もしもし ジャッキーですが
Every Frame a Paintingへようこそ
映画にはアクションやコメディがあるが
同時にやったのがジャッキー・チェンだ
最近はそういう映画も出てきた
しかしコメディとアクションは
全く異なるもののように見える
ジャッキーが興味深いのは
アクションがコメディであることだ
同じ映画製作の原理で
おかしさと蹴ることを両立している
それを見ていこう
映画のタイトルは下の字幕からどうぞ
では始めよう
どのようにアクションを面白くするか?
まず 彼はいつも追い詰められている
どの映画でも不利な状況にいる
裸足だったり 手錠されたり
爆弾を食べさせられたり
そこから 形勢を逆転していく
それぞれの動きに論理性があり
その論理をたどると
笑いになる
このコメディの形は昔の映画
チャップリンなどにも見られる
ジャッキーはそれを取り入れている
トラブルはごめんだ!
状況を打開するには工夫が必要だが
周りの物を使う それが彼のスタイルだ
物を色んな風に使う
イスで戦い
ドレス
箸
キーボード
レゴ
冷蔵庫
何でも
それは戦いにうまく使われるだけでなく
そのありえなさが笑いを誘う
ジャッキーは明快さを好む
暗いシーンはブルーに置き換え
敵が黒なら 白を着る
敵が白なら 自由に
フレーミングは次の動きと繋がっている
人が落ちても 画面の半分は階段だ
理由はすぐにわかる
彼の映画では カメラはあまり動かない
アメリカの映画には動きが多い
戦う時 カメラが動きすぎだ
戦い方を知らないんだ
スローで見ると 戦いの時
カメラがいかに揺れているかわかる
ジャッキーは違う
私はカメラは動かさない
アングルは常に固定で
それで跳ねたり 落ちたりがよく見える
そうすることで
動きや反応の印象を強めている
ここでは彼と壁と車が同時に見える
ラッシュ・アワー3でも
似たようなシーンを見ることができる
同じ原理がコメディにも
悪い男とジャッキーの顔が同時に映る
「シャンハイ・ヌーン」では
動作と反応が別々に映るが
効果はほとんど同じだ
そして他の監督にできないのが
時間が必要となるシーンだ
彼は完璧主義者で何度もテイクを取る
香港では撮影に何ヶ月もかけていた
一番難しかったシーンは
扇を投げて掴むシーンだ
120テイクもかかった
うまくやっているように見えるが
辛抱強く撮り直してるんだ
映画を見直すと些細な所に感銘を受ける
予算を度外視し 望む映像を撮っている
その上昇志向は尊敬に値する
アメリカではできないでしょう
すぐ予算が・・・と
アメリカではどう製作したのか
彼のシーンにはリズムがあるんです
ジャッキーが言っていたのは
そこには聞こえないリズムがある と
戦闘に音楽的なリズムをつけ
タイミングを考えていた
アクション! この時君はここ
この方がいい
武道の達人でも難しい
初期の作品にはウーピンや
中国オペラの影響が見られる
しかし80年代の作品からは
独自性を持ち始めた
アメリカでは タイミングは考慮されず
各攻撃がそれぞれにカットされている
香港では 尺を取り リズムを感じさせる
一番重要なのは編集だ
編集を知らない人は多い
編集はそれほど難しい
香港の編集には特定のやり方がある
最初の一発は全体で映し 二発目は近くで
カットすると連続性がなくなるが
最初肘はここで
次は肘が戻っている
この操作で観客に連続性を感じさせる
これが大事な違いだ
こうなってこう
2つのショットを合わせる
それが力だ
つまり2回見せることで
一発を強く見せている
アメリカではそのようには見せない
最初脚はここで
次も同じ場所にある
ぴったりのフレームで編集しているのだ
当たった感じが薄い
子ども向けにではなく
大人向けのものでもそうだ
人々は戦い そして痛い目にあう
アウチ
痛みも大事な要素だ
多くのアクションスターが強がる中
ジャッキーは痛がる
彼の作品はアクションが印象的でいて
またジョークも含んでいる
痛みは人間らしさも演出する
これは痛そうだ
実際 表情は彼の最大の特徴でもあり
彼はよく面白い表情を見せる
鶏と一緒に戦った時
春麗になった時
そして最後には最大の見せ場を作る
底から這い上がっていき 見事な最後だ
強いからではなく 諦めないことで勝つ
その必死さが面白い印象を後に残す
対照的にアメリカ映画では
悪役は最後 撃たれて死ぬ
これだよ
ジャッキーはアクションとコメディが
近くにあることを証明した
二つのジャンルのベストパフォーマーだ
現代のアクション監督はどうだろう?
役者はまた芸術家でなければならない
今 アクション映画は衰退したように思う
なぜベストを尽くすか
作品はずっと残るからです
言い訳しても何の意味もないんです
それを観客の前で言えますか?
観客は映画を見て それで判断するんです
その通り 作品がすべて
最後に 史上最高の死亡シーンをご覧あれ