WEBVTT 00:00:07.400 --> 00:00:12.080 [ロナルド・ドルー:旅と制作] 00:00:13.060 --> 00:00:18.300 [ヴィーゴ・ギャラリー、ロンドン] 00:00:20.440 --> 00:00:22.660 オーケー、何か質問は? 00:00:22.660 --> 00:00:24.300 ええと、ストー・スクールのことは 00:00:24.310 --> 00:00:25.599 よく知らないので、良いかな? 00:00:25.599 --> 00:00:27.879 それじゃ君たちは何年? 00:00:27.880 --> 00:00:29.519 [生徒]下級6年です。 00:00:29.519 --> 00:00:31.369 [ドルー]下級6年?それって? 00:00:31.369 --> 00:00:32.869 [男]17歳です、大体は。 00:00:32.869 --> 00:00:33.529 00:00:33.529 --> 00:00:34.360 [ドルー]じゅう… 00:00:34.360 --> 00:00:35.380 [男]17歳です。 [ドルー]ああ、オーケー。 00:00:36.780 --> 00:00:38.199 実のところ出掛けてなかった… 00:00:38.199 --> 00:00:40.549 本当に、あんまり。 00:00:41.980 --> 00:00:43.360 ただ最近は、旅へ出て 00:00:43.369 --> 00:00:45.569 移動して、新しい情報を手に入れているんだ。 00:00:46.040 --> 00:00:48.500 それで、君たちがもし 00:00:48.500 --> 00:00:50.739 アンテナを張り、それを広げてみれば、 00:00:50.739 --> 00:00:52.790 発見がある…そう、まるで、 00:00:52.790 --> 00:00:54.879 旅の一部に求めているものみたいに。 00:00:54.879 --> 00:00:55.919 分かるかな? 00:00:59.059 --> 00:01:01.189 たくさん旅をしているんだ。 00:01:01.189 --> 00:01:03.470 こないだ、ペルーのリマから戻ったばかりで、 00:01:03.470 --> 00:01:06.040 ナスカの地上絵の上を通った。 00:01:06.040 --> 00:01:08.220 キューバもたずねたし 00:01:08.220 --> 00:01:11.119 それにマドリード、スイス、 00:01:11.119 --> 00:01:13.960 どれも背にして通り過ぎた ー 00:01:13.960 --> 00:01:15.610 次々と。 00:01:16.240 --> 00:01:17.600 時間をかけるだけの実感があるんだ 00:01:17.610 --> 00:01:18.710 スタジオから出て時間をかける 00:01:18.710 --> 00:01:20.310 スタジオでじっとしていない、 00:01:20.310 --> 00:01:21.580 なぜなら人生が続いていたし 00:01:21.580 --> 00:01:24.740 私の中で芸術が続いていたんだ。 00:01:30.560 --> 00:01:33.580 芸術は経験が糧になる 00:01:34.000 --> 00:01:35.960 旅行と消化すること、 00:01:35.970 --> 00:01:37.630 それを受け入れる事が 00:01:37.630 --> 00:01:39.830 体に影響するんだ。 00:01:45.130 --> 00:01:47.320 すっかり分かっているのが 00:01:47.320 --> 00:01:51.760 体全ての面が情報の受容器だということだ。 00:01:53.570 --> 00:01:56.200 光が物に反射する仕方。 00:01:56.200 --> 00:01:58.830 風が吹いたり吹かなかったりする仕方。 00:01:58.830 --> 00:02:01.729 つまり、すべての事が影響を及ぼしているんだ。 00:02:03.040 --> 00:02:04.760 私はビジュアル・アーティストです。 00:02:04.770 --> 00:02:07.450 私という媒体を通して世界の中で 00:02:07.450 --> 00:02:10.370 そのありようを見つけ出そうとする、 00:02:12.580 --> 00:02:14.700 こう書いてある ー 00:02:14.700 --> 00:02:15.930 私から祖父へ ー 00:02:15.930 --> 00:02:18.009 「日本の滞在が終わりに近づいている…」 00:02:19.280 --> 00:02:22.520 ああ、日本に旅した時のだ。 00:02:22.880 --> 00:02:25.300 「沖縄行きを待って空港にいる」 00:02:25.310 --> 00:02:27.819 「興味深い三ヶ月間だった」 00:02:28.420 --> 00:02:32.819 「最初の週、村の年配の女性たちとの踊りに招待された」 00:02:32.819 --> 00:02:37.889 「彼女たちの何人かは110歳までもう一息だろうな…」[笑い声] 00:02:37.889 --> 00:02:40.380 「でもね、彼女らは踊れたんだよ!」[笑い声] 00:02:40.380 --> 00:02:43.900 いつも訪れてみたかった場所のひとつに日本があった。 00:02:43.900 --> 00:02:49.159 どうして私の体がそんなにこの土地を知らなきゃと感じたのか分からない。 00:02:49.159 --> 00:02:55.079 でも、1997年に、行く機会があった。 00:02:56.380 --> 00:03:00.180 「一部の日本は本物のソウルに彩られているんだ」 00:03:00.180 --> 00:03:03.540 「さとうきびを切って豚足を食べたよ」[笑い声] 00:03:03.540 --> 00:03:05.400 「これがソウルフードさ」 00:03:05.400 --> 00:03:07.919 日本にいた頃、自然な意味での 00:03:07.919 --> 00:03:11.010 色の作り方を探していた。 00:03:11.580 --> 00:03:13.620 「浜辺の色は超現実的だ」 00:03:13.620 --> 00:03:15.580 「水は緑と青両方を備えている」 00:03:15.590 --> 00:03:17.760 「砂はほんとうに真っ白で」 00:03:17.760 --> 00:03:20.279 私がそこで身を持って学んだことです。 00:03:20.279 --> 00:03:22.379 でも、そこでじじつ精神的に学んだことは 00:03:22.379 --> 00:03:24.359 ほかのあらゆる事でした。 00:03:25.059 --> 00:03:26.999 その仕事は片付けておくしかなくて、 00:03:26.999 --> 00:03:29.609 じっさい、製紙である程度やる必要があった。 00:03:29.609 --> 00:03:31.139 それがそこで学んでいた事だったし。 00:03:31.139 --> 00:03:33.669 ファブリック・ワークショップでその断片に決着を付けていました。 00:03:33.669 --> 00:03:36.709 そして、日本で何らかの結論に至らなかったけど、 00:03:36.709 --> 00:03:38.799 それは私が開けた扉だと分かってた、 00:03:38.799 --> 00:03:40.739 探し当てられる必要のあったものだ。 00:03:41.780 --> 00:03:44.780 だからそこにはいつも学ぶ普遍的な機会がある。 00:03:54.920 --> 00:03:56.200 情報の受容器として、 00:03:56.200 --> 00:03:57.760 できる限り手に取りたいのです。 00:03:57.769 --> 00:03:59.620 できるだけ学びたいのです。 00:03:59.620 --> 00:04:02.600 そしてできるだけ還元したい。 00:04:03.480 --> 00:04:09.300 心を開いていれば、この旅をずっと続けられるのです。