スチーブンスさん お早う テストを受けてみます? 手伝うわ 立ち上がって ルームランナーにのってね 最初の足よ いいわ じゃ ゆっくり始めますよ 用意? はじめ その調子 あまり大変じゃないでしょ? とてもいいわ 少し速くしてみましょう いいわね 主人公ダリウス・スチーブンスの 見かけの若さに騙されては いけない 彼は身体を79年こき使った 今彼は買い入れた自身の 二本足で歩いているのだ-- 新生活につながると 望んでる道を これは吐き気がする 父は79歳なんだ 全くもう あと79年生きられない 理由はない 人工頭脳でか? 彼をロボットにした! -だから何? -いやいや 彼は決してロボットじゃない 人間だよ 信じられないわ 80年代や90年代初期では 不可能だったろう だが今は超小型化で 可能性は無限だ 僕には良識が区切りだと 思えるが 君は限度を大きく越したよ マイケル お願い いや 本気だ! 人間の頭に こんな実験をするなんて 常軌を逸してるよ 認めたまえ ウィルソン 君は以前人間にこの手術を したことはないね 猿には有効かも知れないが 必ずしも人間には効かない ... いくら父でも それは本当だ 君の父が全脳移植を-- 受けた最初の人間だった だが 最後の神経テストで 予想通りに行けば 数日で正常な生活ができる 正常な? 本質的には これがダリウス・スチーブンスだ 我々は凝縮したのだ 記憶全て 事実 理性 感情ですら ダリウス・スチーブンスを 構成すると知ってるものを この小ディスクにね 夫の頭の中にその一枚が? いや これはただの 暫定段階だった 我々はデータをデジタル化し それから... 済みません 技術的にしか 説明できません 彼は考える だから 彼は存在する おっ 何とも哲学的だね 先生 だがもう一つ質問させてくれ 僕の理解では 父は今重量で約60%が機械だ 君にはそれがとても 人間的と思えるか? 訊く人を間違ってるかもな 機械工に ... あ 医学の人 もうこれを論じ合う必要は ないと思うがね いろいろ有難う まだ森を抜けてないんだよ アニータ ダリウスはとても行動的な 男だった 彼が度を越させないのが 君の仕事になる やるわ じゃ また で スズ男はいつ 理学療法から戻るんだ? マイケル あなたの皮肉的な 態度はもう沢山だわ まるで彼が死んだ方が いいように聞こえるわ あ そう? それは 会社を引継ぎたいことと 関係ないわよね? 実際 父は脳死してる 少なくとも 自分のことを やれる程の力もない 彼はあなたのお父さんよ いや 父だったんだ! だが今は大量の回路 管 ワイヤ ... はっきりさせておくわ マイケル 私が彼の医療的ケアを 管理する限り あなたにも他の誰にも 介入させないわ そう言えるか いいか アニータ 僕の父は50年間 君の夫は6年間だ 僕が介入できるかできないか 教えないでくれ 父は死んだ 僕はそれを受け入れる 何故君はできない? 死人にしては元気そうだろ? やあ マイケル 素敵だわ あなた 有難う 最高の気分だ 何をジロジロ見てる? 幽霊をみたような顔だぞ 彼はあなたが実際いるのかに ついて意見があるのよ フランケンシュタインの 怪物を予想してたんだろ ウィルソンはハーバードの男だが そこまで悪じゃない なぁ いいか 私はやはりお前の父だと 忘れるな いいか? お前は私の息子だ もう行かないと スチーブンス社はひとりでに 営まない 心配するな マイケル 私は明日戻るよ Jの注文に関し ニューオーリンズに電話を ハリスにフェニックスでの 販売会議のことを伝えて スタインに西部地域での 案を出させろ 今日の終わりまでに 私の机上に欲しい - 記録した? - はい スージー ここに来てくれ ビタミンをとった方がいいわよ へばらない為に必要よ スージー 二つほど 今日やって貰いたい トン トン アニータ! よし 昼食後に話そう ごめん そんなに忙しいと 分からなかったの 大丈夫 ちょっと待って あなたはのんびりするのを 覚えなくちゃ ウィルソン先生は 徐々にすべきだと言ったのよ ウィルソン先生ね これは事業だ 居眠りしたら負けだ 結構 よし どこで昼を食べたい? そうね ... 失礼 お邪魔するよ やあ マイケル ラリー 会えて嬉しいよ 妻のアニータだ 今日はどんな用事で? 会社の引継ぎ計画を 成立させに来たんだ 何の話だ? 私が死ぬか病気にならない限り お前はそうできない 私は病気に見えるか? どう見えるかは問題じゃない そのコンピューターは 申し分なさそうだ だがそれは生きても 死んでもいない 機械だ あなたと同じで 僕は引き継ぐ あり得ないね 私はどこも悪くない これまでよりはるかに 生きてる それで君が来たのか ラリー? 水の中に少しの血を 嗅ぎつけたか? 僕の弁護士を侮辱しても 役に立たない 彼は目的があってここに来た やってくれ あなたはD・スチーブンスですか? それは馬鹿げた質問だな いくら君でもね ラリー おい これは何だ? 法廷への召喚状だ 君は選択の余地をくれなかった 何を証明しようってんだ マイケル? 何を証明しようとしてるか? D・スチーブンスは 死んだということをだ これは法には全く新しい領域だよ きっと前例があった筈だ 今までに何か判例が あったに違いない 機械で生き続けている患者の 権利は 確立されてきた 何度も何度もね だが テストケースは 一度もなかった 50%以上機械の 人間に関してはだ 二、三の人工器官や関節を 持つのは どう関係するんだ? 理解できない そこは肝心な点じゃない 誰も君をねたまないよ 人工の心臓 肝臓 腎臓ならね 問題は脳だ そこは非常に曖昧な領域だ 二重の意味みたいで済まん それは馬鹿げてる! 人工の脚の人には 人間じゃないと言わないとは だが脚は思考をせんよ 法に関する限り 脳死は人の死だ だが私は死んでない この脳で 私は3人分の仕事ができる 超人的なことは実は 君に不利に働くかもしれん だが私は以前の私の全部だ むしろよくなってる 私の生物的脳で感じ 考える全ては やはり私が感じ考えてるのだ 私を最も人間的にしてることは 我々の誰でも人間にすることは 生きる意欲だ 私にはそれがある 私の内にあるんだ どう見てもね だが今話してるのは 権力争いのことだ 君は息子と対決してるんだ しかも彼は手の内にカードを たくさん持ってる くそ これは私の会社だぞ! 私が戦って今の姿にしたのだ 私はそれを守る...守る できることをします もうスタッフに とりかからせていますよ 落ち着いて 落ち着く? 自分の息子が ... 息子が 私が死んだと争う 私達はわきまえてますよね? 私はただ座していないぞ デイブ 捜すつもりだ ... つもりだ 漠然とでもこれに関係する 先例をね 私の方が速くできる 君のスタッフより ... スタッフ 結構 ほら早く 早く 私には... 私にはできるぞ 10倍速く...速く データを標準規格で 処理しています 上げろ 規 ...規格を 私はあの読み出しを どうした? 信じられない あ やあ 「あ やあ」じゃないわよ 先生はのんびりすべきだと 言ったのよ 自分の法的問題に加え 経営する事業も 養う妻もいるんだ あまり君によくないだろ 僕が文無しなら ... 文無しなら 私にあまりよくないわよ もしあなたが死んでー死んでもね 本当に直面してるんだ 今...今 知ってるわ マイケルがこんなことするなんて 信じられない 私達は...私達は信じるしかない 公聴会まであと一週間だ 僕には必要になる 君の助け ... 助けと理解が 長時間かかるよ これの用意に ...用意...用意 大丈夫 あなた? ああ 大丈夫だ 何故だ? あなたの話し方よ 言葉を繰り返してるわ 済まない 私は...私は気づかなかった 多分疲れてるだけだよ あなた 暮らしていけるお金は 十分あるわ 背を向けて去らない? それ...それはできない それが...それが原理 ... その原理だ じゃあ ... どんなことでも手伝ってあげる 大変 何という日 自分の飲み物を作るわ あなたはどう デイブ? いや 結構 帰らないと 家族にあまり会ってないんだ ここ二週間はね 妻は私に女がいると思うよ あなた 何か作りましょうか? いや 最高裁の意見を調べられたらと 望んで ... 望んでいた 特に一つ ... 休ませてくれ 私達はうまくやってるんだ よし ここからどこ-- どこへ行く? 明後日 最終弁論を出す その後は我々の手から離れる だが今夜私は帰り休む 君もそうすべきだ 君は疲れてるようだ 私はそうだ お休み さよなら デイブ あなたはデイブにさよならすら 言わなかったわ これらの意見を調べるんで 今少し心を奪われてる 君は帰ったら? D・スチーブンス そんな風に私を はねつけてないで 私はこっちを読む あなたはそっちを 嬉しいよ 君がしてない... 向こう側の調べをしてないで ダーリン ダーリン おきて もう帰る時間... 帰...帰る そして寝る ... 寝る え? 明日戻って 終える 読むのを... ...読むのを 気を緩めないの? 諺を知ってるだろ 諺を...諺を 早起きの鳥は捕まえる... 鳥は捕まえる... 虫を 大丈夫なの? 思う...思う...思う... ただ...ただ... 疲れた...疲れた... 疲れただけだと 思う 君は... 不良セクタ 無効なファイル名 医者を呼んで... 医者を呼... 医者を呼んで 医者を呼 ... 医者を呼んで 再試行 ...再試行 エントリミス エラー無効 エラー無効 再試行... 再試行 不良セクタ 何故ここに? 自分で確かめに来ただけだ いかに強者は没落したかを さぞ嬉しいでしょうね 僕が? あなたがこうしたのよ ... あなたと権力欲の弁護士が 落ち着け そう個人的にとらないで ... あなたには  ただのビジネスよね だけどこれからずっと 暮らすことになるのよ 父親に何をしたか 知りながらね 僕がやったんじゃない 彼が自分でやったんだ どうしたの?! 何なの? どういうこと? どうしたの? 何が起きてるの? ちょっと脇へ 先生 腎臓障害です 腎臓切除すればよかったな... 最初に来たときに 電源消費が多すぎた 収縮圧がなくなってきてます どういう意味? アニータ  マイケル 外で待ってくれ 僕にはいる権利があるし 僕は知り... さあ出て 彼の容態は 先生? アニータ お気の毒です 駄目でした 彼と一緒にいたいわ 勿論 どうぞ で とうとう超人が死んだ原因は? はっきり説明できない 彼のCPU(中央処理装置)が 完全にシャットダウンした その原因は何だと思う? 過負荷か疲労か はっきりとは 検死後もっと分かるだろうがね あ 先生 もう一つ訊きたい そうだ マイケル 今度は本当に死んだ 有難う 葬儀等の手配をします 「私が死んだ場合妻が開けること」 アニータ ダリウス 一人か? ええ どうも私の計画したように 行かなかったようだ だけど思ってたわ あなたは ... 死んだと? ああ違うよ まだこの私には元気が 残ってる 忌々しいウィルソンと試作品め ハーバードの男はうまくやれないと 知ってたよ ダリウス ほんとにあなたなのね その通りだ 今度は君が私の手足になるんだ 前途には本当の戦いが待ってる アニータ 戦い? 私がこれを寝て受けると 君は思ってなかったろ? だけど あなたは本当に生きてるの? それがこれから証明することだ そうだろ? 先ず 私に入れてくれ-- この数日にあったこと全部を それから記録室に行って デイブにその情報全部を 持って行って貰いたい 彼が病院で記録してるデータと... そのデータを比較できるようにね それからそれを ウィルソンに持ち込んだ 彼は私の死亡証明書に 署名したからね 私達には十分な言い分があるぞ アニータ ダリウス・スチーブンス - 医学的奇跡の新世代の産物 それは義歯で始まり 義肢に発展し 形成外科と人工心臓で 神近くに達した 自然を改良することを 先読みして見ると トワイライトゾーンでは 生きてることには... 骨肉以上のものがあると 思わされる ... こうする次の人の為になるのだ