1 00:00:00,000 --> 00:00:02,000 ここはTEDGlobalですから 2 00:00:02,000 --> 00:00:05,000 これをフランス語で何と言うかお聞きしましょうか 3 00:00:06,000 --> 00:00:08,000 ハーディ・ガーディの歴史の勉強です 4 00:00:08,000 --> 00:00:10,000 「ヴィエル・ア・ルー」と言います 5 00:00:10,000 --> 00:00:12,000 スペイン語では「サンフォーナ」 6 00:00:12,000 --> 00:00:14,000 イタリア語では「ジロンダ」です 7 00:00:14,000 --> 00:00:17,000 「ハーディ・ガーディ」またの名を「ホイール・フィドル」 8 00:00:17,000 --> 00:00:20,000 これは様々な形をしたハーディ・ガーディです 9 00:00:20,000 --> 00:00:23,000 ハーディ・ガーディというのは 10 00:00:23,000 --> 00:00:26,000 クランクで車輪を回して 11 00:00:26,000 --> 00:00:29,000 バイオリンの弓のように弦を擦り 12 00:00:29,000 --> 00:00:31,000 音を奏でる唯一の楽器です 13 00:00:31,000 --> 00:00:34,000 弦は3種類あります 14 00:00:34,000 --> 00:00:37,000 最初のは「ドローン弦」で 15 00:00:37,000 --> 00:00:40,000 バグパイプのような持続する音を出します 16 00:00:42,000 --> 00:00:44,000 2番目の弦は「旋律弦」で 17 00:00:44,000 --> 00:00:47,000 ピアノのように調律された木製の鍵盤で弾きます 18 00:00:53,000 --> 00:00:55,000 3番目のがとても変わっています 19 00:00:55,000 --> 00:00:57,000 これもまた この楽器に 20 00:00:57,000 --> 00:01:00,000 特有の機構なのですが 21 00:01:00,000 --> 00:01:03,000 「うなり駒」とか「犬」と呼ばれるものを使います 22 00:01:04,000 --> 00:01:07,000 クランクを回して弦に圧力を加えると 23 00:01:10,000 --> 00:01:13,000 犬のうなり声のような音が出ます 24 00:01:14,000 --> 00:01:16,000 どこを取っても創意に富んでいます 25 00:01:16,000 --> 00:01:18,000 1000年前に現れた楽器であることを 26 00:01:18,000 --> 00:01:20,000 考えれば なおのことです 27 00:01:20,000 --> 00:01:22,000 元々は2人で演奏しました 28 00:01:22,000 --> 00:01:24,000 1人がクランクを回し 29 00:01:24,000 --> 00:01:26,000 もう1人が大きな木のペグを 30 00:01:26,000 --> 00:01:29,000 物理的に引き上げることで旋律を弾きました 31 00:01:30,000 --> 00:01:33,000 幸い これは何世紀か後に変わって 32 00:01:33,000 --> 00:01:35,000 1人で弾けるようになりました 33 00:01:35,000 --> 00:01:37,000 相当重いですが 34 00:01:37,000 --> 00:01:40,000 どうにか持つことができます 35 00:01:40,000 --> 00:01:43,000 歴史的には ハーディ・ガーディは何世紀にも渡って 36 00:01:43,000 --> 00:01:45,000 主として舞踊音楽に用いられました 37 00:01:45,000 --> 00:01:48,000 独特な旋律とともに 38 00:01:48,000 --> 00:01:51,000 アコースティックなビートを奏でるわけです 39 00:01:51,000 --> 00:01:54,000 今日では あらゆる種類の音楽に使われています 40 00:01:54,000 --> 00:01:56,000 伝統的な民族音楽や 41 00:01:56,000 --> 00:01:58,000 ダンス、現代音楽に 42 00:01:58,000 --> 00:02:01,000 ワールドミュージックなどが 43 00:02:01,000 --> 00:02:03,000 イギリス、フランス、スペイン 44 00:02:03,000 --> 00:02:05,000 イタリアで演奏されています 45 00:02:05,000 --> 00:02:08,000 このようなハーディ・ガーディを頼むと 3年から5年かかり 46 00:02:08,000 --> 00:02:10,000 ヨーロッパにいる専門の 47 00:02:10,000 --> 00:02:12,000 弦楽器製作者たちが作っています 48 00:02:13,000 --> 00:02:15,000 調律するのがとても難しいです 49 00:02:17,000 --> 00:02:19,000 前置きはこれくらいにして 50 00:02:19,000 --> 00:02:21,000 みなさん聞きたいですか? (聴衆: 聞きたい) 51 00:02:21,000 --> 00:02:23,000 聞こえないな みんな聞きたいの? (聴衆: 聞きたい!!) 52 00:02:23,000 --> 00:02:25,000 じゃあ弾きましょう 53 00:02:25,000 --> 00:02:27,000 54 00:02:28,000 --> 00:02:30,000 バスク語で歌います 55 00:02:30,000 --> 00:02:33,000 私が住んでいる フランスとスペインの間にある 56 00:02:33,000 --> 00:02:35,000 バスク地方の言葉です 57 00:02:36,000 --> 00:02:40,000 (音楽) 58 00:02:45,000 --> 00:02:50,000 (バスク語) 59 00:03:30,000 --> 00:03:35,000 (音楽) 60 00:04:21,000 --> 00:04:23,000 どうもありがとう 61 00:04:23,000 --> 00:04:25,000 (拍手) 62 00:04:25,000 --> 00:04:28,000 今のは 伝統的なバスクの 63 00:04:28,000 --> 00:04:31,000 リズムを使って 私が書いた曲です 64 00:04:31,000 --> 00:04:34,000 次のはケルト風の曲です 65 00:04:35,000 --> 00:04:45,000 (音楽) 66 00:05:15,000 --> 00:05:17,000 ありがとうございました 67 00:05:17,000 --> 00:05:19,000 (拍手)