WEBVTT 00:00:01.141 --> 00:00:05.453 Every Frame a Paintingへようこそ 00:00:05.903 --> 00:00:09.985 今回は「The Imposter」を取り上げていく 00:00:10.095 --> 00:00:13.878 まだ見てないならこの動画は閉じよう 00:00:13.974 --> 00:00:18.076 これからすべてネタバレするつもりだ 00:00:18.176 --> 00:00:21.186 "このテープの消滅まで5秒" 00:00:21.296 --> 00:00:21.957 いい? 00:00:22.067 --> 00:00:26.754 "5 4 3 2…" 00:00:28.831 --> 00:00:29.930 始めよう 00:00:30.030 --> 00:00:31.915 作者のバート・レイトンは賢く 00:00:32.030 --> 00:00:35.560 映画はシンプルな作りになっている 00:00:35.685 --> 00:00:41.003 すべてインタビュー形式だ 00:00:41.156 --> 00:00:43.371 一人の男を除いては 00:00:43.551 --> 00:00:47.593 "俺はずっと 別の誰かになりたかった" 00:00:47.703 --> 00:00:51.404 こちらを見つめている シンプルに 00:00:51.527 --> 00:00:56.823 悪役はよく目をこちらに向けてくる 00:00:56.917 --> 00:01:00.039 ギャング 食人鬼 ソシオパス サイコ 日本人女性 00:01:00.154 --> 00:01:02.033 レオナルド・ディカプリオ 00:01:02.469 --> 00:01:06.231 怖い映画でよく使われる手法だ 00:01:06.351 --> 00:01:10.121 「羊たちの沈黙」ではまるで自分が 00:01:10.241 --> 00:01:11.597 "もっと近く" 00:01:11.717 --> 00:01:13.484 見られているようだ 00:01:13.594 --> 00:01:18.208 このような短い場面でも使われている 00:01:18.338 --> 00:01:19.338 "行ってください" 00:01:19.438 --> 00:01:21.083 これは「ゾディアック」 00:01:21.173 --> 00:01:23.594 第一容疑者の最初の尋問で 00:01:23.694 --> 00:01:27.333 刑事たちは男が犯人か見極めようとする 00:01:27.443 --> 00:01:30.615 話が核心に迫ると画面が変わる 00:01:30.716 --> 00:01:35.018 "南カリフォルニアに行ったか?" 00:01:35.128 --> 00:01:36.744 ここがクライマックスだ 00:01:36.844 --> 00:01:39.080 "俺はゾディアックじゃない" 00:01:39.420 --> 00:01:42.692 "もしそうでも言うわけない" 00:01:43.232 --> 00:01:46.845 映画はこの男をどう思うか判断を迫る 00:01:46.971 --> 00:01:52.199 しかしレンズを見続けるのも難しい 00:01:52.309 --> 00:01:53.858 やりすぎになる 00:01:54.355 --> 00:01:56.145 だがドキュメンタリーなら 00:01:56.265 --> 00:01:58.888 ある言葉を紹介させてください 00:01:59.009 --> 00:02:00.188 どうぞ 00:02:00.298 --> 00:02:03.189 エロール・モリスがいつもそうしていた 00:02:03.309 --> 00:02:08.478 視聴者はまるで話しているように感じる 00:02:08.568 --> 00:02:11.281 目を見て話すから 00:02:11.402 --> 00:02:14.225 より話が強調される 00:02:14.815 --> 00:02:17.110 「The Imposter」ではカメラが 00:02:17.230 --> 00:02:20.780 男と話しているようにセットされた 00:02:20.900 --> 00:02:25.385 しかしこれで視聴者は強く影響を受ける 00:02:25.525 --> 00:02:29.556 悪役と知りながら 回避できないのだ 00:02:30.156 --> 00:02:34.066 他の多くの部分でもこの構図は見られる 00:02:34.216 --> 00:02:37.756 場面が彼の視点になっているのだ 00:02:37.886 --> 00:02:39.713 唇もシンクロする 00:02:39.863 --> 00:02:45.247 "俺は性的虐待されたとは言ってない" 00:02:45.367 --> 00:02:47.000 過去から現在へ 00:02:47.160 --> 00:02:51.107 他の人は別の角度から見ることになる 00:02:51.237 --> 00:02:55.372 奥行きもあるためどこなのかもわかる 00:02:55.512 --> 00:02:57.927 だがこの男は不明だ 00:02:58.071 --> 00:03:00.769 誰なのかの説明もない 00:03:00.897 --> 00:03:03.120 製作者の選択はわかった 00:03:03.241 --> 00:03:08.083 だがなぜこの男を中心にしたのか? 00:03:08.814 --> 00:03:11.317 視聴者を騙すためだ 00:03:11.437 --> 00:03:13.049 すっかり騙される 00:03:13.159 --> 00:03:16.611 視聴者はこの男の説得力を見る 00:03:16.741 --> 00:03:21.952 男は人々を騙した方法を語るので 00:03:22.092 --> 00:03:24.255 信用はないはずだ 00:03:24.385 --> 00:03:27.365 動画の3分の2で彼は出てくる 00:03:27.515 --> 00:03:31.925 なぜ家族は彼を受け入れたのだろうか 00:03:32.055 --> 00:03:35.257 "刑事が全部を解決する必要はない" 00:03:35.427 --> 00:03:37.857 なぜ人々は彼を受け入れたのか 00:03:37.997 --> 00:03:39.177 "彼らが殺したんだ" 00:03:39.277 --> 00:03:40.812 オゥ シット 00:03:40.933 --> 00:03:45.280 "実行した人 知ってた人 無視した人" 00:03:47.390 --> 00:03:48.852 待って え? 00:03:49.422 --> 00:03:50.936 "くたばればいい" 00:03:51.056 --> 00:03:55.399 自然な反応はこの家族を見下すことだ 00:03:55.509 --> 00:03:59.753 愚かな操られた人たちだと 00:03:59.880 --> 00:04:03.585 "スペイン?国境の向こうでしょ?" 00:04:03.695 --> 00:04:06.470 自分の子供もわからない 00:04:06.640 --> 00:04:08.527 視聴者はこう思う 00:04:08.638 --> 00:04:13.025 信じそうになることは信じられないと 00:04:13.155 --> 00:04:14.961 そして罠にかかる 00:04:15.092 --> 00:04:19.594 男がただあなたを見ているだけで 00:04:19.804 --> 00:04:22.460 あなたはどうなるだろうか 00:04:22.590 --> 00:04:25.097 僕は罠にかかった 00:04:25.227 --> 00:04:28.295 この家族には共感できる 00:04:28.425 --> 00:04:31.537 90分にわたり 話を追体験できる 00:04:31.657 --> 00:04:35.243 次々と狂い わけがわからなくなる 00:04:35.383 --> 00:04:37.747 最後に理解するのは 00:04:37.867 --> 00:04:42.132 どうやって騙されていたのかだ 00:04:49.304 --> 00:04:52.424 騙されないなら あなたはサイコだ