[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:09.58,0:00:13.84,Default,,0000,0000,0000,,[マルセル・ザマ 混沌を整理すること] Dialogue: 0,0:00:25.36,0:00:27.39,Default,,0000,0000,0000,,これらのコスチュームは\Nかなり古いものです Dialogue: 0,0:00:27.39,0:00:28.15,Default,,0000,0000,0000,,(笑) Dialogue: 0,0:00:32.50,0:00:34.64,Default,,0000,0000,0000,,これはハロウィンのコスチュームですね Dialogue: 0,0:00:34.64,0:00:35.32,Default,,0000,0000,0000,,(笑) Dialogue: 0,0:00:44.28,0:00:46.50,Default,,0000,0000,0000,,私には収集癖があるようですね Dialogue: 0,0:00:47.46,0:00:51.45,Default,,0000,0000,0000,,ニューヨークに住むうえで\N順応しなかった 唯一のことです― Dialogue: 0,0:00:51.45,0:00:57.00,Default,,0000,0000,0000,,小さなアパートに住むには\N物をすぐ捨てなければいけませんから Dialogue: 0,0:01:07.06,0:01:09.54,Default,,0000,0000,0000,,私はカナダのウィニペグ出身です Dialogue: 0,0:01:10.02,0:01:14.22,Default,,0000,0000,0000,,冬はかなり寒く\N半年ほど続きます Dialogue: 0,0:01:14.76,0:01:17.14,Default,,0000,0000,0000,,人と交際するのは困難です― Dialogue: 0,0:01:17.14,0:01:22.50,Default,,0000,0000,0000,,なぜなら 天候が障害となって\N人々を隔離してしまうのですから Dialogue: 0,0:01:24.42,0:01:27.38,Default,,0000,0000,0000,,幼いころ 私はよく絵を描きました Dialogue: 0,0:01:30.62,0:01:33.52,Default,,0000,0000,0000,,ユニバーサル・スタジオの怪物たちを\Nたくさん描いていました Dialogue: 0,0:01:33.52,0:01:36.54,Default,,0000,0000,0000,,ウルフマンやドラキュラといった\Nキャラクターたちです Dialogue: 0,0:01:41.22,0:01:44.24,Default,,0000,0000,0000,,そこから自分の世界を\N作り出すこともありました Dialogue: 0,0:01:53.46,0:01:56.52,Default,,0000,0000,0000,,ウィニペグでは\N特に冬になると Dialogue: 0,0:01:56.52,0:01:59.99,Default,,0000,0000,0000,,あたかも 地平線が大地と\N溶け合うようになるのです Dialogue: 0,0:01:59.99,0:02:03.19,Default,,0000,0000,0000,,空白のページのようなものが\N見えるのです Dialogue: 0,0:02:03.19,0:02:07.00,Default,,0000,0000,0000,,そこへ向かって誰かが歩くと\N真っ白な紙の上に Dialogue: 0,0:02:07.00,0:02:09.64,Default,,0000,0000,0000,,人の姿があるように見えるのです Dialogue: 0,0:02:09.64,0:02:13.76,Default,,0000,0000,0000,,それが無意識のうちに\N私のスタイルに影響を与えたのでしょう Dialogue: 0,0:02:19.31,0:02:22.64,Default,,0000,0000,0000,,美術学校にいたとき 私はまだ\N両親のもとで暮らしていました Dialogue: 0,0:02:22.65,0:02:27.47,Default,,0000,0000,0000,,祖父の農場から手に入れた板を使い\N大きな作品を制作していました Dialogue: 0,0:02:27.47,0:02:29.35,Default,,0000,0000,0000,,彼は納屋を解体したので Dialogue: 0,0:02:29.35,0:02:33.80,Default,,0000,0000,0000,,その板を多く使って\Nその上にペンキで塗りました Dialogue: 0,0:02:35.72,0:02:37.43,Default,,0000,0000,0000,,その後 火事が起きてしまい Dialogue: 0,0:02:39.58,0:02:43.30,Default,,0000,0000,0000,,過去の作品や ほとんどの持ち物を Dialogue: 0,0:02:43.30,0:02:45.68,Default,,0000,0000,0000,,失ってしまいました Dialogue: 0,0:02:46.94,0:02:51.02,Default,,0000,0000,0000,,そのため 私はホテルにある\N文具を使って描きはじめ Dialogue: 0,0:02:51.02,0:02:54.70,Default,,0000,0000,0000,,結果的にそれが\N卒業制作となりました Dialogue: 0,0:02:55.03,0:02:57.74,Default,,0000,0000,0000,,["The Royal Art Lodge"の\Nコラボレーション作品] Dialogue: 0,0:03:00.90,0:03:04.06,Default,,0000,0000,0000,,これらの作品によって\N私は名が知られるようになりました Dialogue: 0,0:03:04.06,0:03:08.98,Default,,0000,0000,0000,,孤立した背景に\N数人が描かれている作品です Dialogue: 0,0:03:12.40,0:03:16.56,Default,,0000,0000,0000,,火事によって\N私は喪失感に襲われました Dialogue: 0,0:03:16.56,0:03:20.19,Default,,0000,0000,0000,,しかしその一方で\Nニューヨークへの移住が容易になった― Dialogue: 0,0:03:20.19,0:03:24.75,Default,,0000,0000,0000,,ある意味 そのような可能性も\Nあったのです Dialogue: 0,0:03:34.48,0:03:38.54,Default,,0000,0000,0000,,私は赤や茶のような色調を\N以前は使っていました Dialogue: 0,0:03:38.54,0:03:41.77,Default,,0000,0000,0000,,しかし今は青の時代です Dialogue: 0,0:03:46.28,0:03:51.06,Default,,0000,0000,0000,,私はブッシュ政権のイラク戦争時に\N政治的な作品を制作しました Dialogue: 0,0:03:51.06,0:03:54.08,Default,,0000,0000,0000,,トランプ政権時は\N一日で目にしたニュースに対して Dialogue: 0,0:03:54.08,0:03:59.07,Default,,0000,0000,0000,,夜に 魔除けのようなものが必要でした Dialogue: 0,0:03:59.07,0:04:01.69,Default,,0000,0000,0000,,そのため 浄化が必要だったのです Dialogue: 0,0:04:09.94,0:04:16.94,Default,,0000,0000,0000,,第一次世界大戦に抵抗した\Nダダのイメージを取り入れました Dialogue: 0,0:04:17.42,0:04:22.14,Default,,0000,0000,0000,,いま起きていること\N政治状況に対する嫌悪を示す Dialogue: 0,0:04:22.14,0:04:25.42,Default,,0000,0000,0000,,良い機会だと思ったのです Dialogue: 0,0:04:26.14,0:04:29.63,Default,,0000,0000,0000,,現在の政治状況によって 負のスパイラルに\N陥ったような気がします Dialogue: 0,0:04:32.12,0:04:35.95,Default,,0000,0000,0000,,サンディフック小学校の乱射事件から\N私は銃を描くことをやめました Dialogue: 0,0:04:35.95,0:04:38.67,Default,,0000,0000,0000,,しかしトランプが当選すると Dialogue: 0,0:04:38.67,0:04:43.68,Default,,0000,0000,0000,,それは抵抗のシンボルであると感じ\N再び描くようになりました Dialogue: 0,0:04:44.78,0:04:47.47,Default,,0000,0000,0000,,革命は女性がもたらします Dialogue: 0,0:04:52.86,0:04:54.12,Default,,0000,0000,0000,,切り替えて Dialogue: 0,0:05:02.62,0:05:07.70,Default,,0000,0000,0000,,ニューヨークに引っ越したとき\N作品がさらに閉所恐怖的であると感じました Dialogue: 0,0:05:07.70,0:05:10.16,Default,,0000,0000,0000,,何かしらの秩序が必要であると Dialogue: 0,0:05:10.16,0:05:15.62,Default,,0000,0000,0000,,古いダンス雑誌を見つけ\Nダンスのポーズにさせるべきだと思いました Dialogue: 0,0:05:16.98,0:05:20.29,Default,,0000,0000,0000,,これが閉所恐怖症の混沌を Dialogue: 0,0:05:20.29,0:05:22.38,Default,,0000,0000,0000,,整理する方法だったのです Dialogue: 0,0:05:28.54,0:05:33.26,Default,,0000,0000,0000,,多くの生物たちを\Nコスチュームに変えたりもしました Dialogue: 0,0:05:33.26,0:05:36.18,Default,,0000,0000,0000,,そこから私は それを演劇であると\N考えるようになりました Dialogue: 0,0:05:37.58,0:05:41.36,Default,,0000,0000,0000,,ブロードウェイ・ショーのような\Nダンスの要素が強いものです Dialogue: 0,0:05:51.78,0:05:55.90,Default,,0000,0000,0000,,作品の中で言及したい\N私にとってのヒーローは― Dialogue: 0,0:05:55.90,0:06:00.52,Default,,0000,0000,0000,,デュシャンやゴヤ ウィリアム・ブレイク\Nピカビアといったアーティストたちです Dialogue: 0,0:06:00.52,0:06:01.52,Default,,0000,0000,0000,,(笑) Dialogue: 0,0:06:07.42,0:06:11.30,Default,,0000,0000,0000,,水玉模様のキャラクターがいる\Nバレエを ピカビアは行いました Dialogue: 0,0:06:11.30,0:06:15.58,Default,,0000,0000,0000,,その影響から 私も水玉模様へと\N進むようになりました Dialogue: 0,0:06:26.32,0:06:30.08,Default,,0000,0000,0000,,私はこれを フロリダの学校での\N乱射事件の直後に制作しました Dialogue: 0,0:06:30.09,0:06:33.33,Default,,0000,0000,0000,,エマ・ゴンザレスが\N力強いスピーチを行いましたが Dialogue: 0,0:06:33.33,0:06:38.58,Default,,0000,0000,0000,,フォックス・ニュースが批判し\Nこき下ろそうとしました Dialogue: 0,0:06:38.58,0:06:42.73,Default,,0000,0000,0000,,そのため私は\N若い女性の周りに Dialogue: 0,0:06:42.73,0:06:46.59,Default,,0000,0000,0000,,陰謀を唱える人々と\Nサーカスを描きました Dialogue: 0,0:06:53.16,0:06:55.68,Default,,0000,0000,0000,,私は夜遅くから\Nスタジオで作業をします Dialogue: 0,0:06:57.34,0:06:59.96,Default,,0000,0000,0000,,面白いアイデアが浮かぶのは Dialogue: 0,0:06:59.96,0:07:01.76,Default,,0000,0000,0000,,この丑三つ時なのです Dialogue: 0,0:07:01.76,0:07:05.64,Default,,0000,0000,0000,,それが私の生み出す世界観の\N決められた時間なのです Dialogue: 0,0:07:09.24,0:07:12.48,Default,,0000,0000,0000,,身の半分を無意識に\N残りを現実に置くことで Dialogue: 0,0:07:12.48,0:07:16.10,Default,,0000,0000,0000,,一種の流れが生まれています Dialogue: 0,0:07:17.06,0:07:19.24,Default,,0000,0000,0000,,自己検閲はしないようにしています Dialogue: 0,0:07:19.24,0:07:23.06,Default,,0000,0000,0000,,そのため頭の中にあることを\Nそのまま描いています Dialogue: 0,0:07:24.31,0:07:26.70,Default,,0000,0000,0000,,仕事中に蝶や蛾 Dialogue: 0,0:07:26.70,0:07:28.78,Default,,0000,0000,0000,,様々な虫が\N入ってきたことがあります Dialogue: 0,0:07:30.14,0:07:34.45,Default,,0000,0000,0000,,気分にかかわらず\N窓は開けたままにしています Dialogue: 0,0:07:36.64,0:07:39.87,Default,,0000,0000,0000,,何でも起こりうる可能性があるのです