WEBVTT 00:00:16.518 --> 00:00:19.412 俺はサウス・セントラルに住んでいる 00:00:19.412 --> 00:00:21.700 これがサウス・セントラル 00:00:21.700 --> 00:00:24.331 酒屋に 00:00:24.331 --> 00:00:27.002 ファストフード 00:00:27.002 --> 00:00:28.915 空き地 00:00:28.915 --> 00:00:30.330 そこで市の計画立案者たちが集まって 00:00:30.330 --> 00:00:32.331 サウス・セントラルの名前を変えてしまえばいいってことになった 00:00:32.331 --> 00:00:34.125 何か違うイメージをリプレゼントさせるためにね 00:00:34.125 --> 00:00:37.052 で、サウス・ロサンジェルスに変えたわけだ 00:00:37.052 --> 00:00:41.245 これでこの街の問題が解決するだろうと言わんばかりにね 00:00:41.245 --> 00:00:43.546 こちらがサウス・ロサンジェルス 00:00:43.546 --> 00:00:44.912 (笑) 00:00:44.912 --> 00:00:52.055 酒屋に、ファストフード、空き地 00:00:52.055 --> 00:00:54.835 2650万の他のアメリカ人と同じように 00:00:54.835 --> 00:00:58.383 俺は食べ物の砂漠に住んでいる 00:00:58.383 --> 00:01:00.372 サウス・セントラル、ロサンジェルス 00:01:00.372 --> 00:01:01.658 ドライブ・スルーと 00:01:01.658 --> 00:01:04.217 ドライブ・バイの本場 00:01:04.217 --> 00:01:09.374 おかしなことに、ドライブ・スルーはドライブ・バイより多くの人たちを殺している 00:01:09.374 --> 00:01:11.803 人々は治せる病気で死んでいる 00:01:11.803 --> 00:01:14.407 このサウス・セントラル、ロサンジェルスではね 00:01:14.407 --> 00:01:17.376 例えば、俺の地域の肥満率は 00:01:17.376 --> 00:01:20.580 ビバリーヒルズより5倍も高い 00:01:20.580 --> 00:01:24.542 ほんの13〜16キロほど離れてるだけなのに 00:01:24.542 --> 00:01:27.882 こんな状態を見るのはもううんざり 00:01:27.882 --> 00:01:33.164 もしあながた健康な食事が手に入らないとしたら、どう感じると思う? 00:01:33.164 --> 00:01:36.046 もしも自分の家の玄関を出て近所を見渡すたびに 00:01:36.046 --> 00:01:39.550 いま在る食べ物の制度が病的な影響を与えている様子を目にするとしたら、どうする? 00:01:39.550 --> 00:01:44.366 車椅子が買われて、中古車みたいに売れ行き 00:01:44.366 --> 00:01:48.798 人口透析センターがスターバックスみたいにどんどん建設されている 00:01:48.798 --> 00:01:52.077 もうこんな状態はまずいと思ったわけだ 00:01:52.077 --> 00:01:57.546 で、問題こそが解決だってことに気付いた 00:01:57.546 --> 00:02:01.115 食べ物が問題であり、食べ物が解決なんだと 00:02:01.115 --> 00:02:04.216 それに、殺虫剤が染み込んでいないリンゴ1個買うのに 00:02:04.216 --> 00:02:08.411 45分も運転して出かけなくちゃいけないなんて、もううんざり 00:02:08.411 --> 00:02:13.287 そこで俺は、自宅の前に食べ物の森を植えた 00:02:13.287 --> 00:02:15.634 細長い土地があったから、俺たちが並木道路って呼んでるやつね 00:02:15.634 --> 00:02:18.717 3メートルx45メートルほどの土地がね 00:02:18.717 --> 00:02:20.882 実はこの土地、市が所有している 00:02:20.882 --> 00:02:23.878 でも住人はそこを維持しなくちゃならない 00:02:23.878 --> 00:02:27.751 だったら、「クールだね、俺の好きなようにやってやるぜ」と思ったわけだ 00:02:27.751 --> 00:02:31.962 自分の責任で自分が維持しなくちゃいけないんだから 00:02:31.962 --> 00:02:34.959 こんな風に維持してやろうと決めた 00:02:34.959 --> 00:02:37.286 そこで俺のグループのLAグリーン・グランド(緑の地面)と 00:02:37.286 --> 00:02:40.079 一緒になって俺の食べ物の森を植え始めた 00:02:40.079 --> 00:02:42.577 果物の木やあらゆる種類の野菜をね 00:02:42.577 --> 00:02:44.998 俺たちはペイイットフォワード(恩送り、誰かから受けた恩を、別の人に送ること)みたいなグループ 00:02:44.998 --> 00:02:51.130 いろんな街からやって来たいろんな地位を持つ庭いじりたちが集まってる 00:02:51.130 --> 00:02:54.533 完全ボランティア制で俺たちの労働はすべて無料 00:02:54.533 --> 00:03:00.130 庭いじりは素晴らしく、そこで誰かが文句を言ってきた 00:03:00.130 --> 00:03:02.461 市が俺のところに来て 00:03:02.461 --> 00:03:04.825 裁判所への召喚状を渡された 00:03:04.825 --> 00:03:06.904 俺の庭を撤去せよ、ってね 00:03:06.904 --> 00:03:09.418 で、この召喚状が礼状になって 00:03:09.418 --> 00:03:13.714 「おいおい、マジかよ? あんたたちが構いもしないちっぽけな土地に食べ物を植えて 00:03:13.714 --> 00:03:17.073 礼状だって?」 00:03:17.073 --> 00:03:18.549 (笑) 00:03:18.549 --> 00:03:20.745 で、俺は「クールだぜ、やってもらおうじゃないか」って感じで 00:03:20.745 --> 00:03:23.832 だって今回は大したことはなかったからな 00:03:23.832 --> 00:03:28.801 そこでLAタイムズ紙が連絡してきて、コラムニストのスティーブ・ロペズがこのストーリーをレポートし 00:03:28.801 --> 00:03:33.502 市会議員に話して、グリーン・グラウンズのメンバーのひとりが 00:03:33.502 --> 00:03:36.301 change.orgに嘆願書をアップした 00:03:36.301 --> 00:03:40.974 そこで集まった900人の署名のお陰で、俺たちはこの手に勝利を手に入れた 00:03:40.974 --> 00:03:47.750 しかも地元の市議会員が俺に電話してきて、わたしたちを承認した、素晴らしい活動が気に入っていると言い出した 00:03:47.750 --> 00:03:50.037 ってか、頼むぜ、受けれない理由なんてないだろ? 00:03:50.037 --> 00:03:54.505 LA市が所有する空き地の広さは、全米でも先頭を進んでいて 00:03:54.505 --> 00:04:00.251 67平方キロメートルを所有している 00:04:00.251 --> 00:04:03.075 それってセントラルパーク20個分だぜ 00:04:03.075 --> 00:04:10.822 7.25億のトマトの苗を十分に植えられるスペースだ 00:04:10.822 --> 00:04:13.390 これを許可しないって一体どういうことだよ? 00:04:13.390 --> 00:04:19.080 1本の苗を育てれば、1,000、10,000もの種ができる 00:04:19.080 --> 00:04:25.572 1ドル分のインゲンが、75ドル分の生み出す 00:04:25.572 --> 00:04:29.471 これが俺の福音、人々に言ってるんだ、自分の食べ物を育てるんだ、と 00:04:29.471 --> 00:04:34.199 自分の食べ物を育てるのって、自分のお金を印刷するようなものなんだ 00:04:34.199 --> 00:04:35.388 (笑) 00:04:35.388 --> 00:04:37.205 (拍手) 00:04:37.205 --> 00:04:39.715 ありがとう 00:04:39.715 --> 00:04:42.888 俺にはサウス・セントラルの遺産がある 00:04:42.888 --> 00:04:47.579 そこで育ち、息子たちもそこで育てた 00:04:47.579 --> 00:04:51.365 だからこんな作られた現実の一部になるなんてゴメンだね 00:04:51.365 --> 00:04:56.748 それは他の人たちが俺のために作り上げた現実であって、俺は俺の現実を作り上げる 00:04:56.748 --> 00:04:58.783 俺はアーティストだからね 00:04:58.783 --> 00:05:03.799 庭いじりは俺のグラフィティであり、俺は自分のアートを育てる 00:05:03.799 --> 00:05:08.001 グラフィティ・アーティスのようにね、彼らは壁を美化するけど、俺はどうかって? 00:05:08.001 --> 00:05:11.635 俺は芝生を、並木道路を美化する 00:05:11.635 --> 00:05:15.405 庭を1枚の布のように使う 00:05:15.405 --> 00:05:22.080 だから植物や木は布の装飾だ 00:05:22.080 --> 00:05:28.963 土をキャンバスにすれば、土ができることに驚かされるだろう 00:05:28.963 --> 00:05:32.563 ひまわりがどれだけ素晴らしいか、いかに人に影響を与えるかってことは、 00:05:32.563 --> 00:05:35.328 想像もつかないだろうね 00:05:35.328 --> 00:05:43.084 そこで何が起こったかと言えば、俺の庭が教育の道具になる様子を目撃してきた 00:05:43.084 --> 00:05:46.118 俺の地元が変わっていくための道具だ 00:05:46.118 --> 00:05:51.081 地元地域を変えるには、土の構成を変えなきゃならない 00:05:51.081 --> 00:05:53.074 俺たちが土壌なんだ 00:05:53.074 --> 00:06:01.416 子供がどれだけ影響を受けるかってことに、驚くだろうね 00:06:01.416 --> 00:06:08.450 庭いじりは最も治療力のある、大胆不敵な行為だ 00:06:08.450 --> 00:06:11.003 特にインナーシティではね 00:06:11.003 --> 00:06:13.001 それにストロベリーも手に入る 00:06:13.001 --> 00:06:17.075 (笑) 00:06:17.075 --> 00:06:21.413 ある時、母親と娘がやって来て 00:06:21.413 --> 00:06:25.415 夜10時半に俺の庭にいたんだ 00:06:25.415 --> 00:06:28.578 そこで俺が出てくると、ふたりは実に恥ずかしそうにしていた 00:06:28.578 --> 00:06:32.410 彼らがそこにいるってことで、すごく嫌な気分になって 00:06:32.410 --> 00:06:35.492 彼らに言ったんだ、こんなやり方をしなくてもいいのに 00:06:35.492 --> 00:06:37.477 理由があってストリートでこんなことが起こってる 00:06:37.477 --> 00:06:43.139 俺のこんなに近くにいる人たちが空腹な姿を見るのが恥ずかしかった 00:06:43.139 --> 00:06:46.390 この出来事で、俺がこの庭を造る理由がいっそう強力になった 00:06:46.390 --> 00:06:50.970 「フィンリー、君の食べ物を盗む人たちがいると思うと怖くないか?」と人は俺に聞いてくる 00:06:50.970 --> 00:06:55.369 でも俺は、「全然さ! 彼らが盗もうとしたって怖くもありゃしないぜ。そのためにストリートにあるんだから」 00:06:55.369 --> 00:06:59.864 それがすべてのアイディアなんだ。彼らに取ってもらう、でも同時に 00:06:59.864 --> 00:07:04.242 彼らの健康を取り戻して欲しい 00:07:04.242 --> 00:07:09.974 ホームレスの避難所に庭を造ったこともあった 00:07:09.974 --> 00:07:12.385 ロサンジェルスのダウンタウンにね 00:07:12.385 --> 00:07:15.255 そこの人たちはトラックの荷物を降ろす手伝いをしてくれた 00:07:15.255 --> 00:07:20.079 クールだったよ、庭作りがどれだけ彼らに影響を与えたかとか 00:07:20.079 --> 00:07:23.050 昔よく母親や祖母と一緒に食物を植えたことを話してくれたんだ 00:07:23.050 --> 00:07:26.582 いかに彼らを変えたかってことがクールだった 00:07:26.582 --> 00:07:32.704 その一瞬だけだったとしてもね 00:07:32.704 --> 00:07:37.045 それからグリーン・グラウンズは20個ほどの庭に食物を植えていったんだ 00:07:37.045 --> 00:07:42.261 事実、50人ほどの人たちが掘り起こしやって来てくれた 00:07:42.261 --> 00:07:44.138 みんなボランティアなんだぜ 00:07:44.138 --> 00:07:47.169 子供がケールを育てれば、子供はケールを食べる 00:07:47.169 --> 00:07:48.873 (笑いと拍手) 00:07:48.873 --> 00:07:54.222 トマトを育てれば、トマトを食べる 00:07:54.222 --> 00:07:57.158 でも誰も彼らにその経験を与えなかったら 00:07:57.158 --> 00:08:00.664 もしも、いかに食べ物が彼らの思考や体に作用するかを教えてもらわなかったら 00:08:00.664 --> 00:08:05.243 彼らは盲目に目の前に与えられた食べ物を食べる 00:08:05.243 --> 00:08:09.623 仕事をしたがっている若者たちがいる 00:08:09.623 --> 00:08:12.698 でも体制にがんじがらめになっている 00:08:12.698 --> 00:08:19.409 有色人種のキッズたちが彼らのためにデザインされたトラックに乗せられている姿を目にする 00:08:19.409 --> 00:08:22.498 どこにも行き先がないままね、だからこの庭いじりで 00:08:22.498 --> 00:08:24.908 そういうキッズたちを訓練すればチャンスを手に入れられるんだ 00:08:24.908 --> 00:08:32.660 地元地域を引き継いでいくため、維持できる人生を送っていくために 00:08:32.660 --> 00:08:38.327 それを実行すれば、分からないぜ、次のジョージ・ワシントン・カーヴァー(南部の農業に輪作を導入した植物学者)を創りだせるかもしれない 00:08:38.327 --> 00:08:42.302 でも土の構成を変えなかったら、それもかなわない 00:08:42.302 --> 00:08:45.101 これが俺の計画のひとつだ。これが俺のやりたいこと 00:08:45.101 --> 00:08:51.076 ブロック中を庭にして植物を植えて、人々が食べ物を分け合うことができるようにする 00:08:51.076 --> 00:08:57.249 その同じブロックに、輸送コンテナを持ち込んで健康カフェにするんだ 00:08:57.249 --> 00:08:59.701 勘違いしないで欲しいんだけど 00:08:59.701 --> 00:09:02.661 俺はこれを無料シットでやろうって言ってるわけじゃないぜ 00:09:02.661 --> 00:09:05.289 無料っていうのは継続していけないからな 00:09:05.289 --> 00:09:10.162 持続可能性のおもしろいところは、持続してかなくちゃいけないってこと 00:09:10.162 --> 00:09:13.581 (笑) 00:09:13.581 --> 00:09:17.880 人々に雇用を与えて、キッズをストリートから抜けさせるってことなんだ 00:09:17.880 --> 00:09:23.244 それから彼らに、自分の食べ物を育てることで喜びや誇り、名誉を知って欲しい 00:09:23.244 --> 00:09:25.576 自分のファーマーズ・マーケットを開くんだ 00:09:25.576 --> 00:09:30.688 だから俺はこの活動をセクシーにやりたいんだ 00:09:30.688 --> 00:09:36.745 だから俺たちみんなに環境革命的で変節者(背教者)、ギャングスタ、ギャングスタ・ガーデナー(庭師)になって欲しいんだ 00:09:36.745 --> 00:09:40.902 現実を変えていこうぜ。俺はギャングスタが欲しいって言ってるんだ 00:09:40.902 --> 00:09:42.831 ガーデナー(庭師)じゃなけりゃ、ギャングスタじゃないぜ 00:09:42.831 --> 00:09:47.159 シャベルでギャングスタになるんだよ、いいか? 00:09:47.159 --> 00:09:51.327 そしてシャベルを武器の選択にするんだ 00:09:51.327 --> 00:09:56.428 (拍手) 00:09:57.503 --> 00:10:03.197 だから、要するに、あんたが俺に会いたいなら 00:10:03.197 --> 00:10:06.866 俺に電話なんてしくるなよ 00:10:06.866 --> 00:10:09.703 ふわふわした椅子に座って 00:10:09.703 --> 00:10:13.822 俺と何か事を、いつ、どこで起こそうって話しをしたいなら 00:10:16.786 --> 00:10:21.458 俺に会いたいなら自分のシャベルを持って庭に来るんだな 00:10:21.458 --> 00:10:23.469 そしたらちょっとしたシットを一緒に植えられるぜ 00:10:23.469 --> 00:10:25.280 Peace! 00:10:25.280 --> 00:10:28.903 ありがとう、ありがとう 00:10:28.903 --> 00:10:37.916 (拍手)