WEBVTT 00:00:28.550 --> 00:00:33.860 芸術を通して表現する事が許されるとー 00:00:33.860 --> 00:00:37.718 人は偉大な物を作ろうとします 00:00:37.718 --> 00:00:40.409 媒体が何であろうと 00:00:40.409 --> 00:00:42.577 資金がどれくらいあろうと 00:00:42.577 --> 00:00:44.572 流通形態がどうであろうと 00:00:44.572 --> 00:00:46.169 人が何かを作るときー 00:00:46.169 --> 00:00:48.116 おもしろいものを作りたがるんです 00:00:48.116 --> 00:00:50.701 人にハンマーと木切れを与えてもー 00:00:50.701 --> 00:00:53.999 おもしろいものを作りー 00:00:53.999 --> 00:00:56.561 コンピュータと ブロードバンドアクセスを与えてもー 00:00:56.561 --> 00:00:59.144 おもしろいものを作るのです 00:01:07.714 --> 00:01:13.509 3、4、50年前は 人は物を作りませんでした 00:01:13.509 --> 00:01:16.976 代わりに写真の展示に行ったり レコードを買ったりしました 00:01:16.976 --> 00:01:19.515 そしてプロの芸術家が存在しましたがー 00:01:19.515 --> 00:01:22.062 今では 誰もが写真家で、映画作家でー 00:01:22.062 --> 00:01:25.209 小説家でミュージシャンです 00:01:27.282 --> 00:01:31.475 以前は10ドルか16.98ドルかそこらでー 00:01:31.475 --> 00:01:35.052 CDで売ることができました 00:01:35.052 --> 00:01:37.267 秘密の謎だったからです 00:01:37.267 --> 00:01:39.499 それがどのように行われー 00:01:39.499 --> 00:01:40.748 誰が行いー 00:01:40.748 --> 00:01:43.348 どうやったら自分にできるかが 00:01:43.348 --> 00:01:47.020 今ではその謎は自明のものです 00:01:47.020 --> 00:01:50.030 なぜなら 誰にでも できるようになったからです 00:01:50.030 --> 00:01:52.875 流れが分かったんです 00:01:58.856 --> 00:02:01.819 芸術家にとっては大変恵まれた時代です 00:02:01.819 --> 00:02:03.739 創造性を制限するものはなくー 00:02:03.739 --> 00:02:07.850 技術発展は許す限りの創造の可能性をー 00:02:07.850 --> 00:02:10.372 芸術家に提供しています 00:02:18.837 --> 00:02:21.528 誰でも映画を作ることができます 00:02:21.528 --> 00:02:24.175 5,000ドルあればカメラが買えー 00:02:24.175 --> 00:02:27.040 買えなかったとしてもー 00:02:27.040 --> 00:02:30.799 映画を製作し、配信する方法はいくらでもあります 00:02:30.799 --> 00:02:33.179 いろいろなプラットフォームがあります 00:02:33.179 --> 00:02:35.845 それらは表現を行う人にとって良い事ですがー 00:02:35.845 --> 00:02:41.229 同時に 成功を難しくしています 00:02:42.383 --> 00:02:44.876 次代のファスヴァンダー、次代のヴァンダー 00:02:44.876 --> 00:02:47.195 次代のヒッチコック、次代のスコセッシがー 00:02:47.195 --> 00:02:50.315 現在のビジネスで成功するとは思えません 00:02:50.315 --> 00:02:53.563 FacobookやYoutubeに初期作品を上げてもー 00:02:53.563 --> 00:02:57.718 ゴミクズの海の中で見失われてしまいます 00:02:59.509 --> 00:03:05.194 Time誌が2007年のベストパーソンとしてー 00:03:05.194 --> 00:03:08.860 "You." つまり“あなた”と“私”を挙げました 00:03:08.860 --> 00:03:13.196 全世界的に自慰行為が横行しています 00:03:13.196 --> 00:03:16.592 かつて、芸術家になると裕福になりー 00:03:16.592 --> 00:03:20.630 共有できるアイデアや情熱があれば 芸術家になれました 00:03:20.630 --> 00:03:22.790 再びそこに向かうでしょう 00:03:22.790 --> 00:03:24.446 かつてない程に多くの人達がー 00:03:24.446 --> 00:03:28.560 多くの芸術を、多くの手法で生むでしょう 00:03:42.653 --> 00:03:46.115 世界中で出会ったほとんどの芸術、音楽ー 00:03:46.115 --> 00:03:48.946 文学、創作表現分野の人達は皆揃ってー 00:03:48.946 --> 00:03:52.231 喜びと不安を同時に感じています 00:03:52.231 --> 00:03:54.895 将来の食い扶持は確かではありません 00:03:54.895 --> 00:03:58.370 しかしながら、作品作りの可能性とー 00:03:58.370 --> 00:04:01.426 支持者との直接交流を 心から喜んでいます 00:04:30.088 --> 00:04:36.171 “レイキャヴィック(アイスランド)” 00:04:54.836 --> 00:04:58.384 オーラヴル・アルナルズと言います 00:04:58.384 --> 00:05:00.906 アイスランドに住んでいてー 00:05:00.906 --> 00:05:07.852 クラシックをポップミュージックに変えて 演奏しています 00:05:07.852 --> 00:05:12.506 クラシックをもっとポップにした感じでしょうか? 00:05:16.152 --> 00:05:21.213 はじめて音楽を作り始めたのは2006年の初頭でー 00:05:21.213 --> 00:05:24.113 最初のアルバムを録音しました 00:05:26.666 --> 00:05:34.274 最初の作品から3、4ヶ月でオンラインに音楽を上げー 00:05:34.279 --> 00:05:37.026 すぐに売り切れました 00:05:37.026 --> 00:05:39.005 とても早い展開でした 00:05:39.005 --> 00:05:42.629 数年単位でなく 数ヶ月の期間で起きました 00:05:47.382 --> 00:05:54.599 自分は新世代のクラシック作曲家だと思っています 00:05:54.599 --> 00:05:59.208 あるいは、ただ"音楽家"と言った方が ふさわしいかもしれません 00:06:05.869 --> 00:06:09.582 2つの異なる世界を複合させる事でー 00:06:09.582 --> 00:06:13.139 コントラストが生まれますがー 00:06:13.139 --> 00:06:17.846 一方でただの音の振動に過ぎません 00:06:17.846 --> 00:06:23.207 理論的にはコンピュータから出る音とー 00:06:23.207 --> 00:06:25.758 ピアノから出る音に明確な違いはありません 00:06:25.758 --> 00:06:30.358 両者ともスピーカーから出るときにはただの音波です 00:06:33.850 --> 00:06:39.174 クラシックは他の世界から本当に隔絶していてー 00:06:39.185 --> 00:06:43.858 その隔たりを壊してー 00:06:43.858 --> 00:06:48.795 一般的なジャンルとして扱いたいのです 00:06:48.795 --> 00:06:52.325 クラシックとは別物としている扱われているー 00:06:52.325 --> 00:06:56.825 ポップやロック、ダンスミュージックなどと同じように 00:07:03.817 --> 00:07:10.748 “テクノロジーの力” 00:07:12.117 --> 00:07:17.130 音楽を作り始めたときはー 00:07:17.130 --> 00:07:21.987 ほとんど全てのタスクについて機材が必要でした 00:07:21.987 --> 00:07:25.168 ボーカルをEQしたいとき 00:07:25.168 --> 00:07:30.675 楽器の音域やダイナミック・レスポンスを制限したいとき 00:07:30.675 --> 00:07:35.273 洞窟にいるみたいにエコーやディレイを加えたいとき 00:07:35.273 --> 00:07:39.415 それぞれに専用の特殊な機材が必要でした 00:07:39.861 --> 00:07:42.575 古いドラムマシンはー 00:07:42.575 --> 00:07:45.596 変なMIDI/DIN同期変換機を通してしかー 00:07:45.596 --> 00:07:49.064 シーケンサーと通信できませんでした 00:07:49.064 --> 00:07:51.999 だから電子音楽を作る際にはー 00:07:51.999 --> 00:07:55.956 音を出すだけでも難しかったのです 00:07:55.956 --> 00:07:59.305 例としてLouder Than a Bombをー 00:07:59.305 --> 00:08:03.152 作っていた時を思い出してみるとー 00:08:03.152 --> 00:08:05.679 ミュートをする必要がありました 00:08:05.679 --> 00:08:08.868 10トラックくらいを一度に 00:08:08.868 --> 00:08:12.060 全部を一度にミュートするんです 00:08:12.060 --> 00:08:15.166 でも自動制御はありませんでした 00:08:15.166 --> 00:08:19.076 だから皆で音楽を聴いてー 00:08:19.076 --> 00:08:21.404 タイミングに合わせー 00:08:21.404 --> 00:08:25.899 1、2、3って具合にー 00:08:25.899 --> 00:08:28.133 皆が同時に行う必要がありました 00:08:28.133 --> 00:08:31.755 そして 離すのも同時である必要がありました 00:08:31.755 --> 00:08:35.020 今と比べて昔は 音量調整 ひとつ とってもー 00:08:35.020 --> 00:08:38.527 そういったやり方をする必要がありました 00:08:41.627 --> 00:08:45.709 大きな違いはー 00:08:45.709 --> 00:08:49.429 当時は30歳とか35歳くらいでなければー 00:08:49.429 --> 00:08:53.114 人材も資金も足りずに録音ができませんでしたがー 00:08:53.114 --> 00:08:55.983 今では自分のコンピュータで できます 00:08:55.999 --> 00:08:58.745 誰にでも できます 00:09:02.825 --> 00:09:04.683 音楽を始めた頃にー 00:09:04.683 --> 00:09:07.859 継続できた理由の1つはー 00:09:07.859 --> 00:09:12.698 コンピュータを使って多重録音ができたことです 00:09:12.698 --> 00:09:16.525 ベースを弾いた上にギターやボーカルを重ねたり 00:09:16.525 --> 00:09:18.887 しかもそれが簡単にできたからです 00:09:20.118 --> 00:09:22.824 ソフトウェアなのでー 00:09:22.824 --> 00:09:24.543 どんな若者でもー 00:09:24.543 --> 00:09:27.273 海賊版かどうかに関係なくー 00:09:27.273 --> 00:09:30.010 Reason、Logoc、Abletonなどを使ってー 00:09:30.010 --> 00:09:34.341 たった5分で できるのです 00:09:34.341 --> 00:09:37.842 20年前は 半年か1年かかったことが 00:10:27.145 --> 00:10:30.133 "カラーリスト"にはいろいろな側面がありますがー 00:10:30.183 --> 00:10:35.078 基本的には、映像の"見栄え"の調整を行います 00:10:35.078 --> 00:10:39.222 明るさ、コントラスト、色、彩度など 00:10:39.272 --> 00:10:43.030 映像に見栄えを与えるのです 00:10:43.130 --> 00:10:45.817 "これ"をはじめた頃は 00:10:45.817 --> 00:10:50.567 フィルムのロールを取り出してスキャナーに載せ 00:10:50.567 --> 00:10:54.503 映像を作るためにスキャナーの光量を調整していたんだ 00:10:54.503 --> 00:10:56.448 そこまで大きな違いはないけど 00:10:56.448 --> 00:10:59.619 今ではフィルムロールの代わりに 00:10:59.619 --> 00:11:03.404 ファイルやシーケンスといったものを使ってる 00:11:10.235 --> 00:11:15.003 "RED"はおそらく最新の、言わば 00:11:15.003 --> 00:11:18.422 デジタル・モーションピクチャーカメラです 00:11:18.422 --> 00:11:20.920 最も革新的なところは 00:11:20.920 --> 00:11:22.995 多くの人が言うように 00:11:22.995 --> 00:11:25.483 価格の桁が違うという点よりも 00:11:25.483 --> 00:11:28.247 高品質なモーションピクチャー画像を 00:11:28.247 --> 00:11:30.715 多くの人が作成できるという事実にある 00:11:30.715 --> 00:11:31.920 それが一番大きい 00:11:31.920 --> 00:11:34.399 もっと安いカメラはいつでも買うことができるけど 00:11:34.399 --> 00:11:36.633 あの価格帯であのイメージ生成ができるカメラは 00:11:36.633 --> 00:11:38.587 今までになかった 00:11:38.587 --> 00:11:41.019 それが一番革新的なところだね 00:11:44.276 --> 00:11:48.307 ロサンジェルス 00:11:50.405 --> 00:11:55.675 今、ある意味 歴史的とも言える RED STUDIOSにいます 00:11:55.675 --> 00:11:58.844 ここは5つある音楽舞台の内の1つで 00:11:58.844 --> 00:12:01.381 こっちでは今、大きなREDプロジェクトを撮影しています 00:12:01.381 --> 00:12:03.464 こっちでも、こっちでも撮影をしています 00:12:03.464 --> 00:12:07.342 ここの舞台は実地研究所として使っています 00:12:07.342 --> 00:12:08.998 フル4Kのシアターがあって 00:12:08.998 --> 00:12:12.521 カメラや作業行程のテスト 00:12:12.521 --> 00:12:14.912 いろんな理論のデモなどを行っていて 00:12:14.912 --> 00:12:18.245 実際に今、これから行うテスト用のセットを作っています 00:12:21.206 --> 00:12:25.736 この"RED"全ての反乱の初期に 00:12:25.736 --> 00:12:28.284 カメラを作っていた時 00:12:28.284 --> 00:12:31.858 多くの人が絶対成功しないと思っていました 00:12:31.858 --> 00:12:34.263 ただ笑って からかっていました 00:12:34.263 --> 00:12:36.586 詐欺だとか、お蔵入りとか 00:12:36.586 --> 00:12:39.072 時間とエネルギーの無駄だとか 00:12:39.072 --> 00:12:41.820 狂った"RED"の連中のために時間を無駄にするな 00:12:41.820 --> 00:12:44.574 実際は何もできやしないからと 00:12:44.574 --> 00:12:46.384 それがこの反乱の全てです 00:12:46.384 --> 00:12:50.784 できないと言った人達の言う事を信じない事 00:13:04.366 --> 00:13:06.022 道具としての"RED" 00:13:06.022 --> 00:13:09.326 そして映画製作の観点からそれが持つ意味は 00:13:09.326 --> 00:13:10.971 とても興味深い 00:13:10.971 --> 00:13:14.783 なぜなら製作されるはずのなかった多くの映画が 00:13:14.783 --> 00:13:17.049 製作される事になるからです 00:13:17.049 --> 00:13:19.834 これは映画に多くの選択肢が生まれるということ 00:13:19.834 --> 00:13:23.082 より多くの創造性が日の目を見る、ということです 00:13:29.453 --> 00:13:32.486 映画製作の仕事が私にできるとは思ってもいませんでした 00:13:32.486 --> 00:13:34.469 映画が大好きだったし、執筆も好きだったけど 00:13:34.469 --> 00:13:37.134 人生でそれができるようになる事が起きることはなかった 00:13:37.134 --> 00:13:39.346 それが起きたのは 00:13:39.346 --> 00:13:44.307 2005年の"South by Southwest"のような映画を 見始めた時だった 00:13:44.307 --> 00:13:46.275 人々がマンブルコア(口ごもる)映画と呼ぶ 00:13:46.275 --> 00:13:48.603 デジタル撮影の短編の物語で 00:13:48.603 --> 00:13:50.862 同世代くらいの人達が作っていたのだけど 00:13:50.862 --> 00:13:52.594 突然思ったの 00:13:52.594 --> 00:13:56.238 これは違う世界で今や誰でも映画が作れるって 00:14:10.962 --> 00:14:13.412 以前よりも多くの若者が多くのツールを 00:14:13.412 --> 00:14:15.038 入手できるようになってきていて 00:14:15.038 --> 00:14:18.297 以前は高価だったので上流の人々しかできなかったことが 00:14:18.297 --> 00:14:25.030 今では、かなり安く映画を製作できるようになった 00:14:25.030 --> 00:14:28.636 大資本の映画並の質かどうかは別として、それも可能だけど 00:14:28.636 --> 00:14:31.831 とにかく今では映画製作を安く行う方法がある 00:14:31.831 --> 00:14:34.294 編集を安く行う方法、撮影を安く行う方法 00:14:34.294 --> 00:14:37.640 配給を安く行う方法 00:14:37.640 --> 00:14:40.343 より多くの若者がそれを行う事ができるようになっている 00:14:47.894 --> 00:14:50.965 Jimi Hendrixは 00:14:50.965 --> 00:14:54.307 エレキギターが存在しなかったら 00:14:54.307 --> 00:15:01.790 当時のこの17歳の少年は想像できなかっただろう 00:15:01.790 --> 00:15:04.106 よし!この音を作るためにエレキギターを発明しよう! 00:15:04.106 --> 00:15:06.808 とはならなかっただろう 00:15:06.808 --> 00:15:08.838 エレキギターは実用的な理由に基づいて 00:15:08.838 --> 00:15:11.249 とても実用的に発明された 00:15:11.249 --> 00:15:15.279 1930年代のビッグバンド時代のリズムギターは 00:15:15.279 --> 00:15:17.265 音量を大きくする必要性があり 00:15:17.265 --> 00:15:20.433 テクノロジーを使って音量を大きくしたのです 00:15:20.433 --> 00:15:23.657 つまり、言いたい事は 00:15:23.657 --> 00:15:25.682 テクノロジーが常に先じて 00:15:25.682 --> 00:15:27.386 芸術家は後からついてくるのです 00:15:27.386 --> 00:15:28.890 例えばジミヘン 00:15:28.890 --> 00:15:32.235 こうやってワーンと音を鳴らしてみて 00:15:32.235 --> 00:15:34.257 かっこいい、これを使いたいって 00:15:34.257 --> 00:15:41.289 だから芸術家は常にテクノロジーの後に来るのです 00:15:41.289 --> 00:15:43.858 油絵を発明したのは芸術家ではないし 00:15:43.858 --> 00:15:49.479 ムービーカメラを発明したのも芸術家ではない 00:15:49.479 --> 00:15:52.668 テクノロジーは一般的に 何か他の目的で発明され 00:15:52.668 --> 00:15:57.608 芸術家がやって来て 乱用したり 変えたりする 00:15:57.608 --> 00:16:00.378 そういう意味でテクノロジーは偉大なんだ 00:16:11.679 --> 00:16:14.821 音楽をやる主な目的は人に刺激を与えるため 00:16:14.821 --> 00:16:18.300 どんな形であろうとね 00:16:18.300 --> 00:16:23.665 例えば刺激を受けてアートを作りたいと思うとかね 00:16:23.665 --> 00:16:26.779 それは必ずしも1つとは限らない 00:16:26.779 --> 00:16:29.262 例えば僕が音楽を作って人に聞いてもらい 00:16:29.262 --> 00:16:31.761 彼らからいろんなアートを送り返してもらってる 00:16:31.761 --> 00:16:37.148 いつも何かしら、ビデオや絵画、写真 00:16:37.148 --> 00:16:42.170 曲のネーミングとかをもらってる 00:16:42.170 --> 00:16:44.865 これを双方向でできないかと思って 00:16:44.865 --> 00:16:48.890 ファンが僕を刺激して、一緒に作る 00:16:48.890 --> 00:16:51.929 おもしろいコレボレーションだよ 00:16:51.929 --> 00:16:55.222 たくさんの人と行う巨大なコラボレーション 00:16:55.222 --> 00:16:57.766 それでプロジェクトを始めたんだ 00:16:57.766 --> 00:17:05.670 曲に対する作品を作って僕に送るように奨励して 00:17:05.670 --> 00:17:09.382 プロジェクトの一員になって また僕を刺激し 00:17:09.382 --> 00:17:14.285 最終的にいくつかの作品を 曲のアートワークとしてリリースする 00:17:15.128 --> 00:17:19.843 そのプロジェクトではたくさんのビデオを受け取ったよ 00:17:19.843 --> 00:17:25.073 人形のコマ撮りとか、すごいのを本当にたくさん 00:17:25.073 --> 00:17:29.275 特に気に入ったのは 00:17:29.275 --> 00:17:33.396 今まで会った事もないアルゼンチンの人のもので 00:17:33.396 --> 00:17:36.546 とてもシンプルなヴィジュアルで 00:17:36.546 --> 00:17:38.297 音を視覚化した感じで 00:17:38.297 --> 00:17:40.822 色が音楽に合わせて動く 00:17:40.822 --> 00:17:45.059 ある色がヴァイオリンでもう1色がピアノで 00:17:45.059 --> 00:17:46.918 それでメールを送ったんだ 00:17:46.918 --> 00:17:49.314 こんにちは、オリバーです 00:17:49.314 --> 00:17:53.495 ビデオを見て、これを宣伝したいって 00:17:53.495 --> 00:17:55.275 曲に対するオフィシャルビデオとして 00:17:55.275 --> 00:17:59.251 他の人の作品やアルバムのアートワークに対して したのと同じように 00:17:59.251 --> 00:18:05.176 彼はそれをとても気に入ってくれて 00:18:05.176 --> 00:18:11.362 最終的にそれが今までで一番成功したビデオとなり 00:18:11.362 --> 00:18:16.727 一昨年の僕の成功はこれに寄るところが大きかったんだ 00:18:52.018 --> 00:19:05.244 産業は死んだ 00:19:12.391 --> 00:19:15.585 芸術の世界では、かつて 00:19:15.585 --> 00:19:18.602 作品を入手する場所が明確だった 00:19:18.602 --> 00:19:20.584 娯楽を手に入れる場所が 00:19:20.584 --> 00:19:22.339 器があったんです 00:19:22.339 --> 00:19:25.910 テレビだったり、建物だったり 00:19:25.910 --> 00:19:29.350 時には新聞の一面だったり 00:19:29.350 --> 00:19:31.725 それは素晴らしい事だった 00:19:31.725 --> 00:19:35.256 ただ当然、同様にその古いやり方には代償があって 00:19:35.256 --> 00:19:38.465 それは、あなたの選択をだれか他の人が決めていて 00:19:38.465 --> 00:19:39.973 その人達も人間ですから 00:19:39.973 --> 00:19:46.372 必然的に限られた範囲での主義や嗜好や考えのものであった 00:19:46.372 --> 00:19:49.041 そして、不幸にも、伝統的に、そして一般的には 00:19:49.041 --> 00:19:52.669 それは特定の権力を持ったグループを代表するものだった 00:19:52.669 --> 00:19:54.254 自ら権威づけられたグループ 00:19:54.254 --> 00:19:56.009 他人に権威づけられたグループを 00:19:56.009 --> 00:19:59.026 言うならば、一般的には白人達が 00:19:59.026 --> 00:20:01.839 新聞の一面で美術館での出来事を知らせていた 00:20:01.839 --> 00:20:04.021 少なくとも伝統的には 00:20:06.475 --> 00:20:08.659 芸術には古い歴史があり 00:20:08.659 --> 00:20:10.510 音楽にも古い歴史があり 00:20:10.510 --> 00:20:13.903 絵画や彫刻や演劇にも古い歴史がある 00:20:13.903 --> 00:20:18.354 しかし、産業が生まれてからは ほんの50年です 00:20:18.354 --> 00:20:21.333 音楽産業、映画産業と呼ばれるもの 00:20:21.333 --> 00:20:23.863 それは最近の話です 00:20:33.805 --> 00:20:37.009 かつての生産システムはその過程に確かな価値をもたらしました 00:20:37.009 --> 00:20:38.807 原子の時代には 00:20:38.807 --> 00:20:44.583 音楽や映画を記録するには資本が必要で 00:20:44.583 --> 00:20:47.183 さらなる資金と専門性が 00:20:47.183 --> 00:20:55.421 TV局や新聞といった限られたチャンネルへ 流通させるために必要でした 00:20:55.421 --> 00:20:58.518 こういった手段がとても高価だったために 00:20:58.518 --> 00:21:01.970 本当に限られた芸術家しか紹介されてこなかった 00:21:06.174 --> 00:21:08.048 『パーミッション・マーケティング』を書いた後 00:21:08.048 --> 00:21:11.302 やり終えた感じで、全く書く気が起きなかった 00:21:11.302 --> 00:21:13.179 そんなとき、Malcolm Gladwellが 00:21:13.179 --> 00:21:17.214 推薦文を書くために『tipping point』を送ってくれて 00:21:17.214 --> 00:21:21.910 それを読んで、何か分からないまま突然ひらめいて 00:21:21.910 --> 00:21:25.110 10日か12日くらいで本を書き上げた 00:21:25.110 --> 00:21:27.068 彼の影響を受けて書いた本 00:21:27.068 --> 00:21:29.266 それが『Unleashing the Ideavirus』だった 00:21:29.266 --> 00:21:31.488 本を書き終え、読んでみると 00:21:31.488 --> 00:21:33.462 アイデアの拡散の仕方に関するものだった 00:21:33.462 --> 00:21:34.966 次はどうする?って思って 00:21:34.966 --> 00:21:37.832 なぜなら、そこで無償のアイデアはより速く拡散し 00:21:37.832 --> 00:21:39.546 拡散したアイデアが勝利することを書いていたから 00:21:39.546 --> 00:21:40.862 だから出版社へ行って 00:21:40.862 --> 00:21:43.230 一昨年にニューヨークタイムズのベストセラーがあったにも関わらず 00:21:43.230 --> 00:21:44.894 新しい本ができたよ 00:21:44.894 --> 00:21:46.566 出版してもいいよ 00:21:46.566 --> 00:21:48.409 だけど今すぐ出したい 00:21:48.409 --> 00:21:51.325 だから、オンラインで無料で配布したい、とね 00:21:51.325 --> 00:21:53.541 すると出版社のお偉方が言った 00:21:53.541 --> 00:21:54.700 是非出版したい 00:21:54.700 --> 00:21:56.142 だけど無料ではできない 00:21:56.142 --> 00:21:58.426 そして出版には1年かかる、ってね 00:21:58.426 --> 00:21:59.991 だから僕は信念に賭けて 00:21:59.991 --> 00:22:04.233 本をオンラインでeブックに投稿したんだ 00:22:04.233 --> 00:22:06.857 初日に3000人がダウンロードした 00:22:06.857 --> 00:22:08.140 たいした数じゃない 00:22:08.140 --> 00:22:10.829 でも次に6000人、その次は12000人 00:22:10.829 --> 00:22:15.668 そして100万人、そして今に至っては500万人だ 00:22:15.668 --> 00:22:20.084 僕が使ったのはノートパソコンとインターネットだけだよ 00:22:20.084 --> 00:22:23.265 それで500万人だよ 00:22:23.265 --> 00:22:25.693 それでお金になるの?って聞かれるけど 00:22:25.693 --> 00:22:27.380 そもそもお金を作ることが目的ではなく 00:22:27.380 --> 00:22:28.667 主張がしたかっただけだ 00:22:28.667 --> 00:22:29.564 そして主張ができた 00:22:29.564 --> 00:22:31.041 アイデアが拡散する方法についての 00:22:31.041 --> 00:22:32.430 そこでおもしろいことが起きた 00:22:32.430 --> 00:22:34.049 人々が私にメールをよこすようになって 00:22:34.049 --> 00:22:37.145 気に入ったけど画面上で見るのはごめんだ、って 00:22:37.145 --> 00:22:39.894 そこですぐに印刷屋に一本電話をかけて 00:22:39.894 --> 00:22:43.044 自費出版版を用意して 00:22:43.044 --> 00:22:46.654 アマゾンで40ドルで売り出したんだ 00:22:46.654 --> 00:22:49.386 2000年頃の話だけど 00:22:49.386 --> 00:22:53.318 200ページの本にしては破格の40ドルだよ 00:22:53.318 --> 00:22:55.377 ベストセラーの5位に入り 00:22:55.377 --> 00:22:57.672 誰かが日本語に翻訳してさらに4位に入り 00:22:57.672 --> 00:22:59.655 その他の言語にも翻訳されだして 00:22:59.655 --> 00:23:02.340 配布した本よりも多くのお金が手に入ったんだ 00:23:02.340 --> 00:23:04.760 そして今まで売ったどの本よりも 00:23:04.760 --> 00:23:07.066 そこで学んだことは 00:23:07.066 --> 00:23:10.671 うまい儲け方ではなく 00:23:10.671 --> 00:23:11.882 全てが変わり 00:23:11.882 --> 00:23:14.676 もはや産業は死んだということだ 00:23:22.124 --> 00:23:27.677 あらゆる事が民主化することに賛成だ 00:23:27.677 --> 00:23:30.840 民主化すればする程良い 00:23:30.840 --> 00:23:38.579 そしてインターネットは民主化にとって素晴らしい物だ 00:23:38.579 --> 00:23:44.380 音楽を皆が作ってアップすることができるという事実は 00:23:44.380 --> 00:23:51.653 私は基本的に、素晴らしい事だと思う 00:23:51.653 --> 00:23:55.620 でもそれと同時に物事をどんどん押し進めている 00:23:55.620 --> 00:24:00.250 皆が曲を素晴らしくするために 00:24:00.250 --> 00:24:03.238 高価なスタジオで1月かけていたような事が 00:24:03.238 --> 00:24:05.886 自前でできるようになったと思っていたが 00:24:05.886 --> 00:24:07.755 全てを変えてしまった 00:24:07.755 --> 00:24:10.717 それも過去にものにしてしまっているんだ 00:24:10.717 --> 00:24:12.618 今では誰でもできてしまう 00:24:12.618 --> 00:24:14.223 物事は変化していて 00:24:14.223 --> 00:24:17.001 私は変化していることを好む 00:24:53.920 --> 00:24:55.921 10年前は 00:24:55.921 --> 00:24:57.793 コンサートに行けば 00:24:57.793 --> 00:24:59.297 ステージに演者がいて 00:24:59.297 --> 00:25:03.107 それに対する1万人の観客がいるのが当たり前だった 00:25:03.107 --> 00:25:07.472 将来、そして今からのメディアでは 00:25:07.472 --> 00:25:10.911 コンサートに行くと1万人の人がいるが 00:25:10.911 --> 00:25:12.910 違いは 00:25:12.910 --> 00:25:16.147 彼ら自身が芸術家と自負し 00:25:16.147 --> 00:25:18.688 他の人が観客だと考えていること 00:25:18.688 --> 00:25:22.225 問題は、皆が同様に考えている点だ 00:25:24.794 --> 00:25:29.642 芸術家と観客を混同する罠に陥り 00:25:29.642 --> 00:25:35.268 観客の方が有識で、権威があり 00:25:35.268 --> 00:25:38.038 創造的で、才能があると思い込むとき 00:25:38.038 --> 00:25:41.860 別の約束を前提としがちだ 00:25:41.860 --> 00:25:46.734 つまり、急進的な民主化をありがたがる 00:25:46.734 --> 00:25:49.626 そして文化的、政治的な意味合いで言う"民主化"を 00:25:49.626 --> 00:25:53.335 定義通り、あるいは良く言えば最新のビジネスである 00:25:53.335 --> 00:25:57.642 芸術創作におけるそれと混同するのは間違いだ 00:26:09.080 --> 00:26:11.201 この脱工業化の時代では 00:26:11.201 --> 00:26:16.000 自動化や孤独、コミュニティの崩壊により 00:26:16.000 --> 00:26:19.320 創造的な行為を通して 00:26:19.320 --> 00:26:22.417 自分達の心を満たすようになった 00:26:24.460 --> 00:26:26.600 街に出ると 00:26:26.600 --> 00:26:30.102 誰もが小説を書き、映画を作り 00:26:30.102 --> 00:26:31.760 歌を作る事ができると思っている 00:26:31.760 --> 00:26:33.702 だから子供達がこぞってバンドに入り 00:26:33.702 --> 00:26:36.604 皆が座って偉大な本を書こうとし 00:26:36.604 --> 00:26:40.960 ビデオカメラを買ってYoutubeに動画をアップしている 00:26:57.874 --> 00:26:59.383 多くの人が音楽を作りるようになり 00:26:59.383 --> 00:27:01.240 音楽は間違いなく民主化された 00:27:01.240 --> 00:27:03.240 誰もがアルバムを作る事ができる 00:27:03.240 --> 00:27:06.302 どんな個人でも 00:27:06.302 --> 00:27:08.720 最低限のソフトがあれば 00:27:08.720 --> 00:27:10.240 音源を作る事ができる 00:27:10.240 --> 00:27:12.572 音源をネットに載せ 00:27:12.572 --> 00:27:14.522 全世界に存在を知らせる事ができる 00:27:14.522 --> 00:27:17.520 問題は皆がそれをやっていることだ 00:27:20.095 --> 00:27:24.298 誰もが成功したミュージシャンになれるでしょうか? 00:27:24.298 --> 00:27:30.242 誰もが音楽を買ってくれるファン基盤を持てるでしょうか? 00:27:30.242 --> 00:27:32.200 間違いなく不可能です 00:27:32.200 --> 00:27:34.120 才能のある人と、ない人がいるからです 00:27:34.120 --> 00:27:37.040 それが不幸な現実です 00:27:37.040 --> 00:27:39.360 多くが望まない現実です 00:27:39.360 --> 00:27:41.440 大多数は才能がないからです 00:27:43.617 --> 00:27:45.498 だから、真剣な若い映画製作者にとっては 00:27:45.498 --> 00:27:47.120 とても憂鬱な時代です 00:27:47.120 --> 00:27:48.800 大衆に任せると 00:27:48.800 --> 00:27:50.536 全てが民主化され 00:27:50.536 --> 00:27:52.417 全てがクリック数によって決められてしまい 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 芸術家の真剣さを台無しにしてしまう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 "grey goo"という考え方があります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自己複製を行う極小のバイオマシンがあるとすると 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 世界中がその"grey goo"で覆われることを止められない 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 その小さい奴が自分以外何も残らない限り 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自分を複製しつづけてしまう、というものです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 芸術と文化も同じような原理に至るかもしれない 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 皆が音楽家で、二流の音楽を作っていると 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 結果として世界は二流で覆われてしまい 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 二流で満足するようになってしまう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それは危険なことだと思う 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 輝くべき文化的な新時代への入口にいるという 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 証拠は何一つありません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 証拠があるとすれば 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 著書やその他で言っているように 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 文化的な暗黒時代の入口にいるかもしれないということです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 コンスタンティノーブルが崩壊し 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 創造的な世界が破壊され 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自己主張を吐き出すだけの 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 民主的文化の危機に 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 誇大広告とそれに対する反動の時代です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 その交互の流れは継続的に存在します 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 とてもおもしろいのは 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 2年前には"次に来るのはこいつらだ”と言って 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 誰もが話題にしていたバンドが 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今ではどこに行った? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 知らないって 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 次に来ると思っていたこっぱずかしい流行やサブジャンルがあった 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 たくさんの批評家やブロガーが互いにマスかいていた 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 新しいものを発見するのは安易だから 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 将来自分達が少し恥ずかしくなると思う 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 "マンチェスター" 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 コンサートをしに マンチェスターに来ています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 フルオーケストラで 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 指揮者のアンドレ・デ・リッダーが— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 一緒にやらないかと連絡をくれて— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 新しいアルバムをフルオーケストラ用に— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アレンジし 初演するんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私にとって とても重要な出来事です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 フルオーケストラ用にアレンジを行うのは 初めてですが— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それができることを— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 うまく行けば 証明できるからです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 "ロイヤル・ノーザン・カレッジ・ オブ・ミュージック" 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 UKで一番の音楽大学でー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 いくつかの学部は国でも一番です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 若いミュージシャンが多く— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 オリバーが来た時も大変驚いていました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 "子供じゃないか!"って 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 でも同時に 彼らが演奏するのを聴いて— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 素晴らしい音を奏でる 成熟したミュージシャンであることに— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 さらに驚いていました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 元々の構想は— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 毎年度末に行っていた— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 博物館やギャラリー、去年は駅舎など— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 外へ出て 普段は音楽がない場所で 演奏をするというものでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ここはコンサート・ホールで— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 いつも音楽が存在しるので— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今度は逆に— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 保守的なオーケストラがやらないような形で— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そういった場所では演奏されないような— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽を集めることにしたのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私はクラシック畑の人間ではないので— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アレンジもよく分からないまま行いました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 オーケストラのためにアレンジをしたことはないのに— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 突然 ストラヴィンスキーが隣にあるようなー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ショーの主役になりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 若いのに大きなショーをやるのでー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 天才か何かと人が期待するけど— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 実際はトンチンカンで落胆するかもしれないと思いました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 でも重要なのは良いことでー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ルールや慣習ではなく 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 いいものを演奏する事だと理解してくれることを 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 期待しています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 "アーティストがパワーを持つ" 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ニューヨークの広告週間で最近— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 パネリストをすることがありました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 "デジタルな才能の不足"というパネルでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 広告業界の重役達が話していたのは— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 デジタルな才能の不足に関してでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 かつてない程 少なくなっていると 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私はそう思いません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 むしろ増えていますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 マディソン街の小さな箱や代理店のためではなくー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自分のために 自分のソフトウェアとハードウェアでー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 働いておりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自分の意欲や情熱のために製作を行っています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アーティストが力を持つ時代にいて 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自分達が持っている力を認識しないことにー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 混乱します 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アーティスト無しにはレコード会社は成立しません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アーティスト無しには会場は埋まりません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アーティスト無しにはTシャツも売れません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 クリエイティブな世界は— 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 知人と その知人を知っているのが誰かによってー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 分断されていてー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 状況に依存していました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今 新しく ユニークなのはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 才能のある人がー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 個人で発信し 自分のキャリアを作ることができることです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 代理店で働く必要はないんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自分の仕事やブランドを作ることができるのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 "東京" 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 とても独立的で、自主運用されー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自分達やファン、そしてー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽や映画、絵画などを通した創造の方向に基づいて キャリアの決定を行うー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 新しいタイプのアーティストを見るようになりました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ニューヨーク 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 簡単に言うとSHILOはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 大部分は旧来の制作会社ですが その成り立ちはそうではありません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 旧来のモデルではディレクター、編集スタジオ、 広告代理店などがありー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それぞれが製作の持ち場をもっているために 争いが生じていましたがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そういったことを止めようと言ってー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今ではディレクターがデザインや編集をすることもあります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 これは環境を全く変えてしまう複合的な形でー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 みんなが何でもできる という考えです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 デザイナーがディレクションをする時にー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 従来とは異なったアプローチをするかもしれません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それが異なる結果となって現れます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 単にやり方の善し悪しの話だけでなくー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 違った視点から得られる 違った結果になりえるのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ほとんど全てのひらめきは スケートボードから来ています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そのような視点から世界を見ることから始めた 私達にとって興味深いことです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ビデオを制作して自分達で配給し続けていたのは 私達が初めてです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 するとVHSカメラが発売され 自分達で撮影や複製をしてー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 誰かに送る事ができるようになり スケートボードが始まったのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 夢を実現する、自分達でやる、 世間が言うことは気にしないー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 というところに本質があります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 街に出てスケートをすることは 設えられた野球の試合を待つのとは違いー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ただ やるんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自分達で仕事ができる能力を持つ事はー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 要素を組み合わせる方法を より自由に、視覚的に、魔術的にします 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そして 事前に準備された形ではなくー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 より即興的で、瞬間を反映したものになります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 草の根的に、自己学習的にやっています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ここにいる人の大半は自己学習をしています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 一般的な教育は受けていますが 必ずしも映画やデザインの教育というわけではなくー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 夢を達成するための個人的な成長のために やっています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 プロの世界で今 起きていることを学ぶ 形式的な訓練は無いと思っています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 映画産業では専用のツールの使い方を学びますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 必ずしも 製作や楽しむために必要な 基礎感覚の準備とはなり得ません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “ロサンジェルス” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “南カリフォルニア大学” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アダム・ワトソンと言います 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ここで映画撮影術を学んでいてー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 あらゆる種類の書き物もしています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今は監督を担っているー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ミュージックビデオに取り組んでいます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 たくさん学ぶことがあります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 学校に行かずに仕事が手に入るなら上出来ですがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ロバート・ロドリゲスやタランティーノがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自主制作で映画を作って 一晩の内に成功したという話はあまり聞きません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 オスカー受賞者や候補者の内、何人が 映画学校出身者かを見れば分かるでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 5年前でさえ 入学者の何割かはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 編集的会話術やアクション適合の概念を 知りませんでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ワイド・ショットで手が下にある場合にー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 クローズ・アップでここにあると どういう意味になるか? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 必ずしもアクション適合をする必要はありませんがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 少なくとも4年生以降に実験的に学ぶ概念です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 絵同士をつないでー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ひとつの場面から次の場面に飛ぶと どうなるかが 試せるようになるからです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 彼らはたくさんの映画製作の経験を持って 学校にやって来ます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 時には全て、あるいは監督、撮影、編集、 作曲、役者といったように 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そのために彼らはイメージを 頭に思い浮かべる事ができますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 共同者に対して いろいろな手段を使って 説明や表現をする必要がありません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ですから、ここで私やこの学部が教えている核心はー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 自分の物語りに参加してくれるようにー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それを他人に対して表現できるレベルまで 理解する方法に他なりません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 学生は変化の速さに慣れていなければなりません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 5年後にはなくなってしまう今日の技術を 彼らに教えることはできません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 彼らに教えなければならないのはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 効果的な物語りの方法、イメージの使用、 そして毎年変化する技術に慣れることです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “工芸の消失” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 創造的過程における デジタル革命の最も素晴らしい面はー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 工芸の知識と 創造性 の分割方法にある 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 かつては良い写真家になるためには 現像やプリントの方法、カメラの仕組みをー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 知らなければならなかったが 今では関係がない 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽でも同様で、素晴らしい音楽家になるためにはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 楽器の演奏方法や関連する技術の仕組みについて 熟知していなければならなかったがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今はパソコンを起動する方法だけ知っていれば良い 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ボニー・ヴェアーは山小屋で あのレコードを作りました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 あれ以上のレコードを私は知りません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 いつも聞いています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 20人で作ったと言われたらー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 いづれにしろ私は聞きたいと思うでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 同じ物や同じ個人的な経験が できたかどうかは分かりませんがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 興味深いレコードであることに変わりはありません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 彼が書く曲は"山小屋の男"そのものです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 惜しむべき物はありますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 スタジオの個人普及から興味深いものが 出てくるかもしれません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 若いミュージシャンの罪は テクノロジーに頼り過ぎているということです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 彼らは標準以下の部分的な仕事をしー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 テクノロジーにそれを補完することを期待します 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “それを直すツールを知ってる” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “それを調律できる”、“それとこれを編集できる” “あれやこれやを調整できる” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 不幸にも彼らはそういった道具が手に入ることを 知っています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そしてそれが できてしまいます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 本来、手間のかかる作業ですがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ほとんど全てを直すことができてしまいます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 直し終わった後、パフォーマンスは存在しません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 何も残りません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 工芸はもはや必要ありません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 小説家の工芸、アートの工芸、音楽家の工芸は 失われました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 10年前にドラマーと一緒に作業をしていてー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽的に、あるいは正確性においてー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 特定の箇所を演奏できなかった場合ー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それができるまで やるか、 別の誰かを雇いました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今では同様に音楽的に、正確性において 特定の箇所を演奏できなかった場合ー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 その質が得られるまで私は編集を行います 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 モータウンのレコードを例に挙げてみるとー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 素晴らしいアーティストによって 全てが演奏されています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今では、全てのレコードとは言いませんが 私が作るようなポップスのレコードの多くはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 一般的に機械的に編集されー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 人によっては、固い正確性ー コンピュータ的な正確性とも捉えられます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アートや音楽における完璧さは 個人的に心地よくありません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私がビリー・ホリデイを聞くのは 脆弱性をもっているからです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ニック・ドレイクを聞くのは 脆弱性と非完璧さをもっているからです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 完璧なデジタル・アートには 恐ろしさとつまらなさ さえ感じます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 デジタル・アートや音楽を製作する製作サイドの エンジニアやプロデューサーのいくらかはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 脆弱性や美観や人間性を排除して ひたすら正確性を目標にしています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私にとって最も重要なことはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 45分の映画や、そのダイジェスト、あるいは youtube上の個人によるたくさんの短編を通してー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 正直で、おもしろく、複雑な作品を見ることです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そして、芸術性やおもしろさを考えずに テクノロジーを使って作品を作るのは 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 とても安易だと思います 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 なぜならそれらが私にとって重要であり 配給や撮影の方法は誰も気にしません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 突出したアイデアがなければなりません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私は近代のテクノロジーを使っているので尚更です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (RNCMの保守的な音楽家をはじめとする 近代音楽はー) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (異なる分野に適応し、 学ぶ必要があると思いますか?) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 将来的にそうありたいのであれば必要でしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 何にでも適応する必要があります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ひとつの種の音楽に留まっていたくなければ 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (演奏家としての技術は明らかに高いですがー) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (いわゆる伝統的な形で訓練され、普段あなたが 一緒にやらないであろう人達と一緒にやるのはー) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 (どんな感じでしょうか?) 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 彼らが理解するのに少し時間がかかりました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 最初は、マネージャーから個別のパートが送られー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 少ない音符で、リハーサルの必要もないくらい 簡単なものだと思ったでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そうしてリハーサルに来ると 何が起こっているか分からずー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 感情がありませんでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 全体の通しを行った後にー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 突然理解したんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 この人は普段行っているのとは 違うやり方をする人でー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 適応しなくてはならないって 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そうして曲の物語や感情を理解する機会を得るとー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 美しく演奏し始めました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 クラシックでのやり方にとらわれずー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 感情とその表現に集中して演奏することができました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私は間違いなくクラシック界には属していません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 クラシックの音楽家として自分を捉えたことは ありませんがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 その世界の人達が私達のやり方に賛否を 持っていることは理解しています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 クラシック現代音楽は閉じた世界でー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それは恥ずべきことと思いますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そこでの問題は、音楽が美しくなければならずー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 慣例的な言語を使用しなければならないことでー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 この音楽の場合は 異なった文脈でそれを使用しておりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 攻撃的な批判を受ける可能性があります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 お金と努力の無駄だと 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 クラシックの世界は こちらに属すには クラシックらしくないと言います 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ラジオ局からも同じ反応をもらいます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ポップスのラジオ局にとってはクラシックすぎー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 クラシックのラジオ局にはポップすぎるんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 基本的にはどこにも属さないんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽に対しオープンで、クラシック音楽と同様に ポップミュージックを好きだと思っていた友人でもー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 これは気に入らないかもしれません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 どの棚に入れれば良いかという風に カテゴライズすることができないために 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “時間、場所、出来事” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 全てが変わったと認識したのはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 7年か9年前にEMIにいた友人からの話を聞いた時です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 たくさんの子供を呼んで音楽を聞いてもらう 消費者テストでー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 帰り際に無料のCDを 持ち帰ってもらおうとしたがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 16-7歳くらいの子供達20人の誰もが 持ち帰らなかったそうです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ヒラリー・ローゼンです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 米国レコード産業協会の議長とCEOをしていました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 1998年の売上は好調でした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 売上は増加傾向にありー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 CDはまだ底打ちではありませんでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ショーン・ファナングとナップスターを創設しました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アイディアが浮かんだ時は二人とも高校生でした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 創設時には会ったことさえなくー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 インターネットを通じてコミュニケーションを とっていました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 初期段階のナップスターの構想はー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 mp3ファイルの共有を 主婦でもできるくらい 簡単にできるシステムでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 はじめてナップスターを使った時ー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 あらゆる音楽にすぐにつながることができると 分かりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 同時に、メディアや音楽についての考え方も 変えてしまうだろうと感じました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 同じようにはいかないだろうと 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 家にはダイアルアップの接続があったのですがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 大学に来てはじめてイーサネットのT1接続があってー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それは興奮しました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 狂ってようにパソコンをやり、 閉じたのは2週間後でした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 進行表示がmp3を1つダウンロード中で、 残り2時間だと表示されていましたがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それでも驚きでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 まだ試したことのない会社役員と 話していた時のことを憶えています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “今すぐパソコンの前に行って、 私の指示に従いなさい!”という具合でした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ナップスターに出会った音楽ファンの大半はー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 驚愕しました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 また、憤慨している人もいました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 興奮と激しい怒りの間で 様々な感情をもたらしました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私達はレコード会社にとっての"目覚まし”でした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ネット上でのコンテンツ配信の潮流を 彼らが認識せざるを得ないー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 先駆けだったのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 前からー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 メディアとの関わり方を大きく変えてしまうようなー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 何かを作る人になりたいと思っていました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 だからこそ私はナップスターには心酔しー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それは一瞬で意識を変えてしまうものでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今日の音楽はー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私達に向けて“流されている”ようなものです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 人々は レコードは買ったりはしますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 一から十まで曲を聞くようなことはなくー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 Facebookやmyspace、 メールを通して曲を手に入れー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽は雑音の流れのようなものなのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 子供のときはレコードを買ってきてー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 純粋な集中の瞬間が訪れたものでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 全ての細部を楽しみー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 レコードやそれが針を載せて回転する様子を 見たりしてー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 完全に集中していましたがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今は必ず何かをしながら音楽を聞くようになりました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ほとんどがそうです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 コンピュータの画面を通すとー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 データを処理しているだけのような気分になります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽を聴く喜びを拒絶しているようです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 メールチェックやtwitterの更新のようなー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 一つのタスクとしてしか見ていないようです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 価値が下がっている訳ではないと思います 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 より個人的には聴くようになっています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 80年代にもウォークマンはありましたがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 100万ものiPodがある状況は見られないものでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 あっちで聴いたり こっちで聴いたりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 聴き方が“散漫”になったと言えます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 心構えが変わってしまったと思います 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 映画を見に映画館に行くのは覚悟が必要です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 家を出て 移動するような決断が必要になります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 一方で家のコンピュータには2000もの映画がありー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ひとつを試して 途中で止め また他のを試すことがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 3ドル程度で できてしまいます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ある夜、映画と本を同時に見ていることに 気づきました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それは狂信的で狂っていると言えます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 映画を見ながらメールを見たり テレビを見ながら仕事も頻繁にします 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私達はとても注意散漫な環境に置かれているのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それはテレビの編集方法を見ても明らかです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 バン、バン、バンとー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 リアリティー・ショーやMTVを見るとー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 場面、フラッシュバック、グラフィックが写されます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 作品の鑑賞を強く欲求する感じではなくー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 クリエーターはこの課題に対してー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 人々に見てもらように仕向ける必要があります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽を録音するテクノロジーがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 20世紀の音楽を定義しました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 全てのものが録音されー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 販売されるべきものでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 しかし、そのことがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “音楽”を制限しました 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 新しい時代に突入しようとしています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 時間と、場所と、場面がより重要になりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽が作られ、その経験を享受するための 要素となるでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アーティストが作った音楽をー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 人々が無料でダウンロードできるようになるとー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ファンである事を証明する物がなくなります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 "隣の人も無料でダウンロードした” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そうなるとファンである事を証明する物がないんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 しかし、ライブを見ることはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ファン以上であることを証明します 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ライブは本物のファンにー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 演奏を購入し、宣言をする機会を 与えることができます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 なぜならそれは個人的な問題だからです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 経験がより重要視されるでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 その夜限りの出来事を見る経験が 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 録音された音楽は安価になっています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 1曲79ペンスで買えー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アルバム全体を買わずに、好きな曲だけが買えます 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ライブによって音楽の“危険性”が保たれるでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 誰もmp3やレコードでは驚きません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ありきたりのものです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 レコードの発売日に並ぶことでは もう誰も興奮しません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 いつか発売されて聴けるのですから 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 でもライブでは何が起きるか分かりません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そして一度きりです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 CDやmp3では音楽をこんな感じで 平面的にしか見れません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ライブだとこんな感じです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽に逃避し、陶酔できることをー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 皆、恋しがっているんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そこに魔法はないと人は言いますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 我を忘れ、没頭し、記憶に残る感情が ライブにはあります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 レナード・コーエンのライブの記憶がありますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 鳥肌が立つ程の出来事で 一生忘れません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 人は可笑しい生き物でー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ダンスや相互作用をしたりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 楽しんだり、学んだりすることが好きです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そういう風にできているんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽と環境と若者にとってー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽を本当に楽しめるようになることは 素晴らしいことです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それが再び 音楽産業の一部となりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私の世界の一部にもなるからです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私はクラブに通う若者だったので、そうではなくー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ライブはロックの人達のものでした 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 多くのミュージシャンは現在、ますますー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ステージに立って観客とつながる方法をー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 見つけざるを得なくなっています 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 かつてはラジオのヒット曲を演奏すれば良かったがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今ではその つながりは もっと純粋でー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 もっと人間的である必要があります 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 CDやレコードで音楽を聴く体験はー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ライブとは比較できません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 異なった観客にアプローチするー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 異なる体験だからです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 1、2人の観客に対し、1.5万人です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “マンチェスター” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ここまで来れて光栄だよ 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 準備はいい? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 僕が先に? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 いつ降りればいい? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 心配しなくて大丈夫 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 本当に? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 1920年代や30年代に生まれたー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 他の産業の過去を振り返ってみてもー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “あんなことができたのならー” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “その場にいたかった!”と人は思います 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 今回のはそれより さらに大きい 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 そのことを無視して "不景気で大変だ!”と言いますがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 最高の時なんです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 アーティストとして不確実性を 受け入れなくてはなりません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 方向性を事前に決められる世界にはいないのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 闇の中をさまよい、何が起きるか分かりません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 それは、私にとっては楽しい事です 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 音楽産業は変化しておりー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 他の事全てを置き換えてしまうようなー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ひとつの新しい解答がなされるとは思いません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 永遠に、多様で、未定義であり続けるかもしれません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 10年後に現在を振り返って見てみたいです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 映画産業が停滞するのか? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 新しいやり方が始まるのか? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 この急速な変化が止まるのか? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 あるいはテクノロジーに習熟する者にとってー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 物事は常に変化し、安定しないという現実なのか? 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 革命の問題は、とても単純化して言えばー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 ひとつの世界が死に、次の世界に自動的にー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 置き換えられることを仮定していることです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 革命が そうとは限りません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 メディアの世界も そうとは限りません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私達は古い世界を破壊したがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 何に置き換えられるか まだ分かっていません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 何にも置き換わらないかもしれません 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 文化的営みの終焉を見る可能性さえあるのです 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 変革の時代にいると思います 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 その中にいると気づきませんがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 20年後に振り返れば分かるでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 10年後に今を振り返って思うでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “なぜクラウドで編集しなかったのか?” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “大きいカメラばかりで信じられない” 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 20年後、30年後、50年後にはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 切ない懐古的な気持ちで今を振り返るでしょう 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 25年前の携帯電話を見るのと同じように 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 “大きくて、かわいくて、不格好で、 ある地域でしか使えない”って 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 あるいは寄席演芸のようにー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 あらゆる旧式のテクノロジーはー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 不格好で、繊細で、魅力がありましたがー 99:59:59.999 --> 99:59:59.999 私達は前に進んだんです