ようこそ 盗作捜査局(DPI)へ
DPI はこれまで膨大な数の
複雑な事件を取り扱い
盗作者を成敗し
盗まれた文章の救出に
努めてきました
DPI がよく遭遇する盗作の
第1のタイプは
DPI がよく遭遇する盗作の
第1のタイプは
「生まれたての発明の横取り」です
plagiarism(盗作)の語源である
ラテン語の
plagiarius(誘拐)に
敬意を表してのことでしょう
新生アイデアを誘拐する者は
何の罪もない論文に忍び寄り
「コピペ」するのです
情報源を示したり
引用文に引用符をつけたりせず
1語たりとも変更しません
彼らは営利のために
特に出来の良い文章を盗んで
自分のものにします
こういった誘拐者が集まると
「誘拐の輪」ができて
複数の情報源から
新生アイデアを
横取りするようになります
誘拐犯の中には
「自己盗作」に
手を染める者もいます
これはDPI の歴史上
もっとも不精な犯罪の1つです
これは「なりすまし共著者」
とも言われますが
これらの変わり者たちは
自分が以前に書いた文章の
全部または一部を
全く新しい資料として
発表するのです
新生アイデアの誘拐犯や
「誘拐の輪」を
捕まえるのは
DPI には簡単なことです
検索エンジンに
一部の語句を貼り付けるだけで
バン!
現行犯で逮捕です
もっと発覚しにくい形の盗作に
「追うだけ無駄の術」があります
盗作者は 偽の著者や
本のタイトル
ページ数や
その他の情報を
でっちあげて
盗作を隠すのです
「類語への馬鹿げた置き換え」では
盗作者はシソーラス(類語辞書)を
主な武器として用います
文献中の ほぼすべての単語を
同義語に置き換えて
文の構造やアイデアの順序は
そのまま残すという
盗作者の行為により
正当なはずの
パラフレーズ(言い換え)の
イメージはガタ落ちです
「いんちき言い換え術」もまた
煙に巻く手口の中心的なものです
これは 複数の文章を
言い換え
これは 複数の文章を
言い換え
それをつなぎ合わせて
1つの文章にするというものです
DPI が扱う案件のうち
最も苦労させられるのは
次のような誤解です
「引用符を使って 情報源も示せば
決して盗作には当たらない」
事実無根も いいところです
と言うのも
他人のアイデアを
並べて つないだだけの論文は
「丸写し」文献に相当するからです
これは盗作とみなされます
なぜならオリジナルの考えが
含まれていないからです
同様に
複数の情報源からの引用を
ほんの少し変えただけの
言い回しを続けるのも
広範囲に及ぶ「言い換え」の一種で
それも盗作です
なぜならそのアイデアはやはり
独自のものではないからです
最後に「戦略的チラ見せ」も
また盗作です
なぜなら この手口は
情報源の一部をわざと
記載せずにおき
文章を丸ごと引用したことや
広範囲にわたる言い換えを
隠そうとしているからです
いくつかの文章は真面目に書き
きちんと引用し
パラフレーズする一方で
きちんと引用し
パラフレーズする一方で
他の文章は完全に
自分のものとして示します
お分かりのとおり
DPI は手一杯です
学問における あらゆる悪行や
騒動と格闘しているからです
些細なことから
とんでもないことまでです
このような犯罪の重さを考えると
どうして盗作捜査局の
活躍を耳にしたことがないのかと
不思議に思うかもしれませんね
なぜかというと
この組織は実在しないからです
しかし 人は皆
自分自身のDPI 捜査員として
盗作と戦い
オリジナルの考えの価値を
守ることができます
ご存じのとおり
盗作を防ぐ最も良い方法は
時間を節約し
心配や労力を省くため
自力で仕事するという
盗作より ずっと楽な道を
書き手が選択することなのです