1
00:00:12,620 --> 00:00:15,660
世界を改めて見てみてください

2
00:00:16,989 --> 00:00:19,522
私が初めて友人達と 共有した

3
00:00:20,394 --> 00:00:22,660
世界を全く違う角度から見る方法を

4
00:00:22,784 --> 00:00:26,250
皆さんとも

5
00:00:26,363 --> 00:00:28,659
共有したいのです

6
00:00:28,659 --> 00:00:30,181
共有したいのです

7
00:00:31,040 --> 00:00:33,216
ベン・へニングが描いた地球の地図を

8
00:00:33,239 --> 00:00:35,976
お見せしましょう

9
00:00:36,000 --> 00:00:37,895
おそらくほとんどの方々は

10
00:00:37,920 --> 00:00:43,000
このように描かれた地球を
今までに見たことがないでしょう

11
00:00:44,381 --> 00:00:48,349
全ての物事がどのように繋がっているかについて

12
00:00:48,508 --> 00:00:49,775
お話ししたいと思います

13
00:00:50,831 --> 00:00:53,164
レーニンが言ったと思われる

14
00:00:53,427 --> 00:00:54,427
セリフがあるのですが

15
00:00:55,093 --> 00:00:58,160
最近私の友人のジョージ・モンビオが

16
00:00:58,751 --> 00:01:00,684
クジラの排泄物が海にとっていかに重要かという

17
00:01:00,720 --> 00:01:03,587
話の際に引用していました

18
00:01:04,411 --> 00:01:06,029
「もし私達がクジラを殺せば

19
00:01:06,069 --> 00:01:07,640
クジラの排泄物はなくなり

20
00:01:07,673 --> 00:01:10,139
海にクジラの排泄物がなければ

21
00:01:10,173 --> 00:01:11,974
事態が悪くなるだろう」

22
00:01:13,080 --> 00:01:16,160
こちらの画像は おなじみですね

23
00:01:16,880 --> 00:01:20,936
私はこの画像が撮られる前に
生まれています

24
00:01:20,960 --> 00:01:23,536
私の初めて発した言葉に
「ムーン（月）」がありましたが

25
00:01:23,560 --> 00:01:26,656
白黒テレビの
チカチカしている画面に

26
00:01:26,680 --> 00:01:28,936
赤ん坊の私が月を見いだしたと

27
00:01:28,960 --> 00:01:32,240
母が都合よく空想したのではないかと
思っています

28
00:01:32,480 --> 00:01:34,096
私達が地球を球体だと

29
00:01:34,120 --> 00:01:37,360
考えるようになってから 
まだ数世紀しかたっていません

30
00:01:38,960 --> 00:01:42,016
このような画像が出た1960年代

31
00:01:42,040 --> 00:01:45,320
世界は信じられない速さで
変化していました

32
00:01:47,120 --> 00:01:50,440
私のささやかな人文地理学の知識では

33
00:01:51,400 --> 00:01:54,136
ウォルド・トブラーという地図製作者が

34
00:01:54,160 --> 00:01:56,696
世界の新しい地図を描き

35
00:01:56,720 --> 00:01:58,216
それが広まりました

36
00:01:58,240 --> 00:02:00,247
そのうちの１つをお見せします

37
00:02:00,600 --> 00:02:03,080
この世界地図は

38
00:02:04,120 --> 00:02:06,536
ちょっと奇妙に見えるかもしれませんね

39
00:02:06,560 --> 00:02:08,000
ちょっと奇妙に見えるかもしれませんね

40
00:02:08,600 --> 00:02:12,416
この地図では 人が多く住んでいる地域は

41
00:02:12,440 --> 00:02:17,136
大きく描かれ

42
00:02:17,160 --> 00:02:20,096
サハラとかヒマラヤなど
人があまり住んでいない地域は

43
00:02:20,120 --> 00:02:22,600
小さくなり なくなっています

44
00:02:23,160 --> 00:02:26,800
世界中の人々に等しくスペースが
割り当てられているのです

45
00:02:27,520 --> 00:02:30,360
都市は明るく輝いています

46
00:02:31,080 --> 00:02:34,656
描かれている線は海底ケーブルや
貿易ルートです

47
00:02:34,680 --> 00:02:38,336
そして中国の大連港から

48
00:02:38,360 --> 00:02:40,056
シンガポールや

49
00:02:40,080 --> 00:02:41,816
スエズ運河を通り

50
00:02:41,840 --> 00:02:44,176
地中海を経てロッテルダムに至る線があります

51
00:02:44,200 --> 00:02:45,696
これは

52
00:02:45,720 --> 00:02:49,656
たった一年前に 世界で一番大きな船が

53
00:02:49,680 --> 00:02:55,696
多くの商品を載せたコンテナを
運んだルートです

54
00:02:55,720 --> 00:02:57,576
その荷を下ろして

55
00:02:57,600 --> 00:03:01,840
それ等を全部トラックに積んだなら
その列は100キロにもなったでしょう

56
00:03:03,080 --> 00:03:05,816
このように私達の世界は繋がっているのです

57
00:03:05,840 --> 00:03:11,816
これがたった一度の航海で 
１隻の船が５週間かけて

58
00:03:11,840 --> 00:03:14,576
世界中を移動する物の量なのです

59
00:03:14,600 --> 00:03:15,800
世界中を移動する物の量なのです

60
00:03:18,320 --> 00:03:20,840
私達は都市に長らく住んでいますが

61
00:03:21,640 --> 00:03:23,856
その昔は そうではありませんでした

62
00:03:23,880 --> 00:03:27,016
これはチャタル・ヒュユク
世界最古の都市の一つです

63
00:03:27,040 --> 00:03:30,280
9000年前の全盛期には

64
00:03:31,160 --> 00:03:37,360
人々は他人の家の屋根を歩いて
自分の家に帰らなければなりませんでした

65
00:03:38,080 --> 00:03:41,376
都市の地図を注意深く見れば

66
00:03:41,400 --> 00:03:43,320
通りがないのがわかるでしょう

67
00:03:44,280 --> 00:03:46,960
通りは私達が発明したものだからです

68
00:03:47,760 --> 00:03:49,976
世界は変わっています

69
00:03:50,000 --> 00:03:51,880
試行錯誤を重ねながら

70
00:03:53,400 --> 00:03:56,296
私達はゆっくりと 徐々に
より良く生きる方法を

71
00:03:56,320 --> 00:03:58,120
見つけてきました

72
00:03:58,580 --> 00:04:03,580
そして世界は 特に最近は
信じられないくらい早く変化しています

73
00:04:04,700 --> 00:04:08,636
私達が実際  ヒトが動物の一種であると
理解したのは

74
00:04:08,660 --> 00:04:11,740
たったの６､７､８世代前からのことです

75
00:04:12,940 --> 00:04:15,500
このような地図が描かれるようになったのは

76
00:04:16,339 --> 00:04:19,100
ここ2､30年の事です

77
00:04:21,339 --> 00:04:25,540
この地図もまた 世界の人口を表しています

78
00:04:26,660 --> 00:04:32,316
アフリカから人類がどのように広まったかが
矢印で示され

79
00:04:32,340 --> 00:04:36,116
ある場所に到達したと考えられる時期が

80
00:04:36,140 --> 00:04:37,900
示されています

81
00:04:38,780 --> 00:04:42,636
私はこの地図を数カ月ごとに
描き変えなくてはいけません

82
00:04:42,660 --> 00:04:47,636
誰かが 時期が間違っていたことを
発見する為です

83
00:04:47,660 --> 00:04:52,180
私達は信じられないスピードで
自分自身のことを学んでいます

84
00:04:54,700 --> 00:04:55,900
私達は変化しています

85
00:04:57,740 --> 00:04:59,996
多くの変化はゆっくりで

86
00:05:00,020 --> 00:05:01,516
その積み重ねです

87
00:05:01,540 --> 00:05:04,396
私達はその変化に気付きません

88
00:05:04,420 --> 00:05:06,236
寿命が短く 70か80年

89
00:05:06,260 --> 00:05:08,860
運が良くても90年ぐらいしか
生きられないからです

90
00:05:09,660 --> 00:05:11,676
このグラフが示すのは

91
00:05:11,700 --> 00:05:14,420
世界人口の年増加率です

92
00:05:15,220 --> 00:05:19,156
1850年までは増加率は
非常に低かったのですが

93
00:05:19,180 --> 00:05:21,796
人口増加率は上がり始め

94
00:05:21,820 --> 00:05:23,060
人口増加率は上がり始め

95
00:05:23,940 --> 00:05:25,956
私が生まれた頃までには

96
00:05:25,980 --> 00:05:30,700
つまり月からの映像を
初めて見ることができるようになった頃には

97
00:05:31,740 --> 00:05:35,100
地球の人口は毎年２%ずつ
増えるようになりました

98
00:05:36,540 --> 00:05:40,500
もし このように年２%の人口増加が続けば

99
00:05:41,700 --> 00:05:44,540
あとほんの２､３世紀で

100
00:05:45,660 --> 00:05:47,916
地球全体が人で それも

101
00:05:47,940 --> 00:05:50,996
密着するような状態で

102
00:05:51,020 --> 00:05:53,060
あふれかえることでしょう

103
00:05:54,100 --> 00:05:55,916
人々は 人口増加を

104
00:05:55,940 --> 00:05:57,756
恐れていました

105
00:05:57,780 --> 00:06:01,116
1968年には『人口爆発』という
本が恐怖を煽りました

106
00:06:01,140 --> 00:06:03,340
しかし グラフの最後を見れば

107
00:06:04,340 --> 00:06:06,940
その増加は緩やかになってきています

108
00:06:07,820 --> 00:06:09,196
この10年間―

109
00:06:09,220 --> 00:06:12,676
70年代 80年代 90年代 
2000年代

110
00:06:12,700 --> 00:06:14,940
この10年の人口増加は より

111
00:06:15,700 --> 00:06:17,316
遅くなっています

112
00:06:17,340 --> 00:06:18,596
地球は安定してきています

113
00:06:18,620 --> 00:06:21,636
今世紀の終わりには
90､100､110億人になる傾向を

114
00:06:21,660 --> 00:06:22,900
示しています

115
00:06:23,500 --> 00:06:26,836
変化の中には混乱も見えます

116
00:06:26,860 --> 00:06:28,676
第二次世界大戦が見えます

117
00:06:28,700 --> 00:06:32,876
1918年のインフルエンザ感染爆発が見えます

118
00:06:32,900 --> 00:06:34,780
中国の大飢饉が見えます

119
00:06:35,500 --> 00:06:37,796
このような出来事は
注意を引きます

120
00:06:37,820 --> 00:06:41,756
私達はニュースに出てくるひどい出来事に
注目しがちです

121
00:06:41,780 --> 00:06:45,436
徐々に起こる変化やいいニュースには

122
00:06:45,460 --> 00:06:47,100
あまり注目しません

123
00:06:48,580 --> 00:06:50,276
私達は人間について心配します

124
00:06:50,300 --> 00:06:52,556
人口について心配します

125
00:06:52,580 --> 00:06:55,740
どうやって ひとりになれるかと考えます

126
00:06:56,300 --> 00:06:59,700
でもこちらは人がまばらな地域ほど

127
00:07:00,860 --> 00:07:05,236
広く見えるように
描いてある世界地図です

128
00:07:05,260 --> 00:07:09,196
人が少ない場所を知りたいなら

129
00:07:09,220 --> 00:07:11,796
こういう所が一番いい場所です

130
00:07:11,820 --> 00:07:14,636
毎年これらの地域は拡大しています

131
00:07:14,660 --> 00:07:17,916
なぜなら世界的に
地方から人々が出てきているからです

132
00:07:17,940 --> 00:07:19,396
都市に移ってきて

133
00:07:19,420 --> 00:07:21,596
より密集して暮らしています

134
00:07:21,620 --> 00:07:23,236
ヨーロッパには狼が戻り

135
00:07:23,260 --> 00:07:27,180
大陸を横切り西の方に移動しています

136
00:07:28,300 --> 00:07:29,700
世界は変わっています

137
00:07:32,020 --> 00:07:33,340
心配事もあります

138
00:07:34,780 --> 00:07:39,676
これは地球のどこに雨が降っているかを
示す地図です

139
00:07:39,700 --> 00:07:41,396
最近それがわかってきました

140
00:07:41,420 --> 00:07:45,196
チャタル・ヒュユクが
どこにあったかが見えます

141
00:07:45,220 --> 00:07:47,796
アフリカ　アジア　ヨーロッパの三大陸が
ぶつかった所

142
00:07:47,820 --> 00:07:50,796
その 水が非常に少ない地域に

143
00:07:50,820 --> 00:07:52,396
大勢の人々が住んでいるのが見えます

144
00:07:52,420 --> 00:07:56,116
降雨量が非常に多い地域も見えます

145
00:07:56,140 --> 00:07:58,300
もっと高度な地図もできます

146
00:07:59,540 --> 00:08:02,916
人間によって地図を形作るのではなく

147
00:08:02,940 --> 00:08:05,156
水によって地図を形作ったり

148
00:08:05,180 --> 00:08:07,036
地球の隅々まで降る

149
00:08:07,060 --> 00:08:08,716
雨の量によって

150
00:08:08,740 --> 00:08:11,940
毎月地図を変えることもできます

151
00:08:13,020 --> 00:08:16,316
地球上のモンスーンの動きも
見ることができます

152
00:08:16,340 --> 00:08:19,940
まるで地球には心拍があるかのようです

153
00:08:20,820 --> 00:08:25,340
私が生きるこの時代になって

154
00:08:26,020 --> 00:08:27,796
やっと

155
00:08:27,820 --> 00:08:30,980
このような見方が可能になりました

156
00:08:31,740 --> 00:08:32,940
私達は十分な水があります

157
00:08:34,860 --> 00:08:39,220
これは世界で農作物を栽培している
場所の地図です

158
00:08:40,380 --> 00:08:44,820
これらは主に米や穀物を作るのに
頼っている地域です

159
00:08:46,860 --> 00:08:49,716
将来食べ物が不足すると
心配している人もいます

160
00:08:49,740 --> 00:08:54,516
しかし 私達が食べる肉の量を減らせば
家畜の餌にする作物は減らせます

161
00:08:54,540 --> 00:08:56,956
私達が皆 同じグループに所属すると

162
00:08:56,980 --> 00:09:01,300
考える限り 全ての人々に十分な食物が 
行き渡るでしょう

163
00:09:03,220 --> 00:09:04,500
私達が非常にまずいことを

164
00:09:06,380 --> 00:09:08,436
今日していることも

165
00:09:08,460 --> 00:09:11,020
わかってきました

166
00:09:12,580 --> 00:09:17,420
この世界地図を見たことがありますね

167
00:09:18,580 --> 00:09:20,516
人工衛星の写真を元にした地図です

168
00:09:20,540 --> 00:09:23,916
初めにお見せしたスライドで

169
00:09:23,940 --> 00:09:26,716
月のあたりから見た地球の姿を
思い出してください

170
00:09:26,740 --> 00:09:28,500
地球が夜に

171
00:09:30,340 --> 00:09:33,340
どのように見えるかという地図です

172
00:09:34,820 --> 00:09:36,716
このような地図を見たら

173
00:09:36,740 --> 00:09:40,260
私達が見慣れている普通の地図で

174
00:09:41,260 --> 00:09:44,540
人が住んでいる所を示していると思うでしょう

175
00:09:45,220 --> 00:09:47,700
通常光っている所は
人が住んでいる場所です

176
00:09:48,420 --> 00:09:52,796
でもこの世界のイメージは 
地図が引き伸ばされていることを

177
00:09:52,820 --> 00:09:54,700
思い出して下さい

178
00:09:56,420 --> 00:10:00,780
この地図はどこも 人口の密度は同じです

179
00:10:01,580 --> 00:10:03,756
人がいない地域は

180
00:10:03,780 --> 00:10:05,676
消えてしまうまで

181
00:10:05,700 --> 00:10:07,236
縮めてあります

182
00:10:07,260 --> 00:10:09,396
人々を平等に表すように

183
00:10:09,420 --> 00:10:10,860
描いてあります

184
00:10:12,420 --> 00:10:15,716
どこにでも人がいる為 
光はもはや人の居場所を

185
00:10:15,740 --> 00:10:17,180
示していません

186
00:10:18,220 --> 00:10:20,156
地図上の光は

187
00:10:20,180 --> 00:10:23,156
ロンドンの光
カイロの光　東京の光

188
00:10:23,180 --> 00:10:26,116
アメリカの東部沿岸地域の光です

189
00:10:26,140 --> 00:10:29,076
人工衛星がこのようなイメージを作れるほど

190
00:10:29,100 --> 00:10:31,300
エネルギーが浪費され

191
00:10:32,260 --> 00:10:33,780
空を電気で輝かせるほど

192
00:10:34,780 --> 00:10:36,316
お金があり

193
00:10:36,340 --> 00:10:39,796
余裕がある人々が

194
00:10:39,820 --> 00:10:42,900
住んでいる場所です

195
00:10:43,940 --> 00:10:46,060
地図の暗い地域とは

196
00:10:46,820 --> 00:10:50,540
電力が楽に手に入らない地域

197
00:10:51,500 --> 00:10:53,596
または電力を手に入れられても

198
00:10:53,620 --> 00:10:58,460
電気の無駄遣いをやめることを学んだ地域です

199
00:10:59,060 --> 00:11:02,596
この地図を時系列に連続動画にすると

200
00:11:02,620 --> 00:11:06,196
東京が暗くなったことが分かるでしょう

201
00:11:06,220 --> 00:11:09,020
日本では津波が起きて以来

202
00:11:09,980 --> 00:11:12,396
原子力発電所を止め

203
00:11:12,420 --> 00:11:15,420
電力の４分の１を節約して賄っています

204
00:11:16,340 --> 00:11:17,740
世界の終わりではなく

205
00:11:18,500 --> 00:11:21,196
ただ より少ない光で

206
00:11:21,720 --> 00:11:24,696
照らしているのです

207
00:11:24,720 --> 00:11:27,160
世界にはいいニュースが
数多くあります

208
00:11:28,280 --> 00:11:31,696
乳児死亡率は信じられない速さで

209
00:11:31,720 --> 00:11:35,600
急速に減ってきています

210
00:11:36,320 --> 00:11:37,760
数年前には

211
00:11:38,640 --> 00:11:42,576
１歳前に亡くなる赤ちゃんの数が

212
00:11:42,600 --> 00:11:45,680
わずか１年で５%も減りました

213
00:11:48,000 --> 00:11:50,496
より多くの子供達が

214
00:11:50,520 --> 00:11:53,136
学校に行き

215
00:11:53,160 --> 00:11:55,976
読み書きを学んだり

216
00:11:56,000 --> 00:11:59,016
インターネットに繋がったり

217
00:11:59,040 --> 00:12:02,936
大学に行ったりしています

218
00:12:02,960 --> 00:12:08,416
世界中で大学に行く若者の数は
男性よりも

219
00:12:08,440 --> 00:12:10,320
女性の方が多くなりました

220
00:12:11,560 --> 00:12:15,456
地球が段々良くなっているという

221
00:12:15,480 --> 00:12:18,096
いいニュースがいくつもありますが

222
00:12:18,120 --> 00:12:20,680
私達が注目しがちなのは

223
00:12:22,280 --> 00:12:25,016
瞬間的な悪いニュースです

224
00:12:25,040 --> 00:12:28,240
哲学者レベッカ・ソルニットが
見事に表現していると思います

225
00:12:29,560 --> 00:12:34,000
「感知できないほどのゆっくりした変化が

226
00:12:34,920 --> 00:12:37,736
私達の時代を 過去と全く違うものに
変化させている」

227
00:12:37,736 --> 00:12:40,576
私達の時代を 過去と全く違うものに
変化させている」

228
00:12:40,600 --> 00:12:42,640
過去の方がはるかに安定していました

229
00:12:44,640 --> 00:12:49,616
「変化が徐々に起こるとき
過去との対比は不明瞭となり

230
00:12:49,640 --> 00:12:52,600
折に触れての騒動だけ注目される」

231
00:12:52,820 --> 00:12:55,180
時折 ひどい事も起こりますが

232
00:12:55,940 --> 00:12:58,676
テレビでは毎晩

233
00:12:58,700 --> 00:13:02,356
ひどいニュースを見せられます

234
00:13:02,380 --> 00:13:06,356
人口増加が緩やかになったことは
報じられません

235
00:13:06,380 --> 00:13:09,396
世界が段々繋がってきていることも
教わりません

236
00:13:09,420 --> 00:13:13,076
科学技術の理解に対する
素晴らしい改善についても

237
00:13:13,100 --> 00:13:16,236
私達が無駄遣いや消費を減らしていることも

238
00:13:16,260 --> 00:13:18,716
聞かされることはないのです

239
00:13:18,740 --> 00:13:19,940
これが最後の地図です

240
00:13:20,160 --> 00:13:22,536
この地図から私達は

241
00:13:22,560 --> 00:13:24,360
海を消しました

242
00:13:25,280 --> 00:13:27,296
今見ているのは

243
00:13:27,320 --> 00:13:31,176
74億の世界人口に占める割合によって

244
00:13:31,200 --> 00:13:34,120
描かれている地図です

245
00:13:35,040 --> 00:13:37,096
中国には10億人以上の人がいて

246
00:13:37,120 --> 00:13:39,936
世界一大きな都市があるのが見えますが

247
00:13:39,960 --> 00:13:41,440
その都市の名前は分からないでしょう

248
00:13:42,880 --> 00:13:44,776
インドが世界の中心にあるのが見えます

249
00:13:44,776 --> 00:13:46,840
インドが世界の中心にあるのが見えます

250
00:13:47,440 --> 00:13:50,736
ヨーロッパが端の方にあるのが見えます

251
00:13:50,760 --> 00:13:53,816
そして今日イギリス エクセターにいる私達は

252
00:13:53,840 --> 00:13:56,776
地球の本当に端の方にいます

253
00:13:56,800 --> 00:13:59,816
私達は世界の成人の１％未満

254
00:13:59,816 --> 00:14:01,496
私達は世界の成人の１％未満

255
00:14:01,520 --> 00:14:04,136
子供の0.5％以下を占める

256
00:14:04,160 --> 00:14:06,176
ヨーロッパ沖の

257
00:14:06,200 --> 00:14:08,786
ちっちゃな岩のかけらの上にいます

258
00:14:08,786 --> 00:14:10,600
ちっちゃな岩のかけらの上にいます

259
00:14:11,440 --> 00:14:16,056
私達は安定化が進む世界
都市化が進む世界

260
00:14:16,080 --> 00:14:18,056
高齢化社会

261
00:14:18,080 --> 00:14:20,216
繋がっている世界に住んでいます

262
00:14:20,240 --> 00:14:23,680
恐れるべき事は本当にたくさんあるけど

263
00:14:24,520 --> 00:14:29,736
お互いに怯えているだなんて
実際は必要のないことです

264
00:14:29,760 --> 00:14:34,000
私達は今 新世界に住んでいることを
理解しなければなりません

265
00:14:34,760 --> 00:14:35,976
ありがとうございました

266
00:14:36,000 --> 00:14:38,640
（拍手）