始めたばかりの頃強く感じたのは 作業の本質について そこで 動詞のリストを作ったんだ 巻く 折る 切る ぶら下げる ひねる などなど これらの動詞に沿って作品を作っていったんだ 実際に空間で 体を使って そうすると 製作中の心理にとらわれなくなる 完成品がどのようになるか 気にならなくなる つまり ただ前に進むことを促してくれる 材料と体の動きの関わりや 作る過程との関わりの中で 作品の比喩的な意味を考えたり 安易なイメージを考えることがなくなる アーティストというものは 新しい方法を見つけ出し 今までに見たことのないやり方で 独自のビジョンを広げる やり方は人によって異なる セザンヌは彼のやり方で ポロックは彼のやり方で 広い平面に絵の具を垂らすことでね アーティストが面白いと思うのは 常に自ら新しい方法を発見すること 新しい手段や技術 製作過程を発明し 素材の主張を見出すこと それは従来のやり方でも 学術的な考え方でも発見できないんだ この楕円が生み出されたのは まず車輪を作り 作品の制作過程の 仕組みを理解したからなんだ ほんの小さな発明かもしれない 今まで型作りの伝統で 取り上げられなかったことだが 外側のラインを描いてるのではなく 洋なしやドーナッツなど ここでやろうとしているのは 内側の物質がどのように発展していくか 私たちの作った車輪が 外側の性質を断定する つまり内側から外側へと導くやり方なんだ アーティストは常に新しいやり方を求める つまらない型にはまらないように 私が新しいやり方を発見していくのは 単なる反射的な作業に戻らないようにするためなんだ