0:00:29.937,0:00:37.377
眠りから覚めたエシックは[br]不運にも３つの驚きに迎えられます

0:00:37.377,0:00:40.339
１つめ[br]どうも監禁されているらしい

0:00:40.339,0:00:43.504
２つめ[br]まったく記憶がない

0:00:43.504,0:00:47.122
そして３つめ[br]見たことのない不思議な何かが

0:00:47.122,0:00:50.867
窓のすき間から[br]入ってこようとしている

0:00:50.867,0:00:56.425
彼の名前はヘッジ[br]エシックが世界を救うのを手助けに来たのです

0:00:56.425,0:00:59.956
でもその前に ここから[br]脱出しなければなりません

0:00:59.956,0:01:05.973
ヘッジは手をピッキングツールに変形させると[br]待ち受けている難題を説明します

0:01:05.973,0:01:10.623
この牢屋の扉の錠前はどれも[br]同じ変わった方法で動きます

0:01:10.623,0:01:16.781
鍵穴の中には赤いダイヤルがあり[br]１から100までの番号のついた―

0:01:16.781,0:01:19.699
100通りの位置に[br]合わせることができます

0:01:19.699,0:01:24.043
独房の鍵を使えば[br]ダイヤルが正しい位置まで回り

0:01:24.043,0:01:28.913
そこでダイヤルが緑色になって[br]扉が開きます

0:01:28.913,0:01:33.628
でも見張りから[br]鍵を盗めそうにはありません

0:01:33.628,0:01:36.765
ヘッジは名案があると言います

0:01:36.765,0:01:39.496
ヘッジはエシックの命令を[br]実行することができるのです

0:01:39.496,0:01:42.696
エシックが[br]「前に５歩進んで

0:01:42.696,0:01:46.171
右折し[br]また５歩進め」と言えば

0:01:46.171,0:01:48.813
ヘッジはその通りにします

0:01:49.723,0:01:52.844
でも それには正確な指示が必要です

0:01:52.844,0:01:57.000
「解錠せよ」とか[br]「すべてのダイヤル位置を試せ」では

0:01:57.000,0:01:58.940
あいまいすぎます

0:01:58.940,0:02:03.685
「ダイヤルを５目盛り進めろ」なら[br]大丈夫です

0:02:03.685,0:02:07.707
この独房を出られたら[br]わずかな時間の間に

0:02:07.707,0:02:12.225
外へ通じる扉も解錠しないと[br]見張りに捕まってしまいます

0:02:12.225,0:02:18.145
ヘッジに効率よく扉を開けさせるには[br]どんな指示をしたらいいのでしょう？

0:02:20.325,0:02:24.395
ビデオをいったん止めて[br]自分で考えてみましょう

0:02:25.775,0:02:30.122
答えを説明する前に[br]ヒントをあげます

0:02:30.752,0:02:37.180
扉を解錠するカギとなる[br]プログラミングの考え方は「ループ」です

0:02:37.180,0:02:40.460
これは１つないしは[br]複数の指示を

0:02:40.460,0:02:45.254
指定した回数だけ[br]繰り返し実行させるものです

0:02:46.654,0:02:50.065
「100回 上下にジャンプして」などです

0:02:50.065,0:02:55.375
あるいは ある条件を満たすまで[br]指示を繰り返し実行させることもできます

0:02:55.375,0:03:00.741
例えば「７時になるまで[br]上下にジャンプして」などです

0:03:00.781,0:03:06.068
［ビデオをいったん止めて[br]自分で考えてみましょう］

0:03:06.248,0:03:10.096
まず はっきりしているのは[br]正しいダイヤル位置が見つかるまで

0:03:10.096,0:03:14.390
ヘッジに全部試させる方法を[br]見つなければならないことです

0:03:14.390,0:03:18.520
それには正確にどうすればよいかは[br]少し頭を使う必要があります

0:03:18.520,0:03:23.800
１つの方法は ヘッジに１つずつ順に[br]ダイヤル位置を試すよう指示することです

0:03:23.800,0:03:26.505
１に合わせて ライトを確認し

0:03:26.505,0:03:32.353
緑になったら 扉を開け[br]そうでなければ２に合わせる

0:03:32.353,0:03:38.243
それもダメなら３に合わせる[br]これを100まで続けます

0:03:38.243,0:03:41.927
でも この手順を全部[br]書き出すのは大変です

0:03:41.927,0:03:44.943
100行以上もコードを書くのは[br]ばかげています

0:03:44.943,0:03:48.058
もし３行で済むのだとしたら

0:03:48.388,0:03:50.683
ここでループの登場です

0:03:50.683,0:03:53.908
やり方がいくつかあります

0:03:53.908,0:03:56.453
錠前のダイヤルには[br]100通りの位置があるので

0:03:56.453,0:04:02.424
「ダイヤルの色を確かめ[br]ダイヤルを１目盛り進める—

0:04:02.424,0:04:06.196
というのを100回繰り返せ」と[br]指示することができます

0:04:06.196,0:04:13.012
ダイヤルが緑になった位置を覚えておいて[br]最後にそこまで戻させます

0:04:13.012,0:04:17.379
繰り返す回数を指定する[br]このようなループを

0:04:17.379,0:04:20.165
「for ループ」と言います

0:04:20.165,0:04:22.347
でも もっと効率的な[br]やり方があります

0:04:22.347,0:04:27.357
緑色になるまで [br]１目盛りずつダイヤルを回させて

0:04:27.357,0:04:31.844
緑になったらすぐにやめて[br]扉を開けさせればいいのです

0:04:31.844,0:04:35.253
このやり方なら[br]１の位置で解錠できたときに

0:04:35.253,0:04:39.248
ぐるりと１周する必要が[br]なくなります

0:04:39.248,0:04:42.092
これを「until ループ」と言います

0:04:42.662,0:04:47.442
ある条件を満たす「まで」[br]実行するからです

0:04:47.442,0:04:52.211
これに似た別のやり方は[br]赤色の間はダイヤルを回し続け

0:04:52.211,0:04:54.310
そうでなくなったら[br]やめるというものです

0:04:54.310,0:04:57.292
これは「while ループ」と言います

0:04:58.042,0:04:59.930
冒険に話を戻しましょう

0:04:59.930,0:05:06.220
ヘッジはダイヤル位置を順に試し[br]41の位置で錠前が開きます

0:05:07.030,0:05:11.081
エシックとヘッジは[br]見張りのいないときを見計らって

0:05:11.081,0:05:13.620
うまく脱出します

0:05:14.480,0:05:19.947
すぐに エシックは選択を迫られます[br]謎のクリスタルの中に隠れるか

0:05:19.947,0:05:23.851
外の扉の錠前も破って[br]逃げるかの２択です

0:05:23.851,0:05:26.307
エシックは脱出を選びます

0:05:28.227,0:05:34.643
２つめの扉には少し時間がかかり[br]ヘッジは93まで回す必要がありましたが

0:05:34.643,0:05:37.303
開けることに成功します

0:05:43.871,0:05:48.741
ここでヘッジはエシックを[br]助けた理由を説明します

0:05:48.741,0:05:50.469
世界は混乱のただ中にあり

0:05:50.469,0:05:54.542
ロボットに侵略された世界を救えるのは[br]エシックだけだというのです

0:05:54.542,0:05:55.695
そのためには

0:05:55.695,0:05:58.401
３つの強力なアイテムを[br]集めなければなりません

0:05:58.401,0:06:01.823
今は それが邪悪な目的に[br]用いられているのです

0:06:01.823,0:06:04.851
それを集めて初めて[br]世界を動かしている機械の大元である

0:06:04.851,0:06:08.835
巨大クリスタルのところへ行き[br]世界を取り戻せるのです

0:06:19.685,0:06:22.525
エシックはなんとか[br]脱出はしたものの...

0:06:22.525,0:06:26.128
一体 どんな冒険に[br]足を踏み入れてしまったのでしょう？