WEBVTT 00:00:00.786 --> 00:00:06.310 予防接種の効果について いくら強調しても し過ぎることはありません 00:00:06.937 --> 00:00:10.156 米国疾病管理予防センターによると 00:00:10.180 --> 00:00:13.696 この20年間に 米国で生まれた子ども達に対して 00:00:13.720 --> 00:00:19.236 ワクチンは 3億2,200万以上の疾病を予防し 00:00:19.260 --> 00:00:22.164 2,100万以上の入院を防ぎ 00:00:22.188 --> 00:00:25.839 死亡者を73万人以上減らすでしょう 00:00:25.863 --> 00:00:30.807 これにより 社会へのコスト削減は 1.4兆ドル近くにのぼります 00:00:31.362 --> 00:00:32.831 これらは 大きな数字です 00:00:32.855 --> 00:00:35.406 ここでは 特定の例を見てみましょう NOTE Paragraph 00:00:35.976 --> 00:00:38.135 ワクチンが ほとんど根絶することができたものに 00:00:38.159 --> 00:00:41.539 ヘモフィルス・インフルエンザによる 細菌感染症があります 00:00:41.563 --> 00:00:44.826 この細菌は かつて幼児に感染し 00:00:44.850 --> 00:00:46.379 血流感染や 00:00:46.403 --> 00:00:49.355 肺炎 髄膜炎 死亡 00:00:49.379 --> 00:00:50.979 恒久的障害を起こしました 00:00:51.585 --> 00:00:54.696 若い小児科医として いくつかの症例を見ました 00:00:55.085 --> 00:00:58.045 多分皆さんは この病気について 聞いたこともないでしょう 00:00:58.069 --> 00:01:00.712 ワクチンが非常によく効いたからです 00:01:00.736 --> 00:01:02.806 右側のグラフでご覧の通り 00:01:02.830 --> 00:01:04.997 ワクチンが導入されて以来 00:01:05.021 --> 00:01:07.926 ヘモフィルス細菌の感染症は 00:01:07.950 --> 00:01:11.386 激減し ほとんど消滅しました 00:01:12.180 --> 00:01:14.736 ワクチンは 普通成功するものなのです 00:01:14.760 --> 00:01:16.627 ただ 課題もあります NOTE Paragraph 00:01:17.069 --> 00:01:21.240 一つの課題として ほとんどの場合 ワクチンは 複数回の投与が必要です 00:01:21.264 --> 00:01:23.685 予防効果を持続させるためです 00:01:24.725 --> 00:01:29.050 科学者は 1回投与で有効なワクチンを 開発しようとしています 00:01:29.074 --> 00:01:32.832 一生に一度だけインフルエンザ ワクチンを注射すれば 00:01:32.856 --> 00:01:35.657 流感の季節がくるたびに 注射しなくてもよくなるのです 00:01:36.197 --> 00:01:39.943 病原体によっては 免疫を作りにくいものがあります 00:01:39.967 --> 00:01:44.191 その典型的な例が ヒト免疫不全ウィルス HIVです 00:01:44.215 --> 00:01:47.372 必要性は切迫していて 進歩はありましたが 00:01:47.396 --> 00:01:48.572 まだ完成はしていません 00:01:49.588 --> 00:01:53.069 現在 ワクチン研究の他の問題点は 00:01:53.093 --> 00:01:56.514 病気にかかりやすい人のために ワクチンを最適化することです 00:01:56.538 --> 00:01:58.633 幼い子どもと高齢者に対してです 00:01:58.657 --> 00:02:01.257 この研究は 活発に行われています NOTE Paragraph 00:02:01.982 --> 00:02:06.204 最後に 現在 最大の課題の一つは 残念ながら 00:02:06.228 --> 00:02:08.355 ワクチン接種反対の人々です 00:02:08.895 --> 00:02:15.014 現に 何と10万人以上の 米国の幼児と児童が 00:02:15.038 --> 00:02:16.998 ワクチンを全く接種していないのです 00:02:17.022 --> 00:02:18.822 しかもその人数は増えています 00:02:19.180 --> 00:02:22.545 実際 世界保健機関は 00:02:22.569 --> 00:02:25.181 ワクチン接種反対の姿勢が 00:02:25.205 --> 00:02:29.403 今日の人間の健康への脅威 トップテンに入ると 00:02:29.427 --> 00:02:31.022 言明しました 00:02:31.046 --> 00:02:35.410 こちらのグラフは ワクチン接種反対 の広がりを示しています 00:02:35.434 --> 00:02:36.966 カリフォルニア州の様子です 00:02:36.990 --> 00:02:40.022 2000年から2013年にかけてのものです 00:02:40.046 --> 00:02:43.601 公立の幼稚園児のうち 00:02:43.625 --> 00:02:47.940 予防接種を免除されるべきであると 個人的に申し出ている人数の割合です NOTE Paragraph 00:02:48.337 --> 00:02:50.845 ワクチン接種に反対する気持ちは 広がっており 00:02:50.869 --> 00:02:53.257 実害をもたらしています 00:02:53.281 --> 00:02:55.355 皆さんもご存知だと思うのですが 00:02:55.379 --> 00:02:58.561 ずっと昔に克服したと思っていた 感染症が現れているのです 00:02:58.585 --> 00:02:59.736 再興感染症です 00:02:59.760 --> 00:03:03.363 麻疹の発生が 米国の複数の州で報告されています 00:03:03.387 --> 00:03:04.783 もう忘れ去られていますが 00:03:04.807 --> 00:03:08.188 麻疹は非常に感染力が強く 危険なのです 00:03:08.498 --> 00:03:12.299 わずかなウィルス粒子で 感染してしまいます 00:03:12.743 --> 00:03:14.815 報告事例の中には 00:03:14.839 --> 00:03:17.259 スポーツ・イベントや オリンピックのスタジアムで 00:03:17.283 --> 00:03:19.973 ウィルスが 空中を 長い距離にわたって移動し 00:03:19.997 --> 00:03:22.980 観衆中の麻疹に免疫を持たない人に 感染した報告もあります 00:03:23.288 --> 00:03:25.399 私が麻疹にかかっていて ここで咳をしたら NOTE Paragraph 00:03:25.423 --> 00:03:26.580 (咳) NOTE Paragraph 00:03:26.604 --> 00:03:30.747 この会場の後ろの方にいる誰かに 感染する可能性があります 00:03:31.903 --> 00:03:35.268 これは 実際に重大問題です 00:03:35.292 --> 00:03:36.482 ほんの数ヶ月前 00:03:36.506 --> 00:03:40.169 飛行機の乗務員が 飛行中に麻疹に感染し 00:03:40.193 --> 00:03:43.264 ウィルスが彼女の脳に入り 脳炎を起こし 00:03:43.288 --> 00:03:44.573 彼女は死亡しました 00:03:44.597 --> 00:03:48.145 つまり このワクチン接種反対感情のせいで 実際に人が死んでいるのです NOTE Paragraph 00:03:49.168 --> 00:03:50.974 少しお時間をいただき 00:03:50.998 --> 00:03:53.443 ワクチンを信じない方 ワクチン接種に抵抗する方に 00:03:53.467 --> 00:03:55.386 説明させていただきます 00:03:56.315 --> 00:04:01.220 小児科医として 私は毎年1回 インフルエンザ・ワクチンを接種しています 00:04:01.244 --> 00:04:03.297 3児の父親として 00:04:03.321 --> 00:04:07.612 推奨通りに子ども達に ワクチンを接種させています 00:04:07.636 --> 00:04:10.413 小児感染症専門医として 00:04:10.437 --> 00:04:13.279 髄膜炎にかかった 幼い子ども達を診てきましたが 00:04:13.303 --> 00:04:17.156 両親が予防接種を受け入れていたら 防げたかもしれません 00:04:17.180 --> 00:04:19.291 これは自分の関わる問題でもあるのです 00:04:19.496 --> 00:04:22.289 誰が被害者になるのか 検討してみましょう 00:04:22.313 --> 00:04:26.336 社会のワクチン接種数を 減らしていったら どうなるのか 00:04:26.686 --> 00:04:29.093 このグラフの Y軸 は 00:04:29.117 --> 00:04:32.561 世界中の感染症で死亡している人の数です 00:04:32.585 --> 00:04:34.079 X軸は 00:04:34.103 --> 00:04:36.617 死亡した人の年齢です 00:04:36.641 --> 00:04:40.061 ご覧の通り U字型の分布になっています 00:04:40.085 --> 00:04:43.291 特に多いのは 非常に幼い年齢層です 00:04:43.855 --> 00:04:47.901 従って ワクチンは 幼い子ども達を感染症から守ります 00:04:48.528 --> 00:04:51.591 皆さん ワクチンによって 何が起こるのか 知りたいでしょう 00:04:51.615 --> 00:04:53.385 ワクチンを使うと 何が起こるかについて 00:04:53.409 --> 00:04:57.014 様々な根拠のない憶測が インターネットを賑わせていますから 00:04:57.038 --> 00:05:00.593 ワクチンを使うと 大人になれるのです  いいですか? 00:05:00.617 --> 00:05:01.783 それがワクチンの力です 00:05:01.807 --> 00:05:06.713 また ワクチンは 高齢者の寿命を延ばします 00:05:06.737 --> 00:05:09.137 高齢者をインフルエンザや 00:05:09.161 --> 00:05:11.361 他の死因から守ってくれるからです NOTE Paragraph 00:05:12.340 --> 00:05:13.729 それでは話題を変えて 00:05:13.753 --> 00:05:16.204 ワクチンを改善するために どうしたらいいのかお話しします 00:05:16.228 --> 00:05:20.656 最も病気にかかりやすい人たちのための 予防接種をつくることができます 00:05:20.680 --> 00:05:24.045 しかも たった1回の接種でいいものが 出来るかもしれません 00:05:24.363 --> 00:05:26.879 免疫学の説明を少しさせてください 00:05:26.903 --> 00:05:30.315 上のパネルに 単純なワクチンが示されています 00:05:30.339 --> 00:05:33.237 ワクチンにはどれでも 「抗原」が含まれています 00:05:33.261 --> 00:05:36.499 抗原は 病原体のかけらのようなものです 00:05:36.523 --> 00:05:38.412 身体がこれを記憶するのです 00:05:38.436 --> 00:05:41.888 身体が抗体を作り 抗体があなたを守ってくれるのです 00:05:41.912 --> 00:05:45.307 ですので このようなワクチンは 免疫反応を誘発するのです 00:05:45.331 --> 00:05:46.664 ただ このように 00:05:46.688 --> 00:05:49.608 免疫反応は 上昇しその後 下降する傾向がありますので 00:05:49.632 --> 00:05:52.339 何度も 何度も接種する必要があり 00:05:52.363 --> 00:05:54.172 そうすることで 効果を保ちます 00:05:54.196 --> 00:05:55.346 なら 何が出来るのか? NOTE Paragraph 00:05:55.836 --> 00:05:58.011 米国や世界中の科学者が 00:05:58.035 --> 00:06:01.336 ワクチンの反応を高めるための 分子を見つけています 00:06:01.360 --> 00:06:03.296 その分子は アジュバントと呼ばれ 00:06:03.320 --> 00:06:06.212 ラテン語の「アジュバーレ」 助ける 補助する に由来しています 00:06:06.236 --> 00:06:09.323 アジュバントはワクチンに 00:06:09.347 --> 00:06:11.045 反応を強化するために加えます 00:06:11.069 --> 00:06:14.364 ここでは赤い色で表示されている アジュバントが存在すると 00:06:14.388 --> 00:06:19.037 免疫系の白血球が 通常よりずっと活発になり 00:06:19.061 --> 00:06:21.950 より強い免疫反応が起こり 00:06:21.974 --> 00:06:24.735 抗体のレベルがより急速に上昇し 00:06:24.759 --> 00:06:27.775 長い間 強い免疫が持続します 00:06:28.093 --> 00:06:31.561 興味深いことに これらのアジュバントは 00:06:31.585 --> 00:06:35.212 個人の年齢や その他の特徴により 効果が異なります 00:06:35.665 --> 00:06:38.861 そこで 「精密ワクチン」という考え方が 生まれました NOTE Paragraph 00:06:39.211 --> 00:06:43.187 この考え方は 「精密医療 」に基づいています 00:06:43.211 --> 00:06:45.227 精密医療はご存知ですよね 00:06:45.251 --> 00:06:47.775 この考え方は 個人によって 00:06:47.799 --> 00:06:50.244 特定の医薬品に対する反応が異なる というもので 00:06:50.268 --> 00:06:52.370 これをワクチンに当てはめたのです 00:06:52.784 --> 00:06:53.934 いいですか? 00:06:53.958 --> 00:06:56.142 こちらのボストン小児病院で 00:06:56.166 --> 00:06:58.775 私は精密ワクチン・プログラムを 指揮していますが 00:06:58.799 --> 00:07:02.061 ここでは段階を追った 5つのアプローチで 00:07:02.085 --> 00:07:03.594 精密ワクチンを作っており 00:07:03.618 --> 00:07:06.466 病気にかかりやすい人々に 合わせています NOTE Paragraph 00:07:06.490 --> 00:07:07.727 まず1番目に 00:07:07.751 --> 00:07:10.879 ある対象の人々が ワクチンをどう思っているのか 00:07:10.903 --> 00:07:12.063 理解する必要があります 00:07:12.087 --> 00:07:14.910 せっかく世界で最も高度なワクチンを作っても 00:07:14.934 --> 00:07:17.454 誰もそれを接種しなければ 意味がありません 00:07:17.759 --> 00:07:18.910 2番目に 00:07:18.934 --> 00:07:21.214 投与経路を考える必要があります 00:07:21.238 --> 00:07:24.349 ほとんどのワクチンは 筋肉内注射ですが 00:07:24.373 --> 00:07:27.483 鼻腔内 経口 その他の 投与経路もあります 00:07:28.142 --> 00:07:31.363 それから 既にお話ししましたが ワクチンには成分があります 00:07:31.387 --> 00:07:33.299 全てのワクチンには 抗原 00:07:33.323 --> 00:07:36.077 つまり 身体が覚える 病原体の一部分が含まれていて 00:07:36.101 --> 00:07:39.990 身体が抗体または 細胞性免疫を作るのです 00:07:40.014 --> 00:07:42.300 場合によっては ご説明したアジュバントを加え 00:07:42.324 --> 00:07:43.918 免疫反応を高めます 00:07:43.942 --> 00:07:45.100 でも いいですか? 00:07:45.124 --> 00:07:47.425 抗原には選択すべき 沢山の種類があり 00:07:47.449 --> 00:07:48.839 アジュバントも沢山あります 00:07:48.863 --> 00:07:50.728 どう決断すればいいのでしょう? 00:07:50.752 --> 00:07:52.831 しかも 選択肢は増え続けています NOTE Paragraph 00:07:52.855 --> 00:07:54.006 私たちのチームは 00:07:54.030 --> 00:07:57.514 ワクチンを体外でテストする方法を 開発しました 00:07:57.538 --> 00:07:59.180 ラテン語では 「イン・ビトロ」ー 00:07:59.204 --> 00:08:00.823 組織培養皿の中でという意味です 00:08:00.847 --> 00:08:04.125 血液細胞に組織工学を使い 00:08:04.149 --> 00:08:06.252 体外で免疫を作り 00:08:06.276 --> 00:08:12.696 ワクチンの小児や高齢者等への 効果を調べるのです 00:08:13.347 --> 00:08:15.564 ちょっと考えれば これは重大なことです 00:08:15.588 --> 00:08:19.185 ワクチンを作ろうとしている あらゆる感染症 00:08:19.209 --> 00:08:23.170 例えば ジカウィルスやエボラウィルスや HIVや色々ありますね 00:08:23.194 --> 00:08:24.988 あらゆる抗原の候補 00:08:25.012 --> 00:08:27.115 あらゆるアジュバントの候補 00:08:27.139 --> 00:08:29.115 異なる種類の人々 00:08:29.139 --> 00:08:32.879 あらゆる組み合わせで 大規模な第III相臨床試験を行うことは 00:08:32.903 --> 00:08:34.466 不可能なのです 00:08:34.490 --> 00:08:38.712 ですので ワクチンの体外テストは 00:08:38.736 --> 00:08:42.187 ワクチンの開発を 大幅に加速することが可能なのです NOTE Paragraph 00:08:42.497 --> 00:08:45.394 最終的に このワクチン開発の目標は 免疫反応を使い 00:08:45.418 --> 00:08:48.671 特定の病原体に対して 00:08:48.695 --> 00:08:52.575 抗体やその他の細胞に 身体を守らせることです 00:08:53.273 --> 00:08:55.900 また その他の革新的なアプローチも使って 00:08:55.924 --> 00:08:59.329 ワクチン開発に最も先進的な科学を 導入しています 00:08:59.353 --> 00:09:03.450 私どもは 現在のワクチンの作用を 深く研究しています 00:09:03.474 --> 00:09:05.823 国際コンソーシアムを組織し 00:09:05.847 --> 00:09:09.586 B型肝炎ワクチンが新生児を どう保護するのかを研究し 00:09:09.610 --> 00:09:11.500 B型肝炎感染を予防しようとしています 00:09:11.524 --> 00:09:12.675 そのために 00:09:12.699 --> 00:09:16.103 「小さな試料 大きなデータ」という テクニックを開発しました 00:09:16.127 --> 00:09:20.191 予防接種前の赤ちゃんの血液の 小さな1滴を採取して 00:09:20.215 --> 00:09:23.313 予防接種後にも 小さな1滴を採取します 00:09:23.337 --> 00:09:26.225 そこに含まれる 全ての細胞の種類や数を調べ 00:09:26.249 --> 00:09:29.615 全ての遺伝子や分子を解析します 00:09:29.639 --> 00:09:31.861 これで 同じ赤ちゃんのワクチン接種後と 00:09:31.885 --> 00:09:34.363 接種前を比較できます 00:09:34.387 --> 00:09:36.252 そうすることによって 理解が深まり 00:09:36.276 --> 00:09:39.355 効力のあるワクチンが どのようにして守るのか 正確に分かります 00:09:39.745 --> 00:09:44.537 そこで解明された知識を使って 将来 次のワクチンを作るのです 00:09:44.561 --> 00:09:47.966 こちらの図は 小さな1滴の血液が 00:09:47.990 --> 00:09:50.307 膨大な量の情報を生み出すことを 表しています 00:09:50.331 --> 00:09:52.180 何万という分子が検出されます 00:09:52.204 --> 00:09:56.708 毛玉が表しているのは 活性化された遺伝子経路や 00:09:56.732 --> 00:09:59.112 活性化された分子経路です 00:09:59.136 --> 00:10:02.295 これは 今後解明される 非常に興味が湧く科学分野です NOTE Paragraph 00:10:02.660 --> 00:10:05.700 そこで世界中の科学者と協力して 00:10:05.724 --> 00:10:09.842 全ての新しいテクノロジーを使い ワクチン開発を活性化させています 00:10:09.866 --> 00:10:11.921 「精密ワクチン・ネットワーク」です 00:10:11.945 --> 00:10:14.441 個別化ワクチンを進化させ 00:10:14.465 --> 00:10:17.017 世界中の病気にかかりやすい人達に 役立てます 00:10:17.041 --> 00:10:21.923 私たちのチームには 科学者 技術専門家や医師がいます 00:10:21.947 --> 00:10:24.749 チームとなって感染性疾患に効く ワクチンを開発しています 00:10:24.773 --> 00:10:27.177 例えば 百日咳などのワクチンです 00:10:27.201 --> 00:10:29.108 既に百日咳のワクチンはありますが 00:10:29.132 --> 00:10:31.062 複数回の接種が必要で 00:10:31.086 --> 00:10:32.617 免疫は 時間とともに低下します 00:10:32.641 --> 00:10:35.387 1回接種で済む百日咳ワクチンを 開発しようとしています 00:10:35.411 --> 00:10:38.315 RSウィルスのワクチンも開発中です 00:10:38.339 --> 00:10:42.006 米国で 小児が入院する1番の原因が このRSウィルスです 00:10:42.030 --> 00:10:44.710 インフルエンザに対する より良いワクチン 00:10:44.734 --> 00:10:47.029 そして 当然ですが HIV 00:10:47.450 --> 00:10:51.371 更に がんやアレルギーに対するワクチンや 00:10:51.395 --> 00:10:54.553 オピオイドの過剰服用に対するものも 検討中です NOTE Paragraph 00:10:55.815 --> 00:10:58.609 私から皆さんに 最後に申し上げたいことです 00:10:59.379 --> 00:11:02.276 ワクチンは 皆さん自身 皆さんの愛する人々 00:11:02.300 --> 00:11:03.712 周りの人々を守ります 00:11:03.736 --> 00:11:05.942 あなた自身を感染から守るだけでなく 00:11:05.966 --> 00:11:08.395 あなたが 他人に 感染させることも防止します 00:11:08.419 --> 00:11:09.815 予防接種を受けてください 00:11:09.839 --> 00:11:13.283 科学の進歩は壊れやすく 失われてしまう可能性があります 00:11:13.307 --> 00:11:17.089 正確でていねいな 公の対話を 培う必要があります 00:11:17.427 --> 00:11:19.688 やっと 偉大なことへの幕が開き 00:11:19.712 --> 00:11:21.841 「ワクチンの新時代」を迎えます 00:11:21.865 --> 00:11:24.825 まだ 可能性の表面をかすっただけです 00:11:24.849 --> 00:11:26.834 この研究を広めるようサポートして下さい NOTE Paragraph 00:11:26.858 --> 00:11:28.039 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:11:28.063 --> 00:11:30.951 (拍手)