1 00:00:05,096 --> 00:00:08,546 トニーです "Every Frame a Painting"の時間です 2 00:00:11,126 --> 00:00:14,262 私の好きな引用を。 A・マッケンドリック監督いわく 3 00:00:14,352 --> 00:00:18,554 "映画監督が本当に演出するのは観客の注意です… 4 00:00:21,884 --> 00:00:24,319 …演出とは強調の問題なのです… 5 00:00:24,824 --> 00:00:26,983 …重要なものを強調するのです… 6 00:00:27,103 --> 00:00:28,683 裁判長 2分ください 7 00:00:28,803 --> 00:00:29,663 マック 8 00:00:29,783 --> 00:00:31,897 …ちいさな ひと押しによって。" 9 00:00:32,024 --> 00:00:33,074 邪魔するな 10 00:00:33,207 --> 00:00:34,777 妹様からメッセージが 11 00:00:36,171 --> 00:00:39,923 近頃は ほとんどの監督が強調するのに クローズアップから… 12 00:00:40,045 --> 00:00:41,196 クローズアップして… 13 00:00:41,345 --> 00:00:42,388 クローズアップします。 14 00:00:42,798 --> 00:00:46,065 けれどあまりに多いcoverageは俳優には負担です。 15 00:00:46,198 --> 00:00:48,861 今では機械化しました 16 00:00:48,991 --> 00:00:54,485 人物にどんどん寄っていく 17 00:00:54,635 --> 00:00:57,107 それで何もしなくなった 18 00:00:57,227 --> 00:01:01,087 なぜって何が起きているかを伝えるものは 19 00:01:01,237 --> 00:01:03,620 全部揃っているからね。 20 00:01:03,783 --> 00:01:07,307 それでは今日は別の選択肢を考えてみましょう。 標準的なcoverageの代わりに 21 00:01:07,417 --> 00:01:09,514 すべての俳優を同じフレームに入れて 22 00:01:09,644 --> 00:01:11,276 いっしょに演技させるのです。 23 00:01:11,389 --> 00:01:14,724 別の言い方をすれば "アンサンブル・ステージング" 24 00:01:20,970 --> 00:01:25,446 アンサンブル・ステージングとはカットを使わずに強調を演出することです。 25 00:01:25,707 --> 00:01:29,118 1番目のテクニックです。私たちは喋る人に注意が向きます。 26 00:01:31,486 --> 00:01:34,142 話しかけられているのが誰であろうとも。 27 00:01:34,274 --> 00:01:36,471 これはよく2番目のテクニックと組み合わされます。 28 00:01:36,587 --> 00:01:39,829 より重要な人物をライトに近づけるか 29 00:01:39,971 --> 00:01:41,686 カメラに近づけるという。 30 00:01:43,285 --> 00:01:46,624 もし目立たせたくないのなら 遠くへやりましょう 31 00:01:46,763 --> 00:01:48,734 あるいは焦点を外したり。 32 00:01:54,188 --> 00:01:57,253 もちろん、注意とは相対的なものです。 たとえピンボケであっても 33 00:01:57,363 --> 00:02:00,356 観客に何かを注視させることはできます。 34 00:02:03,832 --> 00:02:05,653 動かすことによって。 35 00:02:07,681 --> 00:02:10,319 私たちは人の手の動きや 36 00:02:11,591 --> 00:02:13,565 目の動きを特に意識しています。 37 00:02:14,264 --> 00:02:18,566 また、フレーム中央に何かを置いて誘導することもできます。 38 00:02:21,995 --> 00:02:24,459 実は、これは映画の天丼ギャグのひとつです。 39 00:02:24,544 --> 00:02:26,586 真ん中に映る登場人物は… 40 00:02:28,531 --> 00:02:30,742 容疑者を攻撃し続けます。 41 00:02:33,811 --> 00:02:36,868 この流れで5番目のテクニックへ。 俳優の体の向きです。 42 00:02:37,154 --> 00:02:39,970 カメラに対して俳優はどちらを向いているでしょう? 43 00:02:40,088 --> 00:02:43,542 私たちが見るのは顔全体…それとも3/4くらい? 44 00:02:43,805 --> 00:02:48,621 横顔…あるいは全く見えない別の角度でしょうか? 45 00:02:49,126 --> 00:02:52,924 複数の俳優を映す時には、 なんらかのバリエーションを用意することが重要です。 46 00:02:53,030 --> 00:02:57,101 観客は人物を見る必要はありません。彼を振り向かせて。 47 00:02:57,258 --> 00:02:59,898 これによってコントラストが作られていることに注目してください。 48 00:03:00,029 --> 00:03:03,940 右の3人は顔を合わせ、ソ刑事は別のところを見ています。 49 00:03:04,590 --> 00:03:08,597 実際、最初の30分は彼は常にメイングループから離れていて、 50 00:03:08,720 --> 00:03:11,861 他の人が無視する文書を見ています。 51 00:03:12,341 --> 00:03:14,343 これで7番目がわかります。 52 00:03:16,483 --> 00:03:18,543 カメラを微妙に動かす。 53 00:03:19,063 --> 00:03:22,856 注目してください、ここで焦点が絞られます。 4人から… 54 00:03:26,386 --> 00:03:27,554 …2人へ 55 00:03:27,934 --> 00:03:33,034 ここにいる間に私たちの注意は 討論の一方から他方へと移り 56 00:03:33,161 --> 00:03:35,797 最終的な勝者の決定に向けられます。 57 00:03:38,193 --> 00:03:41,687 そして最後に、人間は社会的な生き物であることを忘れないでください。 58 00:03:41,799 --> 00:03:44,618 私たちは他人の視線に誘導されるものです。 59 00:03:49,584 --> 00:03:54,120 それでは、ポン・ジュノ監督が何故アンサンブルを奏でるのかを考えてみましょう。 60 00:03:54,413 --> 00:03:56,885 これは映画全体で私のお気に入りのショットです。 61 00:04:01,113 --> 00:04:04,582 初めは1つの物語、2人の警官の口論だと思います。 62 00:04:04,911 --> 00:04:08,051 ポン監督は何もしていないようです。 彼は私たちの注意を 63 00:04:08,151 --> 00:04:12,365 パク刑事からソ刑事に目を向けさせただけです。 64 00:04:15,652 --> 00:04:18,179 しかしフレーム中央で何かが目を引き、 65 00:04:18,309 --> 00:04:20,473 チョ刑事がホステスと 66 00:04:20,593 --> 00:04:23,404 いちゃついているのに気づきます。 67 00:04:23,523 --> 00:04:26,890 これで2つのストーリーです。 全景と背景。 68 00:04:26,986 --> 00:04:30,766 そして監督は2人を喧嘩させて対比させます。 シリアスと… 69 00:04:34,894 --> 00:04:36,325 …マヌケを。 70 00:04:36,435 --> 00:04:38,975 シーンが構築されると、カメラをゆっくり押し込み、 71 00:04:39,095 --> 00:04:42,837 女性たちを隠して、私たちの注意をメインのペアに集中させました。 72 00:04:46,016 --> 00:04:48,800 そして、俳優たちに手を使ってストーリーを語らせます。 73 00:04:48,899 --> 00:04:51,799 特に口論が彼の沸点に達した時に。 74 00:04:57,070 --> 00:04:59,714 しかし突然、課長がシーンに割り込んできます。 75 00:05:02,422 --> 00:05:05,549 アンサンブル・ステージングが完成する瞬間です。 76 00:05:05,679 --> 00:05:09,982 予想外の第3のストーリーが他の2つを中断します。 77 00:05:17,483 --> 00:05:18,849 ジョークと共に。 78 00:05:20,213 --> 00:05:22,709 これ以降、シーンの残りは第3のストーリーで、 79 00:05:22,829 --> 00:05:26,171 課長は連続殺人犯を捕まえるための計画を説明します。 80 00:05:30,741 --> 00:05:34,900 しかし何故これを一度に行うのでしょうか? 私が思うに、テーマの強調です。 81 00:05:37,141 --> 00:05:41,754 第1のストーリーは些細な口論。 第2のストーリーはただの欲望。 82 00:05:41,924 --> 00:05:45,166 誰も職務を全うせず、みな自分勝手です。 83 00:05:45,326 --> 00:05:49,718 第3のストーリーまで事件のことを考えません。 84 00:05:53,330 --> 00:05:56,467 課長は文字通りフレームの道徳的"中心"を提供します。 85 00:05:56,601 --> 00:05:58,427 もし監督がこのシーンをcoverageで撮影していたら、 86 00:05:58,557 --> 00:06:01,738 ストーリーとの間に関連は見られなかったでしょう。 第1と… 87 00:06:03,672 --> 00:06:06,399 …第2の間に。 そして両方から… 88 00:06:09,406 --> 00:06:10,544 第3まで。 89 00:06:10,780 --> 00:06:13,879 これは今日では信じられないほど珍しい演出であり、 90 00:06:13,979 --> 00:06:16,705 顔を切り分けるのではなく、アンサンブルとして 91 00:06:16,845 --> 00:06:19,462 場面を合奏することの価値を示しています。 92 00:06:19,602 --> 00:06:24,049 俳優というものでありたいと思うんだ 93 00:06:24,179 --> 00:06:26,088 俳優そのもので 94 00:06:26,198 --> 00:06:31,961 顔へのアップで語らせないでほしいとね