[Script Info] Title: [Events] Format: Layer, Start, End, Style, Name, MarginL, MarginR, MarginV, Effect, Text Dialogue: 0,0:00:00.21,0:00:01.76,Default,,0000,0000,0000,,はい!どうもアバタローです。 Dialogue: 0,0:00:01.76,0:00:06.33,Default,,0000,0000,0000,,本日は、外山滋比古(とやましげひこ)さんの\N[思考の整理学]を紹介させていただきます。 Dialogue: 0,0:00:06.38,0:00:12.12,Default,,0000,0000,0000,,1986年に刊行されてから200万部を突破した\N異例のロングセラーであり Dialogue: 0,0:00:12.12,0:00:17.35,Default,,0000,0000,0000,,更に、『東大・京大で一番読まれた本』という\Nキャッチコピーでも大変有名な Dialogue: 0,0:00:17.35,0:00:19.47,Default,,0000,0000,0000,,思考法の”バイブル” でございます。 Dialogue: 0,0:00:19.61,0:00:22.62,Default,,0000,0000,0000,,学ぶことに対して\N意欲的な方は勿論のこと。 Dialogue: 0,0:00:22.62,0:00:25.67,Default,,0000,0000,0000,,物を考えることに\N苦手意識を持っている方。 Dialogue: 0,0:00:25.67,0:00:27.79,Default,,0000,0000,0000,,一人で考え込みすぎてしまう方。 Dialogue: 0,0:00:27.79,0:00:30.67,Default,,0000,0000,0000,,焦ると、頭が真っ白になってしまうという方に Dialogue: 0,0:00:30.67,0:00:32.65,Default,,0000,0000,0000,,特に、お薦めしたい1冊です。 Dialogue: 0,0:00:32.65,0:00:34.63,Default,,0000,0000,0000,,そこで、この動画では本書の内容を Dialogue: 0,0:00:34.63,0:00:37.95,Default,,0000,0000,0000,,[集中力を爆発させる「朝」の過ごし方] Dialogue: 0,0:00:37.95,0:00:40.34,Default,,0000,0000,0000,,[アイデアを生み出す時間の使い方] Dialogue: 0,0:00:40.34,0:00:42.60,Default,,0000,0000,0000,,[思考力を上げる忘却システム] Dialogue: 0,0:00:42.60,0:00:45.38,Default,,0000,0000,0000,,[かかわってはいけないタイプの人]\Nというように Dialogue: 0,0:00:45.38,0:00:49.13,Default,,0000,0000,0000,,大きく4つのテーマに沿って\N分かりやすく紹介をして参ります。 Dialogue: 0,0:00:49.20,0:00:53.85,Default,,0000,0000,0000,,30年以上前に書かれた作品とは思えないほど\N鮮度が保たれているのは Dialogue: 0,0:00:53.85,0:00:57.88,Default,,0000,0000,0000,,コンテンツそのものの力もありますが\N著者である外山先生が Dialogue: 0,0:00:57.88,0:01:01.08,Default,,0000,0000,0000,,本書に込めた、ある一つの\N”願い” という要素も Dialogue: 0,0:01:01.08,0:01:03.11,Default,,0000,0000,0000,,大きな役割を果たしています。 Dialogue: 0,0:01:03.11,0:01:05.66,Default,,0000,0000,0000,,それが一体、どういうものなのか\Nということは Dialogue: 0,0:01:05.66,0:01:07.94,Default,,0000,0000,0000,,動画の後半に行きますと、見えて参りますので Dialogue: 0,0:01:07.94,0:01:10.26,Default,,0000,0000,0000,,どうぞ、最後まで\Nお付き合いいただければと思います。 Dialogue: 0,0:01:10.26,0:01:13.84,Default,,0000,0000,0000,,それでは、参りましょう。\N外山滋比古[思考の整理学] Dialogue: 0,0:01:14.50,0:01:17.48,Default,,0000,0000,0000,,まずは、この動画の\N全体像についてお示し致します。 Dialogue: 0,0:01:17.48,0:01:20.31,Default,,0000,0000,0000,,はじめに、著者である\N外山滋比古さんが何者で Dialogue: 0,0:01:20.31,0:01:23.58,Default,,0000,0000,0000,,本書がどんな "意図" をもって\N書かれているのか、という Dialogue: 0,0:01:23.58,0:01:25.50,Default,,0000,0000,0000,,前提知識を整理いたします。 Dialogue: 0,0:01:25.50,0:01:28.53,Default,,0000,0000,0000,,その後、冒頭に申し上げた\N4つのテーマに沿って Dialogue: 0,0:01:28.53,0:01:31.79,Default,,0000,0000,0000,,[思考の整理学]の要点について\Nお伝えしたいと思います。 Dialogue: 0,0:01:31.79,0:01:34.62,Default,,0000,0000,0000,,では、早速1つ目。\N[著者について]見て行きましょう。 Dialogue: 0,0:01:34.62,0:01:39.02,Default,,0000,0000,0000,,[外山 滋比古さん]と言えば\Nお茶の水女子大学で教授を勤められていた Dialogue: 0,0:01:39.02,0:01:41.84,Default,,0000,0000,0000,,[英米文学][言語学]の専門家です。 Dialogue: 0,0:01:41.84,0:01:44.30,Default,,0000,0000,0000,,ただ、ご自身の研究分野に止まらず Dialogue: 0,0:01:44.30,0:01:49.62,Default,,0000,0000,0000,,[教育論][ジャーナリズム論]といった\N幅広い分野で評論・執筆活動を続け Dialogue: 0,0:01:49.62,0:01:53.54,Default,,0000,0000,0000,,幅広くご活躍をされていました。\Nまた今、画面に出しておりますのが Dialogue: 0,0:01:53.54,0:01:56.36,Default,,0000,0000,0000,,外山先生が執筆された\N書籍の一部です。 Dialogue: 0,0:01:56.36,0:01:59.42,Default,,0000,0000,0000,,このように、沢山の作品を\N残されているのですが Dialogue: 0,0:01:59.42,0:02:03.11,Default,,0000,0000,0000,,その中でも脅威的なヒット作として\N殿堂入りしているのが Dialogue: 0,0:02:03.11,0:02:06.93,Default,,0000,0000,0000,,[思考の整理学]という訳です。\N今回の各論に入る前に Dialogue: 0,0:02:06.93,0:02:11.73,Default,,0000,0000,0000,,まず、押さえておいていただきたいのは\N外山先生が持たれている『問題意識』です。 Dialogue: 0,0:02:11.73,0:02:16.39,Default,,0000,0000,0000,,つまり、どんな意図をもって\Nこの本を書いたのかという、出発点を Dialogue: 0,0:02:16.39,0:02:20.54,Default,,0000,0000,0000,,きちんと理解しておくことが重要なんです。\Nそれは一体、何かというと Dialogue: 0,0:02:20.54,0:02:25.47,Default,,0000,0000,0000,,これまでの『学校教育』です。\N学校は、誰もが行くべき場所だ! Dialogue: 0,0:02:25.47,0:02:29.51,Default,,0000,0000,0000,,そこでは、誰もが "教師" に従い\N決められた ”カリキュラム” に従い Dialogue: 0,0:02:29.51,0:02:33.53,Default,,0000,0000,0000,,"教科書" に従って\N学習をしなければならないのだ。 Dialogue: 0,0:02:33.72,0:02:38.81,Default,,0000,0000,0000,,こういった、学校信仰的な考え方は\N「もう、やめましょうよ」というのが Dialogue: 0,0:02:38.81,0:02:43.69,Default,,0000,0000,0000,,外山先生のスタンスなんです。\N自分の力ではなく、誰かの力によって Dialogue: 0,0:02:43.69,0:02:49.10,Default,,0000,0000,0000,,一生懸命、知識を得ている\N学校の生徒たちを外山先生は、憐れみを込めて Dialogue: 0,0:02:49.10,0:02:52.37,Default,,0000,0000,0000,,[グライダー人間]と名付けます。\Nグライダーというのは Dialogue: 0,0:02:52.37,0:02:55.31,Default,,0000,0000,0000,,”空の女王” とも呼ばれるぐらい\N音もたてずに Dialogue: 0,0:02:55.31,0:02:57.99,Default,,0000,0000,0000,,優雅に空を飛ぶことのできる\N乗り物です。 Dialogue: 0,0:02:57.99,0:03:02.18,Default,,0000,0000,0000,,ただ、グライダーは飛行機のように\N大きな音は立てないものの Dialogue: 0,0:03:02.18,0:03:05.90,Default,,0000,0000,0000,,自分の力で、空に舞い上がることが\Nできないのです。 Dialogue: 0,0:03:05.90,0:03:08.95,Default,,0000,0000,0000,,そして、学校というのは\N引っ張られるがまま Dialogue: 0,0:03:08.95,0:03:13.52,Default,,0000,0000,0000,,何処にでも着いて行くような\N従順なグライダー人間を作り出す ”訓練所”だ。 Dialogue: 0,0:03:13.52,0:03:17.19,Default,,0000,0000,0000,,決して、自ら飛ぶ『飛行機人間』を\N作る場所ではないのだ。 Dialogue: 0,0:03:17.19,0:03:21.20,Default,,0000,0000,0000,,「それに早く、気付いてください」と\N外山先生は、そのように言う訳です。 Dialogue: 0,0:03:21.20,0:03:23.56,Default,,0000,0000,0000,,つまり、詰め込み型教育によって Dialogue: 0,0:03:23.56,0:03:27.81,Default,,0000,0000,0000,,自分で物を考え\N新しいことを生み出すことができない Dialogue: 0,0:03:27.81,0:03:31.71,Default,,0000,0000,0000,,『グライダー人間』が\N量産されてしまっているという現状に Dialogue: 0,0:03:31.71,0:03:34.21,Default,,0000,0000,0000,,強い『問題意識』を持たれていたのです。 Dialogue: 0,0:03:34.40,0:03:38.73,Default,,0000,0000,0000,,ただ、誤解のないように申し上げておきますと\N本書では、グライダーとしての能力なんか Dialogue: 0,0:03:38.73,0:03:41.65,Default,,0000,0000,0000,,「もう要らない!」とか。\N「学校なんか、不要だ!」とか。 Dialogue: 0,0:03:41.65,0:03:44.59,Default,,0000,0000,0000,,そういった極端な\N批判をしている訳ではありません。 Dialogue: 0,0:03:44.59,0:03:48.68,Default,,0000,0000,0000,,人間には『グライダー能力』と\N『飛行機能力』という2つの力があって Dialogue: 0,0:03:48.68,0:03:52.01,Default,,0000,0000,0000,,この両者を持っておくことが\N大事なのだ、という Dialogue: 0,0:03:52.01,0:03:54.34,Default,,0000,0000,0000,,バランスの取れた主張を\N展開しているんです。 Dialogue: 0,0:03:54.34,0:03:58.99,Default,,0000,0000,0000,,具体的には…受動的に知識を\N得るために必要なのが『グライダー能力』 Dialogue: 0,0:03:58.99,0:04:04.48,Default,,0000,0000,0000,,一方、自力で物事を発明・発見する際に\N求められるのが『飛行機能力』です。 Dialogue: 0,0:04:04.48,0:04:08.14,Default,,0000,0000,0000,,じゃあ何故、『グライダー能力』を\N全否定していないか、と言えば Dialogue: 0,0:04:08.14,0:04:12.39,Default,,0000,0000,0000,,何を学ぶにしても\N基本的知識の習得が必須だからです。 Dialogue: 0,0:04:12.46,0:04:15.50,Default,,0000,0000,0000,,基礎というのは\N『グライダー能力』によって築かれる為 Dialogue: 0,0:04:15.50,0:04:17.91,Default,,0000,0000,0000,,決して、「要らない」と\N言ってるわけではないんです。 Dialogue: 0,0:04:17.91,0:04:20.97,Default,,0000,0000,0000,,もしかしたら\N30年以上前の学校教育も Dialogue: 0,0:04:20.97,0:04:25.49,Default,,0000,0000,0000,,そういった理想を掲げていたのかもしれませんし\N詳細は分かりません。 Dialogue: 0,0:04:25.49,0:04:30.39,Default,,0000,0000,0000,,ただ、外山先生から見た、当時の社会というのは\N『グライダー能力』ばかりが発達し Dialogue: 0,0:04:30.39,0:04:34.64,Default,,0000,0000,0000,,自から飛行できない人が五万といて\N更に、そういった人間こそが Dialogue: 0,0:04:34.64,0:04:38.81,Default,,0000,0000,0000,,社会では必要とされ『優秀』と\Nみなされているじゃないか、と。 Dialogue: 0,0:04:38.81,0:04:42.54,Default,,0000,0000,0000,,本書で、そのように嘆いたわけです。\Nもちろん、立派な指導者がいて Dialogue: 0,0:04:42.54,0:04:47.88,Default,,0000,0000,0000,,目標がハッキリしている、という\N一定の条件が満たされているのであれば Dialogue: 0,0:04:47.88,0:04:51.98,Default,,0000,0000,0000,,『グライダー能力』は、必要ですし\N高く評価されて、然るべきものです。 Dialogue: 0,0:04:52.18,0:04:55.55,Default,,0000,0000,0000,,しかし、少なくとも\N本書が書かれた1980年代には Dialogue: 0,0:04:55.55,0:04:58.51,Default,,0000,0000,0000,,もう直ぐそんな時代は\N”終わる” ということが分かっていました。 Dialogue: 0,0:04:58.51,0:05:01.94,Default,,0000,0000,0000,,つまり、コンピューターという\N『グライダー能力』に優れた存在が Dialogue: 0,0:05:01.94,0:05:05.40,Default,,0000,0000,0000,,近い将来、人間の仕事を奪うことは\N予想できており Dialogue: 0,0:05:05.40,0:05:08.14,Default,,0000,0000,0000,,その上で、外山先生は\N警鐘を鳴らしていたんです。 Dialogue: 0,0:05:08.14,0:05:12.21,Default,,0000,0000,0000,,しかし、当時の社会の中で\N完全にグライダー人間を止めてしまえば Dialogue: 0,0:05:12.21,0:05:16.18,Default,,0000,0000,0000,,当然、生きづらくなってしまいます。\N...かといって、グライダー専業を続けるのも Dialogue: 0,0:05:16.18,0:05:18.78,Default,,0000,0000,0000,,無理があるんです。\Nその上で、外山先生は本書で Dialogue: 0,0:05:18.78,0:05:23.94,Default,,0000,0000,0000,,「自前のグライダーに『エンジン』を\N搭載してみてはどうか」と、提案したんです。 Dialogue: 0,0:05:23.94,0:05:28.87,Default,,0000,0000,0000,,つまり、『グライダ―能力』と『飛行機能力』を\N兼ね備えた人間になるべきだ!と、言った訳です。 Dialogue: 0,0:05:28.92,0:05:33.38,Default,,0000,0000,0000,,ただ、その為にどうすればいいかなんて\N誰も知りませんし、正解なんかありません。 Dialogue: 0,0:05:33.38,0:05:36.37,Default,,0000,0000,0000,,その上で、外山先生は\Nじゃあ、この本を通じて Dialogue: 0,0:05:36.37,0:05:40.83,Default,,0000,0000,0000,,「一緒に考えようじゃないか」と、言って\N本題がスタートする、という流れになる訳です。 Dialogue: 0,0:05:40.83,0:05:44.02,Default,,0000,0000,0000,,さぁ、ここまでよろしいでしょうか。\Nでは、以上の点を踏まえて Dialogue: 0,0:05:44.02,0:05:47.44,Default,,0000,0000,0000,,早速、本書を4つのテーマに沿って\N見ていきたいと思います。 Dialogue: 0,0:05:47.44,0:05:48.25,Default,,0000,0000,0000,,では、1つ目。 Dialogue: 0,0:05:48.25,0:05:52.24,Default,,0000,0000,0000,,[集中力を爆発させる「朝」の過ごし方]から\N見ていきましょう。 Dialogue: 0,0:05:52.24,0:05:56.92,Default,,0000,0000,0000,,人間の頭は、夜よりも朝の方が\N優秀であるように思える。 Dialogue: 0,0:05:56.92,0:06:00.49,Default,,0000,0000,0000,,昨晩、散々手こずった仕事が\N一晩寝て、朝になって Dialogue: 0,0:06:00.49,0:06:03.44,Default,,0000,0000,0000,,もう一度やったら、嘘のように\N片付いてしまった。 Dialogue: 0,0:06:03.44,0:06:08.42,Default,,0000,0000,0000,,そんな経験は、ないだろうか?\N実は、40歳ぐらいまで...私は夜型だったのだが Dialogue: 0,0:06:08.42,0:06:11.99,Default,,0000,0000,0000,,朝の効能に気づき始めてから\N朝型に切り替えた。 Dialogue: 0,0:06:11.99,0:06:16.65,Default,,0000,0000,0000,,若い時は、体力もあるのでムリも利くが\N年齢と共にそれが、できなくなる。 Dialogue: 0,0:06:16.65,0:06:20.43,Default,,0000,0000,0000,,つまり...人は、年齢と共に\N自然に帰っていくのだ。 Dialogue: 0,0:06:20.43,0:06:24.21,Default,,0000,0000,0000,,もちろん、極端な早起きは厳しいが\Nできれば、朝食の前には Dialogue: 0,0:06:24.21,0:06:26.75,Default,,0000,0000,0000,,なるべく沢山のことを\N片付けておきたい。 Dialogue: 0,0:06:26.75,0:06:28.82,Default,,0000,0000,0000,,その為には\Nどうすればいいのだろうか? Dialogue: 0,0:06:28.82,0:06:31.86,Default,,0000,0000,0000,,答えは、簡単だ。\N朝食を抜いてしまえばいい。 Dialogue: 0,0:06:31.86,0:06:36.59,Default,,0000,0000,0000,,そして、朝食と昼食を同時に取る。\N所謂、ブランチにすればいいのだ。 Dialogue: 0,0:06:36.59,0:06:41.63,Default,,0000,0000,0000,,腹が満たされた状態というのは\N消化の為に血液が取られ、頭はボーッとする。 Dialogue: 0,0:06:41.75,0:06:45.47,Default,,0000,0000,0000,,一方、空腹であれば\N全てを忘れて仕事に没頭できる。 Dialogue: 0,0:06:45.62,0:06:51.64,Default,,0000,0000,0000,,つまり、ブランチにしてしまえばランチタイムまで\N集中して一気に、仕事を片付けることができる。 Dialogue: 0,0:06:51.86,0:06:57.12,Default,,0000,0000,0000,,更にブランチの後に、一眠りしてしまい\N3時頃起きれば、頭はスッキリ冴えわたり Dialogue: 0,0:06:57.12,0:07:00.66,Default,,0000,0000,0000,,今度は夕食までの時間を\N有意義に使うことができる。 Dialogue: 0,0:07:00.82,0:07:05.79,Default,,0000,0000,0000,,物を考えるという作業は、何時\N如何なる時もすればいいと、いう訳ではない。 Dialogue: 0,0:07:05.79,0:07:08.17,Default,,0000,0000,0000,,食後や体が疲れている時など Dialogue: 0,0:07:08.17,0:07:12.02,Default,,0000,0000,0000,,明らかに物事を考えるに\N適していない、時間があることに Dialogue: 0,0:07:12.02,0:07:13.74,Default,,0000,0000,0000,,注意しなければならないのだ。 Dialogue: 0,0:07:13.91,0:07:16.56,Default,,0000,0000,0000,,はい!ここで止めます。\Nつまり、人間には Dialogue: 0,0:07:16.56,0:07:20.12,Default,,0000,0000,0000,,思考に "適した時間” と\N"適していない時間" があるので Dialogue: 0,0:07:20.12,0:07:23.75,Default,,0000,0000,0000,,それを理解した上で、一日を\N過ごすべきだ、と言ってるわけです。 Dialogue: 0,0:07:23.75,0:07:28.36,Default,,0000,0000,0000,,外山先生の場合は、朝食を抜くことで\N意図的に思考に適した Dialogue: 0,0:07:28.36,0:07:31.07,Default,,0000,0000,0000,,集中できる時間を\N増やす工夫をしているようです。 Dialogue: 0,0:07:31.07,0:07:33.67,Default,,0000,0000,0000,,また、ブランチの後に\N思いっきり昼寝をして Dialogue: 0,0:07:33.67,0:07:36.59,Default,,0000,0000,0000,,”第二の朝” をもう一度作って\N更に、そこで Dialogue: 0,0:07:36.59,0:07:39.03,Default,,0000,0000,0000,,もうひと踏ん張りする、というのは\N面白いですね。 Dialogue: 0,0:07:39.03,0:07:43.20,Default,,0000,0000,0000,,工夫次第で一日に、ブースターを2カ所\N設けると言うわけです。 Dialogue: 0,0:07:43.70,0:07:46.00,Default,,0000,0000,0000,,では、続きを見ていきます。\N2つ目のテーマは Dialogue: 0,0:07:46.00,0:07:49.42,Default,,0000,0000,0000,,[アイデアを生み出す時間の使い方]\Nについてです。 Dialogue: 0,0:07:49.42,0:07:52.02,Default,,0000,0000,0000,,では、いきましょう。\N外国の諺に Dialogue: 0,0:07:52.02,0:07:54.92,Default,,0000,0000,0000,,『見つめる鍋は煮えない』\Nというものがある。 Dialogue: 0,0:07:54.92,0:07:59.46,Default,,0000,0000,0000,,要するに、まだか、まだかと\N物事に注意を向けすぎるのではなく Dialogue: 0,0:07:59.46,0:08:01.92,Default,,0000,0000,0000,,しばらく、放っておきなさい!と\N言っているのだ。 Dialogue: 0,0:08:01.92,0:08:05.10,Default,,0000,0000,0000,,これは、人間の思考についても\N同じことが言える。 Dialogue: 0,0:08:05.10,0:08:09.54,Default,,0000,0000,0000,,考え詰め過ぎてしまっては\Nかえって問題の方が引っ込んでしまい Dialogue: 0,0:08:09.54,0:08:12.27,Default,,0000,0000,0000,,出るべきものも\N結局、出なくなってしまう。 Dialogue: 0,0:08:12.40,0:08:16.76,Default,,0000,0000,0000,,だから、一晩寝て時間を置いてから\N鍋のフタを開けてやればいいのだ。 Dialogue: 0,0:08:16.76,0:08:19.20,Default,,0000,0000,0000,,しかし、自分が考えてるテーマによっては Dialogue: 0,0:08:19.20,0:08:22.63,Default,,0000,0000,0000,,一晩では、まだまだ\N短すぎるという場合がある。 Dialogue: 0,0:08:22.63,0:08:27.50,Default,,0000,0000,0000,,大きな問題であればあるほど\N寝かせる時間の長さが重要になって来るのだ。 Dialogue: 0,0:08:27.75,0:08:30.78,Default,,0000,0000,0000,,逆に、直ぐ答えが出るような問題というのは Dialogue: 0,0:08:30.78,0:08:33.92,Default,,0000,0000,0000,,はじめから、大した問題では\Nなかったということだ。 Dialogue: 0,0:08:33.93,0:08:37.37,Default,,0000,0000,0000,,本当の大問題は、じっくりと長い間 Dialogue: 0,0:08:37.37,0:08:40.73,Default,,0000,0000,0000,,心の中で温めておかないと\N形にならない。 Dialogue: 0,0:08:40.73,0:08:45.62,Default,,0000,0000,0000,,思考の整理において、何が最も大切かと言えば\N『寝させること』なのだ。 Dialogue: 0,0:08:45.76,0:08:48.40,Default,,0000,0000,0000,,この世の中には\Nどんなに『努力』をしても Dialogue: 0,0:08:48.40,0:08:51.99,Default,,0000,0000,0000,,どんなに『意志』の力が強くても\Nできないことがある。 Dialogue: 0,0:08:51.99,0:08:56.90,Default,,0000,0000,0000,,そういう時、唯一できる事があるとすれば\Nそれは、時間をかけるしかない。 Dialogue: 0,0:08:57.11,0:09:02.15,Default,,0000,0000,0000,,すると、時間が自然のうちに\N意識を超えたところで、我々を導いてくれる。 Dialogue: 0,0:09:02.15,0:09:06.04,Default,,0000,0000,0000,,つまり、『考えを生み出す』に当たって\N関心を抱くべきは Dialogue: 0,0:09:06.04,0:09:07.86,Default,,0000,0000,0000,,『無意識の時間』なのである。 Dialogue: 0,0:09:07.86,0:09:09.08,Default,,0000,0000,0000,,はい!ここで止めます。 Dialogue: 0,0:09:09.08,0:09:12.99,Default,,0000,0000,0000,,思考の整理において、最も重要なことは\N『寝させること』 Dialogue: 0,0:09:12.99,0:09:15.100,Default,,0000,0000,0000,,つまり、時間を置くことだ、と\N言っているわけです。 Dialogue: 0,0:09:15.100,0:09:20.79,Default,,0000,0000,0000,,これは、以前紹介しました\N『アイデアのつくり方』のプロセスと同じですね。 Dialogue: 0,0:09:20.79,0:09:24.14,Default,,0000,0000,0000,,限界まで考えたら\N後は放ったらかしにしておく。 Dialogue: 0,0:09:24.14,0:09:27.43,Default,,0000,0000,0000,,『果報は寝て待て』と言うわけです。\N因みに、余談ですが Dialogue: 0,0:09:27.43,0:09:32.21,Default,,0000,0000,0000,,私たち人間が、ボーっとしてるとき。\N脳は、何も働いていないわけではなく Dialogue: 0,0:09:32.21,0:09:35.56,Default,,0000,0000,0000,,[デフォルト・モード・ネットワーク]\Nと呼ばれる神経活動が Dialogue: 0,0:09:35.56,0:09:38.62,Default,,0000,0000,0000,,活発に行われている\Nということが分かっています。 Dialogue: 0,0:09:38.87,0:09:42.81,Default,,0000,0000,0000,,具体的には、人間の脳に収められた\N雑然とした情報類が Dialogue: 0,0:09:42.81,0:09:45.27,Default,,0000,0000,0000,,この働きによって整理されるのです。 Dialogue: 0,0:09:45.27,0:09:50.03,Default,,0000,0000,0000,,...なので、外山先生が最後に\N「無意識の時間を使いましょう」と言っていたのは Dialogue: 0,0:09:50.03,0:09:52.10,Default,,0000,0000,0000,,恐らく\Nデフォルト・モード・ネットワークという Dialogue: 0,0:09:52.10,0:09:56.51,Default,,0000,0000,0000,,人間に元々備わった、脳機能を\N使うことを意味しているものと思われます。 Dialogue: 0,0:09:57.00,0:09:59.27,Default,,0000,0000,0000,,では、次のテーマに移ります。\N3つ目は... Dialogue: 0,0:09:59.27,0:10:02.01,Default,,0000,0000,0000,,[思考力を上げる忘却システム]\Nについてです。 Dialogue: 0,0:10:02.01,0:10:04.07,Default,,0000,0000,0000,,では、行きましょう。\N子供の頃から Dialogue: 0,0:10:04.07,0:10:07.46,Default,,0000,0000,0000,,「忘れてはいけない」\N「ちゃんと覚えておきなさい」と Dialogue: 0,0:10:07.46,0:10:10.76,Default,,0000,0000,0000,,学校や親から\N色んなことを教えられて来た。 Dialogue: 0,0:10:10.76,0:10:14.21,Default,,0000,0000,0000,,「忘れてしまった」と言おうものなら\Nよく叱られたものだ。 Dialogue: 0,0:10:14.21,0:10:19.84,Default,,0000,0000,0000,,しかし、私は...『忘れる』ということに対する\N偏見を改めるべきだと思っている。 Dialogue: 0,0:10:19.84,0:10:25.30,Default,,0000,0000,0000,,従来の教育では、頭の中に沢山の知識が\N詰まっていることを”良し!” としてきた。 Dialogue: 0,0:10:25.30,0:10:28.90,Default,,0000,0000,0000,,つまり、人間の頭を『倉庫』のような物として\N見て来たのである。 Dialogue: 0,0:10:29.05,0:10:31.18,Default,,0000,0000,0000,,人間の頭が\N『倉庫』であるならば Dialogue: 0,0:10:31.18,0:10:34.02,Default,,0000,0000,0000,,”忘却” というのは\N『在庫』が消えることを意味する。 Dialogue: 0,0:10:34.02,0:10:38.31,Default,,0000,0000,0000,,従って、忘れることは怖いこと。\N悪い事だと、教えられて来たのだ。 Dialogue: 0,0:10:38.31,0:10:41.25,Default,,0000,0000,0000,,ところが、今やコンピューターが\N『倉庫』の代わりとなり Dialogue: 0,0:10:41.25,0:10:44.42,Default,,0000,0000,0000,,人間は『創造性』を\N求められるようになっている。 Dialogue: 0,0:10:44.42,0:10:48.09,Default,,0000,0000,0000,,つまり、我々の頭は\N『倉庫』の役割も一部で果たしつつ Dialogue: 0,0:10:48.09,0:10:51.51,Default,,0000,0000,0000,,新しいものを生み出すための\N『工場』としての役割も Dialogue: 0,0:10:51.51,0:10:54.79,Default,,0000,0000,0000,,果たさなければならないのだ。\Nでは、脳内工場の Dialogue: 0,0:10:54.79,0:10:57.87,Default,,0000,0000,0000,,作業効率を上げるには\Nどうすればよいのだろうか? Dialogue: 0,0:10:57.87,0:11:02.01,Default,,0000,0000,0000,,それは、普段から倉庫の中を\N『整理』しておけば良いだけの話しだ。 Dialogue: 0,0:11:02.01,0:11:06.41,Default,,0000,0000,0000,,余計なものを倉庫の中に極力入れず\N必要なものを取り込み Dialogue: 0,0:11:06.54,0:11:08.91,Default,,0000,0000,0000,,そして、いつでも使えるように\N『整理』しておく。 Dialogue: 0,0:11:09.30,0:11:12.89,Default,,0000,0000,0000,,こういった、心掛けによって\N頭の中に広いスペースを Dialogue: 0,0:11:12.89,0:11:14.81,Default,,0000,0000,0000,,常時、確保しておけばよいのだ。 Dialogue: 0,0:11:14.81,0:11:19.18,Default,,0000,0000,0000,,頭の『倉庫』を整理するにあたって\N何が大切か、と言えば『睡眠』だ。 Dialogue: 0,0:11:19.18,0:11:23.56,Default,,0000,0000,0000,,人間には、『忘れるべきもの』と\N『覚えておくべきもの』を振り分ける Dialogue: 0,0:11:23.56,0:11:26.14,Default,,0000,0000,0000,,『自然忘却』と呼ばれる\Nシステムが備わっている。 Dialogue: 0,0:11:26.14,0:11:28.93,Default,,0000,0000,0000,,つまり、『睡眠』がその役割を\N果たしているのだ。 Dialogue: 0,0:11:28.93,0:11:33.64,Default,,0000,0000,0000,,朝、目を覚ましたら、頭の中が綺麗さっぱり\N整理されている経験があるだろう。 Dialogue: 0,0:11:33.64,0:11:37.91,Default,,0000,0000,0000,,これこそ、神が人間に与えた\N自然の『忘却作用』と言える。 Dialogue: 0,0:11:37.91,0:11:40.01,Default,,0000,0000,0000,,ところが、現代人はどうだろうか。 Dialogue: 0,0:11:40.01,0:11:44.42,Default,,0000,0000,0000,,最早、睡眠の『忘却作用』だけでは\N処理しきれない状態にある、と言っていい。 Dialogue: 0,0:11:44.42,0:11:50.16,Default,,0000,0000,0000,,それほどまでに、今の人は沢山の情報に触れ\Nそして、多忙の中に暮らしているのだ。 Dialogue: 0,0:11:50.16,0:11:53.52,Default,,0000,0000,0000,,足の踏み場もないほど\N頭の倉庫が散らかった状態で Dialogue: 0,0:11:53.52,0:11:55.14,Default,,0000,0000,0000,,新しいモノを生み出せと Dialogue: 0,0:11:55.14,0:11:58.58,Default,,0000,0000,0000,,『工場』としての機能まで求められたら\N溜まったものじゃない。 Dialogue: 0,0:11:58.58,0:12:01.77,Default,,0000,0000,0000,,だから、もし...あなたが\N頭を働かせたいのであれば Dialogue: 0,0:12:01.77,0:12:06.38,Default,,0000,0000,0000,,自分にとって不必要なものを\Nどんどん忘れていかなければならないのだ。 Dialogue: 0,0:12:06.38,0:12:09.19,Default,,0000,0000,0000,,はい!ここで止めます。\N一般的に『睡眠』には Dialogue: 0,0:12:09.19,0:12:13.20,Default,,0000,0000,0000,,要らない記憶を『削除する』一方で\N必要な記憶を『整理』し Dialogue: 0,0:12:13.20,0:12:16.62,Default,,0000,0000,0000,,それを固定する仕組みが\N備わっている、と言われています。 Dialogue: 0,0:12:16.62,0:12:21.18,Default,,0000,0000,0000,,ところが、多くの人は\N睡眠の『忘却システム』が機能しないほどに Dialogue: 0,0:12:21.18,0:12:25.48,Default,,0000,0000,0000,,脳みそが『ビジー状態』にあると\N外山先生は、指摘している訳です。 Dialogue: 0,0:12:25.48,0:12:29.52,Default,,0000,0000,0000,,今から30年以上前の\Nスマホが存在しなかった時代でも Dialogue: 0,0:12:29.52,0:12:33.47,Default,,0000,0000,0000,,こんな話が出ている、ということは\N現代人の頭の『倉庫』は Dialogue: 0,0:12:33.47,0:12:36.21,Default,,0000,0000,0000,,最早、カオス状態と言っても\Nいいかもしれません。 Dialogue: 0,0:12:36.41,0:12:38.94,Default,,0000,0000,0000,,ですから、頭の『倉庫』に\N"何を入れるのか" Dialogue: 0,0:12:38.94,0:12:41.83,Default,,0000,0000,0000,,"何を入れないのか" といった\N基準を定めた上で Dialogue: 0,0:12:41.83,0:12:46.54,Default,,0000,0000,0000,,睡眠の『忘却システム』が正常に働くような\N生活リズムを手に入れる。 Dialogue: 0,0:12:46.54,0:12:50.92,Default,,0000,0000,0000,,これが、思考を十分に働かせる土壌作りとして\N大事なんだ、というわけです。 Dialogue: 0,0:12:51.58,0:12:53.83,Default,,0000,0000,0000,,では、次で最後です。\N4つ目のテーマ。 Dialogue: 0,0:12:53.83,0:12:57.19,Default,,0000,0000,0000,,[かかわってはいけないタイプの人]\Nについて、見ていきましょう。 Dialogue: 0,0:12:57.19,0:13:01.29,Default,,0000,0000,0000,,考えても、考えても解決の糸口や\Nアイデアが浮かばず Dialogue: 0,0:13:01.35,0:13:04.93,Default,,0000,0000,0000,,もうダメかもしれないと\N思い詰めてしまうことがあるだろう。 Dialogue: 0,0:13:05.30,0:13:08.39,Default,,0000,0000,0000,,しかし、そのような暗示を\N自分に掛けてしまえば Dialogue: 0,0:13:08.39,0:13:10.48,Default,,0000,0000,0000,,出来るものも\N出来なくなってしまう。 Dialogue: 0,0:13:10.48,0:13:13.53,Default,,0000,0000,0000,,そんな時は、プラスに考え\N「きっと、上手くいく!」 Dialogue: 0,0:13:13.53,0:13:16.66,Default,,0000,0000,0000,,「私なら絶対にできる!」と\N自分に語りかけ Dialogue: 0,0:13:16.66,0:13:19.58,Default,,0000,0000,0000,,行き詰った心に\N風を入れてみてはどうだろう? Dialogue: 0,0:13:19.58,0:13:24.45,Default,,0000,0000,0000,,ただ、そうやってポジティブに思い込めば\N十分かと言えば、勿論そうじゃない。 Dialogue: 0,0:13:24.45,0:13:27.58,Default,,0000,0000,0000,,それに加えて、後2つのことを\N意識すると良いだろう。 Dialogue: 0,0:13:27.58,0:13:32.93,Default,,0000,0000,0000,,まず1つが...自分だけではなく\N他人に対しても肯定的な態度を示すことだ。 Dialogue: 0,0:13:32.93,0:13:37.36,Default,,0000,0000,0000,,どんなことであっても、探せば1つや2つ\N良いとこくらいあるものだ。 Dialogue: 0,0:13:37.36,0:13:40.59,Default,,0000,0000,0000,,それを見つけたら、ただそれを認め\N賞賛してやればいい。 Dialogue: 0,0:13:40.59,0:13:45.06,Default,,0000,0000,0000,,そして、もう1つが\N自分を褒めてくれる人間と付き合うことだ。 Dialogue: 0,0:13:45.06,0:13:48.21,Default,,0000,0000,0000,,逆に、どんなに鋭く\N正しい批評ができても Dialogue: 0,0:13:48.21,0:13:53.21,Default,,0000,0000,0000,,人の良い所を何も見つけようとしない人間とは\N距離を置いた方がいいだろう。 Dialogue: 0,0:13:53.21,0:13:54.58,Default,,0000,0000,0000,,ただ、こんな事を言うと Dialogue: 0,0:13:54.58,0:13:56.98,Default,,0000,0000,0000,,「お世辞ばっかり聞いたって\Nしょうがないじゃないか! Dialogue: 0,0:13:56.98,0:13:59.29,Default,,0000,0000,0000,,もっと、現実を見るべきだ」\N...といった Dialogue: 0,0:13:59.29,0:14:01.82,Default,,0000,0000,0000,,厳しい意見を\N言いたくなる人もいるだろう。 Dialogue: 0,0:14:01.82,0:14:04.90,Default,,0000,0000,0000,,しかし、そんな勇ましい理屈が通用するのは Dialogue: 0,0:14:04.90,0:14:07.61,Default,,0000,0000,0000,,超人的な\N勇者の話ではないだろうか。 Dialogue: 0,0:14:07.61,0:14:10.71,Default,,0000,0000,0000,,多くの人間は、例え\N見え透いた言葉であっても Dialogue: 0,0:14:10.71,0:14:12.56,Default,,0000,0000,0000,,褒められれば、勇気づけられる。 Dialogue: 0,0:14:12.56,0:14:15.07,Default,,0000,0000,0000,,お世辞だと分かっていても\N気分が良くなる。 Dialogue: 0,0:14:15.52,0:14:18.99,Default,,0000,0000,0000,,それが人情というものだろう。\Nだから、考えがまとまらない時... Dialogue: 0,0:14:18.99,0:14:23.69,Default,,0000,0000,0000,,なんて、私はダメな人間なんだ、と。\N一人で自分を責める必要なんかない。 Dialogue: 0,0:14:23.69,0:14:27.86,Default,,0000,0000,0000,,自分ならきっとできる!と信じ\N「あなたならできる!」と言ってくれる人と Dialogue: 0,0:14:27.86,0:14:30.41,Default,,0000,0000,0000,,付き合えばいいのだ。\Nそれによって、あなたの思考は Dialogue: 0,0:14:30.41,0:14:32.97,Default,,0000,0000,0000,,生き生きと活発に働き始めるだろう。 Dialogue: 0,0:14:32.97,0:14:34.25,Default,,0000,0000,0000,,はい!ここで止めます。 Dialogue: 0,0:14:34.33,0:14:39.40,Default,,0000,0000,0000,,『思考力』というのは、自分の努力だけではなく\N実は、関わる人間によっても Dialogue: 0,0:14:39.40,0:14:43.49,Default,,0000,0000,0000,,左右されるのだ、という訳です。\N確かに、酷い労務環境で Dialogue: 0,0:14:43.49,0:14:47.80,Default,,0000,0000,0000,,更に、毎日上司から貶されていたら頭が...\N然、回らなくなってしまいます。 Dialogue: 0,0:14:47.92,0:14:52.12,Default,,0000,0000,0000,,自分の思考を、のびのびと...\N大空を翔るように、活性化させるには Dialogue: 0,0:14:52.12,0:14:56.09,Default,,0000,0000,0000,,ただ、自分のことを認めてくれる人。\N肯定し、賞賛し... Dialogue: 0,0:14:56.09,0:15:00.01,Default,,0000,0000,0000,,自信を付けてくれる人。\Nそういう存在も大事なんじゃないでしょうか、と Dialogue: 0,0:15:00.01,0:15:03.68,Default,,0000,0000,0000,,言ってる訳です。さぁ、ココで4つ\N全ての紹介が終わりました。 Dialogue: 0,0:15:04.06,0:15:05.63,Default,,0000,0000,0000,,ここまで聞いて、いかがでしょうか? Dialogue: 0,0:15:05.79,0:15:10.55,Default,,0000,0000,0000,,恐らく『HOW TO』系に近い印象を持たれた方\N決して、少なくないと思います。 Dialogue: 0,0:15:10.55,0:15:13.93,Default,,0000,0000,0000,,ただ[思考の整理学]は\NHOWTO本では、ありません。 Dialogue: 0,0:15:13.93,0:15:17.82,Default,,0000,0000,0000,,勿論、HOWTOとして使えるものも\N多くあったと思います。 Dialogue: 0,0:15:17.82,0:15:21.23,Default,,0000,0000,0000,,それはそれで、ご参考いただく分には\N何ら問題ございません。 Dialogue: 0,0:15:21.23,0:15:24.06,Default,,0000,0000,0000,,ただ、本書は今\N紹介させていただいたような Dialogue: 0,0:15:24.06,0:15:26.92,Default,,0000,0000,0000,,『思考』を整理するためのノウハウを Dialogue: 0,0:15:27.03,0:15:31.15,Default,,0000,0000,0000,,「よかったら、真似してみて下さいね」\Nという作品では、本来ないのです。 Dialogue: 0,0:15:31.15,0:15:33.99,Default,,0000,0000,0000,,えっ!?どういうこと...?\Nそのように思われた方の為に Dialogue: 0,0:15:33.99,0:15:36.33,Default,,0000,0000,0000,,最後に、少しだけお話をさせてください。 Dialogue: 0,0:15:36.39,0:15:39.70,Default,,0000,0000,0000,,さて、皆さん...冒頭の話し\N覚えていますでしょうか? Dialogue: 0,0:15:39.96,0:15:41.90,Default,,0000,0000,0000,,本書は、自前のグライダーに Dialogue: 0,0:15:41.90,0:15:46.59,Default,,0000,0000,0000,,どうやったら『自由な思考』というエンジンを\N取り付けられるのか Dialogue: 0,0:15:46.59,0:15:48.95,Default,,0000,0000,0000,,...という『問題提起』から始まりました。 Dialogue: 0,0:15:48.99,0:15:54.78,Default,,0000,0000,0000,,...ということは、答えを教えるということを\N本書のゴールとして設定してしまえば Dialogue: 0,0:15:54.78,0:15:58.68,Default,,0000,0000,0000,,グライダー人間養成学校と\N何ら、変わらない訳です。 Dialogue: 0,0:15:58.68,0:16:03.27,Default,,0000,0000,0000,,そこで、外山先生は、ご自身の経験。\Nそして、知識に基づき Dialogue: 0,0:16:03.42,0:16:07.91,Default,,0000,0000,0000,,「私は、こんな物の考え方をしています」\N「そして、こんな工夫をしています」と Dialogue: 0,0:16:08.08,0:16:11.55,Default,,0000,0000,0000,,本書で披露しました。その上で\N「あなたは、どうされているんですか?」と Dialogue: 0,0:16:11.55,0:16:13.30,Default,,0000,0000,0000,,読者に問いを投げているんです。 Dialogue: 0,0:16:13.31,0:16:17.25,Default,,0000,0000,0000,,例えば、朝食を抜いて\Nブランチにするといい、みたいな Dialogue: 0,0:16:17.25,0:16:19.70,Default,,0000,0000,0000,,話しがありましたけれど\Nこれは、あくまで Dialogue: 0,0:16:19.70,0:16:23.84,Default,,0000,0000,0000,,外山先生の理屈に基づいた\N個人的な正解なんです。 Dialogue: 0,0:16:23.84,0:16:28.29,Default,,0000,0000,0000,,中には、この話を聞いて\N”私は朝ご飯を絶対に抜かない!” Dialogue: 0,0:16:28.29,0:16:32.69,Default,,0000,0000,0000,,それが、私の正解です!\N...という方も、多くいらっしゃったはずです。 Dialogue: 0,0:16:32.76,0:16:37.48,Default,,0000,0000,0000,,じゃあ...その、あなたの『正解』はどうやって\N導き出されたものなのですか。 Dialogue: 0,0:16:37.58,0:16:40.56,Default,,0000,0000,0000,,何となくでしょうか?\Nそれとも、ご自身の経験や Dialogue: 0,0:16:40.56,0:16:45.58,Default,,0000,0000,0000,,何らかの考えに基づいているものなのでしょうか?\N...というように、ごくごく普通の日常から Dialogue: 0,0:16:45.69,0:16:48.66,Default,,0000,0000,0000,,読者に対して、思考の\N『題材』を与えているんです。 Dialogue: 0,0:16:48.76,0:16:52.05,Default,,0000,0000,0000,,なぜ、こういった題材が\N与えられているのか、と言えば Dialogue: 0,0:16:52.05,0:16:56.75,Default,,0000,0000,0000,,自分以外の誰かの物事の考え方。\N見方に触れることで Dialogue: 0,0:16:56.75,0:17:00.97,Default,,0000,0000,0000,,普段、自分はどれぐらい思考しているのか。\N或るいは、どういった Dialogue: 0,0:17:00.97,0:17:06.17,Default,,0000,0000,0000,,物の考え方をする人間なのか\Nと、いったことに気付きやすくなるんです。 Dialogue: 0,0:17:06.17,0:17:10.67,Default,,0000,0000,0000,,そうして、こういった経験を通して\N『考える』という行為そのものの Dialogue: 0,0:17:10.67,0:17:12.74,Default,,0000,0000,0000,,『楽しさ』に気づいて欲しい。 Dialogue: 0,0:17:12.74,0:17:15.30,Default,,0000,0000,0000,,大空を自由に駆け巡る\N飛行機のように Dialogue: 0,0:17:15.30,0:17:18.99,Default,,0000,0000,0000,,自由で、贅沢な活動であることを\N知って欲しい。 Dialogue: 0,0:17:19.13,0:17:23.23,Default,,0000,0000,0000,,本書には、そういった願いが込められているんです。\Nつまり、『グライダー人間』に Dialogue: 0,0:17:23.23,0:17:27.44,Default,,0000,0000,0000,,どうしたらエンジンを取付けることができるのか。\Nという、問いに対し Dialogue: 0,0:17:27.44,0:17:31.83,Default,,0000,0000,0000,,外山先生の出した答えの一つは\N考えることの『楽しさ』に Dialogue: 0,0:17:31.83,0:17:35.78,Default,,0000,0000,0000,,気付いてもらう事だった、という訳です。\N...ですから、ご本人にとしては Dialogue: 0,0:17:35.78,0:17:39.68,Default,,0000,0000,0000,,思考の技術について\N初めから教えるつもりなんか、なかったんです。 Dialogue: 0,0:17:39.68,0:17:43.04,Default,,0000,0000,0000,,こういった、親心が\N内に秘められている作品だからこそ Dialogue: 0,0:17:43.04,0:17:47.85,Default,,0000,0000,0000,,本書は、30年以上も多くの世代の読者に\N愛されて来たのかもしれません。 Dialogue: 0,0:17:47.92,0:17:52.70,Default,,0000,0000,0000,,もし、まだ読んだことがないという方は\N是非、一度手に取ってみてはいかがでしょうか。 Dialogue: 0,0:17:53.41,0:17:56.02,Default,,0000,0000,0000,,...というわけで、[思考の整理学]\N以上でございます。 Dialogue: 0,0:17:56.02,0:17:57.35,Default,,0000,0000,0000,,いかがでしたでしょうか。 Dialogue: 0,0:17:57.35,0:18:00.65,Default,,0000,0000,0000,,勿論、HOWTO系の本としても\N十分使えるんですが Dialogue: 0,0:18:00.65,0:18:05.55,Default,,0000,0000,0000,,実は、そうではないという面白いコンセプトの\N作品なので今回、取り上げてみました。 Dialogue: 0,0:18:05.55,0:18:08.62,Default,,0000,0000,0000,,また、最近はやっていないんですけれども\N久々に ”『哲学』を Dialogue: 0,0:18:08.62,0:18:11.99,Default,,0000,0000,0000,,やりたいなぁ" と思っておりまして\Nその、複線的な意味合いもあって Dialogue: 0,0:18:11.99,0:18:15.57,Default,,0000,0000,0000,,今回のチョイスをしております。\Nどうぞ、これからも楽しみにしていてください。 Dialogue: 0,0:18:15.65,0:18:19.91,Default,,0000,0000,0000,,また、コミュニティでもお伝えしましたが\Nお蔭さまで[OUTPUT読書術]が Dialogue: 0,0:18:19.91,0:18:25.06,Default,,0000,0000,0000,,昨日、1月22日に発売となり\N更に、即日重版も決まりました。 Dialogue: 0,0:18:25.06,0:18:28.04,Default,,0000,0000,0000,,改めまして、皆さま\N本当にありがとうございます。 Dialogue: 0,0:18:28.18,0:18:31.77,Default,,0000,0000,0000,,実は、発売前日の夜\N”何かトラブルが起きるんじゃないか” と Dialogue: 0,0:18:31.77,0:18:34.58,Default,,0000,0000,0000,,不安で寝れないくらい\N心が張り詰めておりました。 Dialogue: 0,0:18:34.58,0:18:37.16,Default,,0000,0000,0000,,そんな中、皆さまから\N「本が届きました」 Dialogue: 0,0:18:37.16,0:18:39.51,Default,,0000,0000,0000,,「これから読みます」といった\Nご報告ですとか。 Dialogue: 0,0:18:39.51,0:18:41.72,Default,,0000,0000,0000,,「面白かったです」といった\Nメッセージをいただき Dialogue: 0,0:18:41.72,0:18:45.03,Default,,0000,0000,0000,,本当に勇気づけられました。\N心から感謝しております。 Dialogue: 0,0:18:45.03,0:18:50.11,Default,,0000,0000,0000,,お読みいただいた方は、ご無理のない範囲で\NAmazonレビューやSNS、ブログなどで Dialogue: 0,0:18:50.19,0:18:53.87,Default,,0000,0000,0000,,ご感想をアウトプットしていただけますと\N大変、嬉しいです。 Dialogue: 0,0:18:53.87,0:18:57.05,Default,,0000,0000,0000,,それを励みに\N今後の配信活動の活力にして Dialogue: 0,0:18:57.05,0:18:59.98,Default,,0000,0000,0000,,より良いものを皆様に\Nお届けして参りたい、と思っております。 Dialogue: 0,0:18:59.98,0:19:01.86,Default,,0000,0000,0000,,どうぞ、これからも\Nよろしくお願い致します。 Dialogue: 0,0:19:01.86,0:19:04.65,Default,,0000,0000,0000,,この動画が面白かった\N参考になったという方は Dialogue: 0,0:19:04.65,0:19:07.28,Default,,0000,0000,0000,,高評価・コメントなど\Nいただけますと嬉しいです。 Dialogue: 0,0:19:07.32,0:19:09.57,Default,,0000,0000,0000,,また、チャンネル登録も\Nよろしくお願い致します。 Dialogue: 0,0:19:09.57,0:19:11.67,Default,,0000,0000,0000,,ではまた、次の動画で\Nお会いいたしましょう。 Dialogue: 0,0:19:11.67,0:19:12.62,Default,,0000,0000,0000,,ありがとうございました。