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“すべてのものに繋がりがある”

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シネコック族インディアンである私は [br]そう教えられて育ちました

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漁業を営む[br]小さな部族で

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集落がロングアイランドの[br]南東端にあります

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ニューヨーク州[br]サウサンプトンの近くです

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私がまだ[br]小さな女の子だった頃

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ある夏の暑い日に 祖父に連れられ[br]日なたに座っていました

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空には雲ひとつ[br]ありません

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そのうち汗が[br]出てきました

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すると祖父が空を指さして[br]言ったんです

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“ほら 見えるかい”

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“あれはお前の一部[br]なんだよ”

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“お前の汗は[br]やがて雲になり”

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“雲は雨になって[br]植物を育み”

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“その植物を食べて[br]動物は生きているんだ”

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私はずっと自然を[br]追い続けてきました

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このすべての命の繋がりを[br]描き出せるからです

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2008年から嵐を[br]追うようになりました

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娘に言われたからです[br]“ママ あれ撮らなきゃ”

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３日後 私は車を飛ばして

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ある巨大な雲を追いかけていました[br]“スーパーセル” です

0:01:17.000,0:01:21.000
グレープフルーツ大の[br]ひょうを降らせたり

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凄まじい竜巻を[br]起こすこともありますが

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そういうケースは[br]実は２％だけです

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この雲が成長すると[br]幅80キロメートルにも広がって

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厚みも20キロメートルに[br]達します

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その大きさゆえ[br]この雲の下では日が遮られ

0:01:41.000,0:01:46.000
とても暗く不気味な[br]感じがします

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嵐を追っていると その存在が[br]体全体で感じられます

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背中にあたたかく湿った[br]空気が吹き付け

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土や小麦や草や荷電粒子の[br]匂いを感じます

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そして雲の色も特別で

0:02:04.000,0:02:09.000
ひょうが降る時は[br]緑色や青緑色に見えます

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私は雷にも敬意を[br]抱くようになりました

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私の髪は元々[br]ストレートだったんです

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(笑)

0:02:16.000,0:02:17.000
ウソですよ

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(笑)

0:02:19.000,0:02:23.000
嵐の雲が動いているのを見ると[br]ワクワクします

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渦を巻いたり 回ったり[br]波打ったり

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“乳房雲”は[br]まるでラバランプのよう

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かわいい怪物へと育ちます

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そういう雲の写真を[br]撮っていると

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祖父の言葉が[br]心によみがえります

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雲を見上げる時[br]私はただ—

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雲を見ているわけ[br]ではありません

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宇宙を形作るのと[br]同じプロセスを

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目撃しているという誇らしい思いに[br]満たされています

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銀河も 太陽系も 太陽も[br]そしてこの地球も

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このように生まれてきたんです

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私に繋がるすべてのものに—[br]ありがとう

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(拍手)