1 00:00:00,000 --> 00:00:00,770 2 00:00:00,770 --> 00:00:02,636 3 00:00:02,636 --> 00:00:02,936 4 00:00:02,936 --> 00:00:04,621 5 00:00:06,147 --> 00:00:10,336 奇跡はどこにでもある。暗闇にも、静寂にも.. 6 00:00:10,336 --> 00:00:13,386 奇跡はどこにでもある。暗闇にも、静寂にも.. Helen Keller 7 00:00:14,610 --> 00:00:18,177 未来はどうなるのだろうか? 8 00:00:18,687 --> 00:00:22,133 宇宙はどのように終わるのだろうか? 9 00:00:22,677 --> 00:00:25,577 真実を知ることは無いかもしれない 10 00:00:26,428 --> 00:00:30,578 しかし科学は未来の驚くべき行く末を描き始めた 11 00:00:31,559 --> 00:00:34,513 時間の終わりまでの旅に出よう 12 00:00:34,813 --> 00:00:38,620 指数関数的に加速し、5秒ごとに倍速になる時間旅行だ 13 00:00:38,902 --> 00:00:44,634 手がかりを探るたび、確実に未来像は変化するだろう。 しかし一つ確かなのは 14 00:00:44,814 --> 00:00:46,536 この宇宙は始まったばかりだという事 15 00:00:46,536 --> 00:00:47,536 2019 [人新世] 16 00:00:47,536 --> 00:00:48,541 2020 [人新世] 17 00:00:48,541 --> 00:00:48,791 2021 [人新世] 18 00:00:48,791 --> 00:00:49,175 2021 完新世は終わった。 [人新世] 19 00:00:49,175 --> 00:00:49,560 2021 完新世は終わった。 [人新世] 20 00:00:49,560 --> 00:00:50,583 2022 完新世は終わった。 [人新世] 21 00:00:50,583 --> 00:00:51,319 2023 完新世は終わった。 [人新世] 22 00:00:51,319 --> 00:00:51,569 2023 [人新世] 23 00:00:51,972 --> 00:00:52,234 現在、そして今後数年間の私たちの行動は 24 00:00:52,234 --> 00:00:52,484 現在、そして今後数年間の私たちの行動は 25 00:00:52,484 --> 00:00:52,974 現在、そして今後数年間の私たちの行動は 26 00:00:52,974 --> 00:00:53,344 現在、そして今後数年間の私たちの行動は 27 00:00:53,715 --> 00:00:55,245 現在、そして今後数年間の私たちの行動は 28 00:00:56,245 --> 00:00:58,241 次の数千年に大きく影響するだろう 29 00:00:58,241 --> 00:01:01,516 次の数千年に大きく影響するだろう 30 00:01:03,928 --> 00:01:06,250 近代の人類が知りえた唯一の環境は変化しつつある、それも急速に 31 00:01:06,250 --> 00:01:09,740 近代の人類が知りえた唯一の環境は変化しつつある、それも急速に 32 00:01:10,080 --> 00:01:11,349 近代の人類が知りえた唯一の環境は変化しつつある、それも急速に 33 00:01:13,161 --> 00:01:15,782 この惑星に変わらぬものはない すべては変わる 34 00:01:15,782 --> 00:01:17,702 この惑星に変わらぬものはない すべては変わる 35 00:01:17,941 --> 00:01:18,671 地球は先の見えない崖を再び跳ぼうとしている。結果はだれにもわからない 36 00:01:18,671 --> 00:01:20,231 地球は先の見えない崖を再び跳ぼうとしている。結果はだれにもわからない 37 00:01:20,231 --> 00:01:21,254 地球は先の見えない崖を再び跳ぼうとしている。結果はだれにもわからない 38 00:01:21,254 --> 00:01:23,236 地球は先の見えない崖を再び跳ぼうとしている。結果はだれにもわからない 39 00:01:24,313 --> 00:01:25,746 この地球は常に跳躍している。 [地磁気反転] 40 00:01:25,746 --> 00:01:25,996 [地磁気反転] 41 00:01:26,546 --> 00:01:30,389 [ヘール・ボップ彗星再来] 42 00:01:32,140 --> 00:01:32,775 [劇的海面上昇] 43 00:01:32,775 --> 00:01:34,715 地球上の事物は変化する [劇的海面上昇] 44 00:01:35,220 --> 00:01:36,677 とどまるものは無い! 45 00:01:37,237 --> 00:01:38,641 万物は変化し続ける [直径30mの小惑星衝突] 46 00:01:38,641 --> 00:01:39,380 [30m級小惑星の衝突] 47 00:01:39,380 --> 00:01:41,203 [アンタレス 超新星爆発] 48 00:01:42,723 --> 00:01:44,509 [サハラ砂漠が熱帯化] 49 00:01:46,359 --> 00:01:48,511 [星座がさまよいはじめる] 50 00:01:50,121 --> 00:01:51,768 [ボイジャー1号近隣恒星を通過] 51 00:01:53,818 --> 00:01:55,493 [間氷期終結] 52 00:01:57,608 --> 00:02:00,138 [スーパー火山噴火] 53 00:02:05,444 --> 00:02:07,501 [ハワイに新たな島誕生] 54 00:02:08,049 --> 00:02:09,571 [新たな島々の連鎖] 55 00:02:13,555 --> 00:02:15,495 [アポロ計画の足跡が消える] 56 00:02:17,535 --> 00:02:18,601 [ベテルギウス 超新星爆発] 57 00:02:21,578 --> 00:02:24,433 [石碑浸食] 58 00:02:29,525 --> 00:02:31,485 [致命的ガンマ線バースト] 59 00:02:32,635 --> 00:02:35,274 [火星の月が砕け環になる] 60 00:02:37,674 --> 00:02:39,264 [土星の環消失] 61 00:02:41,688 --> 00:02:43,497 [南極融解] 62 00:02:44,828 --> 00:02:46,237 [巨大小惑星の衝突] 63 00:02:50,833 --> 00:02:55,953 [新たな超大陸誕生] 64 00:02:57,733 --> 00:02:58,793 [太陽光度増加] 65 00:02:58,793 --> 00:02:59,752 太陽を輝かす燃料が底をつき始めるが、 [太陽光度増加] 66 00:02:59,752 --> 00:03:01,037 太陽を輝かす燃料が底をつき始めるが、 [光合成が出来なくなる] 67 00:03:01,037 --> 00:03:02,737 太陽はそのまま静かに消滅することはない [光合成が出来なくなる] 68 00:03:02,737 --> 00:03:03,957 太陽はそのまま静かに消滅することはない [全ての植物が死滅] 69 00:03:03,957 --> 00:03:05,413 [全ての植物が死滅] 70 00:03:05,413 --> 00:03:05,883 [海洋蒸発] 71 00:03:05,883 --> 00:03:07,678 コア崩壊で生じる膨大な熱で太陽外周は膨張 [海洋蒸発] 72 00:03:07,678 --> 00:03:07,928 コア崩壊で生じる膨大な熱で太陽外周は膨張 [海洋蒸発] 73 00:03:07,928 --> 00:03:10,007 コア崩壊で生じる膨大な熱で太陽外周は膨張 [海洋蒸発] 74 00:03:10,007 --> 00:03:11,908 コア崩壊で生じる膨大な熱で太陽外周は膨張 [海洋蒸発] 75 00:03:11,908 --> 00:03:12,620 コア崩壊で生じる膨大な熱で太陽外周は膨張 [全ての生命が死滅] 76 00:03:12,620 --> 00:03:13,183 [全ての生命が死滅] 77 00:03:13,183 --> 00:03:16,777 [太陽膨張] 78 00:03:16,777 --> 00:03:18,737 [太陽が赤色巨星となる] 79 00:03:18,737 --> 00:03:21,093 [死にゆく太陽が地球を破壊] 80 00:03:21,093 --> 00:03:22,182 [太陽は白色矮星となる] 81 00:03:22,182 --> 00:03:24,605 太陽は死に、 [太陽は白色矮星となる] 82 00:03:24,605 --> 00:03:26,767 深宇宙の極低温のなか徐々に冷えてゆく [太陽は白色矮星となる] 83 00:03:26,767 --> 00:03:30,242 深宇宙の極低温のなか徐々に冷えてゆく 84 00:03:39,952 --> 00:03:43,771 すべての星は太陽と同じ運命をたどる 85 00:03:44,381 --> 00:03:47,711 全ての星はやがて終わりを迎え、 86 00:03:47,711 --> 00:03:49,650 宇宙は永遠の夜に没する 87 00:03:49,650 --> 00:03:52,410 宇宙は永遠の夜に没する 88 00:03:54,133 --> 00:03:57,509 すべての星はいずれ燃料を使い果たす [星の死が始まる] 89 00:03:57,509 --> 00:03:58,299 [星の死が始まる] 90 00:03:58,299 --> 00:03:59,939 宇宙の温度は下がり, [星の死が始まる] 91 00:03:59,939 --> 00:04:00,189 [星の死が始まる] 92 00:04:00,939 --> 00:04:02,499 夜空の星は1つずつ消えていく 93 00:04:02,499 --> 00:04:04,257 夜空の星は1つずつ消えていく 94 00:04:04,257 --> 00:04:06,226 夜空の星は1つずつ消えていく 95 00:04:07,982 --> 00:04:10,234 新たな星がつくられることは無い 96 00:04:10,234 --> 00:04:11,674 新たな星がつくられることは無い 97 00:04:13,005 --> 00:04:14,778 かくして宇宙は終わる 98 00:04:14,948 --> 00:04:16,238 爆発ではなく 99 00:04:16,238 --> 00:04:18,488 静かに 100 00:04:21,364 --> 00:04:23,130 燃え尽きるのではなく、 [最後の赤色矮星の終わり] 101 00:04:23,130 --> 00:04:23,380 [最後の赤色矮星の終わり] 102 00:04:23,380 --> 00:04:26,240 冷たく終わりを迎えるのだ [最後の赤色矮星の終わり] 103 00:04:26,240 --> 00:04:27,742 [最後の赤色矮星の終わり] 104 00:04:29,694 --> 00:04:37,594 [縮退の時代] 最後の恒星の死とともに、星空の時代は終わる 105 00:04:37,594 --> 00:04:39,801 [縮退の時代] 106 00:04:39,801 --> 00:04:40,879 [縮退の時代] 宇宙は、死んだ星の残滓が散らばった墓場となる 107 00:04:40,879 --> 00:04:47,566 宇宙は、死んだ星の残滓が散らばった墓場となる 108 00:04:50,259 --> 00:04:56,649 我々の太陽は、高温、高密度に縮退した星の死骸、 白色矮星となる 109 00:05:01,502 --> 00:05:03,592 もはや燃料は残っておらず、 110 00:05:03,672 --> 00:05:05,742 白色矮星の淡い光は、 111 00:05:05,852 --> 00:05:08,492 火の消えた炉に最後に残った熱から発せられている 112 00:05:08,492 --> 00:05:10,472 火の消えた炉に最後に残った熱から発せられている 113 00:05:15,513 --> 00:05:18,273 今の地球の位置から眺めると、 114 00:05:18,273 --> 00:05:20,933 晴れた夜の満月ほどの明るさしかない 115 00:05:20,933 --> 00:05:22,603 晴れた夜の満月ほどの明るさしかない 116 00:05:22,643 --> 00:05:25,571 晴れた夜の満月ほどの明るさしかない 117 00:05:28,960 --> 00:05:31,500 死んだ星々とブラックホールが点在する暗い虚空の闇に唯一光るのは 118 00:05:31,500 --> 00:05:34,230 死んだ星々とブラックホールが点在する暗い虚空の闇に唯一光るのは 119 00:05:34,230 --> 00:05:36,503 白色矮星の放つほのかな光のみ 120 00:05:36,933 --> 00:05:39,490 白色矮星の放つほのかな光のみ 121 00:05:39,490 --> 00:05:41,890 白色矮星の放つほのかな光のみ 122 00:05:50,491 --> 00:05:52,926 ある意味、それは幽霊のような宇宙だ 123 00:05:52,926 --> 00:05:54,044 しかし星の死骸、ゾンビと化した星たちが、さらなる未来を見せてくれる 124 00:05:54,044 --> 00:05:55,164 しかし星の死骸、ゾンビと化した星たちが、さらなる未来を見せてくれる 125 00:05:55,226 --> 00:05:56,686 しかし星の死骸、ゾンビと化した星たちが、さらなる未来を見せてくれる 126 00:06:06,742 --> 00:06:13,152 時が経つにつれ、死んだ恒星や惑星は重力によって銀河から冷たい虚空へと押しやられる 127 00:06:18,105 --> 00:06:22,955 偶然が重なると、褐色矮星が衝突し新たな星を生み出すこともあるだろう 128 00:06:27,621 --> 00:06:31,560 中性子星衝突は漆黒の闇を超新星爆発の閃光で貫く 129 00:06:31,560 --> 00:06:32,880 [中性子星衝突] 中性子星衝突は漆黒の闇を超新星爆発の閃光で貫く 130 00:06:32,880 --> 00:06:35,530 [中性子星衝突] 131 00:06:51,215 --> 00:06:58,015 老いゆく白色矮星は生物が命をつなぐ避難所となるだろう 132 00:07:05,750 --> 00:07:11,620 しかし白色矮星もしだいに力を失い、死ぬ。 133 00:07:13,238 --> 00:07:17,238 こうして残った星々の最後の姿は黒色矮星。 [星々が黒色矮星となる] 134 00:07:17,238 --> 00:07:19,751 白色矮星はすっかり冷たくなり、もはや熱も光もほとんど放出しない。 [星々が黒色矮星となる] 135 00:07:19,751 --> 00:07:23,491 白色矮星はすっかり冷たくなり、もはや熱も光もほとんど放出しない。 136 00:07:27,513 --> 00:07:29,234 黒色矮星は暗く高密度な縮退物質の崩れ行く球体。 137 00:07:29,234 --> 00:07:30,249 黒色矮星は暗く高密度な縮退物質の崩れ行く球体。 138 00:07:30,249 --> 00:07:34,094 黒色矮星は暗く高密度な縮退物質の崩れ行く球体。 139 00:07:34,274 --> 00:07:37,223 星の灰と言ってもよい。 140 00:07:38,243 --> 00:07:41,983 黒色矮星を構成する原子は強烈に押しつぶされ、 141 00:07:41,983 --> 00:07:44,523 その密度は太陽の百万倍に達する。 142 00:07:44,523 --> 00:07:48,263 その密度は太陽の百万倍に達する。 143 00:07:54,505 --> 00:07:57,178 星がこの段階にたどり着くまでにはとてつもない時間が必要なので 144 00:07:57,455 --> 00:07:59,125 現在の宇宙にはまだ存在しないと考えられる 145 00:07:59,125 --> 00:08:02,705 現在の宇宙にはまだ存在しないと考えられる 146 00:08:10,876 --> 00:08:16,996 銀河から脱出できなかったすべての物質は中心にある 超大質量ブラックホールに吸い込まれてゆく 147 00:08:17,036 --> 00:08:26,344 [ブラックホールが残存物質を飲み込む] 148 00:08:26,344 --> 00:08:31,497 [ブラックホールが残存物質を飲み込む] 栄光の炎に輝く長い休眠から覚めたブラックホール 149 00:08:51,678 --> 00:08:59,498 [縮退の時代] ブラックホールの回転エネルギーが、未来の異文明が最後に頼れる動力源となる 150 00:09:05,261 --> 00:09:07,211 私たちの生命の速度は現在手に入るエネルギーで決定されている。 151 00:09:07,211 --> 00:09:09,246 私たちの生命の速度は現在手に入るエネルギーで決定されている。 152 00:09:10,492 --> 00:09:12,252 全く異なる生命活動の速度を持ち、 153 00:09:12,252 --> 00:09:13,742 想像以上に生存期間を長く引き伸ばした、 154 00:09:13,742 --> 00:09:15,842 想像以上に生存期間を長く引き伸ばした、 155 00:09:15,952 --> 00:09:17,602 意識を持つ生命体を想像できる 156 00:09:17,602 --> 00:09:19,916 意識を持つ生命体を想像できる 157 00:09:21,511 --> 00:09:23,689 10兆年に1回思考するのが普通であるような生命体もあり得るだろう 158 00:09:23,689 --> 00:09:26,419 10兆年に1回思考するのが普通であるような生命体もあり得るだろう 159 00:09:26,419 --> 00:09:27,924 10兆年に1回思考するのが普通であるような生命体もあり得るだろう 160 00:09:30,759 --> 00:09:31,507 たとえ我々人類が絶滅したとしても、 161 00:09:31,507 --> 00:09:34,557 たとえ我々人類が絶滅したとしても、 162 00:09:34,847 --> 00:09:37,737 遠い未来のどこかで 163 00:09:37,737 --> 00:09:41,147 宇宙に変動が起き、再び知的生命体が 一瞬だけでも、存在できるかもしれない。 164 00:09:41,147 --> 00:09:43,227 宇宙に変動が起き、再び知的生命体が 一瞬だけでも、存在できるかもしれない。 165 00:09:44,491 --> 00:09:47,501 時間の大海に、知性体が存在する期間が孤島のように現れるかもしれない 166 00:09:56,346 --> 00:10:04,156 宇宙の膨張が加速し、物質は光速を超えて散らばり始める [時空の膨張] 167 00:10:04,156 --> 00:10:05,505 [時空の膨張] 168 00:10:05,505 --> 00:10:07,230 この時点で、遠隔の銀河や星の後退速度はあまりに速く、観測不能となる [時空の膨張] 169 00:10:07,230 --> 00:10:13,159 この時点で、遠隔の銀河や星の後退速度はあまりに速く、観測不能となる 170 00:10:14,510 --> 00:10:21,860 宇宙の神秘には永遠に手が届かなくなる 171 00:10:25,266 --> 00:10:28,250 最新科学の予測によれば原子自体も崩壊し宇宙の中に何の物質も残さず消える 172 00:10:28,250 --> 00:10:33,080 [陽子崩壊] 最新科学の予測によれば原子自体も崩壊し宇宙の中に何の物質も残さず消える 173 00:10:33,080 --> 00:10:33,380 [陽子崩壊] 174 00:10:34,538 --> 00:10:37,268 私たちの世界を構築する原子の基本要素の一つ 陽子 175 00:10:37,268 --> 00:10:39,758 私たちの世界を構築する原子の基本要素の一つ 陽子 176 00:10:39,778 --> 00:10:42,158 これすら自然に崩壊してしまう 177 00:10:44,256 --> 00:10:47,236 ブラックホールの引力を逃れたどのような物質も 178 00:10:47,266 --> 00:10:51,186 ついには陽子崩壊によって消滅する 179 00:10:58,419 --> 00:11:06,789 陽子崩壊はまだ証明されていない。 未来旅行のこれからの章は新たな発見次第で全く別の内容となりうる 180 00:11:17,985 --> 00:11:20,497 黒色矮星内部の物質、 181 00:11:20,527 --> 00:11:22,767 宇宙最後の物質は、 182 00:11:23,248 --> 00:11:25,782 最終的には蒸発し、 183 00:11:25,822 --> 00:11:29,478 放射となって虚空へ消え 184 00:11:29,508 --> 00:11:34,608 後には全く何も残らない 185 00:11:34,641 --> 00:11:42,234 [ブラックホールの時代] 186 00:11:42,234 --> 00:11:44,554 黒色矮星が消えると [ブラックホールの時代] 187 00:11:44,554 --> 00:11:48,244 宇宙にはただ一個の原子さえ残らない [ブラックホールの時代] 188 00:11:48,244 --> 00:11:48,494 [ブラックホールの時代] 189 00:11:51,729 --> 00:11:55,219 かつて物質で溢れていた宇宙に残るのは 190 00:11:55,269 --> 00:11:58,619 光子とブラックホールのみ 191 00:12:06,861 --> 00:12:09,751 ブラックホールの時代が始まる 192 00:12:11,870 --> 00:12:16,990 生命が寄りすがる惑星も恒星も、星の死骸すら無い 193 00:12:20,530 --> 00:12:26,240 この段階でさえ宇宙はやっと時を刻みだしたばかり 194 00:12:28,610 --> 00:12:31,750 人間の一生に換算すると、ちょうど子宮から出てきたくらい 195 00:12:35,972 --> 00:12:42,492 宇宙はその生涯のほとんどの期間で、冷たく、暗く、空っぽだ 196 00:12:47,114 --> 00:12:56,354 この宇宙には、その灼熱の誕生と極寒の死のはざまに一瞬だけ、生命が輝く安全な避難所たりうる時間がある 197 00:12:56,748 --> 00:12:59,988 宇宙の一生の中で思春期に当たる時代、 198 00:12:59,988 --> 00:13:02,258 生命が存在できる明るいひとときが現れる 199 00:13:02,258 --> 00:13:04,468 生命が存在できる明るいひとときが現れる 200 00:13:08,008 --> 00:13:11,238 しかし、それも長くは続かない 201 00:13:14,999 --> 00:13:18,759 誕生から最後のブラックホールが蒸発するまでの、 202 00:13:18,759 --> 00:13:20,759 宇宙の生涯からすればほんの一瞬でだけ、 203 00:13:20,759 --> 00:13:23,479 宇宙の生涯からすればほんの一瞬でだけ、 204 00:13:23,759 --> 00:13:24,745 生命が存在できる 205 00:13:24,745 --> 00:13:25,729 生命が存在できる 206 00:13:25,729 --> 00:13:27,349 生命が存在できる。その期間の割合は、 207 00:13:27,349 --> 00:13:27,749 1000分の1 (10^(-3)) 208 00:13:27,749 --> 00:13:28,756 1000分の1の、 (10^(-3)) 209 00:13:28,756 --> 00:13:29,226 1000分の1の、 (10^(-3)) 210 00:13:29,226 --> 00:13:29,716 1000分の1の、10億分の (10^(-12)) 211 00:13:29,716 --> 00:13:30,186 1000分の1の、10億分の10億分の (10^(-21)) 212 00:13:30,186 --> 00:13:30,746 1000分の1の、10億分の10億分の10億分の (10^(-30)) 213 00:13:30,746 --> 00:13:31,256 1000分の1の、10億分の10億分の10億分の10億分の (10^(-39)) 214 00:13:31,256 --> 00:13:31,756 1000分の1の、10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の (10^(-48)) 215 00:13:31,756 --> 00:13:32,320 1000分の1の、10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の (10^(-57)) 216 00:13:32,320 --> 00:13:32,750 1000分の1の、10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の (10^(-66)) 217 00:13:32,750 --> 00:13:33,522 1000分の1の、10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の (10^(-75)) 218 00:13:33,522 --> 00:13:34,632 1000分の1の、10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の (10^(-84)) 219 00:13:34,632 --> 00:13:36,476 1000分の1の、10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の10億分の1パーセント (10^(-84)%) 220 00:13:44,766 --> 00:13:45,766 ブラックホールが宇宙を構成する基本単位となる 221 00:13:45,766 --> 00:13:48,256 ブラックホールが宇宙を構成する基本単位となる 222 00:13:52,517 --> 00:13:53,987 中心の超大質量ブラックホールと、 223 00:13:53,987 --> 00:13:55,777 それを周回する小型のブラックホールが 224 00:13:55,777 --> 00:13:57,787 銀河の基本的な姿になる 225 00:14:01,743 --> 00:14:06,763 ブラックホールで満たされたゾンビ銀河は進化し続ける 226 00:14:10,263 --> 00:14:11,784 ブラックホールは互いに食いあい大きくなる 227 00:14:11,784 --> 00:14:12,764 超大質量ブラックホールに落ち込み、 228 00:14:12,764 --> 00:14:14,964 それがさらに大きくなることもあるかもしれない 229 00:14:15,014 --> 00:14:17,754 宇宙はまだ刺激的でダイナミックな場所だ 230 00:14:17,754 --> 00:14:20,254 ただしこれは数千年、数百万年程度ではなく 231 00:14:20,254 --> 00:14:22,024 ただしこれは数千年、数百万年程度ではなく 232 00:14:22,024 --> 00:14:24,504 数兆年のタイムスケールでの話だ 233 00:14:29,891 --> 00:14:35,951 [ブラックホール合体] この遥か遠い時代には、ブラックホール合体が 宇宙の主要な出来事となる 234 00:14:38,602 --> 00:14:45,282 私たちの太陽の数兆倍もの質量に達するものもあらわれるだろう 235 00:14:49,395 --> 00:14:55,475 これらが合体する際に発せられる重力波は全宇宙にまで響き渡る 236 00:14:56,243 --> 00:15:01,500 ブラックホールは太鼓の木槌のように時空を強打し 237 00:15:08,761 --> 00:15:11,501 非常に特徴的な調べを奏でる 238 00:15:17,737 --> 00:15:21,037 これまで長い間連れ添ってきた2つのブラックホールを想像してみよう 239 00:15:22,009 --> 00:15:24,505 その生涯が終わる頃には、互いの周りを 240 00:15:24,505 --> 00:15:28,275 数分の1秒に数千キロメートルの速度で回転する 241 00:15:32,232 --> 00:15:33,202 それにより、ブラックホールの軌跡の空間が振動し、 242 00:15:33,202 --> 00:15:36,522 それにより、ブラックホールの軌跡の空間が振動し、 243 00:15:36,522 --> 00:15:38,762 実際に時空に響き渡る波となる 244 00:15:53,256 --> 00:15:56,496 これらのブラックホールが宇宙を叩きつけることで、 245 00:15:56,496 --> 00:15:59,006 空間の伸び縮みが引き起こされる 246 00:16:02,988 --> 00:16:04,918 これが重力波だ 247 00:16:04,918 --> 00:16:07,518 空間を振動させ、文字通りの音となる 248 00:16:07,518 --> 00:16:09,478 これらのブラックホールから発生した重力波は光速で伝播していく 249 00:16:09,478 --> 00:16:13,758 二つのブラックホールは融合し、 250 00:16:13,758 --> 00:16:16,358 一つの静かな回転ブラックホールとなる 251 00:16:20,993 --> 00:16:22,983 もしあなたが近くにいたとしたら 252 00:16:23,013 --> 00:16:24,953 空間の縮小、拡大により 253 00:16:25,163 --> 00:16:27,503 耳が共鳴し 254 00:16:27,533 --> 00:16:29,743 実際にその音が聞こえるだろう 255 00:16:38,994 --> 00:16:41,224 非常に重いブラックホールに落ちていく、 256 00:16:41,224 --> 00:16:43,114 軽いブラックホールを想像してみよう 257 00:16:43,224 --> 00:16:44,954 今聞いているのは 258 00:16:44,954 --> 00:16:46,984 軽いブラックホールが接近するたびに空間を叩く音だ 259 00:16:46,984 --> 00:16:49,584 軽いブラックホールが接近するたびに空間を叩く音だ 260 00:16:58,007 --> 00:17:01,497 落下するにつれ音は速く大きくなる 261 00:17:22,745 --> 00:17:25,745 科学者たちはかつてブラックホールは不滅と考えていたが、 262 00:17:25,765 --> 00:17:28,225 いずれは死を迎えるだろう 263 00:17:29,270 --> 00:17:32,990 これは想像を絶するほど先の未来 264 00:17:32,990 --> 00:17:35,230 何千兆年先に起こりうることで 265 00:17:35,977 --> 00:17:36,997 そのようなタイムスケールでは、 266 00:17:36,997 --> 00:17:40,237 ブラックホールさえも蒸発し始める 267 00:17:44,355 --> 00:17:46,509 [ホーキング放射] 268 00:17:47,245 --> 00:17:49,515 [ホーキング放射] 269 00:17:50,018 --> 00:17:52,008 [ホーキング放射] 270 00:17:52,008 --> 00:17:52,258 [ホーキング放射] 量子力学によると、 271 00:17:52,258 --> 00:17:53,388 量子力学によると、 272 00:17:53,388 --> 00:17:54,488 [ホーキング放射] 量子力学によると、 273 00:17:54,488 --> 00:17:54,978 空間は仮想粒子と反粒子で満たされている 274 00:17:54,978 --> 00:17:56,748 [ホーキング放射] 空間は仮想粒子と反粒子で満たされている 275 00:17:56,748 --> 00:17:57,498 空間は仮想粒子と反粒子で満たされている 276 00:17:57,498 --> 00:17:59,754 [ホーキング放射] これらは絶えずペアで生成し、 277 00:17:59,754 --> 00:18:01,238 これらは絶えずペアで生成し、 278 00:18:01,238 --> 00:18:02,718 [ホーキング放射] 離れ、再び一緒になり、消滅し続けている。 279 00:18:02,718 --> 00:18:03,498 [ホーキング放射] 離れ、再び一緒になり、消滅し続けている。 280 00:18:03,498 --> 00:18:04,744 離れ、再び一緒になり、消滅し続けている。 281 00:18:04,744 --> 00:18:06,164 [ホーキング放射] 離れ、再び一緒になり、消滅し続けている。 282 00:18:06,164 --> 00:18:06,741 [ホーキング放射] 離れ、再び一緒になり、消滅し続けている。 283 00:18:06,741 --> 00:18:07,281 離れ、再び一緒になり、消滅し続けている。 284 00:18:07,281 --> 00:18:08,281 [ホーキング放射] 離れ、再び一緒になり、消滅し続けている。 285 00:18:09,508 --> 00:18:11,228 [ホーキング放射] 286 00:18:12,986 --> 00:18:15,506 [ホーキング放射] ブラックホールの存在下では 287 00:18:15,766 --> 00:18:16,636 一対の仮想粒子の片方がブラックホールに落ちることがある 288 00:18:16,636 --> 00:18:17,437 [ホーキング放射] 一対の仮想粒子の片方がブラックホールに落ちることがある 289 00:18:17,437 --> 00:18:18,746 [ホーキング放射] 一対の仮想粒子の片方がブラックホールに落ちることがある 290 00:18:18,746 --> 00:18:19,756 一対の仮想粒子の片方がブラックホールに落ちることがある 291 00:18:19,756 --> 00:18:20,246 [ホーキング放射] 一対の仮想粒子の片方がブラックホールに落ちることがある 292 00:18:20,246 --> 00:18:20,496 一対の仮想粒子の片方がブラックホールに落ちることがある 293 00:18:20,985 --> 00:18:22,376 対消滅に必要なパートナーを置き去りにして 294 00:18:22,376 --> 00:18:24,009 対消滅に必要なパートナーを置き去りにして 295 00:18:24,009 --> 00:18:24,499 [ホーキング放射] 対消滅に必要なパートナーを置き去りにして 296 00:18:24,499 --> 00:18:25,499 対消滅に必要なパートナーを置き去りにして 297 00:18:27,264 --> 00:18:27,744 [ホーキング放射] 見捨てられた粒子はブラックホールが発する 298 00:18:27,744 --> 00:18:29,994 見捨てられた粒子はブラックホールが発する 299 00:18:29,994 --> 00:18:30,504 [ホーキング放射] 見捨てられた粒子はブラックホールが発する 300 00:18:30,504 --> 00:18:31,274 見捨てられた粒子はブラックホールが発する 301 00:18:31,274 --> 00:18:32,974 放射線としてあらわれる 302 00:18:32,974 --> 00:18:33,514 放射線としてあらわれる 303 00:18:34,278 --> 00:18:34,758 [ホーキング放射] 304 00:18:35,241 --> 00:18:35,778 [ホーキング放射] 305 00:18:36,503 --> 00:18:37,493 それゆえ、ブラックホールは不死ではない 306 00:18:37,493 --> 00:18:41,033 それゆえ、ブラックホールは不死ではない [ブラックホール蒸発] 307 00:18:43,233 --> 00:18:47,233 蒸発は加速していき 308 00:18:47,233 --> 00:18:51,523 やがて巨大な爆発で消滅する 309 00:18:57,500 --> 00:19:01,747 量子力学は粒子と放射線がブラックホールという究極の牢獄から脱出することを明らかにした [ブラックホールが死に始める] 310 00:19:01,747 --> 00:19:04,758 量子力学は粒子と放射線がブラックホールという究極の牢獄から脱出することを明らかにした 311 00:19:04,918 --> 00:19:06,498 量子力学は粒子と放射線がブラックホールという究極の牢獄から脱出することを明らかにした 312 00:19:06,871 --> 00:19:13,091 ブラックホールが蒸発を始め、宇宙最後の大規模構造が消え去っていく 313 00:19:14,754 --> 00:19:18,754 ブラックホールが死を迎えるたび、暗闇が照らされる 314 00:20:00,057 --> 00:20:00,307 ブラックホールは徐々に消えてゆくが、我々が未だ理解できていない不思議な力により、宇宙の膨張は止まらない 315 00:20:00,307 --> 00:20:08,767 [ダークエネルギーが宇宙を膨張させる] ブラックホールは徐々に消えてゆくが、我々が未だ理解できていない不思議な力により、宇宙の膨張は止まらない 316 00:20:11,896 --> 00:20:17,726 ここは人類の知識の最前線 - 探索と発見に満ちたフロンティアだ 317 00:20:17,726 --> 00:20:20,044 哲学者や詩人たちは、ある問いを発してきた 318 00:20:20,044 --> 00:20:22,254 「世界は燃えて終わるのか、それとも凍てつき終わるのか」 319 00:20:23,487 --> 00:20:26,247 今、ひとつの答えを出すことができる 320 00:20:28,233 --> 00:20:30,733 最新の検証によると、 321 00:20:30,733 --> 00:20:31,753 宇宙膨張は減速するどころか、 322 00:20:31,753 --> 00:20:34,273 歯止めが効かずますます加速している 323 00:20:35,242 --> 00:20:38,022 そのため、宇宙は冷たい死に至ると考えられる 324 00:20:38,996 --> 00:20:41,516 今から数兆年の数兆倍ほど先の未来に 325 00:20:45,273 --> 00:20:47,753 何もない空間それ自体がエネルギーを持つ 326 00:20:47,753 --> 00:20:50,013 どの立方センチメートルほどの空間をとってみても、 327 00:20:50,013 --> 00:20:51,503 物質の有無にかかわらず、 328 00:20:51,503 --> 00:20:52,755 粒子、物質、放射線、 329 00:20:52,755 --> 00:20:54,255 その他の有無にかかわらず、 330 00:20:54,255 --> 00:20:57,255 空間それ自体にエネルギーがある 331 00:21:00,484 --> 00:21:02,424 そして、アインシュタインによれば、 332 00:21:02,424 --> 00:21:04,724 このエネルギーが宇宙を押し広げている 333 00:21:07,009 --> 00:21:09,959 宇宙を加速させているこの奇妙なものは何なのか? 334 00:21:10,499 --> 00:21:12,489 私達はこれを「ダークエネルギー」と呼んでいる 335 00:21:14,749 --> 00:21:18,219 そしてこれが、この宇宙で最も優勢な存在だ 336 00:21:18,259 --> 00:21:20,989 宇宙の物質・エネルギー量のおよそ3/4をダークエネルギーが占めている 337 00:21:20,989 --> 00:21:23,499 宇宙の物質・エネルギー量のおよそ3/4をダークエネルギーが占めている 338 00:21:23,529 --> 00:21:25,749 しかしその正体は分かっていない 339 00:21:29,718 --> 00:21:32,194 ダークエネルギーは、物質や放射線とは異なり、 340 00:21:32,234 --> 00:21:35,214 宇宙が膨張しても希薄化しない 341 00:21:36,504 --> 00:21:38,724 この性質が、宇宙の未来に関して決定的な意味合いを持つ 342 00:21:38,754 --> 00:21:41,733 この性質が、宇宙の未来に関して決定的な意味合いを持つ 343 00:21:43,253 --> 00:21:45,473 さて、宇宙の未来はどうなるのか 344 00:21:47,753 --> 00:21:51,023 ダークエネルギーが今のように優勢を保ち、斥力を発揮し続けるのなら、 345 00:21:52,233 --> 00:21:54,783 宇宙は永遠に膨張するだろう 346 00:22:00,508 --> 00:22:03,508 時とともに、速く、速く、加速していく - 347 00:22:04,233 --> 00:22:06,233 暴走する宇宙 348 00:22:08,268 --> 00:22:11,018 宇宙のエネルギーの70%は何もない空間に存在するが、 349 00:22:11,078 --> 00:22:15,738 その理由は分かっていない 350 00:22:17,511 --> 00:22:19,751 一方、将来何が起こるのかは分かっている 351 00:22:21,254 --> 00:22:23,754 そのエネルギーが存在し続けるのなら、 352 00:22:23,814 --> 00:22:27,244 宇宙は冷たく、暗く、空虚になっていく 353 00:22:30,002 --> 00:22:32,021 これがあり得る未来の姿 354 00:22:33,006 --> 00:22:34,496 いや、違うかもしれない 355 00:22:34,536 --> 00:22:37,246 ダークエネルギーの性質を理解していないのだから 356 00:22:37,276 --> 00:22:37,967 それが分かるまでは、 357 00:22:38,017 --> 00:22:39,517 未来を知ることはできないし、 358 00:22:39,557 --> 00:22:41,737 私たち自身の起源を知ることもできない 359 00:22:41,778 --> 00:22:43,247 それが知りたくて、 360 00:22:43,247 --> 00:22:45,237 この分野を研究しているのだ 361 00:22:47,096 --> 00:22:54,226 ダークエネルギーの正体が分かると 未来予想が劇的に変わるかもしれない 362 00:22:55,889 --> 00:23:02,899 なんらかの理由で時間の経過とともに弱くなるのなら 宇宙は重力による崩壊"ビッグ・クランチ"に至るかもしれない 363 00:23:04,098 --> 00:23:10,228 強くなってゆくならば、 宇宙は引き裂かれ、"ビッグ・リップ"に至るかもしれない 364 00:23:12,487 --> 00:23:22,017 [ブラックホールの時代] 物理学者たちは、この宇宙の外側に、それぞれ固有の物理法則を持った複数の宇宙があるのではと考え始めている 365 00:23:25,074 --> 00:23:33,744 生命に適した条件を持つ宇宙もあるだろうし、 崩壊したり引き裂かれたりする宇宙もあるかもしれない 366 00:23:35,372 --> 00:23:41,592 我々の想像をはるかに超える異質な宇宙だってあるかもしれない 367 00:23:46,065 --> 00:23:51,875 このパズルの次のピースはどこかにあって、見つけられるのを待っている 368 00:23:52,584 --> 00:23:54,474 現在予測されているのはこれまで以上に冷たく空虚になってゆく宇宙 369 00:23:54,474 --> 00:23:58,274 現在予測されているのはこれまで以上に冷たく空虚になってゆく宇宙 370 00:24:02,980 --> 00:24:04,720 しかし疑問が浮上する 371 00:24:04,720 --> 00:24:08,000 「この終わりは新たな始まりにつながるだろうか?」と 372 00:24:10,488 --> 00:24:13,488 そして、この宇宙の終わりが、 373 00:24:13,488 --> 00:24:15,328 ある意味では新しい宇宙の始まりにつながるという考え方もある 374 00:24:15,328 --> 00:24:17,488 ある意味では新しい宇宙の始まりにつながるという考え方もある 375 00:24:23,088 --> 00:24:29,628 エントロピーがすべてを消し去る前に この宇宙を脱出する方法があるかもしれないと考える者もいる 376 00:24:32,064 --> 00:24:38,054 シミュレートされた仮想宇宙、 または充分なエネルギーがあれば別の本物の宇宙を創ることも可能かもしれない 377 00:24:43,507 --> 00:24:44,967 数学と方程式を駆使して導かれる答えは 378 00:24:44,967 --> 00:24:45,747 数学と方程式を駆使して導かれる答えは 379 00:24:45,747 --> 00:24:46,739 このようになる 380 00:24:46,739 --> 00:24:48,759 もし途方もない量のエネルギーを一点に集中させられる原子破壊装置(粒子加速器)があれば、 381 00:24:48,759 --> 00:24:50,749 もし途方もない量のエネルギーを一点に集中させられる原子破壊装置(粒子加速器)があれば、 382 00:24:50,749 --> 00:24:52,994 もし途方もない量のエネルギーを一点に集中させられる原子破壊装置(粒子加速器)があれば、 383 00:24:52,994 --> 00:24:55,514 出口が見つかるかもしれない - 384 00:24:55,514 --> 00:24:56,574 「赤ちゃん宇宙」だ 385 00:25:02,740 --> 00:25:06,250 ありとあらゆるものの死に直面した時、 386 00:25:06,250 --> 00:25:09,970 これがおそらく唯一の逃避の可能性だ 387 00:25:11,727 --> 00:25:15,007 全く憶測の域を出ないが、ここから非常に興味深い可能性が導き出される 388 00:25:15,007 --> 00:25:16,777 全く憶測の域を出ないが、ここから非常に興味深い可能性が導き出される 389 00:25:17,017 --> 00:25:20,767 知的生命体が存在する宇宙は、 390 00:25:20,847 --> 00:25:23,742 いずれ生命の救命ボートたる赤ちゃん宇宙を作る。 391 00:25:23,792 --> 00:25:25,940 つまり、そのような宇宙は全て子供宇宙を産む、という可能性だ 392 00:25:25,940 --> 00:25:27,600 つまり、そのような宇宙は全て子供宇宙を産む、という可能性だ [最後のブラックホールが蒸発する] 393 00:25:27,600 --> 00:25:29,742 [最後のブラックホールが蒸発する] 394 00:25:29,742 --> 00:25:33,502 ひいては、複数の宇宙(マルチバース)の中で進化、 [最後のブラックホールが蒸発する] 395 00:25:33,502 --> 00:25:34,502 ひいては、複数の宇宙(マルチバース)の中で進化、 396 00:25:34,762 --> 00:25:38,732 つまりは適者生存が起きるかもしれない 397 00:25:38,732 --> 00:25:42,252 つまり、知的生命体が存在しない宇宙は「生殖能力がない」- 子を持てない 398 00:25:42,252 --> 00:25:43,472 つまり、知的生命体が存在しない宇宙は「生殖能力がない」- 子を持てない 399 00:25:43,752 --> 00:25:45,392 対して、温度がちょうどよく地球のような星が存在する宇宙では、 400 00:25:45,392 --> 00:25:47,772 対して、温度がちょうどよく地球のような星が存在する宇宙では、 401 00:25:47,772 --> 00:25:50,982 子供宇宙を創り出せる文明が生まれ、 402 00:25:50,982 --> 00:25:54,242 従って宇宙そのものが繁殖していく。 403 00:25:59,249 --> 00:26:05,819 この宇宙を脱出する方法が無ければ、エントロピーは増大を続け、 最後に残った超大質量ブラックホールも破壊する 404 00:26:08,969 --> 00:26:13,319 最後のブラックホールが爆発して終わりを迎える時、宇宙は最後の光に包まれる 405 00:26:13,319 --> 00:26:15,789 [ブラックホールの時代] 最後のブラックホールが爆発して終わりを迎える時、宇宙は最後の光に包まれる 406 00:26:15,789 --> 00:26:16,629 [最後のブラックホールの蒸発] 最後のブラックホールが爆発して終わりを迎える時、宇宙は最後の光に包まれる 407 00:27:11,492 --> 00:27:11,523 408 00:27:24,476 --> 00:27:27,746 想像もつかないほどの時を経て、 409 00:27:27,831 --> 00:27:30,966 ブラックホールさえも蒸発してしまい、 410 00:27:31,036 --> 00:27:32,762 宇宙には光子だけが満ち、 411 00:27:32,832 --> 00:27:35,976 宇宙には光子だけが満ち、 412 00:27:36,056 --> 00:27:38,996 それも宇宙の膨張で徐々に絶対零度に向かって冷却され、 413 00:27:39,056 --> 00:27:41,878 それも宇宙の膨張で徐々に絶対零度に向かって冷却され、 414 00:27:41,918 --> 00:27:43,488 均一な温度に近づいていく 415 00:27:57,489 --> 00:27:59,249 最後の星々の最後の残骸がついに崩壊して何もなくなり、 416 00:27:59,289 --> 00:28:01,239 最後の星々の最後の残骸がついに崩壊して何もなくなり、 417 00:28:01,289 --> 00:28:04,239 最後の星々の最後の残骸がついに崩壊して何もなくなり、 418 00:28:04,289 --> 00:28:07,169 全てが同じ温度になると、 419 00:28:07,239 --> 00:28:11,495 宇宙の物語はついに終わりを迎える 420 00:28:12,365 --> 00:28:14,885 "時間が意味を失う" 421 00:28:14,885 --> 00:28:16,955 宇宙の生涯に初めて永遠と不変が訪れる "時間が意味を失う" 422 00:28:16,955 --> 00:28:20,505 宇宙の生涯に初めて永遠と不変が訪れる "時間が意味を失う" 423 00:28:20,505 --> 00:28:21,305 "時間が意味を失う" 424 00:28:21,305 --> 00:28:24,055 宇宙はこれ以上無秩序になれないので "時間が意味を失う" 425 00:28:24,055 --> 00:28:27,975 ついにエントロピーの増加が止まる "時間が意味を失う" 426 00:28:27,975 --> 00:28:28,655 "時間が意味を失う" 427 00:28:28,655 --> 00:28:28,780 "時間が意味を失う" 428 00:28:28,780 --> 00:28:28,905 何も起こらない 429 00:28:28,905 --> 00:28:29,030 何も起こらない 430 00:28:29,030 --> 00:28:29,155 何も起こらない 431 00:28:29,155 --> 00:28:29,280 何も起こらない 432 00:28:29,280 --> 00:28:29,405 何も起こらない 433 00:28:29,405 --> 00:28:29,530 何も起こらない 434 00:28:29,530 --> 00:28:29,655 何も起こらない 435 00:28:29,655 --> 00:28:29,780 何も起こらない 436 00:28:29,780 --> 00:28:29,905 何も起こらない 437 00:28:29,905 --> 00:28:30,030 何も起こらない 438 00:28:30,030 --> 00:28:30,405 何も起こらない 439 00:28:30,405 --> 00:28:32,115 そのまま何も起こらない 440 00:28:32,115 --> 00:28:33,005 そのまま何も起こらない 441 00:28:33,005 --> 00:28:33,785 永遠に 442 00:28:33,785 --> 00:28:35,304 永遠に 443 00:28:37,234 --> 00:28:45,084 444 00:28:47,792 --> 00:28:51,962 445 00:28:53,360 --> 00:28:53,974 446 00:28:53,974 --> 00:28:55,909 447 00:28:55,909 --> 00:28:56,333 448 00:28:56,333 --> 00:28:56,893 449 00:28:56,893 --> 00:28:58,602 450 00:28:58,602 --> 00:28:58,992 451 00:28:59,504 --> 00:29:00,504 452 00:29:00,504 --> 00:29:00,754 453 00:29:00,754 --> 00:29:01,004 454 00:29:01,004 --> 00:29:01,254 455 00:29:01,254 --> 00:29:01,504 456 00:29:01,504 --> 00:29:01,754 457 00:29:01,754 --> 00:29:02,004 458 00:29:02,004 --> 00:29:02,254 459 00:29:02,254 --> 00:29:02,504 460 00:29:02,504 --> 00:29:02,754 461 00:29:02,754 --> 00:29:03,004 462 00:29:03,004 --> 00:29:03,254 463 00:29:03,254 --> 00:29:03,504 464 00:29:03,504 --> 00:29:03,754 465 00:29:03,754 --> 00:29:04,544 466 00:29:05,599 --> 00:29:09,629 467 00:29:11,082 --> 00:29:13,612