WEBVTT

00:00:00.000 --> 00:00:04.668
（音楽）

00:00:04.925 --> 00:01:05.228
（スケートボードの音）（音楽）

00:01:05.228 --> 00:01:12.742
（拍手）

NOTE Paragraph

00:01:12.742 --> 00:01:16.105
今のが僕のライフワークだ （笑）

00:01:16.105 --> 00:01:18.737
（拍手）

00:01:18.737 --> 00:01:25.382
ありがとう （拍手）

NOTE Paragraph

00:01:25.382 --> 00:01:27.833
僕はフロリダの農場で幼少時代を過ごし

00:01:27.833 --> 00:01:29.788
たいていの子供がすることは経験した

00:01:29.788 --> 00:01:33.524
野球もしたし他のことも

00:01:33.524 --> 00:01:35.804
でもいつもよそ者の気分だった

00:01:35.804 --> 00:01:38.699
ある雑誌の写真を見るまでは

00:01:38.699 --> 00:01:40.757
少年達がスケートしている写真をね

00:01:40.757 --> 00:01:42.520
で思ったんだ 「これだ！」って

00:01:42.520 --> 00:01:44.956
指示されるコーチもいないし

00:01:44.956 --> 00:01:46.858
彼らは自由だった

00:01:46.858 --> 00:01:49.253
競争相手もいなかった

00:01:49.253 --> 00:01:52.962
それが気に入った だからスケートを始めた

00:01:52.962 --> 00:01:57.245
1977年 10歳くらいの頃だった

00:01:57.245 --> 00:02:00.365
始めたら すぐにコツをつかんだよ

00:02:00.365 --> 00:02:02.829
これは1984年ころに撮った映像

00:02:02.829 --> 00:02:08.124
1979年にアマチュア大会で初めて優勝して

00:02:08.124 --> 00:02:11.280
1981年 僕が14歳の時に

00:02:11.280 --> 00:02:13.805
初めて世界大会で優勝した

00:02:13.805 --> 00:02:15.948
最高な気分だったよ

NOTE Paragraph

00:02:15.948 --> 00:02:18.091
それが 僕にとって初めての真の勝利だった

NOTE Paragraph

00:02:19.638 --> 00:02:20.195
あ これを見て

00:02:20.195 --> 00:02:21.836
ケスパースライドっていう技で
ボードが逆さまになってる

00:02:23.210 --> 00:02:25.736
覚えておいて

00:02:28.262 --> 00:02:31.410
これはオーリー

00:02:31.410 --> 00:02:33.271
先ほどの彼女も 大げさに言ってたけど

00:02:34.732 --> 00:02:36.096
だから僕はゴットファーザーって呼ばれてる

00:02:36.096 --> 00:02:38.098
現代のストリートスケートのね

00:02:38.098 --> 00:02:39.494
それを象徴する写真をいくつかご覧ください

NOTE Paragraph

00:02:45.950 --> 00:02:51.072
プロになって中盤に差し掛かろうとしていた時

00:02:51.072 --> 00:02:52.439
80年代 中ごろかな

00:02:52.439 --> 00:02:54.223
フリースタイル自体は

00:02:54.223 --> 00:02:56.007
このようなフラットランドトリックを開発していたけれど

NOTE Paragraph

00:02:57.793 --> 00:03:00.220
新しいスケートボードのスタイルが進化していて
スケーター達は

00:03:03.404 --> 00:03:06.384
ストリートで さっき見せたオリーを使って

00:03:06.384 --> 00:03:09.296
ベンチや手すり 階段に乗り始めた

00:03:09.296 --> 00:03:12.208
他にもいろいろかっこいいことをした

00:03:12.208 --> 00:03:15.122
つまりスケートボードは上に向かって
進化していたんだ

00:03:15.122 --> 00:03:17.702
今のスケーターは

00:03:17.702 --> 00:03:19.602
ほとんどがストリートスケーターだ

00:03:19.602 --> 00:03:21.692
フリースタイルは５年ぐらいで人気がなくなり

00:03:21.692 --> 00:03:24.462
その時点では僕は１１年も

00:03:24.462 --> 00:03:29.628
チャンピオンのチャンピオンだった

00:03:29.628 --> 00:03:31.764
それで急に全てが終わった

00:03:31.764 --> 00:03:33.900
全て消えた

00:03:33.900 --> 00:03:36.038
僕のボードはお店に置かれなくなった

00:03:36.050 --> 00:03:38.316
お前は死んだと言われているようなものだ

00:03:38.316 --> 00:03:40.582
自分のシグネチャーモデルのボードやホイール

00:03:40.582 --> 00:03:44.580
靴や服で稼いでいて

00:03:44.580 --> 00:03:46.800
それが全て消えた

00:03:47.380 --> 00:03:49.350
信じられないかもしれないけど

00:03:49.350 --> 00:03:51.500
すごく自由になった

00:03:51.500 --> 00:03:53.840
「チャンピオン」の地位を
守らなくていいんだ

NOTE Paragraph

00:03:55.686 --> 00:03:57.597
バカみたいだけど
そういうものだ

00:03:59.172 --> 00:04:03.393
それで スケートを始めた時の自由が戻って

00:04:03.393 --> 00:04:05.143
ただ 新しいトリックを作るようになった

00:04:05.188 --> 00:04:07.479
僕はもともと新しいものを作ることに

00:04:07.479 --> 00:04:09.848
常に楽しさを感じていたからね

00:04:09.891 --> 00:04:12.081
もう一つあったのは

00:04:12.081 --> 00:04:14.161
山ほどのトリックの蓄積だ

00:04:14.161 --> 00:04:16.248
フラットランドのトリックを
原型にできた

00:04:16.248 --> 00:04:18.940
みんなは全く違うスケートをしていて

00:04:18.965 --> 00:04:21.020
屈辱的で不愉快だったけど

00:04:23.106 --> 00:04:24.752
スケーターのある集まる場所にいくと

00:04:24.752 --> 00:04:27.158
僕は「有名人」だった訳じゃん

00:04:27.158 --> 00:04:31.354
そしてみんなが僕を上手いと思っていたけど
新しい分野では最低で

00:04:31.605 --> 00:04:34.695
見てるみんなは「彼はあの有名な...」

00:04:34.735 --> 00:04:37.475
「あれ ミューレンどうしちゃったの？」

00:04:38.556 --> 00:04:40.776
屈辱的だったけどまた一から始めた

00:04:40.776 --> 00:04:44.507
この新しい分野に導入したトリックをいくつか紹介します

00:04:44.607 --> 00:04:48.077
僕の根本にあったフリースタイルの影響が見えます

00:04:50.284 --> 00:04:51.625
今のトリック？

00:04:51.905 --> 00:04:54.065
これは僕が今までやったトリックの中で
最も複雑な

00:04:55.035 --> 00:04:56.435
「ダークスライド」だ

00:04:56.485 --> 00:04:58.361
裏面で滑っているのが見える？

00:04:58.361 --> 00:05:00.237
あれはとても楽しいんだ（笑）

00:05:00.237 --> 00:05:02.113
そして実はそんなに難しくない

00:05:02.113 --> 00:05:04.575
今の技の根本にあるのが「キャスパー」

00:05:04.612 --> 00:05:06.492
投げるのが分かる？

00:05:07.875 --> 00:05:10.195
とても簡単だろう？大したことない（笑）

00:05:10.588 --> 00:05:15.208
前足はこのように掴むんだけど...

00:05:15.413 --> 00:05:16.717
誰かがボードの裏でスライドするの見たんだ

00:05:16.801 --> 00:05:19.327
それで どうやったらひっくり返せるんだろう

00:05:19.327 --> 00:05:20.597
なぜなら誰もひっくり返したことが無かったから

00:05:20.643 --> 00:05:21.813
それで気付いたんだ

00:05:21.880 --> 00:05:23.400
これが伝えたい部分の一つなんだけど

00:05:23.434 --> 00:05:24.694
僕には基盤があった

00:05:24.715 --> 00:05:27.285
フリースタイルの根本から

00:05:27.345 --> 00:05:29.465
そうか足を使えばいいんだ

00:05:29.750 --> 00:05:32.130
ボードをひっくり返す方法なんだ

00:05:32.174 --> 00:05:34.334
端を使えば 簡単にできる

00:05:34.334 --> 00:05:36.731
気づけば 応用で新しいトリックが20は生まれる

00:05:36.835 --> 00:05:38.751
そのように 例えばこれ

00:05:38.751 --> 00:05:39.936
これはまた別な方法で

00:05:40.019 --> 00:05:43.054
ここは一つ大目に見てもらって説明します

00:05:43.054 --> 00:05:46.722
プリモスライドというトリックがあります

00:05:46.722 --> 00:05:48.058
（スケートボードの音）

00:05:48.058 --> 00:05:50.570
最も楽しいトリックです

00:05:50.570 --> 00:05:54.398
（スケートボードの音）

00:05:54.398 --> 00:05:56.000
スキムボードみたいでしょ

00:05:56.000 --> 00:05:57.602
このトリックはあらゆる方向に

00:05:57.602 --> 00:05:59.642
横にスライドするのが分かるでしょ？

00:05:59.642 --> 00:06:01.682
普通にスケートしていて転ぶと

00:06:01.682 --> 00:06:03.723
ボードはあっちかこっちの方向に飛んでいく

00:06:03.723 --> 00:06:05.156
大体予想はつく

00:06:05.156 --> 00:06:06.589
この場合は全く予想がつかない

00:06:06.589 --> 00:06:08.023
落ちるとまるでマンガみたいで

00:06:08.044 --> 00:06:10.164
そこが大好きなんだ

00:06:10.211 --> 00:06:11.986
とにかく楽しいトリックなんだ

00:06:11.986 --> 00:06:13.761
実際このトリックを始めたころ

00:06:13.761 --> 00:06:15.536
怪我をしたから覚えてるんだ

00:06:15.536 --> 00:06:17.868
膝の手術をしなければいけなかったんだ

00:06:17.868 --> 00:06:20.200
それで数日間 実際には数週間

00:06:20.200 --> 00:06:21.562
全くスケートができなかった

00:06:21.626 --> 00:06:23.446
膝が持たなかった

00:06:23.491 --> 00:06:25.561
それで他のスケーターを見ていた

00:06:25.596 --> 00:06:27.756
友達がスケートしている倉庫でみんなに

00:06:27.756 --> 00:06:30.396
「新しいことをしなきゃ
新しいことがしたい

00:06:30.396 --> 00:06:32.366
再出発をしたい
再出発をしたい」

00:06:32.386 --> 00:06:34.416
それで手術の前の晩に見ていて

00:06:34.416 --> 00:06:36.286
それで「どうやればいいんだろう」と悩んでいた

00:06:36.286 --> 00:06:38.156
思い立ったらボードに飛び乗って

00:06:38.156 --> 00:06:40.026
ケイブマンを下にひっくり返して

00:06:40.026 --> 00:06:44.436
それで凄く軽く着地して
膝がダメになったら

00:06:44.436 --> 00:06:47.046
明日
手術が長引くだけだと思った

00:06:47.046 --> 00:06:48.506
（笑）

00:06:48.506 --> 00:06:50.816
それでこのようにクレイジーだった

00:06:50.816 --> 00:06:53.086
みんなの中で手術を経験した人は何人いる？

00:06:53.086 --> 00:06:55.956
でも（笑）とにかく無力だろう？

00:06:55.956 --> 00:06:58.566
担架に乗せられて天井を見上げて

00:06:58.566 --> 00:06:59.756
毎回そうだ そして

00:06:59.756 --> 00:07:02.956
マスクをつけて麻酔をかけられる寸前まで

00:07:02.956 --> 00:07:06.596
「目が覚めて良くなったら 真っ先にあのトリックを

00:07:06.596 --> 00:07:08.976
フィルムに収めるぞ」としか考えてなかった

00:07:08.976 --> 00:07:11.026
そして実際に撮影した

00:07:11.026 --> 00:07:14.216
一番最初に撮影したトリックだったので
最高だった

00:07:14.216 --> 00:07:18.216
さきほどトリックの進化論について
少し話をしました

00:07:18.216 --> 00:07:20.406
その内容について考えてみると

00:07:20.406 --> 00:07:24.406
我々ストリートスケーターは
このようにトリックを行う

00:07:24.406 --> 00:07:25.976
例えばダークスライドを練習していて

00:07:25.976 --> 00:07:28.749
またはプリモを きみたちなら知っているよね

00:07:28.749 --> 00:07:31.522
今まで百回以上スケートしてきて

00:07:31.522 --> 00:07:34.296
同じ道をスケートしていると突然

00:07:34.296 --> 00:07:36.962
それはこのターゲットとなる決められた領域で既に

00:07:36.962 --> 00:07:39.628
何かしら考えがあるから

00:07:39.628 --> 00:07:41.850
このトリックに合うのはなんだろうと思う

00:07:41.850 --> 00:07:44.072
どうすればこのトリックを発展させて

00:07:44.072 --> 00:07:46.296
この状況 この環境がこれからの

00:07:46.296 --> 00:07:48.576
行動をどう左右するか？

00:07:48.576 --> 00:07:50.856
それでただひたすらスケートして

00:07:50.856 --> 00:07:53.136
それで実は認めなければいけないんだけど

00:07:53.136 --> 00:07:55.786
内心ちょっと葛藤していたから

00:07:55.786 --> 00:07:58.676
なぜならこのUSC大学のキャンパスで皆様の前で

00:07:58.676 --> 00:08:00.932
こうやって立っていることがどれだけ名誉なことことか

00:08:00.932 --> 00:08:03.188
なぜなら僕は何度も

00:08:03.188 --> 00:08:05.446
このキャンパスから連行されたことがあるから（笑）

00:08:05.446 --> 00:08:09.446
（拍手）

00:08:10.786 --> 00:08:14.456
それでは前後関係が
いかに最終的な結果に影響するかその例を

00:08:14.456 --> 00:08:16.366
もう一つ挙げます

00:08:16.366 --> 00:08:18.586
この場所はここからそんなに遠くない場所です

00:08:18.586 --> 00:08:20.806
とても治安が悪く
ボコボコにされるんじゃないかって

00:08:20.806 --> 00:08:23.026
最初は躊躇します

00:08:23.026 --> 00:08:25.719
それでも行って
―この壁があるだろう？

00:08:25.719 --> 00:08:28.412
とてもなだらかで傾斜を利用した

00:08:28.412 --> 00:08:30.273
バンク トリックを誘わんばかりだろう？

00:08:30.273 --> 00:08:32.134
でもウィリーにもう向いている一面があるんだ

00:08:32.134 --> 00:08:34.411
見てごらん

00:08:34.411 --> 00:08:36.688
いくつかのトリックがあって

00:08:36.688 --> 00:08:38.782
また環境がトリックの性質を影響するんだ

00:08:38.782 --> 00:08:40.876
フリースタイル志向でマニュアル ダウン

00:08:40.876 --> 00:08:42.972
ウィリー ダウン

00:08:42.972 --> 00:08:46.172
見てごらん これは？
あ これは最高だ

00:08:46.172 --> 00:08:49.392
これは波に乗る感じでサーフィンっぽい

00:08:49.392 --> 00:08:51.312
そしてこいつは逆方向はちょっと危なっかしくて

00:08:51.312 --> 00:08:53.571
後ろ足を見て 後ろ足を

00:08:53.571 --> 00:08:55.830
やっちゃった（笑）

00:08:55.830 --> 00:08:58.089
これはメモっておいて
後で戻るから

00:08:59.429 --> 00:09:01.922
ここ 後ろ足後ろ足 そう ここ？

00:09:01.922 --> 00:09:04.415
今のは360度プリップって言うんだ

00:09:04.415 --> 00:09:06.910
ボードがひっくり返って

00:09:06.910 --> 00:09:09.580
両方の軸で回転したのに気づいた？

00:09:09.800 --> 00:09:13.360
それでまた一つ結果が変わってしまった例ですが

00:09:13.360 --> 00:09:17.360
僕や多くのスケーターにとっての創作プロセスは

00:09:17.427 --> 00:09:21.427
車から降りて スケートして 警備員や

00:09:21.427 --> 00:09:24.654
他の物をチェックする
（笑）

00:09:24.654 --> 00:09:29.434
非常に面白くて 循環する彼等のリズムが分かってきて

00:09:29.434 --> 00:09:31.534
スケートボードとは本当に謙虚なスポーツなんだ

00:09:31.534 --> 00:09:34.774
どんなに上手くても これがある

00:09:34.774 --> 00:09:36.630
それで壁があって 僕が当たった時は最初は

00:09:36.630 --> 00:09:38.486
前に倒れこむんだけど

00:09:38.486 --> 00:09:40.344
それでも大丈夫
大丈夫って言い聞かせて

00:09:40.344 --> 00:09:43.184
それで応用するんだ

00:09:43.184 --> 00:09:45.094
こうやって上に打ち上げることによって

00:09:45.094 --> 00:09:47.704
肩がこっちに流れて

00:09:50.314 --> 00:09:52.924
「これは360度フリップをするべきだ」と思う

00:09:52.924 --> 00:09:55.854
なぜならこれは360度の体制だから

00:09:55.854 --> 00:09:58.547
ここで強調したいのは
既に想像しているかもしれないけど

00:09:58.547 --> 00:10:01.240
これらのトリックは小さな動作

00:10:01.240 --> 00:10:03.934
高度な運動機能
説明できないほど細かい動作だけど

00:10:03.974 --> 00:10:06.936
一つ言えることは全てのトリックは

00:10:06.936 --> 00:10:09.898
二つや三つ、四つや五つの動作を

00:10:09.898 --> 00:10:12.861
組み合わせることによってできたトリックだ

00:10:12.861 --> 00:10:16.861
それで
上りながらこう言った考えが色々と浮かんでいて

00:10:16.861 --> 00:10:20.861
認識心をリラックスさせて 少し落ち着いて こう言った

00:10:20.861 --> 00:10:23.741
気持ちになった直感に任せなければならない

00:10:23.741 --> 00:10:25.854
これらのような小さな動きがただ浮かんでいて

00:10:25.854 --> 00:10:27.967
壁にぶち当たると 
ある意味繋がっていくんだ

00:10:27.967 --> 00:10:30.081
そして認識心が

00:10:30.081 --> 00:10:32.072
「あ これは360度フリップを完成できる」って思うんだ

00:10:32.072 --> 00:10:34.063
僕にとって創作プロセス

00:10:34.063 --> 00:10:36.056
ストリートスケートそのものは
このように働いていて

00:10:36.056 --> 00:10:39.617
次は―よく見て
（笑）彼等はコミュニティだよ

00:10:39.637 --> 00:10:42.479
世界のトップスケーター達だ

00:10:42.479 --> 00:10:45.084
彼等は私の友達だ
なんて素晴らしい人達だろう

00:10:45.084 --> 00:10:47.689
そしてスケートボードの本当の素晴らしところは

00:10:47.689 --> 00:10:50.295
一番がいないことだ

00:10:50.295 --> 00:10:53.635
正直 言っては悪いんだけど 友達だから

00:10:53.635 --> 00:10:55.745
スケートしている姿が不自然なやつらもいる

00:10:55.745 --> 00:10:57.855
彼等の素晴らしさはスケートボードを使って

00:10:57.855 --> 00:10:59.965
如何に個人を表現できているところなんだ

00:11:04.813 --> 00:11:08.263
彼等の誰一人のシルエットを見ても

00:11:08.283 --> 00:11:11.523
「あ 彼はハスラムで あいつはコストン

00:11:11.523 --> 00:11:14.572
彼らは仲間だ 仲間だ

00:11:14.602 --> 00:11:18.742
スケーターはアウトサイダーで

00:11:22.532 --> 00:11:25.201
自分たちの定義で仲間を求めている

00:11:25.201 --> 00:11:27.870
心からの尊敬は

00:11:18.742 --> 00:11:22.532
仲間が欲しいんだけど

00:11:27.870 --> 00:11:31.459
他な人がやっている基本的なトリック 360度フリップ

00:11:31.459 --> 00:11:35.459
それらをとって 自分の物にして

00:11:35.461 --> 00:11:38.871
コミュニティに返すことで

00:11:38.871 --> 00:11:40.331
コミュニティに貢献する

00:11:40.331 --> 00:11:42.771
貢献が大きければ大きいほど

00:11:42.771 --> 00:11:45.591
個性を表し 個人となり それは

00:11:45.596 --> 00:11:50.666
元ははぐれ者だった我々にとっては重要なことだ

00:11:50.666 --> 00:11:53.816
その結果が 個人では得ることができなかった

00:11:53.816 --> 00:11:57.816
ことを成し遂げる力を与えた

00:11:57.909 --> 00:12:01.909
これは伝えたい
我々のコミュニティとのつながりと

00:12:01.909 --> 00:12:05.909
スケートをすることによってあらわす個性には

00:12:05.909 --> 00:12:10.189
美しい調和がある

00:12:10.304 --> 00:12:13.714
次 彼等 イノベーションを助成するとても

00:12:13.714 --> 00:12:16.474
似たようなコミュニティだ

00:12:16.474 --> 00:12:18.877
警察署の写真が幾つかある

00:12:18.877 --> 00:12:21.280
とても似ていることに気づくと思う

00:12:21.280 --> 00:12:23.684
ハックするとはどういうことだろう？

00:12:23.684 --> 00:12:26.414
それはある技術を元々使われるために発明された

00:12:26.414 --> 00:12:31.414
もの以外に利用できるほど知り尽くすことだろう？

00:12:31.414 --> 00:12:33.343
みんな悪い奴らじゃない

00:12:33.370 --> 00:12:35.910
Linux カーネルのハッカーは 
Linux を安定で

00:12:35.910 --> 00:12:37.640
安全で強固なものにする

00:12:37.640 --> 00:12:41.800
iOS のハッカーはiPhone に想定外の動作をさせる

00:12:41.800 --> 00:12:44.827
認定されていないけど 違法ではない

00:12:44.827 --> 00:12:46.644
そして彼等のような人間もいる

00:12:46.644 --> 00:12:48.461
彼等のやっていることは

00:12:48.461 --> 00:12:50.278
私達の創作プロセスにとても似ている

00:12:50.278 --> 00:12:54.278
彼等は異なる情報をつなげて

00:12:54.278 --> 00:12:56.888
セキュリティーアナリストが予想していない

00:12:56.888 --> 00:12:58.178
形にする 
そうだろう？

00:12:58.178 --> 00:13:01.458
善人ではないが

00:13:01.850 --> 00:13:04.960
それはエンジニアの心情であり

00:13:04.960 --> 00:13:06.940
クリエイティブなコミュニティの心情であり

00:13:06.940 --> 00:13:08.780
革新的なコミュニティの心情である

00:13:08.780 --> 00:13:11.230
オープンソースコミュニティの特質は

00:13:11.230 --> 00:13:13.880
他人がやったことを改良して

00:13:13.880 --> 00:13:16.190
コミュニティに貢献してみんなを豊かにする

00:13:16.190 --> 00:13:18.388
とても似ているコミュニティだ

00:13:18.388 --> 00:13:20.586
私達にもとげとげしい部分もある

00:13:20.586 --> 00:13:23.235
父は間違っていなかった

00:13:23.235 --> 00:13:25.884
彼らは私の同類だ

00:13:25.884 --> 00:13:27.837
彼等を尊敬しているし 彼等も私に敬意を表している

00:13:27.837 --> 00:13:29.790
なぜなら彼等には技術がある

00:13:29.790 --> 00:13:31.744
素晴らしいことができる

00:13:31.744 --> 00:13:35.744
彼等の一人はアーンスト・アンド・ヤング

00:13:35.744 --> 00:13:38.804
サンディエゴ郡の企業家オブ・ザ・イヤーだった

00:13:38.804 --> 00:13:40.954
最初から悪者だったわけではない

00:13:40.954 --> 00:13:44.264
みんなある程度の知名度はあった

00:13:44.264 --> 00:13:47.854
僕はたくさん成功して

00:13:47.854 --> 00:13:49.554
不思議と相応しくないと思う

00:13:49.554 --> 00:13:52.284
特許をとって それはとてもクールで 
会社を立ち上げて

00:13:52.284 --> 00:13:54.154
大きくなって
その類では一番大きくなって

00:13:54.154 --> 00:13:56.134
それから低迷して
また一番になって

00:13:56.134 --> 00:13:59.474
それは最初に一番になった時よりも大変で
会社を売って

00:13:59.474 --> 00:14:00.564
それからまた売った

00:14:00.564 --> 00:14:04.564
成功はした
最後に これらの成功を得て

00:14:04.564 --> 00:14:07.394
成功を手に入れて
何が原動力になるのか？

00:14:07.394 --> 00:14:09.594
さっき話した膝の故障のような

00:14:09.594 --> 00:14:11.634
衝撃的なパンチはなんだろう？

00:14:11.634 --> 00:14:13.194
精神面だけではない

00:14:13.194 --> 00:14:17.414
何が壁になって
次のレベルに達する力になる物は何か？

00:14:17.414 --> 00:14:20.514
そして全てを手に入れて
時には才能を残したまま

00:14:20.514 --> 00:14:23.184
去っていく奴等もいる

00:14:23.322 --> 00:14:27.322
みんな共通して得た物は知名度だ

00:14:27.322 --> 00:14:29.422
最も素晴らしい種類の知名度で
脱ぎ捨てることもできる

00:14:29.422 --> 00:14:31.332
世界中を回って

00:14:31.332 --> 00:14:34.522
何千人もの子供達が名前を叫んで

00:14:34.522 --> 00:14:37.312
それはとても不思議な 感動的な体験だ

00:14:37.312 --> 00:14:39.152
時には混乱するほど

00:14:39.152 --> 00:14:40.412
そして車に乗って

00:14:40.412 --> 00:14:41.722
10分して降りたら

00:14:41.722 --> 00:14:44.732
誰一人気づいてくれない
（笑）

00:14:45.742 --> 00:14:48.732
それではっきりと見えてくる
知名度や人気なんて

00:14:48.732 --> 00:14:51.572
意味のあるものではない
自分は自分なんだって

00:14:53.621 --> 00:14:57.621
仲間の敬意を求めてスケートする 
それが僕の原動力だ

00:14:57.621 --> 00:14:59.831
俺は10本以上の骨を骨折していて

00:14:59.831 --> 00:15:02.451
彼等 彼なんて10回は脳震盪を起こしている

00:15:02.451 --> 00:15:04.851
笑っちゃうだろう？

00:15:04.851 --> 00:15:07.071
実際笑えるんだよ 
彼はたまにいじられる

00:15:07.071 --> 00:15:11.351
次
これはもうちょっと深い話で

00:15:11.541 --> 00:15:17.701
ツアー中にファインマンの伝記を読んでいた

00:15:17.731 --> 00:15:20.521
赤いやつか青いやつのどっちかだった

00:15:20.521 --> 00:15:23.911
そこに深く影響された文面があった

00:15:26.937 --> 00:15:32.157
それは 「ノーベル賞は全ての偉大な勤めの墓標だ」

00:15:32.277 --> 00:15:37.037
11年で36回出場した大会を35回優勝した僕にとって

00:15:37.057 --> 00:15:39.043
とても共感できて
おかしくなりそうだった

00:15:39.043 --> 00:15:41.029
優勝が正しい言葉ではない

00:15:41.029 --> 00:15:43.017
勝ったのは一度だけ

00:15:43.017 --> 00:15:44.957
それ以後は守っているだけだ

00:15:44.957 --> 00:15:47.150
亀のように守りの体制に入る

00:15:47.150 --> 00:15:49.343
スケートを楽しんでいなかった

00:15:49.343 --> 00:15:51.537
新しいものを創る楽しみのために

00:15:51.537 --> 00:15:53.087
スケートしていなかった

00:15:53.133 --> 00:15:56.873
そして競争心がなくなった時
物を作る自由を得て

00:15:56.873 --> 00:15:58.663
また創ることができた

00:15:58.663 --> 00:16:02.663
自分が話していることが説教気味になっていることは

00:16:02.663 --> 00:16:04.603
分かっている
説教をするために来た訳ではない

00:16:04.603 --> 00:16:06.713
ただ ここにいる皆様は特権のある人たちだ

00:16:06.713 --> 00:16:09.524
既にコミュニティのリーダーではない人たちも

00:16:09.524 --> 00:16:12.335
いずれはなるだろう

00:16:12.335 --> 00:16:15.147
そして私がスケートボードで学んだもので

00:16:15.532 --> 00:16:19.532
皆様に伝えることがあるとすれば

00:16:19.532 --> 00:16:22.132
真の意味のあるもの
永久性のあるものは

00:16:22.154 --> 00:16:23.134
知名度ではない

00:16:23.134 --> 00:16:26.044
それはただ何かを創ることに実在価値があるってことだ

00:16:26.044 --> 00:16:28.384
そして更に素晴らしいことは

00:16:28.384 --> 00:16:30.260
46歳にもなって
ま もうすぐ46歳になるけど

00:16:30.260 --> 00:16:32.136
この歳でまだスケートボードに

00:16:32.136 --> 00:16:34.014
乗っている情けないやつだけど（笑）

00:16:34.014 --> 00:16:37.164
この創作性を自分のコミュニティに伝えて

00:16:37.164 --> 00:16:40.614
それが広がっていくのを見て

00:16:40.767 --> 00:16:44.767
自分よりも若くて 才能があって 違う才能を持った

00:16:44.767 --> 00:16:46.873
人たちが想像していた以上のレベルまで達して

00:16:46.873 --> 00:16:48.979
生き続けて行くんだ

00:16:48.979 --> 00:16:51.087
皆様
貴重なお時間をありがとうございました

00:16:51.087 --> 00:17:00.758
（拍手）

00:17:00.758 --> 00:17:04.388
クリスティー・ホリー:　質問があります

00:17:06.408 --> 00:17:10.408
フリースタイルからストリートに生まれ変わって

00:17:11.508 --> 00:17:15.508
4年前に正式に引退しました 
それで終わりですか？次は？

00:17:16.278 --> 00:17:18.927
ロドニー・ムレン: 良い質問だね

00:17:19.562 --> 00:17:21.552
クリスティー: これで終わりって感じがしないんだけど

00:17:21.626 --> 00:17:25.626
ロドニー: 何かを極めたと思うと 
不思議とどんなに上手くても

00:17:25.865 --> 00:17:29.865
糞を磨いているようにしか思えないんだ
同じように思っている人を

00:17:30.198 --> 00:17:32.318
何人も知っている

00:17:32.318 --> 00:17:34.358
分かるだろう？（笑）

00:17:34.358 --> 00:17:36.838
そこでこのまま続けるには

00:17:36.838 --> 00:17:39.158
根本的に変わらなければいけない

00:17:39.158 --> 00:17:41.388
そう思って実行し始めたけど

00:17:41.388 --> 00:17:45.388
長くて 絶望的な話だから
もしただ話すだけじゃなくて

00:17:45.388 --> 00:17:48.318
やり遂げたら 真っ先に知らせるよ　
クリスティー: 分かった　それ以上は聞かない

00:17:48.318 --> 00:17:50.198
ロドニー: メールするよ

00:17:50.234 --> 00:17:54.234
クリスティー: （笑）そうね　ありがとう　素晴らしかった　（拍手）
ロドニー: ありがとう　ありがとう　（拍手）

00:17:54.234 --> 00:17:59.171
（拍手）