原因がないか、見てみたいと思います。 00:03:17.000 --> 00:03:20.000 それから私は、アテネの民主主義を確立した 00:03:21.000 --> 00:03:23.000 すばらしいアイディアを驚きを持って発見します。 00:03:23.000 --> 00:03:24.000 そう、真の民主主義です。 00:03:25.000 --> 00:03:26.000 私は、たくさんの言葉の本来の意味を取り戻そうとしています。 00:03:26.000 --> 00:03:27.000 重要な言葉を。 00:03:28.000 --> 00:03:30.000 200年前から完全に違う意味に受け取られていた言葉。 00:03:31.000 --> 00:03:34.000 結局、想像しようとすると、これは、工事現場のようなもので 00:03:35.000 --> 00:03:39.000 私はまだ明白になっていない真実を手にしていて、あたかも何かの物体を構築するみたいに 00:03:40.000 --> 00:03:43.000 この考えを強力なものに鍛え上げたいと思います。 00:03:44.000 --> 00:03:49.000 良い社会体制について考えようとしています。 00:03:50.000 --> 00:03:53.000 我々すべてを守り、権力の乱用と闘ってくれる体制について。 00:03:53.000 --> 00:03:56.000 我々の徳性を高めてくれる、良い社会体制に期待しています。 00:03:57.000 --> 00:03:58.000 徳性の高い市民など当てにしていません。 00:03:59.000 --> 00:04:01.000 そんなものは信用していません。私が思うに、我々は自分自身の内に善と悪を持っています。 00:04:02.000 --> 00:04:05.000 一方、良い社会体制は我々の徳性を高めてくれるでしょう。 00:04:05.000 --> 00:04:09.000 あるいは、現代のような全体的利益や、共通財産といったものから 00:04:09.000 --> 00:04:13.000 完全に我々を解放してくれるでしょう。 00:04:15.000 --> 00:04:20.000 それを探すために、すばらしい方法を用います。 00:04:21.000 --> 00:04:24.000 (注:ヘロドテではなく)ヒポクラテスという医師にすすめられた方法です。 00:04:24.000 --> 00:04:26.000 ヒポクラテスは「原因の原因を探してください」と言っていました。 00:04:27.000 --> 00:04:30.000 私はいつもこの方法を使っています。 00:04:31.000 --> 00:04:31.000 なぜ彼はそのように言ったのでしょう? 00:04:32.000 --> 00:04:36.000 彼が言うには、問題がある時(もちろん、解決しがたい難題ということですが) 00:04:36.000 --> 00:04:38.000 結果について考えるな!と言うのです。 00:04:38.000 --> 00:04:39.000 それでは問題は解決しません。 00:04:40.000 --> 00:04:42.000 原因さえも考えてはいけません! 00:04:42.000 --> 00:04:45.000 原因は様々で、無数の要因があるのです。そんなことをしても無駄です! 00:04:45.000 --> 00:04:49.000 すべての原因の中で探すべきなのは、原因の原因。 00:04:49.000 --> 00:04:52.000 もし、決定的な原因の原因が一つでも見つかったら 00:04:52.000 --> 00:04:54.000 つまりそれは、他の原因をも決定しているということです。 00:04:54.000 --> 00:04:55.000 これは、我々にとって必要なものです! 00:04:56.000 --> 00:04:57.000 これこそ私が欲しいものです。 00:04:58.000 --> 00:05:00.000 それで、 00:05:01.000 --> 00:05:02.000 抵抗運動家の友だち全員と 00:05:03.000 --> 00:05:04.000 ーというのは、政治活動に携わってからというもの、私は沢山の人達に出逢っているのですがー 00:05:05.000 --> 00:05:06.000 ずっと以前から抵抗運動を続けている友人たちと共有します。 00:05:06.000 --> 00:05:08.000 もちろん、彼らとすべての闘いを共にしています。 00:05:09.000 --> 00:05:13.000 人々が闘っているテーマの多様性を示すために図式化しました。 00:05:14.000 --> 00:05:20.000 樹形図でね。 00:05:21.000 --> 00:05:24.000 そこから分かったのは… 00:05:25.000 --> 00:05:28.000 その抵抗運動家たちはとても重要なことに飛びついていますが 00:05:28.000 --> 00:05:30.000 しかしながら、それは単なる結果でしかない。そのことに驚いています。 00:05:31.000 --> 00:05:35.000 私は誰もその問題の原因を理解しようとしていないと思います! 00:05:35.000 --> 00:05:37.000 私は見つけた気がします…間違っているかもしれませんが。 00:05:38.000 --> 00:05:41.000 その無力と不正義に共通の原因を 00:05:42.000 --> 00:05:45.000 見つけた気がします。 00:05:45.000 --> 00:05:46.000 したがって、結果から考えはじめます。 00:05:47.000 --> 00:05:49.000 社会的な不正を。それらがどこから来たのか、理解してみようと思います。 00:05:49.000 --> 00:05:52.000 権力のコントロールができないことに原因があるようです。 00:05:52.000 --> 00:05:55.000 そしてそのことが、民衆の間に無力さを生んでいるのです。 00:05:56.000 --> 00:05:59.000 もし社会的不正があるとするなら、それは "善良な" 人々や 00:06:00.000 --> 00:06:03.000 ”普通”の人々が抵抗する権力を持っていないからです。 00:06:04.000 --> 00:06:07.000 私の知っているすべての抵抗運動家や軍人たちは、 00:06:08.000 --> 00:06:09.000 一生を通じて闘ってきた人達ですが… 00:06:10.000 --> 00:06:11.000 彼らは、何も変えていません! 00:06:12.000 --> 00:06:12.000 どうしてですか? 00:06:13.000 --> 00:06:18.000 なぜなら、政治的無力さによって、行動することが出来ないからです。 00:06:18.000 --> 00:06:20.000 ですが、この政治的無力さは一体どこから来るのでしょう? 00:06:21.000 --> 00:06:27.000 私の分析では、憲法から来るのではないかと思います。 00:06:28.000 --> 00:06:31.000 そこに書かれた文章によると、当選者は罷免できないことになっています。 00:06:31.000 --> 00:06:32.000 釈明の余地はありません。 00:06:33.000 --> 00:06:36.000 私たちは、候補者を選択することはできません。 00:06:36.000 --> 00:06:38.000 大衆が主導権を持つ国民投票などというものはありません。 00:06:38.000 --> 00:06:42.000 我々の主導権では、何も決定することができません。 00:06:42.000 --> 00:06:45.000 お金が私有化されるのを黙って見ているだけです。というのは、憲法には 00:06:45.000 --> 00:06:49.000 それが公共のものになるべきだという決まりがないからです。 00:06:49.000 --> 00:06:52.000 あまり時間がありませんが、ともかく、憲法には、 00:06:52.000 --> 00:06:54.000 我々の無力さというのが、すでにプログラムされているんです。天から急に降ってきたわけじゃない! 00:06:55.000 --> 00:06:55.000 それは、どこかに書かれています。 00:06:56.000 --> 00:06:58.000 だから私はいつも原因の原因が何であるかを理解しようとしています。 00:06:58.000 --> 00:07:02.000 どうして世界中で、 00:07:03.000 --> 00:07:06.000 すべての憲法のせいで民衆は無力な状態になるのでしょう? 00:07:06.000 --> 00:07:08.000 これは陰謀ではない、それは、陰謀ではありえません。 00:07:08.000 --> 00:07:11.000 いかなる時代でも、いかなる国々においても、陰謀ではありません! 00:07:12.000 --> 00:07:14.000 それは別のことです。世界に共通して起こったプロセスで、 00:07:14.000 --> 00:07:15.000 世界的に共通する、しかるべき原因があるはずなのです。 00:07:16.000 --> 00:07:20.000 我々の力に言及する代わりに 00:07:21.000 --> 00:07:22.000 人々の無力さをプログラムする憲法は 00:07:22.000 --> 00:07:23.000 ことごとく悪いものであるらしい。 00:07:24.000 --> 00:07:27.000 権力の悪用から我々を守り、保障する代わりに 00:07:27.000 --> 00:07:28.000 我々を無力な状態にします。 00:07:28.000 --> 00:07:31.000 私の考えでは、憲法を書く人々や 00:07:31.000 --> 00:07:34.000 憲法の起草者は、 00:07:34.000 --> 00:07:39.000 良い憲法を書くまいとする、個人的な意図があるとしか思えません。 00:07:40.000 --> 00:07:42.000 我々の権力に言及するまいとする意図が。 00:07:43.000 --> 00:07:46.000 彼らは判事や政党といった、政治のプロです。 00:07:46.000 --> 00:07:49.000 この原因、原因の原因に近づいてきましたよ。 00:07:50.000 --> 00:07:51.000 それは彼らの責任ではない。腐っているのは彼らではありません。 00:07:52.000 --> 00:07:54.000 彼らにそう書かせているのは、我々なのです! 00:07:54.000 --> 00:07:57.000 この過ちの重要性を理解するためには、 00:07:57.000 --> 00:08:00.000 憲法とは何かを想起しなければなりません。 00:08:00.000 --> 00:08:06.000 我々国民は、とても長い間、2500年以来ずっと、 00:08:07.000 --> 00:08:09.000 代表者たちを自分自身より上位に置く必要がありました。 00:08:09.000 --> 00:08:16.000 より強大な専制から守ってくれるような 00:08:17.000 --> 00:08:18.000 権利を生み出し、その権利を適用するために。 00:08:19.000 --> 00:08:21.000 ですのでこれらの人々はもちろん、とても有用です! 00:08:22.000 --> 00:08:24.000 社会を平和にするために我々が必要とする権利を、彼らは生み出してくれるのです。 00:08:25.000 --> 00:08:27.000 しかし同時に、彼らはとても危険な存在です! 00:08:28.000 --> 00:08:30.000 というのは、万一彼らが権力を悪用したり、 00:08:30.000 --> 00:08:33.000 公共の利益より、ある特別なグループの利益を追求するかもしれないからです。 00:08:34.000 --> 00:08:35.000 正気を失いながら権力を悪用しはじめたら、 00:08:36.000 --> 00:08:38.000 -というのは権力というのは、政治家たちを狂わせるのですから- 00:08:39.000 --> 00:08:41.000 でしょ?2500年間前からすでに分かっていることです! 00:08:41.000 --> 00:08:44.000 権力は狂わせるんです。 00:08:44.000 --> 00:08:50.000 すべての権力は悪用される傾向にあります。 00:08:51.000 --> 00:08:52.000 いつも! (モンテスキュー 曰く) 00:08:53.000 --> 00:08:56.000 それは覆しがたい物理の法則のようなものです。 00:08:56.000 --> 00:09:00.000 そこで、私達を守るための素晴らしいアイディアがあります。 00:09:00.000 --> 00:09:01.000 憲法です。 00:09:02.000 --> 00:09:03.000 憲法とは何ですか? 00:09:04.000 --> 00:09:06.000 権力者たちよりも上位にあるテキストです。 00:09:06.000 --> 00:09:08.000 権力者を組織化するのにはまったく役立ちません。 00:09:08.000 --> 00:09:09.000 権力者たちは、自分たちの組織化のために、我々など必要としていません。 00:09:10.000 --> 00:09:10.000 とんでもない! 00:09:11.000 --> 00:09:13.000 すべての市民はこれを知っているはずですがー 00:09:14.000 --> 00:09:16.000 憲法というのは、権力者の力を弱めるのに役立ちます。 00:09:16.000 --> 00:09:18.000 権力者たちを心配させるのに役立ちます。 00:09:19.000 --> 00:09:20.000 私たちを守るため! 00:09:20.000 --> 00:09:22.000 権力の乱用と闘うため! 00:09:24.000 --> 00:09:27.000 ちょっと待ってください…。 00:09:28.000 --> 00:09:32.000 もし代表者たちが憲法のことを憂うなら… 00:09:33.000 --> 00:09:34.000 彼らは自分で書かないといけません! 00:09:35.000 --> 00:09:37.000 もし彼らがその憲法を自分で書いたら、自分の政治権力をあらかじめプログラムすることでしょうし、 00:09:38.000 --> 00:09:39.000 それに我々の政治的無力さもです。 00:09:39.000 --> 00:09:41.000 子供でもそれを理解出来ます。 00:09:41.000 --> 00:09:45.000 一番大切な考えは 00:09:45.000 --> 00:09:47.000 権力者が権力に関する規定を書くのではなく 00:09:48.000 --> 00:09:51.000 彼らが権力について書くのを諦めるのを待っていてはいけません。 00:09:52.000 --> 00:09:52.000 彼らはまったく諦めません。 00:09:53.000 --> 00:09:54.000 彼らが解決をもたらすのではなく、我々によってです。 00:09:55.000 --> 00:09:58.000 彼らが憲法を書くのを禁じるのは我々です。 00:09:58.000 --> 00:10:01.000 我々に欠けている重要な考えはそれだと思います。 00:10:01.000 --> 00:10:04.000 そしたら、一般の人々と、現在権力を行使している人々を 00:10:05.000 --> 00:10:08.000 対立させることになる論争のなかで… 00:10:09.000 --> 00:10:11.000 ああ、時間が経つのは速いですね! 00:10:13.000 --> 00:10:14.000 言葉の反転があります。 00:10:15.000 --> 00:10:17.000 とりあえず、私は市民ではありません。 00:10:18.000 --> 00:10:22.000 市民とは自主独立した人で、自分で法律を採決します。 00:10:23.000 --> 00:10:25.000 私はただの有権者です。 00:10:26.000 --> 00:10:27.000 他律的な人です。 00:10:27.000 --> 00:10:30.000 私は誰か他の人が書いた法律に従って生きています。 00:10:30.000 --> 00:10:33.000 我々を「市民」と呼びますが、それは単なる言葉の綾です。 00:10:34.000 --> 00:10:36.000 結局のところ、私たちは何者でもない! 00:10:37.000 --> 00:10:39.000 この "民主主義" の中で私たちは何をしているのでしょう? 00:10:40.000 --> 00:10:41.000 " いわゆる民主主義" の中で。 00:10:42.000 --> 00:10:43.000 私達は何の権利を持っていますか? 00:10:43.000 --> 00:10:45.000 私達の為政者を選べる権利を持っています 00:10:45.000 --> 00:10:48.000 5年間彼らが私達の代わりにすべてを決めます。 00:10:48.000 --> 00:10:50.000 私達が全く選んでさえいない為政者の中から指名します。 00:10:51.000 --> 00:10:52.000 さらに、一番金持ちな人々が(その為政者たちを)選びます。 00:10:53.000 --> 00:10:57.000 そしてしばしば起こりうることですが、最後の段階になって為政者たちに裏切られます。 00:10:57.000 --> 00:10:59.000 反抗のしようがまったくありません! 00:11:00.000 --> 00:11:02.000 我々は確かに表現の自由を持っていますが 00:11:02.000 --> 00:11:04.000 しかし拘束する力はまったくありません。 00:11:04.000 --> 00:11:06.000 私たちは無駄話をする権利がありますが、それが(政治的に)大した効果を生まない限り、ということです。 00:11:07.000 --> 00:11:10.000 しかし何らかの政治的変革が起こったとたん…ひどい状態になるでしょう。 00:11:12.000 --> 00:11:13.000 それを民主主義と呼べるのでしょうか!? 00:11:14.000 --> 00:11:15.000 それは私たちのせいだ! 00:11:15.000 --> 00:11:17.000 本来の意味と逆の意味で使われている言葉を廃止すべきです。 00:11:17.000 --> 00:11:21.000 「民主主義」と呼ぶのを拒否するべきです。 00:11:23.000 --> 00:11:27.000 我々の権利を否定してさえいる(この社会体制を)「民主主義」と呼ぶことで 00:11:28.000 --> 00:11:32.000 自分たちの政治的無力さに加担しているのです。 00:11:32.000 --> 00:11:35.000 それを「民主主義」と呼ぶのを受入れるなら、 00:11:35.000 --> 00:11:39.000 解決を見つけることさえできません。 00:11:39.000 --> 00:11:42.000 民主主義を必要としていますが、そう呼ぶことはできません。 00:11:43.000 --> 00:11:45.000 その言葉の意味は、まったく反対に受け取られているのですから。 00:11:45.000 --> 00:11:46.000 言葉の意味を逆にするとは、天才的ですね! 00:11:47.000 --> 00:11:48.000 それはまったく「ビッグ・ブラザー」みたいです! 00:11:48.000 --> 00:11:52.000 それは偶然ではありません。当初は、こんな風ではありませんでした。 00:11:53.000 --> 00:11:55.000 200年前、1789年に始まった時には 00:11:55.000 --> 00:11:57.000 そこまで悪化していませんでした。全くそうじゃなかった。 00:11:57.000 --> 00:12:00.000 フランス革命の偉大な思想家であるシエイエスは 00:12:00.000 --> 00:12:04.000 ー 革命のリーダーです。二番手ではありませんよ ー 1789年にこう書きました。 00:12:05.000 --> 00:12:14.000 「市民自らに代表者を送るものは 00:12:14.000 --> 00:12:19.000 権利について書いてはならない 00:12:19.000 --> 00:12:22.000 自分たち自身で法を作ることを諦めなければならない。 00:12:22.000 --> 00:12:25.000 彼らには課されるべき特別な自由意志がない。 00:12:26.000 --> 00:12:27.000 もし自由意志を尊重しようものなら、 00:12:28.000 --> 00:12:29.000 フランスは代表制国家ではなくなってしまうだろう。 00:12:29.000 --> 00:12:31.000 民主主義国家になってしまうだろう。 00:12:31.000 --> 00:12:37.000 繰り返して言う。民主主義国家でない国で、国民は、 00:12:37.000 --> 00:12:40.000 (フランスは民主主義国家にならないだろう) 00:12:41.000 --> 00:12:43.000 代表者を通してしか話してはならない、行動してもいけない。」 00:12:43.000 --> 00:12:44.000 ちょっと待った、この男はまったく民主主義者じゃないじゃないか! 00:12:45.000 --> 00:12:46.000 彼は民主主義が何であるか、よく分かっていました。 00:12:46.000 --> 00:12:47.000 あなた方にもすぐに分かっていただけるでしょう。 00:12:48.000 --> 00:12:51.000 1789年以前には、モンテスキューやアリストテレスといった人々はみんな知っていました。 00:12:51.000 --> 00:12:56.000 選挙は貴族政治なので、小数独裁政治だと分かっていました。 00:12:57.000 --> 00:12:59.000 引用は省きますが、アリストテレスはこのことを明白に言っていました。 00:12:59.000 --> 00:13:02.000 同じく引用はしませんが、モンテスキューもです。 00:13:03.000 --> 00:13:05.000 時間を有効に使わないといけないので、インターネットでみなさん調べてください。 00:13:06.000 --> 00:13:09.000 この点を強く言いたいのですが、二つの重要なことがあります。 00:13:10.000 --> 00:13:15.000 アテネには、お金持ちの人々も貧乏な人々も住んでいましたが 00:13:15.000 --> 00:13:16.000 200年間、ランダム選出制度が行われていました。 00:13:17.000 --> 00:13:19.000 そう、アテネの人々が奴隷や女性達を脇に追いやっていたということはもちろん知っています。 00:13:20.000 --> 00:13:21.000 そのことではなく、市民達のことについて話しています! 00:13:21.000 --> 00:13:26.000 その当時の市民のことですね。200年間、そのランダム選出制度では 00:13:26.000 --> 00:13:28.000 社会を支配しているのは常に貧乏人達でした。 00:13:29.000 --> 00:13:30.000 いつも! 00:13:31.000 --> 00:13:34.000 逆に、他の実例があります、二つ私的な実例があります、 00:13:35.000 --> 00:13:36.000 見解ではないですけど史実です! 00:13:36.000 --> 00:13:39.000 200年間のランダム選出の中で、(政治を)支配しているのは貧乏人達でした! 00:13:39.000 --> 00:13:40.000 金持ちもいましたけれど彼らは統治していませんでした。 00:13:41.000 --> 00:13:42.000 貧乏な人々が支配していました。 00:13:42.000 --> 00:13:44.000 次に200年間の代議制民主政府で 00:13:44.000 --> 00:13:45.000 それは本当の民主主義とは呼べないが、 00:13:46.000 --> 00:13:48.000 「代議制民主政府というもの」 00:13:49.000 --> 00:13:52.000 200年間の政治体制において、いつも金持ちが支配してきました。 00:13:53.000 --> 00:13:54.000 いつも! 00:13:54.000 --> 00:14:00.000 ランダム選出制度では、99%にあたる貧乏な人々に権力を与えることができますが 00:14:00.000 --> 00:14:03.000 選挙では1%にあたる極めて裕福な人のみに権力を与えることになります。 00:14:04.000 --> 00:14:08.000 このようなシステムで、99%の貧乏な人々はどうやって生き残ることができるのか? 00:14:09.000 --> 00:14:10.000 選挙のシステムはまるで触れることが出来ない掟のようです! 00:14:10.000 --> 00:14:15.000 選挙のシステムは貧乏な人にとって、受け入れがたいものです。 00:14:15.000 --> 00:14:19.000 ランダムな選出であれば、貧乏な人達に権力を与えることができるのですが… 00:14:19.000 --> 00:14:23.000 なぜ、我々は選挙のシステムに重きをおいているのでしょう? 00:14:24.000 --> 00:14:26.000 それは論理的ではない 00:14:27.000 --> 00:14:30.000 選挙のシステムによってもたらされた事実は、私達にとって受け入れ難いものです。 00:14:31.000 --> 00:14:31.000 しかし、まるで神話であるかのように 00:14:32.000 --> 00:14:34.000 私達は子供の頃から学校で 00:14:35.000 --> 00:14:37.000 選挙システム=民主主義=選挙システム と繰り返し教えられてきた 00:14:38.000 --> 00:14:39.000 そのため、子供の頃からそれを当たり前のように信じてしまいます。 00:14:40.000 --> 00:14:43.000 今こそ権力を泥棒の嘘から回復する時です。 00:14:43.000 --> 00:14:46.000 そして、それぞれの言葉(民主主義や権力など)を正しい意味に再認識する必要があります。 00:14:46.000 --> 00:14:49.000 私達は民主主義のシステムの中にいない。私達が必要なのは 00:14:49.000 --> 00:14:50.000 ランダム選出による民主主義です 00:14:51.000 --> 00:14:52.000 ランダム選出による民主主義では、権力者の力から自由になることができます。 00:14:53.000 --> 00:14:57.000 システムを変えるには、 00:14:57.000 --> 00:14:59.000 現在の権力者の力に頼ることはできません。 00:15:00.000 --> 00:15:02.000 解決策は権力者からは提示されません。 00:15:03.000 --> 00:15:05.000 単純な、普通の人々が解決をもたらしてくれます。 00:15:06.000 --> 00:15:07.000 権力を欲しない人々が。 00:15:07.000 --> 00:15:10.000 アランの (エミール=オーギュスト・シャルティエ)考えを知らないといけません。 00:15:10.000 --> 00:15:13.000 絶対に知っておくべき素晴らしい哲学者の言葉を借りると、 00:15:14.000 --> 00:15:16.000 『実直な人というのは、 00:15:17.000 --> 00:15:21.000 他の人を支配したいと全く思わない 00:15:22.000 --> 00:15:25.000 彼は彼自身のみを支配する 00:15:26.000 --> 00:15:30.000 別の言い方をすれば、最低な人が支配をする。』 00:15:31.000 --> 00:15:33.000 もし善良な人々が支配したくないのなら、 00:15:34.000 --> 00:15:36.000 代議制の政府のように、我々は権力を欲する人々に与えることになる。 00:15:37.000 --> 00:15:41.000 つまり最悪な人々が支配するのです。 00:15:41.000 --> 00:15:44.000 この絶望的な罠ーこのように言うアランは正しいと思いますー 00:15:45.000 --> 00:15:47.000 代議制の政府では、我々が権力を欲する人々に権力を与える限り 00:15:48.000 --> 00:15:51.000 正しく善良で、かつ権力を望まない人々には、 00:15:51.000 --> 00:15:53.000 権力を与えないということになります。 00:15:54.000 --> 00:15:57.000 しかしながら、私たちはこの罠から抜け出すことができると思います。 00:15:58.000 --> 00:16:00.000 真実の民主主義で! 00:16:00.000 --> 00:16:03.000 この民主主義では、誰にでも権力を与えることができます。 00:16:04.000 --> 00:16:06.000 そして我々の中にいる最もすばらしい人々とは、権力をまったく望まない「普通の人々」なのです。 00:16:07.000 --> 00:16:08.000 これが私たちが必要としている民主主義です! 00:16:08.000 --> 00:16:11.000 でも私達がそれを望まなければ。 00:16:11.000 --> 00:16:13.000 当選者たちがそれを望むのを待つべきではありません。 00:16:13.000 --> 00:16:14.000 彼らはそんなことをまったく望まないでしょう! 00:16:15.000 --> 00:16:17.000 当選者達はそんな民主主義は望んでいません。そんなことをしたら、政治家たちはクビになってしまう! 00:16:17.000 --> 00:16:21.000 アテネのランダム選出制度は、ほんの少しの権力を与えるだけで 00:16:22.000 --> 00:16:24.000 それも長い期間ではなく、決して2回連続ではなかった。 00:16:24.000 --> 00:16:27.000 説明するのに時間がかかりそうな、たくさんの規制があったからです。 00:16:27.000 --> 00:16:32.000 アテネの人々が行ったことは、このほんの少しの権力を与えて 00:16:32.000 --> 00:16:33.000 彼らのために権力を取っておくことでした! 00:16:34.000 --> 00:16:36.000 法律に投票したのは抽選で選ばれた人々ではありません。 00:16:36.000 --> 00:16:41.000 彼らが警察や裁判を行っていました。彼らは法律を施行しました。 00:16:41.000 --> 00:16:43.000 法律の準備をしました、なぜならばアテネの人々は 00:16:44.000 --> 00:16:45.000 議会では法律の準備をする事が出来ませんでした。 00:16:46.000 --> 00:16:51.000 なぜなら代表者たちはランダム選出制度によって権力を弱められていたからです。 00:16:51.000 --> 00:16:53.000 ランダム選出制度によってですよ! 00:16:53.000 --> 00:16:57.000 市民達には支配者のままでいられるという保障がありました。 00:16:57.000 --> 00:17:00.000 ランダム選出制度のことを恐れてはいけません。 00:17:01.000 --> 00:17:04.000 我々はこの制度によって、代表者たちが我々の君主ではなく、 00:17:04.000 --> 00:17:06.000 我々に仕えるものとなるような、より強い力を 00:17:07.000 --> 00:17:09.000 持つ事ができるでしょう。 00:17:13.000 --> 00:17:16.000 終わる前に一言… 00:17:18.000 --> 00:17:23.000 一言だけ言わせてください…。 00:17:24.000 --> 00:17:27.000 「le-message.org」というホームページを見て下さい。観客席の中にいる、ある人が作りました。(英語バーションがあります) 00:17:27.000 --> 00:17:30.000 私の考えではとりあえず、ウイルスのように、 00:17:30.000 --> 00:17:34.000 メディアや権力者たちが行動するのを待つのではなく、 00:17:34.000 --> 00:17:38.000 お互いにこのアイディアを伝えなければいけません。 00:17:38.000 --> 00:17:40.000 「国民憲法議会は、もう選出されてはならない。 00:17:41.000 --> 00:17:42.000 それはランダム選出制度であるべきだ」と言うことによって。 00:17:42.000 --> 00:17:44.000 それは一番大事なことです。 00:17:45.000 --> 00:17:48.000 世界中でこのアイディアを使えると思います。 00:17:48.000 --> 00:17:51.000 ご清聴、ありがとうございました。 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (passage inutile à effacer) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (passage inutile à effacer) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (passage inutile à effacer) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (passage inutile à effacer) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (passage inutile à effacer) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (passage inutile à effacer)