WEBVTT 00:00:00.674 --> 00:00:02.656 現在の複雑な状況に 00:00:02.680 --> 00:00:05.246 ひとつ付け加えさせてください 00:00:05.270 --> 00:00:09.596 我々は気候変動の解決に勤しむ一方で 00:00:09.620 --> 00:00:13.423 将来30億人のために 都市を建設することになります 00:00:14.577 --> 00:00:17.185 都市環境は倍増し 00:00:17.907 --> 00:00:19.580 もしそれを適切に行わなければ 00:00:19.604 --> 00:00:24.135 世界中の気候変動へのあらゆる取り組みですら 人類を救えるかどうか危ういでしょう 00:00:24.807 --> 00:00:28.582 なぜなら様々な事柄が 都市をどう形作っていくかに左右されるからです 00:00:28.606 --> 00:00:30.836 例えば 環境への影響だけでなく 00:00:30.860 --> 00:00:32.496 我々の社会的幸福度 00:00:32.520 --> 00:00:34.802 経済の活性度 00:00:34.826 --> 00:00:37.625 コミュニティへの帰属感や 連帯感などです NOTE Paragraph 00:00:38.154 --> 00:00:41.325 根本的に 我々が都市をどう形作るかには 00:00:41.349 --> 00:00:44.008 我々が背負う人類のあり方が表れます 00:00:44.032 --> 00:00:47.142 ですから 正しい答えを見出すのは 00:00:47.166 --> 00:00:48.812 こんにちの急務でしょう 00:00:48.836 --> 00:00:52.464 そしてある程度は それは 温暖化問題の解決にも寄与するでしょう 00:00:52.488 --> 00:00:53.640 なぜなら結局 00:00:53.664 --> 00:00:57.092 我々の行動様式が 問題を悪化させているようだからです 00:00:57.116 --> 00:00:58.994 漠然とした問題の話ではなく 00:00:59.018 --> 00:01:02.924 エクソンモービルや 石油会社だけの問題でもありません 00:01:02.948 --> 00:01:04.661 我々自身の生き方の問題です 00:01:06.341 --> 00:01:07.560 我々の生き方です NOTE Paragraph 00:01:08.044 --> 00:01:09.609 初めに申し上げておきます [低密度市街地のスプロール] 00:01:09.633 --> 00:01:13.146 今日の話はスプロール (無計画な市街地の拡大)についてです 00:01:13.170 --> 00:01:16.955 でも私がお話しするのは 皆さんが想像するような 00:01:16.979 --> 00:01:18.609 大都市圏の辺縁部の 00:01:18.633 --> 00:01:21.281 低密度の都市開発なんかではありません 00:01:22.132 --> 00:01:26.652 スプロールは どんな建物密度下でも起こると考えています 00:01:27.340 --> 00:01:30.497 その主な特徴は人々が孤立してしまうことです 00:01:31.054 --> 00:01:34.944 人々をそれぞれの経済層で分け隔ててしまい 00:01:34.968 --> 00:01:36.560 土地活用も隔てられてしまい 00:01:36.584 --> 00:01:38.680 都市を自然から引き離してしまいます 00:01:38.704 --> 00:01:41.858 そのような都市では 交流したり 00:01:41.882 --> 00:01:43.146 刺激し合う機会が生まれません 00:01:43.170 --> 00:01:45.593 そういう機会は都市の価値を高め 00:01:45.617 --> 00:01:47.863 その社会を繁栄させるのですが— 00:01:48.389 --> 00:01:53.131 ですから私たちはスプロール現象を 起こさない方法を考える必要があります 00:01:53.155 --> 00:01:57.578 特に巨大建築プロジェクトを 構想するような時です NOTE Paragraph 00:01:58.105 --> 00:02:00.590 1つ頭の体操をしてみましょう 00:02:00.614 --> 00:02:04.380 炭素排出量削減を目指した 00:02:04.404 --> 00:02:07.487 カリフォルニア州のモデルを開発しました 00:02:08.046 --> 00:02:13.542 我々は州の発展の あらゆるシナリオを検討してみました 00:02:13.566 --> 00:02:16.689 これはそのうちの 過剰に単純化された1例です 00:02:16.713 --> 00:02:19.509 様々な開発のプロトタイプを混合してみて 00:02:19.533 --> 00:02:23.344 2050年までそのモデルを継続し 00:02:23.368 --> 00:02:28.124 1千万人が新たにカリフォルニア州の 人口に加わると仮定しました 00:02:28.691 --> 00:02:29.943 1つのプロトタイプはスプロールでした 00:02:29.967 --> 00:02:33.499 毎度おなじみ ショッピングモールと 分譲地 00:02:33.523 --> 00:02:34.707 広大なオフィス地区 00:02:34.731 --> 00:02:38.521 もう1つのプロトタイプは皆が皆 都市へ移り住む訳ではなく 00:02:38.545 --> 00:02:40.228 「コンパクト」な開発を軸に据え 00:02:40.252 --> 00:02:42.810 昔ながらの路面電車のある郊外 00:02:42.834 --> 00:02:44.073 歩きやすい地域 00:02:44.097 --> 00:02:48.362 低層階で統合された建築 そして複合開発という環境でした 00:02:48.969 --> 00:02:51.405 驚くべき結果が得られました 00:02:51.429 --> 00:02:54.592 今までの街造りのやり方とは 00:02:54.616 --> 00:02:58.851 大幅に違っていただけでなく 00:02:58.875 --> 00:03:03.589 各々が特定の関心を推進する団体の主張を 象徴したものだったからです 00:03:04.233 --> 00:03:08.622 それぞれの利益団体は これまで てんでばらばらに 00:03:08.646 --> 00:03:09.811 主張を述べてきましたが 00:03:09.835 --> 00:03:14.934 彼らには 私が都市の「共通の利点」と呼ぶ 00:03:14.958 --> 00:03:17.433 他の人々との共存の方法が 見えていませんでした NOTE Paragraph 00:03:17.457 --> 00:03:19.045 土地の消費 00:03:19.069 --> 00:03:21.883 環境保護主義者達は これを大変懸念しています 00:03:21.907 --> 00:03:23.092 農家も同様です 00:03:23.696 --> 00:03:25.918 もちろん 近隣には 開けた空間が欲しいという 00:03:25.942 --> 00:03:29.329 近隣住民団体など 様々な人々が懸念を訴えます 00:03:29.861 --> 00:03:31.947 カリフォルニア州でスプロール現象が起こると [デラウエア+ロードアイランド以上の面積の差] 00:03:31.947 --> 00:03:35.597 都市化面積を倍増します [デラウエア+ロードアイランド以上の面積の差] NOTE Paragraph 00:03:36.429 --> 00:03:39.104 温室効果ガスについては 大変な削減が見られました 00:03:39.128 --> 00:03:43.943 カリフォルニアでは炭素排出の主役は車で [温室効果ガス削減:州内の森半分が吸収する量] 00:03:43.943 --> 00:03:47.667 それが車依存社会ではない都市になると [温室効果ガス削減:州内の森半分が吸収する量] 00:03:47.691 --> 00:03:50.738 大きな炭素排出量削減に繋がります NOTE Paragraph 00:03:51.601 --> 00:03:54.677 車両走行距離(VMT) — 私が今述べた事です [VMT:1戸当たり1万6千km減少] 00:03:54.701 --> 00:03:59.686 家庭1戸1年の平均 およそ4万2千kmから 00:03:59.710 --> 00:04:05.040 平均1万6千kmの 走行距離を削減するだけで 00:04:05.064 --> 00:04:09.944 空気の質や炭素排出量だけでなく 00:04:09.968 --> 00:04:12.539 家計にも大きな影響を与えます 00:04:12.563 --> 00:04:15.556 こんなに長距離を運転するのは 費用がかかります 00:04:15.580 --> 00:04:16.972 そして知ってのとおり 00:04:16.996 --> 00:04:19.511 中流階級はやっとの思いで生活しています NOTE Paragraph 00:04:20.313 --> 00:04:24.298 医療  悪くしてからどう治すかという話の代わりに 00:04:24.322 --> 00:04:25.481 空気を浄化しましょう 00:04:25.505 --> 00:04:27.496 大気汚染を止めればいいのでは? [呼吸器疾患医療費:毎年16億ドルの削減] 00:04:27.496 --> 00:04:30.948 徒歩や自転車に切り替えればいいのでは? [呼吸器疾患医療費:毎年16億ドルの削減] 00:04:30.972 --> 00:04:34.163 それが私たちが創りたいと思うような 都市に必要な要素です NOTE Paragraph 00:04:35.314 --> 00:04:36.706 家計支出 [2050年に1戸当たり年間1万ドルの削減] 00:04:36.706 --> 00:04:39.541 2008年は歴史的な年でした [2050年に1戸当たり年間1万ドルの削減] 00:04:39.565 --> 00:04:43.127 金融業界の大混乱に加え [2050年に1戸当たり年間1万ドルの削減] 00:04:43.643 --> 00:04:48.302 間違った設計での住宅を あまりにも多く売ろうとしていました 00:04:48.326 --> 00:04:51.277 広い敷地、一戸建て、遠い立地 00:04:51.301 --> 00:04:55.502 平均的な中流家庭には高過ぎて 00:04:55.526 --> 00:04:59.128 はっきり言って もう彼らのライフスタイルには合いません 00:04:59.152 --> 00:05:01.068 でも 在庫を捌くために 00:05:01.466 --> 00:05:04.672 住宅ローンを安売りするんですね 00:05:04.696 --> 00:05:06.544 金融危機の大半はそうしたことだと思います 00:05:06.568 --> 00:05:09.234 家計負担を1万ドル削減することは — 00:05:09.258 --> 00:05:12.095 カリフォルニア州の中央値が 5万ドルだということを思い出してください 00:05:12.119 --> 00:05:14.000 これは大きな要素です 00:05:14.024 --> 00:05:16.653 それも内訳はガソリンと 電気 水道 ガスの費用だけです 00:05:16.677 --> 00:05:20.877 お決まりの自分の世界に閉じ篭りがちな 手頃な住宅価格の擁護者達は 00:05:20.901 --> 00:05:25.365 環境保護活動家や政治家とも 手を組まず 00:05:25.389 --> 00:05:27.367 皆が皆と争っていましたが 00:05:27.391 --> 00:05:29.309 やっと同じ目標を見出しつつあり 00:05:29.333 --> 00:05:32.769 それは本当に 変化をもたらすことになると思います NOTE Paragraph 00:05:33.837 --> 00:05:36.717 LAではこうした努力の結果 00:05:36.741 --> 00:05:39.765 より公共交通機関向けの都市へと 00:05:39.789 --> 00:05:43.161 変化するように舵を切りました 00:05:43.185 --> 00:05:44.919 実際に2008年以降 00:05:44.943 --> 00:05:48.892 公共交通機関債 4000億ドルを発行し 00:05:48.916 --> 00:05:51.765 新たな高速道路建築へは投資しないと 決議してきました 00:05:51.789 --> 00:05:52.957 何という変貌でしょう 00:05:52.981 --> 00:05:56.312 ロスは車主体の街から 歩行者や交通機関の街へと 00:05:56.336 --> 00:05:57.515 変わるでしょう NOTE Paragraph 00:05:57.539 --> 00:05:58.546 (拍手) NOTE Paragraph 00:05:58.570 --> 00:05:59.770 どうやって? 00:05:59.794 --> 00:06:01.931 最も魅力に欠ける土地や商店街の 00:06:01.955 --> 00:06:04.002 空間がある場所に交通機関を加え 00:06:04.026 --> 00:06:08.289 複合開発を加え 00:06:08.313 --> 00:06:10.496 新たな住宅需要を満たし 00:06:10.520 --> 00:06:12.511 既存の近隣地域の 00:06:12.535 --> 00:06:14.000 周りを複雑化し 00:06:14.024 --> 00:06:15.929 面白く、歩きたくなるようにするんです NOTE Paragraph 00:06:16.840 --> 00:06:19.073 次はまた別の形のスプロールです [高人口密度下のスプロール] 00:06:19.787 --> 00:06:23.295 中国での高密度スプロール現象 — まさに自己矛盾ですが 00:06:23.319 --> 00:06:26.753 巨大区画で 全てが孤立するという 同じ問題です 00:06:26.777 --> 00:06:30.305 そしてもちろん もの凄いスモッグ — 先ほど話したばかりですね 00:06:30.329 --> 00:06:33.558 中国のGDPの12%は 00:06:33.582 --> 00:06:35.779 その結果である健康被害に費やされています 00:06:35.803 --> 00:06:39.068 中国の都市は歴史的にたくましい存在で 00:06:39.092 --> 00:06:40.344 他の都市同様 00:06:40.368 --> 00:06:43.380 コミュニティが成り立っていた要素は 小さな地元商店や 00:06:43.404 --> 00:06:47.547 地域サービス、徒歩 隣人たちとの交流などでした 00:06:47.571 --> 00:06:49.695 ただの理想に聞こえるでしょうが違います 00:06:49.719 --> 00:06:51.686 実際に人々が求めることです 00:06:51.710 --> 00:06:53.257 近代の巨大区画は 00:06:53.281 --> 00:06:57.201 5千戸ほどもあり 00:06:57.225 --> 00:07:01.037 知らない他人ばかりなので 柵で囲われており 00:07:01.061 --> 00:07:04.561 もちろん歩道も無く 通りに面した店も無い — 00:07:04.585 --> 00:07:06.449 非常に不毛な環境です 00:07:07.018 --> 00:07:11.634 こうした巨大区画の1つで 見つけたこの例は 00:07:11.658 --> 00:07:14.884 住民が車庫を違法に改装して 店舗をつくり 00:07:14.908 --> 00:07:18.606 地域のサービス経済を 実現しようとしていました 00:07:18.630 --> 00:07:23.387 正しい地域環境を実現したいという 人々の想いです 00:07:23.411 --> 00:07:26.699 これに都市プランナーと 政治家の力が加われば良いのです NOTE Paragraph 00:07:27.162 --> 00:07:30.969 さて では技術的な計画の話をしましょう 00:07:30.993 --> 00:07:34.166 重慶市は3千万人都市で 00:07:34.190 --> 00:07:36.553 カリフォルニア州ほどの人口です 00:07:36.577 --> 00:07:38.267 これはその1部の小さな開発区画です 00:07:38.291 --> 00:07:41.903 中国の数都市で スプロールとは違った都市デザインを 00:07:41.927 --> 00:07:44.701 試みて欲しいと頼まれました 00:07:45.072 --> 00:07:48.354 ここの住民は450万人 00:07:48.378 --> 00:07:50.309 この画像から読み取れるのは 00:07:50.333 --> 00:07:54.622 これらの円は それぞれ駅からの徒歩圏を 表していて 00:07:55.280 --> 00:07:58.235 地下鉄や高速バスシステムへの大規模な投資や 00:07:58.944 --> 00:08:01.276 そして皆がその徒歩圏内で働けるような 00:08:01.300 --> 00:08:03.911 配置が起こっているということです NOTE Paragraph 00:08:03.935 --> 00:08:06.232 赤い部分を拡大します 00:08:06.256 --> 00:08:09.413 すると 私たちの理念は緑の空間を欲し 00:08:09.437 --> 00:08:13.127 自然生態系の重要な機能を保全することが 重要だと感じました 00:08:13.151 --> 00:08:17.478 そしてその他の道は 自動車が乗り入れない道です 00:08:17.502 --> 00:08:21.125 その土地をブルドーザーで均すのを止め 川の縁まで建物を配置する代わりに 00:08:21.149 --> 00:08:23.212 川岸に緑地を設けました 00:08:23.236 --> 00:08:27.460 この例で実験を始めるまで このような緑地は中国では 00:08:27.484 --> 00:08:32.633 通常目にするものではありませんでした 00:08:33.063 --> 00:08:35.018 都市構造を成す小さな区画には 00:08:35.042 --> 00:08:37.658 1区画につき500戸ほどがあるでしょう 00:08:37.682 --> 00:08:38.951 人々はお互いに顔見知りで 00:08:38.975 --> 00:08:41.338 通りの周囲には店舗があり 00:08:41.362 --> 00:08:43.284 地元住民がそこへ集まります 00:08:43.308 --> 00:08:45.663 道が多いので小さな道が 00:08:45.687 --> 00:08:47.217 増えます 00:08:47.241 --> 00:08:48.792 ごく単純で 00:08:48.816 --> 00:08:51.371 明快な都市デザインです NOTE Paragraph 00:08:51.395 --> 00:08:54.605 さて これは私がとても愛するものです 00:08:54.629 --> 00:08:55.903 こういう理屈です 00:08:56.352 --> 00:08:58.499 車を利用する人口が1/3なら 00:08:58.523 --> 00:09:02.287 何故道路を100% 車道にしてしまうのでしょう? 00:09:02.928 --> 00:09:06.107 もしその道路の70%が 00:09:06.131 --> 00:09:08.306 自動車道路以外の用途に使われ 00:09:08.330 --> 00:09:10.575 交通機関がよりうまく機能するようになったり 00:09:10.599 --> 00:09:12.924 歩いたり自転車で通ったり しやすいようになればどうでしょう? NOTE Paragraph 00:09:12.948 --> 00:09:14.346 どうでしょう— NOTE Paragraph 00:09:14.370 --> 00:09:15.823 (拍手) NOTE Paragraph 00:09:15.847 --> 00:09:18.000 我々の交通循環システムに 00:09:18.024 --> 00:09:20.395 地理的公正さの概念を加えては? 00:09:20.698 --> 00:09:24.091 率直に言うと 都市はもっと上手く機能するでしょう 00:09:24.480 --> 00:09:25.770 何をしても 00:09:25.794 --> 00:09:28.224 どんなに北京で環状道路を増やしても 00:09:28.248 --> 00:09:31.176 完全な交通渋滞を克服することは不可能です 00:09:31.200 --> 00:09:34.888 これは車の侵入しない道で 00:09:35.666 --> 00:09:37.525 中央を交通機関が走っています 00:09:37.549 --> 00:09:40.653 それが自動運転車両だったらいいでしょうね 00:09:40.677 --> 00:09:43.587 それについては後ほど触れます NOTE Paragraph 00:09:43.611 --> 00:09:47.334 中国政府の高官たちは 00:09:47.358 --> 00:09:50.058 7つの原則を取り入れ 00:09:50.082 --> 00:09:51.877 実際に適用しようとしています 00:09:51.901 --> 00:09:53.063 この7つの原則はシンプルで 00:09:53.087 --> 00:09:55.700 世界中どこでも通用するものだと思います 00:09:55.724 --> 00:09:59.377 1つは自然環境や歴史 [自然と農地景観、文化遺産の保全] 00:09:59.377 --> 00:10:01.368 主要な農業を保全すること [自然と農地景観、文化遺産の保全] NOTE Paragraph 00:10:02.306 --> 00:10:03.629 2つ目は「ミックス」 [複合開発、様々な所得階層の混合を促す] 00:10:03.629 --> 00:10:06.170 複合開発は人気ですが 私の「ミックス」は [複合開発、様々な所得階層の混合を促す] 00:10:06.170 --> 00:10:08.633 様々な収入や年齢層 [複合開発、様々な所得階層の混合を促す] 00:10:08.657 --> 00:10:11.149 そして様々な土地利用と言う意味です NOTE Paragraph 00:10:12.190 --> 00:10:13.344 歩きたくなる都市 [歩行を促す道路、人間サイズの街並み] 00:10:13.368 --> 00:10:16.388 素晴らしい都市では人々が遊歩を楽しみます [歩行を促す道路、人間サイズの街並み] 00:10:16.412 --> 00:10:17.730 散策できない所には行きません 00:10:17.754 --> 00:10:20.306 皆さんが休暇に行くのは 散歩が楽しめるような場所です 00:10:20.330 --> 00:10:22.092 ならばどこでも歩けるようにしては? NOTE Paragraph 00:10:22.561 --> 00:10:26.133 自転車は我々の最も効率的な移動手段です [自転車道路網と歩行者天国] 00:10:26.133 --> 00:10:30.254 中国は6メートルの自転車レーンを [自転車道路網と歩行者天国] 00:10:30.278 --> 00:10:31.607 全ての道に設けるという政策を取り入れました 00:10:31.631 --> 00:10:35.573 彼らは真剣に自転車の暮らしに 戻ろうと考えています NOTE Paragraph 00:10:35.597 --> 00:10:37.053 (拍手) NOTE Paragraph 00:10:37.077 --> 00:10:39.380 プランナーへの複雑な課題です 00:10:39.404 --> 00:10:40.733 道路の繋ぎ方について 00:10:40.757 --> 00:10:44.269 単一の経路だけでなく 色々な経路が選べる道路網 00:10:44.293 --> 00:10:46.104 ただ1本の道筋ではなく [密な道路網、区画規模の制限] 00:10:46.128 --> 00:10:49.675 多様な通りを提供するんです [密な道路網、区画規模の制限] NOTE Paragraph 00:10:50.752 --> 00:10:52.096 乗り物 [高品質な交通機関、安価な高速バス網] 00:10:52.120 --> 00:10:54.430 我々はもっと交通機関に投資すべきです [高品質な交通機関、安価な高速バス網] 00:10:54.454 --> 00:10:56.229 魔法の解決策などありません 00:10:56.253 --> 00:10:59.317 自動運転車は解決してくれません 00:10:59.341 --> 00:11:04.507 実際 自動運転車は他の策よりも 交通量と車両走行距離を 00:11:04.531 --> 00:11:05.893 増やす結果になるでしょう NOTE Paragraph 00:11:05.917 --> 00:11:07.131 そして集中です [交通許容量に比例した都市密度とミックス] 00:11:07.155 --> 00:11:11.311 都市は古い高速道路の骨格の代わりに [交通許容量に比例した都市密度とミックス] 00:11:11.335 --> 00:11:14.498 交通機関に基づいた階層構造を持ちます 00:11:14.522 --> 00:11:16.672 これは大きなパラダイムシフトです 00:11:17.245 --> 00:11:19.912 しかしこの二つは 都市の構造を形作るように 00:11:19.936 --> 00:11:24.456 再び結びつかなければなりません 00:11:25.443 --> 00:11:27.676 私はとても期待しています [世界中でスプロールを克服する] 00:11:27.700 --> 00:11:32.473 カリフォルニア州、アメリカ、中国で こうした変化は広く受け入れられています NOTE Paragraph 00:11:32.497 --> 00:11:35.132 期待している理由は2つです 00:11:35.156 --> 00:11:37.235 1つは殆どの人は分かっているということ— 00:11:37.259 --> 00:11:39.141 本能的に皆 00:11:39.165 --> 00:11:41.807 素晴らしい都市がどんなものかを知っています 00:11:41.831 --> 00:11:46.672 2つ目は今試みることができるような分析が 00:11:46.696 --> 00:11:49.424 人々が点と点を結びつけ 00:11:49.936 --> 00:11:52.905 政治的団結を生むことを可能にする 00:11:52.929 --> 00:11:54.358 これは過去にはなかったことです 00:11:54.719 --> 00:11:58.459 私たち皆が必要とするようなコミュニティを 人々が生み出せるようになるでしょう NOTE Paragraph 00:11:58.483 --> 00:11:59.672 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:11:59.696 --> 00:12:06.273 (拍手) NOTE Paragraph 00:12:08.018 --> 00:12:11.455 (クリス・アンダーソン) 自律走行、自動運転車 00:12:11.479 --> 00:12:14.824 ここにいる皆さんには とても興味があるものです 00:12:15.443 --> 00:12:18.402 それについて疑念や懸念がありますか? NOTE Paragraph 00:12:18.426 --> 00:12:21.568 (ピーター)過熱しすぎだとは思いますね 00:12:21.592 --> 00:12:25.166 まず 誰もが 将来は 大幅に車の台数が減ると言っています 00:12:25.190 --> 00:12:28.484 しかし車両走行距離が増加することについては 何も言われていません 00:12:28.508 --> 00:12:31.055 路上の車の数はもっと増えることになり 00:12:31.079 --> 00:12:32.948 渋滞が増えます NOTE Paragraph 00:12:32.972 --> 00:12:35.280 (クリス)自動運転車は とても魅力的ですからね 00:12:35.304 --> 00:12:37.358 読み物をしたり眠っていながら 車が走るんですから NOTE Paragraph 00:12:37.382 --> 00:12:38.879 (ピーター)その理由の1つには 00:12:38.903 --> 00:12:42.874 私有車両の場合 人々はより長距離を走るということです 00:12:42.898 --> 00:12:44.839 それはスプロール現象を 促すことになるでしょう 00:12:44.863 --> 00:12:46.878 通勤しながら働ければ 00:12:46.902 --> 00:12:48.969 更に遠隔地に住めます 00:12:48.993 --> 00:12:51.535 これではスプロール現象を 再活性化することになります 00:12:51.559 --> 00:12:53.892 私が深く恐れていることです 00:12:53.916 --> 00:12:55.770 もう一つはタクシーです 00:12:55.794 --> 00:12:59.542 一連のアンケートによると 半数の人はタクシーをシェアしたくない 00:12:59.566 --> 00:13:00.940 もしシェアしない場合 00:13:00.964 --> 00:13:06.161 車両走行距離が90%増加するでしょう 00:13:06.597 --> 00:13:07.918 シェアしても 00:13:07.942 --> 00:13:11.472 30%の車両走行距離の増加です NOTE Paragraph 00:13:11.496 --> 00:13:14.534 (クリス)シェアする と仰るのは 複数の人々がライドシェアをする 00:13:14.558 --> 00:13:16.534 インテリジェント・ライドシェアリング のようなものですね? NOTE Paragraph 00:13:16.558 --> 00:13:19.089 (ピーター)自動運転のUberを シェアするような 00:13:19.113 --> 00:13:22.962 現実には 自動運転であってもなくても 00:13:22.986 --> 00:13:25.477 自動車利用効率を上げることはできるんですよ 00:13:25.501 --> 00:13:28.994 彼らは電気自動車だけが 効率的な車だと主張していますが 00:13:29.018 --> 00:13:30.172 そんなことはありません 00:13:30.196 --> 00:13:33.766 本当の結論としては 徒歩、自転車、交通機関が 00:13:33.790 --> 00:13:36.954 都市や地域コミュニティの 繁栄に繋がるということです 00:13:36.978 --> 00:13:39.785 人々を個別の車に入れてしまうのは 00:13:39.809 --> 00:13:42.106 それが自動運転であろうとなかろうと — 00:13:42.130 --> 00:13:43.701 誤った方向です 00:13:43.725 --> 00:13:44.876 率直に言うと 00:13:44.900 --> 00:13:50.579 所有者の乗っていない自動運転車が マクドナルドにテイクアウトを 00:13:50.603 --> 00:13:52.287 受け取りに行くような 00:13:52.311 --> 00:13:56.021 そんな用事に送り出されるような 図を想像すると 00:13:56.045 --> 00:13:57.442 ぞっとしますね NOTE Paragraph 00:13:57.466 --> 00:14:00.824 (クリス)ありがとうございました ご紹介いただいた 00:14:00.848 --> 00:14:04.024 複合開発された街路は 大変美しく感激しました NOTE Paragraph 00:14:04.048 --> 00:14:06.207 (ピーター)ありがとうございました (クリス)お仕事に敬意を表します NOTE Paragraph 00:14:06.231 --> 00:14:07.690 (拍手)