WEBVTT
00:00:02.000 --> 00:00:08.000
皆さんこんにちは。私の発表にお越しいただきありがとうございます。
00:00:08.000 --> 00:00:17.000
本発表では、Debian インストーラに対する GNU/Screen の組み込みに関してお話します。
00:00:19.000 --> 00:00:24.000
まずは組み込みのあらましについてお話しします。
00:00:24.000 --> 00:00:26.000
すなわち、Debian インストーラとはどんなものか、
00:00:26.000 --> 00:00:30.000
GNU/Screen とはどんなものか、
00:00:30.000 --> 00:00:35.000
GNU/Screen を Debian インストーラに組み込む必要性、
00:00:35.000 --> 00:00:40.000
GNU/Screen サポートをインストーラに追加する方法についてお話します。
00:00:42.000 --> 00:00:47.000
Debian インストーラとはどんなものでしょうか?
00:00:47.000 --> 00:00:51.000
ここにおられる多くの方が Debian インストーラをご存知のことと思います。
00:00:51.000 --> 00:00:55.000
Debian インストーラは単なるインストーラです。
00:00:55.000 --> 00:01:01.000
しかしながら実際のところ、
これは起動可能な Debian 環境であり、
00:01:01.000 --> 00:01:07.000
そのサイズが極力小さくなるように調整されています。
00:01:08.000 --> 00:01:15.000
すなわち、
インストーライメージに文書は含まれないということです。
00:01:15.000 --> 00:01:34.000
それ以外の普通の人にとって通常ならば利用価値の高い情報
(一般に「/usr/share/doc」へ配置される情報) も含まれません。
00:01:34.000 --> 00:01:37.000
しかしながらインストール時ならば、これらの情報は必要ありません。
00:01:37.000 --> 00:01:44.000
そうすることで、
インストーラのサイズを小さくすることが可能です。
00:01:44.000 --> 00:01:50.000
かつて、インストーラは 1 枚か 2 枚のフロッピー内に収まっていました。
00:01:50.000 --> 00:01:53.000
すなわち、インストーラサイズはとても小さかったということです。
00:01:53.000 --> 00:01:55.000
今では、そうすることは不可能です。
00:01:55.000 --> 00:02:04.000
なぜなら、カーネルサイズだけでフロッピーのサイズを超えてしまうからです。
00:02:04.000 --> 00:02:14.000
また、インストーラはパーティション分割ソフトウェアを備えています。
00:02:14.000 --> 00:02:24.000
このおかげで、パーティションを分割したり、
インストーラの中に新しいディスクイメージ作成したりできます。
00:02:24.000 --> 00:02:36.000
その後、「debootstrap」が Debian 環境をインストールします。
00:02:36.000 --> 00:02:41.000
最後に、インストーラがブートローダをインストールします。
00:02:41.000 --> 00:02:53.000
ブートローダには数多くの種類が用意されています。
その一例として PC や ARM64 向けの GRUB があります。
00:02:53.000 --> 00:03:07.000
また、armel や armhf などの ARM プラットフォーム向けの
ブートローダには flash-kernel があります。
00:03:12.000 --> 00:03:15.000
GNU/Screen とは何でしょうか?
00:03:15.000 --> 00:03:17.000
第一に、それはターミナルマルチプレクサです。
00:03:17.000 --> 00:03:28.000
すなわち、これを使うことで物理的な端末の中に
複数の仮想的な端末を持つことが可能になります。
00:03:28.000 --> 00:03:42.000
さらに、ショートカットを使って仮想的な端末を切り替えることも可能です。
00:03:42.000 --> 00:03:47.000
GNU/Screen の場合、ショートカットは「Ctrl-A + 1」、2、3、4 です。
00:03:47.000 --> 00:04:00.000
Tmux (GNU/Screen の代替品) の場合、ショートカットは「Ctrl-B + 1」、2、3、4 です。
00:04:00.000 --> 00:04:14.000
ここまでの説明から、皆様は Debian インストーラ内で GNU/Screen を必要とする理由が気になっているのではないでしょうか。
00:04:14.000 --> 00:04:19.000
どんなご利益があるのでしょうか?
00:04:19.000 --> 00:04:22.000
それでは皆様に普通のインストーラをご覧に入れましょう。
00:04:22.000 --> 00:04:28.000
これが普通のインストーラです。
00:04:28.000 --> 00:04:30.000
ユーザインターフェイスがあります。
00:04:30.000 --> 00:04:42.000
もしパーティション分割や新しいディスクイメージの作成時に問題が生じたなら、
ログを確認したいと思うのではないでしょうか。
00:04:42.000 --> 00:04:49.000
そんな時は、「Alt-F4」キーを押してログコンソールに切り替えることが可能です。
00:04:49.000 --> 00:04:55.000
これが普通の PC の場合です。
00:04:55.000 --> 00:05:03.000
元の画面に戻りたければ、「Alt-F1」キーを押します。
00:05:03.000 --> 00:05:06.000
それでは実演をご覧ください。
00:05:53.000 --> 00:05:56.000
これが普通の Debian インストーラ画面です。
00:05:56.000 --> 00:06:00.000
ここで「Alt-F2」キーを押します。
00:06:00.000 --> 00:06:06.000
するとコマンドラインが表示されます。
00:06:06.000 --> 00:06:09.000
ここでは多くの情報を見ることが可能です。
00:06:09.000 --> 00:06:17.000
「Alt-F4」キーを押せば、ログを見ることも可能です。
00:06:19.000 --> 00:06:22.000
元の画面に戻りたければ、「Alt-F1」キーを押します。
00:06:22.000 --> 00:06:26.000
これで元の画面に戻りました。
00:06:26.000 --> 00:06:28.000
これが普通の PC の場合です。
00:06:28.000 --> 00:06:36.000
しかしながら組込み機器の場合、このような便利な方法はありません。
00:06:55.000 --> 00:06:58.720
armel や armhf などの組込み機器では、
00:06:58.720 --> 00:07:09.000
シリアルコンソールまたはネットワークを介した SSH などを使ってインストールするのが普通です。
00:07:09.000 --> 00:07:14.000
したがって、用意される物理的な画面は一つだけです。
00:07:14.000 --> 00:07:17.150
他に画面はありません。
00:07:17.150 --> 00:07:19.000
実は、方法が全く無いわけではありません。
00:07:19.000 --> 00:07:21.000
前のページを見ることが可能です。
00:07:21.000 --> 00:07:29.000
そのための「戻る」オプションがここにあります。
00:07:29.000 --> 00:07:34.000
戻って、このメニューを表示することが可能です。
00:07:34.000 --> 00:07:42.000
これは上級者向けのメニューであり、
組込み機器でもここからシェルを起動することが可能です。
00:07:42.000 --> 00:07:46.000
シェルが起動されれば、ログを確認することが可能です。
00:07:46.000 --> 00:07:52.000
ログは「/var/log/syslog」に保存されています。
00:07:52.000 --> 00:07:54.000
ログを開いて、内容を確認することが可能です。
00:07:54.000 --> 00:07:58.000
しかしながら、ログを確認するときは、
00:07:58.000 --> 00:08:03.000
毎回戻ってシェルを起動しなければいけません。
00:08:03.000 --> 00:08:05.000
好きなときにログを確認することも不可能です。
00:08:05.000 --> 00:08:10.000
なぜなら、インストーラが作業している間 (パッケージのインストール中など) はメニューを表示できないからです。
00:08:10.000 --> 00:08:16.000
普通の PC ではいつでもできることが組込み機器ではできないのです。
00:08:16.000 --> 00:08:18.000
そこで私は考えました。
00:08:18.000 --> 00:08:24.000
もし GNU/Screen を Debian インストーラに組み込んだら、
00:08:24.000 --> 00:08:36.000
armel などの組込み機器に対するインストールを普通の PC と同じように簡単で便利なものにできるのではないでしょうか。
00:08:42.000 --> 00:08:47.000
このような経緯で、私は GNU/Screen の組み込み作業を開始しました。
00:08:50.000 --> 00:08:54.000
では、どのように組み込み作業を行えばよいのでしょうか?
00:08:54.000 --> 00:08:58.000
しばらく検索した後、
00:08:58.000 --> 00:09:07.000
私は GNU/Screen バイナリパッケージとそれが依存するパッケージ (ライブラリなど) が udeb をサポートする必要があるという点に気が付きました。
00:09:07.000 --> 00:09:18.000
udeb は Debian インストーラ用の特別なフォーマットで、
インストーライメージのサイズを小さくする目的で使われます。
00:09:18.000 --> 00:09:22.000
すなわち、例えば文書は udeb 内から削除されます。
00:09:22.000 --> 00:09:32.000
したがって、第一に、GNU/Screen とそれが依存するライブラリに udeb を作らせる必要があります。
00:09:33.000 --> 00:09:40.000
第二に、これらの udeb を Debian インストーライメージに追加する必要があります。
00:09:42.000 --> 00:09:52.000
第三に、Debian インストーラ内で GNU/Screen を起動させるためのスクリプトを書く必要があります。
00:09:55.000 --> 00:10:00.000
udeb のサポートから話を始めましょう。
00:10:05.000 --> 00:10:13.000
通常、udeb は「debian/control」で管理されます。
00:10:15.000 --> 00:10:19.000
udeb はソースパッケージに対するバイナリパッケージのようなものです。
00:10:19.000 --> 00:10:28.000
udeb (新しいバイナリ) をサポートするにはセクションを追加します。
00:10:28.000 --> 00:10:38.000
その後、新しい「-udeb.install」ファイルを作成します。
00:10:38.000 --> 00:10:49.000
これの内容は本来の「.install」ファイルとほぼ同一ですが、
不要なファイルに関するエントリを削除します。
00:10:49.000 --> 00:10:53.000
この後、パッチを作成します。
00:10:53.000 --> 00:11:05.000
そして、パッケージメンテナにパッチを送り、
パッチの内容を適用してもらいます。
00:11:05.000 --> 00:11:12.000
新しい udeb パッケージが追加されました。
00:11:12.000 --> 00:11:15.000
しかしながら、パッケージが DM によってメンテナンスされている場合、
00:11:15.000 --> 00:11:28.000
残念なことに、DM はパッケージをアップロードするために、
パッケージをスポンサーしてくれる DD を探す必要があります。
00:11:28.000 --> 00:11:35.000
同様の理由により、新しい udeb パッケージは NEW キューに入ります。
00:11:35.000 --> 00:11:40.000
さらに、ftp-master がアップロードを認可するまで待つ必要もあります。
00:11:40.000 --> 00:11:49.000
したがって、アップロードされるまでに通常のパッケージよりも時間がかかります。
00:11:52.000 --> 00:12:01.000
私は GNU/Screen とそれが依存するパッケージに udeb サポートを追加し、
00:12:01.000 --> 00:12:10.000
4 つのバグを報告し、それぞれにパッチを添付しました。
00:12:28.000 --> 00:12:34.000
これで、udeb パッケージの準備ができました。
00:12:34.000 --> 00:12:40.000
しかしながら、Debian インストーライメージにこれを追加する作業が残っています。
00:12:40.000 --> 00:12:54.000
そこで、udeb サポートを追加するために、
「debian-installer.git」リポジトリに対してパッチを当てました。
00:12:56.000 --> 00:13:08.000
最後に、Debian インストーラの起動後に GNU/Screen コマンドを起動する必要があります。
00:13:08.000 --> 00:13:22.000
さらに、PC 上の Debian インストーラ環境をエミューレートするための GNU/Screen の設定も必要です。
00:13:22.000 --> 00:13:29.000
Debian インストーラには 4 つの仮想画面が用意されています。
00:13:29.000 --> 00:13:37.000
1 つ目が主画面、2 つ目がコマンドラインコンソール、最後がログコンソールです。
00:13:37.000 --> 00:13:42.000
この状態をエミュレートしたいわけです。
00:13:49.000 --> 00:13:54.000
それでは実演をご覧ください。
00:14:01.000 --> 00:14:06.000
今回は、Debian インストーラを仮想マシン上で実行しています。
00:14:29.000 --> 00:14:34.000
こちらが GNU/Screen をサポートする Debian インストーラです。
00:14:34.000 --> 00:14:40.000
したがって、1 番、2 番、3 番、4 番、という 4 つの仮想端末が用意されています。
00:14:40.000 --> 00:14:56.000
さらに、「Ctrl-A + 2」、「Ctrl-A + 3」、「Ctrl-A + 4」などの
ショートカットを使って端末を切り替えることが可能です。
00:14:56.000 --> 00:15:01.000
こちらがログです。
00:15:06.000 --> 00:15:12.000
PC 側の立場からすると、ご覧のとおり、
これはそれほど便利というわけではないように見えます。
00:15:12.000 --> 00:15:17.000
なぜなら、PC では「Alt-F1」、「Alt-F2」、「Alt-F3」
を使って画面を切り替えることが可能だからです。
00:15:17.000 --> 00:15:23.000
しかしながら組込み機器側の立場からすると、
これはかなり便利です。
00:15:35.000 --> 00:15:40.000
進捗をご報告しましょう。
00:15:40.000 --> 00:15:47.000
実際には、ここに挙げた事柄の処理はすでに完了しています。
00:15:47.000 --> 00:15:53.000
例えば、最初の 2 つはライブラリに関するものです。
00:15:53.000 --> 00:15:56.000
実際には、これらの処理は必要ありませんでした。
00:15:56.000 --> 00:16:05.000
なぜなら、Laurent さんから教わったのですが、
00:16:05.000 --> 00:16:09.000
GNU/Screen を 2 回コンパイルするように設定できたからです。
00:16:09.000 --> 00:16:24.000
すなわち、1 回目に通常の GNU/Screen を、2 回目に audit と pam ライブラリを使わない GNU/Screen をコンパイルするということです。
00:16:24.000 --> 00:16:32.000
この方針を採ることにより、GNU/Screen の udeb バイナリのサイズを小さくすることが可能になりました。
00:16:32.000 --> 00:16:38.000
実のところ、本当にサポートする必要があるライブラリは ncurses です。
00:16:38.000 --> 00:16:49.000
ncurses は GNU/Screen のバイナリパッケージと併せて 2 週間前に ftp-master へアップロードされました。
00:16:49.000 --> 00:17:06.000
Debian インストーライメージについて言えば、今週 Debian インストーラ Stretch Alpha 7 がリリースされた後、対応するコミットをプッシュしました。
00:17:06.000 --> 00:17:10.000
Alpha 7 のリリース後にコミットをプッシュしたので、
00:17:10.000 --> 00:17:21.000
Debian インストーラに組み込まれた GNU/Screen を試すにはデイリーイメージを使ってください。
00:17:29.000 --> 00:17:32.000
それでは、恩恵を受けるデバイスについて考えてみましょう。
00:17:32.000 --> 00:17:43.000
恩恵を受けるデバイスとして、シリアルコンソールや SSH ネットワークコンソールを使ってインストールされた通常の ARM ボードや、
00:17:43.000 --> 00:17:56.000
SPARC64 および IBM s390/s390x などの巨大なマシンが挙げられます。
00:17:56.000 --> 00:18:01.000
PC にも恩恵を受けるものがあるでしょう。
00:18:01.000 --> 00:18:04.000
なぜなら、一部の PC はヘッドレスだからです。
00:18:04.000 --> 00:18:13.000
この種のどちらかと言えば PC サーバのような PC は HDMI や VGA ポートを装備していません。
00:18:17.000 --> 00:18:26.000
初期の私の提案に対してコメントをくださった様々な方々と
00:18:26.000 --> 00:18:35.000
udeb パッケージのアップロードに関する手助けに感謝申し上げます。
00:18:35.000 --> 00:18:37.000
本当にありがとうございました。
00:18:37.000 --> 00:18:42.000
[拍手]
00:18:42.000 --> 00:19:02.000
何かご質問があればお願いします。
00:19:02.000 --> 00:19:04.000
[座長]: ええ、どうぞ。
00:19:04.000 --> 00:19:13.000
[質問者 00]: まず初めに、私は SPARC 組み込みシステムをいつも使っています。
00:19:13.000 --> 00:19:15.000
[質問者 00]: そんなわけで、この組み込み作業が大いに役立つことは間違いありません。
00:19:15.000 --> 00:19:19.000
[質問者 00]: 本当に有難うございます。
00:19:19.000 --> 00:19:21.000
[質問者 00]: あなたの作業に深く感謝しております。
00:19:25.000 --> 00:19:32.000
[質問 00-00]: 作業を遂行する上で最も難しかったことは何ですか?
00:19:32.000 --> 00:19:39.000
[質問 00-01]: また、「簡単じゃないか」と最も驚いたことは何ですか?
00:19:39.000 --> 00:19:44.000
実は、最も難しかったことはパッケージをアップロードすることです。
00:19:44.000 --> 00:19:50.000
なぜなら、あるパッケージは DM によってメンテナンスされていたからです。
00:19:50.000 --> 00:19:58.000
通常、DM は DD のスポンサーシップがなくても
担当のパッケージをアップロードできます。
00:19:58.000 --> 00:20:01.000
しかし、udeb は新しいパッケージとみなされるため、
00:20:01.000 --> 00:20:06.000
スポンサーとなる DD を見つける必要がありました。
00:20:06.000 --> 00:20:19.000
DD を見つけてアップロードしてもらうのに、ほぼ 2 ヶ月かかりました。
00:20:21.000 --> 00:20:24.000
[質問者 00]: あと、難しいと思っていたにも関わらず、
00:20:24.000 --> 00:20:26.000
[質問者 00]: 簡単だったことは何ですか?
00:20:26.000 --> 00:20:29.000
えーっと
00:20:29.000 --> 00:20:30.000
[質問者 00]: 難しいことばかりでしたか?
00:20:30.000 --> 00:20:31.000
[笑い]
00:20:31.000 --> 00:20:34.000
技術的な側面から言えば、組み込み作業は骨の折れる作業ではありませんでした。
00:20:34.000 --> 00:20:37.000
なぜなら、すべてのものは用意されていたからです。
00:20:37.000 --> 00:20:42.000
私は単に udeb サポートを追加するための簡単なパッチを書いて、
00:20:42.000 --> 00:20:48.000
Debian インストーラの中で GNU/Screen を起動するスクリプトを書いただけです。
00:20:48.000 --> 00:20:52.000
したがって、技術的な側面から言えば、
組み込み作業はそんなに難しいものではありません。
00:20:52.000 --> 00:20:54.000
[質問者 00]: 素晴らしいですね。
00:20:54.000 --> 00:20:55.000
ありがとうございます。
00:20:55.000 --> 00:21:00.000
[質問者 00]: 他に質問は?
00:21:01.000 --> 00:21:07.000
[質問者 01]: 今回の成果は Stretch Alpha 7 に含まれるとのことでしたが、
00:21:07.000 --> 00:21:13.000
違います。Stretch Alpha 7 の後にコミットをプッシュしました。
00:21:13.000 --> 00:21:15.000
[質問者 01]: なるほど、
ということは成果が含まれるのはフリーズの後になる予定ですか?
00:21:15.000 --> 00:21:16.000
そうです。
00:21:16.000 --> 00:21:17.000
[質問者 01]: わかりました。
00:21:17.000 --> 00:21:25.000
[質問 01-00]: GNU/Screen 関連のコンポーネントをすべて追加することで、
イメージのサイズはどの程度増加しますか?
00:21:25.000 --> 00:21:29.000
[質問者 01]: ものすごくですか? ほんの少しですか? それともサイズは変わりませんか?
00:21:29.000 --> 00:21:41.000
そうですね、Debian インストーライメージのサイズはこれまでに比べてほんの少し増加するでしょう。
00:21:41.000 --> 00:21:49.000
例えば、armel プラットフォームの「QNAP」シリーズというものがあります。
00:21:49.000 --> 00:21:57.000
Debian インストーラは「QNAP」シリーズをサポートしています。
00:21:57.000 --> 00:22:00.000
しかしながら、「QNAP」シリーズにはサイズ制限があります。
00:22:00.000 --> 00:22:07.000
なぜなら、カーネルと初期 RAM ディスクをフラッシュメモリに収める必要があり、
00:22:07.000 --> 00:22:16.000
カーネル用のフラッシュメモリサイズがおよそ 2 MB で初期 RAM ディスク用のサイズが 4 MB だからです。
00:22:18.390 --> 00:22:21.100
したがって、フラッシュメモリのサイズは制限されています。
00:22:21.100 --> 00:22:29.000
対して、GNU/Screen の udeb パッケージのサイズはおよそ 500 KB です。
00:22:29.000 --> 00:22:38.000
したがって、「QNAP」向けのイメージに限って言えば、
今回の成果を含めることは不可能かもしれません。
00:22:38.000 --> 00:22:43.000
それ以外のイメージでは、問題ないと思います。
00:22:43.000 --> 00:22:48.000
考慮すべき大きなサイズ制限はありません。
00:22:57.000 --> 00:23:03.000
現在のところ、今回の成果は Debian インストーラの日次ビルドイメージに含まれます。
00:23:03.000 --> 00:23:08.000
このため、日次ビルドイメージを使えば今回の成果を試用可能です。
00:23:08.000 --> 00:23:22.000
URL は「https://d-i.debian.org/daily-images/」です。
00:23:22.000 --> 00:23:25.000
ここには多くのイメージがあります。
00:23:25.000 --> 00:23:41.000
なぜなら、ここには amd64 や GNU Hurd などのサポート済みアーキテクチャすべてに対するイメージがあるからです。
00:23:42.000 --> 00:23:49.000
したがって、適切なアーキテクチャとイメージを選ぶ必要があります。
00:23:54.000 --> 00:23:56.000
これで私の発表を終わります。ご清聴ありがとうございました。
00:23:56.000 --> 00:24:00.000
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