1 00:00:01,062 --> 00:00:03,327 おはようございます 2 00:00:03,327 --> 00:00:05,114 私が少年だった時 3 00:00:05,114 --> 00:00:08,191 人生を変える出来事が起こりました 4 00:00:08,191 --> 00:00:11,099 その結果 私は今日ここにいるのです 5 00:00:11,099 --> 00:00:13,040 それは 6 00:00:13,040 --> 00:00:15,302 芸術 デザイン エンジニアリングに対する私の考え方に 7 00:00:15,302 --> 00:00:18,523 とても大きな影響を与えました 8 00:00:18,523 --> 00:00:21,280 私は幸せな環境で成長しました 9 00:00:21,280 --> 00:00:24,993 愛情にあふれ 才能あるアーティストである家族と 10 00:00:24,993 --> 00:00:27,557 世界で素晴らしい都市の一つで育ちました 11 00:00:27,557 --> 00:00:31,434 私の父、ジョン・フェレンは私が15才の時に亡くなりましたが 12 00:00:31,434 --> 00:00:34,964 情熱と職業の両方において芸術家でした 13 00:00:34,964 --> 00:00:37,224 母のレイもそうでした 14 00:00:37,224 --> 00:00:39,029 父はニューヨーク抽象表現派のひとりで 15 00:00:39,029 --> 00:00:40,790 父はニューヨーク抽象表現派のひとりで 16 00:00:40,790 --> 00:00:43,302 同世代の画家たちとともに 17 00:00:43,302 --> 00:00:46,200 アメリカンモダンアートを創りました 18 00:00:46,200 --> 00:00:49,385 そしてアメリカの時代思潮を 19 00:00:49,385 --> 00:00:53,928 20世紀モダニズムに向かわせるのに貢献しました 20 00:00:53,928 --> 00:00:56,849 驚くべきことだと思いませんか 21 00:00:56,849 --> 00:01:00,490 何千年にわたる具象絵画時代と比べると 22 00:01:00,490 --> 00:01:02,523 モダンアートの歴史は 23 00:01:02,523 --> 00:01:04,863 たったの15分です 24 00:01:04,863 --> 00:01:06,761 そして今もなお拡張しています 25 00:01:06,761 --> 00:01:08,705 他の多くの重要なイノベーションと同様に 26 00:01:08,705 --> 00:01:12,325 これらの革命的なアイディアは新技術ではなく 27 00:01:12,325 --> 00:01:15,218 新鮮なアイディアと実験への意欲 28 00:01:15,218 --> 00:01:19,386 多方面からの批判や 29 00:01:19,386 --> 00:01:20,840 拒絶に耐える力から生まれました 30 00:01:20,840 --> 00:01:23,357 私の家では いたるところにアートがありました 31 00:01:23,357 --> 00:01:24,928 それは私たち生命にとって不可欠な 32 00:01:24,928 --> 00:01:28,090 酸素のような存在でした 33 00:01:28,090 --> 00:01:29,949 私が父の製作を見ているとき 34 00:01:29,949 --> 00:01:32,256 父は教えてくれました 35 00:01:32,256 --> 00:01:34,465 芸術とは装飾ではなく 36 00:01:34,465 --> 00:01:37,579 アイディアを伝えるための方法であると 37 00:01:37,579 --> 00:01:39,616 それは知識と洞察を 38 00:01:39,616 --> 00:01:42,544 結び付けることができるかもしれないと 39 00:01:42,544 --> 00:01:44,684 このような豊かな芸術的環境の中でなら 40 00:01:44,684 --> 00:01:46,299 私が芸術の世界に入っていったと 41 00:01:46,299 --> 00:01:48,408 思うでしょう 42 00:01:48,408 --> 00:01:51,024 違いました 43 00:01:51,024 --> 00:01:52,811 私は他の多くの子供たちが 44 00:01:52,811 --> 00:01:54,161 生まれつきそうであるように 45 00:01:54,161 --> 00:01:56,360 両親を困らせました 46 00:01:56,360 --> 00:01:58,983 私は芸術家になることに何の興味もありませんでした 47 00:01:58,983 --> 00:02:00,543 ましてや画家になりたいとは 48 00:02:00,543 --> 00:02:03,842 私が大好きだったのはエレクトロニクスと機械 49 00:02:03,842 --> 00:02:05,462 それらを分解し 新しい物を作る 50 00:02:05,462 --> 00:02:07,349 そして動かすことです 51 00:02:07,349 --> 00:02:11,251 幸運なことに 家族にはエンジニアもいました 52 00:02:11,251 --> 00:02:12,459 そして両親とともに 53 00:02:12,459 --> 00:02:15,087 彼らは私の最初のロールモデルとなりました 54 00:02:15,087 --> 00:02:16,444 彼らは共通して 55 00:02:16,444 --> 00:02:19,152 とても仕事熱心でした 56 00:02:19,152 --> 00:02:21,522 祖父は 板金の食器棚を製造する工場を 57 00:02:21,522 --> 00:02:24,222 ブルックリンで経営していました 58 00:02:24,222 --> 00:02:27,646 週末に 祖父と私はよく一緒に コートランド通りにある 59 00:02:27,646 --> 00:02:30,321 ニューヨークシティーの電気街に行きました 60 00:02:30,321 --> 00:02:34,324 払い下げ品の電子機器が山積みでした 61 00:02:34,324 --> 00:02:36,647 ノーデン爆撃照準器のような宝物や 62 00:02:36,647 --> 00:02:38,979 IBM最初の真空管式コンピュータの部品を 63 00:02:38,979 --> 00:02:42,590 数ドルで買って帰りました 64 00:02:42,590 --> 00:02:45,656 これらは私にとって価値があり魅力的でした 65 00:02:45,656 --> 00:02:48,287 エンジニアリングや 物がどう動くのかを学びました 66 00:02:48,287 --> 00:02:49,747 学校ではなく 67 00:02:49,747 --> 00:02:51,536 これらの とてつもなく複雑な機器を 68 00:02:51,536 --> 00:02:54,013 分解して 調べることでです 69 00:02:54,013 --> 00:02:56,597 私はこれを毎日何時間もやりました 70 00:02:56,597 --> 00:02:59,895 どうやら感電死は逃れました 71 00:02:59,895 --> 00:03:01,467 とても楽しい時でした 72 00:03:01,467 --> 00:03:03,788 でも悲しい事に 73 00:03:03,788 --> 00:03:06,561 両親と私が 歴史 芸術 そしてデザインを経験するための 74 00:03:06,561 --> 00:03:08,025 海外旅行に行くため 75 00:03:08,025 --> 00:03:11,665 毎年夏にこの機械たちは 家に置き去りにされました 76 00:03:11,665 --> 00:03:13,529 ヨーロッパと中東の 77 00:03:13,529 --> 00:03:15,919 素晴らしい美術館や歴史的建造物を訪れました 78 00:03:15,919 --> 00:03:18,179 でも 私の科学や技術に対する 79 00:03:18,179 --> 00:03:19,994 興味も満足させるため 80 00:03:19,994 --> 00:03:22,278 ロンドン科学博物館のような場所に 81 00:03:22,278 --> 00:03:24,718 連れて行き 82 00:03:24,718 --> 00:03:28,436 そこで私は時間を忘れて 83 00:03:28,436 --> 00:03:32,412 科学と技術の歴史を学びました 84 00:03:32,412 --> 00:03:35,676 私が9才のときに 85 00:03:35,676 --> 00:03:37,544 ローマに行きました 86 00:03:37,544 --> 00:03:39,905 特に暑い夏の日でした 87 00:03:39,905 --> 00:03:42,784 外見からは特に面白味のなさそうな 88 00:03:42,784 --> 00:03:45,028 ドラム型の建造物を訪れました 89 00:03:45,028 --> 00:03:47,353 父は それがパンテオンだと教えてくれました 90 00:03:47,353 --> 00:03:49,821 神々が集まる神殿だと 91 00:03:49,821 --> 00:03:52,095 外から見たところ特別ではありませんでした 92 00:03:52,095 --> 00:03:54,534 しかし 中に入ってみると 93 00:03:54,534 --> 00:03:57,847 私は3つのことで 驚きに打たれました 94 00:03:57,847 --> 00:04:01,077 1つめはひんやりとして気持ちよかったことです 95 00:04:01,077 --> 00:04:03,155 外はあんなに暑かったのに 96 00:04:03,155 --> 00:04:05,869 そこはとても暗くて 97 00:04:05,869 --> 00:04:08,342 屋根の大きな穴からだけ光が差していました 98 00:04:08,342 --> 00:04:10,575 父は それは穴ではなく 99 00:04:10,575 --> 00:04:12,389 "オキュラス(天窓)" だと教えてくれました 100 00:04:12,389 --> 00:04:14,765 それは 天を仰ぐためのもの 101 00:04:14,765 --> 00:04:16,910 その場所には何か特別なものがありました 102 00:04:16,910 --> 00:04:19,913 なぜだかわかりませんでしたが ただそう感じました 103 00:04:19,913 --> 00:04:21,911 建物の中心に歩いて行き 104 00:04:21,911 --> 00:04:24,732 オキュラスから天を仰ぎました 105 00:04:24,732 --> 00:04:27,029 神と人の間の拘束されない姿を 106 00:04:27,029 --> 00:04:29,232 見せてくれた 107 00:04:29,232 --> 00:04:32,390 初めての教会でした 108 00:04:32,390 --> 00:04:35,820 ふと 雨が降ったときはどうするのかと思いました 109 00:04:35,820 --> 00:04:37,677 父は これをオキュラスと言ったけれど 110 00:04:37,677 --> 00:04:40,764 実際には屋根に開いた大きな穴です 111 00:04:40,764 --> 00:04:42,593 私は石の床が削られて 112 00:04:42,593 --> 00:04:45,178 排水溝になっているのを見つけました 113 00:04:45,178 --> 00:04:47,637 私は中の暗さに慣れて 114 00:04:47,637 --> 00:04:49,901 床の細かい部分や 115 00:04:49,901 --> 00:04:51,631 周囲の壁も見えるようになりました 116 00:04:51,631 --> 00:04:54,208 特別なことではなく ローマのいたるところにある 117 00:04:54,208 --> 00:04:56,124 彫像がここにも見られました 118 00:04:56,124 --> 00:04:57,796 アッピア街道の 119 00:04:57,796 --> 00:04:59,992 大理石売りが現れて 120 00:04:59,992 --> 00:05:02,440 ハドリアヌスにカタログを見せる 121 00:05:02,440 --> 00:05:05,080 ハドリアヌスは「全部買うよ」と言っているようでした 122 00:05:05,080 --> 00:05:06,786 (笑) 123 00:05:06,786 --> 00:05:10,004 その天井は素晴らしかった 124 00:05:10,004 --> 00:05:12,840 バックミンスター・フラーの ジオデシック・ドームのようでした 125 00:05:12,840 --> 00:05:14,549 私はそれを以前見たことがあります 126 00:05:14,549 --> 00:05:16,393 バッキーは私の父の友人なのです 127 00:05:16,393 --> 00:05:19,884 それは現代的で 高度な技術を使い 印象的な 128 00:05:19,884 --> 00:05:22,321 巨大で 直径も 129 00:05:22,321 --> 00:05:25,564 高さも同じ42メートルです 130 00:05:25,564 --> 00:05:26,826 私はこの場所が大好きになりました 131 00:05:26,826 --> 00:05:30,245 私が今まで見た何よりも美しいものでした 132 00:05:30,245 --> 00:05:33,815 父に 「いつできたの?」と聞くと 133 00:05:33,815 --> 00:05:36,947 「2000年くらい前だ」と答えました 134 00:05:36,947 --> 00:05:39,451 私は 「いや 屋根のことだよ」と言いました 135 00:05:39,451 --> 00:05:41,410 本来の屋根は 136 00:05:41,410 --> 00:05:43,328 過去の戦争で壊され 137 00:05:43,328 --> 00:05:46,874 作り替えられた近代の屋根に見えたのです 138 00:05:46,874 --> 00:05:50,336 父は 「これが元からの屋根だよ」と言いました 139 00:05:50,336 --> 00:05:52,814 その瞬間 私の人生が変わりました 140 00:05:52,814 --> 00:05:55,463 そして私はそれを昨日のことのように思い出せます 141 00:05:55,463 --> 00:05:58,058 2000年前の人たちはこんなに賢かったのだと 142 00:05:58,058 --> 00:06:00,198 初めて思いました(笑) 143 00:06:00,198 --> 00:06:02,312 それまでそんなことが頭をよぎったことはありませんでした 144 00:06:02,312 --> 00:06:06,183 私にとって数年前に訪れた 145 00:06:06,183 --> 00:06:08,111 ギザのピラミッドは 146 00:06:08,111 --> 00:06:11,031 たしかに印象的で 素晴らしいデザインですが 147 00:06:11,031 --> 00:06:13,486 無制限の予算と 148 00:06:13,486 --> 00:06:17,483 2万から4万の労働者 そして10年から20年くらいをかけて 149 00:06:17,483 --> 00:06:21,099 採石し 国を横切って運べば 150 00:06:21,099 --> 00:06:23,863 私にもピラミッドが作れます 151 00:06:23,863 --> 00:06:26,666 しかしどんな筋力を使っても 152 00:06:26,666 --> 00:06:29,708 パンテオンのドームを作ることはできません 153 00:06:29,708 --> 00:06:32,727 2000年前でも 今日でも同じです 154 00:06:32,727 --> 00:06:35,467 ついでながら それはこれまでに作られた 155 00:06:35,467 --> 00:06:39,281 最大の補強なしのコンクリートのドームでもあります 156 00:06:39,281 --> 00:06:42,276 パンテオンが作られたことは 奇跡のようです 157 00:06:42,276 --> 00:06:44,708 奇跡であるということの意味は 158 00:06:44,708 --> 00:06:47,295 技術的にぎりぎりの可能性で 159 00:06:47,295 --> 00:06:50,367 非常にリスクが高く 160 00:06:50,367 --> 00:06:52,951 現在でも実現不可能かもしれないということです 161 00:06:52,951 --> 00:06:57,203 皆さんにはできないと思います 162 00:06:57,203 --> 00:07:00,328 例えばここにもパンテオンの奇跡があります 163 00:07:00,328 --> 00:07:03,021 構造的に可能にするため 164 00:07:03,021 --> 00:07:05,588 非常に強靭なコンクリートを発明することが必要でした 165 00:07:05,588 --> 00:07:07,537 重さを制御するために 166 00:07:07,537 --> 00:07:09,605 ドームの上部になるにしたがって 167 00:07:09,605 --> 00:07:12,373 骨材の密度を変化させ 168 00:07:12,373 --> 00:07:14,674 ドームの構造を強く 軽くするために 169 00:07:14,674 --> 00:07:16,711 格間の5つの輪が使われ 170 00:07:16,711 --> 00:07:18,318 次第にサイズを小さくし 171 00:07:18,318 --> 00:07:21,054 それはデザインに 172 00:07:21,054 --> 00:07:23,061 劇的で強調された遠近感を与えました 173 00:07:23,061 --> 00:07:24,986 中が とても涼しかったのは 174 00:07:24,986 --> 00:07:27,169 巨大な熱質量と 175 00:07:27,169 --> 00:07:29,254 オキュラスへと抜ける 176 00:07:29,254 --> 00:07:30,655 自然な上昇気流と 177 00:07:30,655 --> 00:07:33,130 建物の上部を吹く風による 178 00:07:33,130 --> 00:07:35,433 ベンチュリー効果のおかげです 179 00:07:35,433 --> 00:07:39,393 私はその時初めて 光そのものが 180 00:07:39,393 --> 00:07:41,360 物質であることを発見しました 181 00:07:41,360 --> 00:07:44,037 オキュラスからさす一筋の光は 182 00:07:44,037 --> 00:07:46,527 美しく 手に取れるようでした 183 00:07:46,527 --> 00:07:48,784 そして私は初めて知ったのです 184 00:07:48,784 --> 00:07:50,685 光がデザインできるものだと 185 00:07:50,685 --> 00:07:55,559 さらにデザインのすべての形 186 00:07:55,559 --> 00:07:56,935 視覚的デザインは 187 00:07:56,935 --> 00:07:58,766 光なしには何も意味をなしません 188 00:07:58,766 --> 00:08:02,627 光なしには何も見えないからです 189 00:08:02,627 --> 00:08:05,079 ここがとても特別な場所だと 190 00:08:05,079 --> 00:08:08,338 思ったのは 私が初めてではありません 191 00:08:08,338 --> 00:08:12,715 重力 蛮族 略奪者 都市開発 192 00:08:12,715 --> 00:08:14,614 そして長い年月による荒廃に耐えた 193 00:08:14,614 --> 00:08:15,994 歴史において最も長い間 194 00:08:15,994 --> 00:08:18,951 使用された建物です 195 00:08:18,951 --> 00:08:21,167 ここに来たことで 196 00:08:21,167 --> 00:08:22,704 私が学校で習ったこととは違って 197 00:08:22,704 --> 00:08:25,343 アートとデザインの世界は 198 00:08:25,343 --> 00:08:27,372 科学や技術と 199 00:08:27,372 --> 00:08:29,388 相いれないものではないということを 200 00:08:29,388 --> 00:08:31,064 理解することができました 201 00:08:31,064 --> 00:08:33,157 そして さらにそれらを融合することで 202 00:08:33,157 --> 00:08:35,919 すばらしい物を創り出すことができるということを 203 00:08:35,919 --> 00:08:38,765 それぞれの分野単独では実現できないことです 204 00:08:38,765 --> 00:08:41,198 しかし学校では 例外無しに 205 00:08:41,198 --> 00:08:43,119 それらは異なる世界であると教えられてきました 206 00:08:43,119 --> 00:08:45,262 今もそうです 207 00:08:45,262 --> 00:08:48,488 先生は 1つのことだけに集中し 真面目に取り組まなければらならないと 208 00:08:48,488 --> 00:08:50,131 私に教えました 209 00:08:50,131 --> 00:08:53,226 しかし 専門化を促されることで 210 00:08:53,226 --> 00:08:56,536 私はますます多才 博識家の価値を感じました 211 00:08:56,536 --> 00:09:00,686 ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチ 212 00:09:00,686 --> 00:09:02,111 ベンジャミン・フランクリンなど 213 00:09:02,111 --> 00:09:04,821 まさに反対のことをした人たちです 214 00:09:04,821 --> 00:09:07,010 そして私は彼らを信奉し 215 00:09:07,010 --> 00:09:09,980 両方の世界にいたいと思いました 216 00:09:09,980 --> 00:09:15,808 パンテオンのように かつてない創造的な構想と技術的に複雑な 217 00:09:15,808 --> 00:09:18,302 これらのプロジェクトを どのように実現すればいいのか 218 00:09:18,302 --> 00:09:22,230 ハドリアヌスのように 219 00:09:22,230 --> 00:09:25,421 素晴らしく創造的な構想が必要です 220 00:09:25,421 --> 00:09:28,214 そしてさらに 伝える力と 資金を獲得し 実行するための 221 00:09:28,214 --> 00:09:30,992 リーダーシップも必要です 222 00:09:30,992 --> 00:09:33,854 そしてイノベーションをさらに発展させるために 223 00:09:33,854 --> 00:09:35,937 能力と実践的手法において 224 00:09:35,937 --> 00:09:39,983 科学技術に精通していなければなりません 225 00:09:39,983 --> 00:09:43,903 このような大変革をもたらすためには 226 00:09:43,903 --> 00:09:48,033 5つの奇跡を実現しなければなりません 227 00:09:48,033 --> 00:09:50,726 問題は いかに才能にあふれ 228 00:09:50,726 --> 00:09:52,458 裕福で 賢明でも 229 00:09:52,458 --> 00:09:55,484 人は1つか1つ半の 奇跡しか起こせないことです 230 00:09:55,484 --> 00:09:57,266 それきりです それが分け前なのです 231 00:09:57,266 --> 00:09:59,879 時間か資金か情熱か 232 00:09:59,879 --> 00:10:01,258 何かがなくなります 233 00:10:01,258 --> 00:10:03,535 ほとんどの人はこれらの奇跡のひとつも 234 00:10:03,535 --> 00:10:05,442 想像すらできません 235 00:10:05,442 --> 00:10:08,551 パンテオンを作るためには5つ必要です 236 00:10:08,551 --> 00:10:10,502 私の経験では 237 00:10:10,502 --> 00:10:14,279 芸術 デザイン エンジニアリングの世界を越えて 考えることのできる人は 238 00:10:14,279 --> 00:10:16,906 他人が奇跡を提供してくれた時 それに気付き 239 00:10:16,918 --> 00:10:19,635 目的を実現可能にする 240 00:10:19,635 --> 00:10:22,191 能力を持っています 241 00:10:22,191 --> 00:10:24,828 彼らはビジョンが明確なので 242 00:10:24,828 --> 00:10:27,138 勇気と決断を奮い起こし 243 00:10:27,138 --> 00:10:29,235 さらなる奇跡を起こし 244 00:10:29,235 --> 00:10:32,785 克服不可能と思われる障害を 245 00:10:32,785 --> 00:10:34,831 特徴あるものへと 246 00:10:34,831 --> 00:10:36,616 変換します 247 00:10:36,616 --> 00:10:39,543 パンテオンのオキュラスについて考えてみましょう 248 00:10:39,543 --> 00:10:41,441 デザインが主体であると主張すると 249 00:10:41,441 --> 00:10:44,314 ローマ建築のアーチ用に開発された 構造的な技術は 250 00:10:44,314 --> 00:10:47,288 ほとんど使えないことになります 251 00:10:47,288 --> 00:10:50,186 しかし 技術を取り入れることにし 252 00:10:50,186 --> 00:10:52,774 重量と応力分布について考え直すと 253 00:10:52,774 --> 00:10:55,256 屋根にある大きな穴があって初めて 254 00:10:55,256 --> 00:10:57,160 機能するデザインだとわかります 255 00:10:57,160 --> 00:11:00,167 それがなされると 256 00:11:00,167 --> 00:11:04,548 光と 涼しさと そして重要な天への直接のつながりという 257 00:11:04,548 --> 00:11:07,848 審美的 デザインの有用さが得られます 258 00:11:07,848 --> 00:11:09,892 うまくできていますね 259 00:11:09,892 --> 00:11:11,953 これらの人々は不可能を可能にすることができるという 260 00:11:11,953 --> 00:11:14,009 信念を持っていただけではなく 261 00:11:14,009 --> 00:11:16,835 そうすることが使命であると考えていました 262 00:11:16,835 --> 00:11:18,936 古代史はこれで十分でしょう 263 00:11:18,936 --> 00:11:22,069 これから1,000年以上 264 00:11:22,069 --> 00:11:23,948 人々の記憶に残り続ける 265 00:11:23,948 --> 00:11:27,191 現代における 創造的なデザインと技術の進歩を 266 00:11:27,191 --> 00:11:28,520 結びつけるイノベーションには 267 00:11:28,520 --> 00:11:30,353 どのようなものがあるでしょうか 268 00:11:30,353 --> 00:11:33,449 人類の月面着陸はよい一例ですね 269 00:11:33,449 --> 00:11:36,466 そして無事地球に帰還させたことも 270 00:11:36,466 --> 00:11:38,958 大きな飛躍について話をしましょう 271 00:11:38,958 --> 00:11:41,406 今いる世界から離れて 他の世界に足を踏み入れるよりも 272 00:11:41,406 --> 00:11:42,718 人類の歴史における 273 00:11:42,718 --> 00:11:44,891 より大きな変革の瞬間を 274 00:11:44,891 --> 00:11:46,782 想像するのは難しいことです 275 00:11:46,782 --> 00:11:49,003 月面着陸の次には何がくるでしょうか 276 00:11:49,003 --> 00:11:51,811 今日のパンテオンはインターネットであるー 277 00:11:51,811 --> 00:11:53,472 と言いたい誘惑にかられますね 278 00:11:53,472 --> 00:11:55,941 しかし私はそれは間違いだと思います 279 00:11:55,941 --> 00:11:58,796 もしくは 話の一部でしかありません 280 00:11:58,796 --> 00:12:01,312 インターネットはパンテオンではありません 281 00:12:01,312 --> 00:12:03,903 それはコンクリートの発明のようなものです 282 00:12:03,903 --> 00:12:06,478 パンテオンを作り 283 00:12:06,478 --> 00:12:07,918 維持するために 284 00:12:07,918 --> 00:12:09,274 重要 かつ絶対必要なものです 285 00:12:09,274 --> 00:12:12,465 しかし それ自身では不十分です 286 00:12:12,465 --> 00:12:15,397 コンクリート技術がパンテオンの実現に 287 00:12:15,397 --> 00:12:18,984 不可欠であったのと同じように 288 00:12:18,984 --> 00:12:22,199 新進ディザイナー達はインターネット技術を使うでしょう 289 00:12:22,199 --> 00:12:25,397 時代に耐える新しい概念を創り出すために 290 00:12:25,397 --> 00:12:27,455 スマートフォンは完璧な例です 291 00:12:27,455 --> 00:12:29,200 まもなく地球上の大多数の人が 292 00:12:29,200 --> 00:12:30,534 所有するでしょう 293 00:12:30,534 --> 00:12:32,935 そして 知識と人間関係の両面において 294 00:12:32,935 --> 00:12:36,185 人々をつなぐというアイディアは 持続するでしょう 295 00:12:36,185 --> 00:12:37,733 では 次には何が起こるでしょう 296 00:12:37,733 --> 00:12:39,729 パンテオンと同等の 297 00:12:39,729 --> 00:12:42,334 今にも起こりそうな進歩について考えましょう 298 00:12:42,334 --> 00:12:44,881 私はガン治療のように 299 00:12:44,881 --> 00:12:46,777 多くの起こりそうで ドラマティックな 300 00:12:46,777 --> 00:12:48,794 ブレークスルーを否定します 301 00:12:48,794 --> 00:12:52,132 何故かというと パンテオンは 302 00:12:52,132 --> 00:12:55,067 見て 経験することだけで 303 00:12:55,067 --> 00:12:57,389 刺激を受けることができる 304 00:12:57,389 --> 00:12:58,809 デザインされた物理的な物体であり 305 00:12:58,809 --> 00:13:01,691 また永遠に そのような性質のものであるからです 306 00:13:01,691 --> 00:13:06,264 それは 芸術のように 異なる種類の言葉です 307 00:13:06,264 --> 00:13:09,036 寿命を延ばし 苦しみから解き放つような 308 00:13:09,036 --> 00:13:11,729 かけがえのない貢献は 309 00:13:11,729 --> 00:13:13,416 重要で すばらしいものですが 310 00:13:13,416 --> 00:13:15,209 それらはインターネットのように 311 00:13:15,209 --> 00:13:17,721 私たちの知識や技術全体の 312 00:13:17,721 --> 00:13:20,245 連続の一部分です 313 00:13:20,245 --> 00:13:22,589 さあ 次に来るのは何でしょうか 314 00:13:22,589 --> 00:13:24,308 おそらく 直感に反して 315 00:13:24,308 --> 00:13:26,620 それは 1930年代後期に生まれた 316 00:13:26,620 --> 00:13:28,474 先見性のあるアイディアだと思います 317 00:13:28,474 --> 00:13:31,634 それは 10年に一度リバイバルが訪れてきたもので 318 00:13:31,634 --> 00:13:33,648 自動運転車です 319 00:13:33,648 --> 00:13:35,386 冗談はやめてくれと皆さんは言うかもしれません 320 00:13:35,386 --> 00:13:38,904 自動速度制御装置の高級版が 321 00:13:38,904 --> 00:13:40,604 重要であるわけがない 322 00:13:40,604 --> 00:13:42,728 考えてみてください 私たちの世界は 323 00:13:42,728 --> 00:13:46,211 道路と輸送手段を中心にデザインされています 324 00:13:46,211 --> 00:13:48,086 アメリカにおいて繁栄と発展をとげた 325 00:13:48,086 --> 00:13:49,584 高速道路網は 326 00:13:49,584 --> 00:13:51,569 ローマ帝国の成功に果たした 327 00:13:51,569 --> 00:13:53,363 道路や輸送と 328 00:13:53,363 --> 00:13:55,573 同等のものです 329 00:13:55,573 --> 00:13:58,607 今日私たちの世界を結びつけているこれらの道路は 330 00:13:58,607 --> 00:14:00,705 乗用車とトラックで溢れています 331 00:14:00,705 --> 00:14:02,573 100年の間 ここに 332 00:14:02,573 --> 00:14:05,144 大きな変化はありませんでした 333 00:14:05,144 --> 00:14:08,403 今日において明白でなくても 334 00:14:08,403 --> 00:14:12,988 自動運転はキーテクノロジーとなるでしょう 335 00:14:12,988 --> 00:14:16,086 それは都市をデザインし直し 336 00:14:16,086 --> 00:14:18,305 ひいては 文明のデザインし直しとなるでしょう 337 00:14:18,305 --> 00:14:19,907 なぜなら 338 00:14:19,907 --> 00:14:21,660 一度自動運転が普及すれば 339 00:14:21,660 --> 00:14:24,197 毎年 アメリカだけでも 340 00:14:24,197 --> 00:14:27,305 何万人もの命を救うことができます 341 00:14:27,305 --> 00:14:30,432 世界的にみれば百万人です 342 00:14:30,432 --> 00:14:33,331 自動車のエネルギー消費と大気汚染を 343 00:14:33,331 --> 00:14:35,704 劇的に削減することができます 344 00:14:35,704 --> 00:14:37,109 渋滞のほとんどを 345 00:14:37,109 --> 00:14:40,919 解消することができます 346 00:14:40,919 --> 00:14:43,606 それは いかに私たちが都市をデザインし 347 00:14:43,606 --> 00:14:46,075 働き 生きるべきかについての 348 00:14:46,075 --> 00:14:48,012 新しいコンセプトを示します 349 00:14:48,012 --> 00:14:50,558 私たちはより早く移動できるようになるでしょう 350 00:14:50,558 --> 00:14:53,556 そして社会は 交通渋滞により失われた 351 00:14:53,556 --> 00:14:54,847 膨大な生産性を 352 00:14:54,847 --> 00:14:58,488 取り戻すでしょう 353 00:14:58,488 --> 00:15:01,761 でもなぜ今なのでしょう なぜこの事を考えるのでしょうか 354 00:15:01,761 --> 00:15:03,955 それは30年以上にわたり 355 00:15:03,955 --> 00:15:06,003 自動車業界以外の人々が 356 00:15:06,003 --> 00:15:08,111 数えきれないほどのお金を費やして 357 00:15:08,111 --> 00:15:09,846 必要となる奇跡を作っていたのです 358 00:15:09,846 --> 00:15:12,718 しかしそれは全くもって違った目的のためでした 359 00:15:12,718 --> 00:15:15,346 米国防総省DARPAや大学や 360 00:15:15,346 --> 00:15:18,510 まったく自動車産業ではない企業は 361 00:15:18,510 --> 00:15:20,811 現在でも 賢いやり方をすれば 362 00:15:20,811 --> 00:15:23,341 自動運転は可能だと気付いたのです 363 00:15:23,341 --> 00:15:26,724 自動車の自立運転に必要となる 5つの奇跡とは何でしょう? 364 00:15:26,724 --> 00:15:28,367 1つ目はあなたが今いる場所と 365 00:15:28,367 --> 00:15:31,101 正確な現在時刻を知る必要があること 366 00:15:31,101 --> 00:15:33,509 これはGPSシステムが解決しました 367 00:15:33,509 --> 00:15:34,821 アメリカ政府が実現した― 368 00:15:34,821 --> 00:15:37,487 グローバル・ポジショニング・システムです 369 00:15:37,487 --> 00:15:40,010 地図情報と交通規則 370 00:15:40,010 --> 00:15:42,913 そしてあなたが向かっている場所を知る必要があります 371 00:15:42,913 --> 00:15:45,496 個人向けや 車内でのナビシステムに必要な 372 00:15:45,496 --> 00:15:47,251 さまざまな要求は 373 00:15:47,251 --> 00:15:50,284 ウェブベースの地図が解決します 374 00:15:50,284 --> 00:15:52,911 近距離連続通信によって 375 00:15:52,911 --> 00:15:54,804 高性能コンピュータネットワークと繋がり 376 00:15:54,804 --> 00:15:56,474 また 近くの他の自動車との 377 00:15:56,474 --> 00:15:59,789 意思疎通が必要です 378 00:15:59,789 --> 00:16:02,897 無線技術はモバイル機器のために開発されました 379 00:16:02,897 --> 00:16:04,690 多少の改良は必要でしたが 380 00:16:04,690 --> 00:16:07,649 この問題を解決するにはもってこいでした 381 00:16:07,649 --> 00:16:09,469 実用化するためには おそらく 382 00:16:09,469 --> 00:16:11,329 専用レーンから開始し 383 00:16:11,329 --> 00:16:13,807 社会と法律家が安全性に 384 00:16:13,807 --> 00:16:15,679 同意するのがよいでしょう 385 00:16:15,679 --> 00:16:17,528 これは相乗り車専用車線から始めて 386 00:16:17,528 --> 00:16:19,661 そこからの展開でしょう 387 00:16:19,661 --> 00:16:22,212 しかし最終的には 388 00:16:22,212 --> 00:16:24,315 歩行者や標識、物体の認識も必要になり 389 00:16:24,315 --> 00:16:27,369 機械視覚、専用センサー 高性能コンピューティングが 390 00:16:27,369 --> 00:16:28,941 大いに役立つでしょう 391 00:16:28,941 --> 00:16:31,499 しかしそれでもまだ 家庭用には 392 00:16:31,499 --> 00:16:33,440 不十分でしょう 393 00:16:33,440 --> 00:16:36,961 ときには人間が判断する必要があるでしょう 394 00:16:36,961 --> 00:16:40,573 このために 同乗者を起こして 395 00:16:40,573 --> 00:16:42,669 道の真ん中にある大きな障害物が一体何かを 396 00:16:42,669 --> 00:16:45,471 聞かなければならないかもしれません 397 00:16:45,487 --> 00:16:47,831 自動運転の世界でも 役割が残っているのは 398 00:16:47,831 --> 00:16:49,684 悪いことではありません 399 00:16:49,684 --> 00:16:52,424 ちなみに 最初の運転手が 400 00:16:52,424 --> 00:16:53,750 まごついている後続の運転手に 401 00:16:53,750 --> 00:16:56,416 分岐点にいる巨大な鶏は 402 00:16:56,416 --> 00:16:57,959 実はレストランだから 403 00:16:57,959 --> 00:17:00,263 そのまま進んで問題ないと教えれば 404 00:17:00,263 --> 00:17:03,683 その後 すべての後続車は 405 00:17:03,683 --> 00:17:06,605 それを教わることができます 406 00:17:06,605 --> 00:17:08,867 5つの奇跡の ほとんどが実現したら 407 00:17:08,867 --> 00:17:11,466 あとは誘惑するように美しく 新しく機能的なデザインの 408 00:17:11,466 --> 00:17:13,583 自動化された乗り物でいっぱいの 409 00:17:13,583 --> 00:17:17,194 そして それを買って帰るために必要な 多くのお金とハードワークの 410 00:17:17,194 --> 00:17:19,650 より良い世界を 411 00:17:19,650 --> 00:17:21,246 はっきりと想像すればよいのです 412 00:17:21,246 --> 00:17:24,268 最初に実現し始めるのは数年以内でしょう 413 00:17:24,268 --> 00:17:26,136 自動化された乗り物は 414 00:17:26,136 --> 00:17:28,207 数十年の間にこの世界を永久に変えると 415 00:17:28,207 --> 00:17:32,391 私は予想します 416 00:17:32,391 --> 00:17:35,043 結論として 次に生まれるパンテオンの要素が 417 00:17:35,043 --> 00:17:37,281 私たちの周りにあることを 418 00:17:37,281 --> 00:17:38,668 信じられるようになってきたのです 419 00:17:38,668 --> 00:17:40,855 ただ先見の明を持つ人を待っているのです 420 00:17:40,855 --> 00:17:42,589 広い知識を持ち 421 00:17:42,589 --> 00:17:44,199 多くの専門分野にまたがるスキルを持ち 422 00:17:44,199 --> 00:17:46,067 強烈な情熱を持つ人が 423 00:17:46,067 --> 00:17:51,153 夢を実現するためにそれらを利用するのです 424 00:17:51,153 --> 00:17:53,649 しかしこのような人々が 425 00:17:53,649 --> 00:17:54,988 自然に出てくることはありません 426 00:17:54,988 --> 00:17:56,827 そのような人は小さいころから 427 00:17:56,827 --> 00:17:58,606 育まれ 勇気づけられる必要があります 428 00:17:58,606 --> 00:18:00,256 そのような人を愛し 429 00:18:00,256 --> 00:18:02,415 彼らが情熱を見つけるのを 助けなければなりません 430 00:18:02,415 --> 00:18:04,399 彼らが熱心に働くのを応援し 431 00:18:04,399 --> 00:18:06,836 失敗は成功のもとであることを 432 00:18:06,836 --> 00:18:09,707 理解させなければなりません 433 00:18:09,707 --> 00:18:11,888 忍耐力も同様です 434 00:18:11,888 --> 00:18:14,986 彼らが模範となる人を見つけるのを助け 435 00:18:14,986 --> 00:18:17,658 自身を信頼できるように 436 00:18:17,658 --> 00:18:20,435 そして何でも実現可能だと信じられるよう 437 00:18:20,435 --> 00:18:23,944 私の祖父が払い下げ品の買出しに 私を連れ出したように 438 00:18:23,944 --> 00:18:25,727 私の両親が 439 00:18:25,727 --> 00:18:27,749 私を科学博物館に連れて行ったように 440 00:18:27,749 --> 00:18:31,030 彼ら自身の道筋を見つけるのを 手助けする必要があります 441 00:18:31,030 --> 00:18:33,687 たとえそれが私たちのものと 大きく異なっていても 442 00:18:33,687 --> 00:18:35,095 しかし注意すべきことがあります 443 00:18:35,095 --> 00:18:36,979 私たちは定期的に彼らを 444 00:18:36,979 --> 00:18:39,638 コンピュータ 電話 タブレット ゲーム TVといった 445 00:18:39,638 --> 00:18:40,969 現代の奇跡から 446 00:18:40,969 --> 00:18:42,563 引き離さなければなりません 447 00:18:42,563 --> 00:18:44,807 彼らを日光の下に引き出すことで 448 00:18:44,807 --> 00:18:46,936 彼らに自然とデザインの両方が 449 00:18:46,936 --> 00:18:49,833 この世界 この惑星 この文明の中で 450 00:18:49,833 --> 00:18:52,075 素晴らしいものだと経験させなければなりません 451 00:18:52,075 --> 00:18:55,002 そうしなければ 彼らは 452 00:18:55,002 --> 00:18:56,884 それらがどんなに貴重なものかを理解しないでしょう 453 00:18:56,884 --> 00:18:59,479 いつか彼らが 454 00:18:59,479 --> 00:19:01,761 守り 向上させていくことに責任をもつのですから 455 00:19:01,761 --> 00:19:03,404 また 彼らに ますます技術に依存した世界で 456 00:19:03,404 --> 00:19:06,433 高く評価されないように思われがちな 457 00:19:06,433 --> 00:19:08,896 ポイントを理解させる必要があります 458 00:19:08,896 --> 00:19:10,579 すなわち 芸術とデザインは 459 00:19:10,579 --> 00:19:12,492 贅沢品ではなく 460 00:19:12,492 --> 00:19:14,318 また科学や工学と 461 00:19:14,318 --> 00:19:16,187 両立しない訳はないのです 462 00:19:16,187 --> 00:19:21,762 それらは実際 我々が特別な存在であることに不可欠なのです 463 00:19:21,762 --> 00:19:24,277 いつかチャンスがあれば 464 00:19:24,277 --> 00:19:27,584 子供を本物のパンテオンに 連れていくと良いでしょう 465 00:19:27,585 --> 00:19:30,245 我々も 娘のキラに 466 00:19:30,245 --> 00:19:32,323 驚くべきデザインの力を 467 00:19:32,323 --> 00:19:36,580 直接に経験させようと思っています 468 00:19:36,580 --> 00:19:40,324 特別でないローマでのある一日に 469 00:19:40,324 --> 00:19:43,351 2000年の時を経て 470 00:19:43,351 --> 00:19:46,009 私の人生のコースを変えたように 471 00:19:46,009 --> 00:19:48,140 ありがとうございました 472 00:19:48,141 --> 00:19:54,001 (拍手)