1
00:00:00,220 --> 00:00:01,700
未発見のバグ

2
00:00:01,700 --> 00:00:03,420
脚本：キキ・プロッツマン

3
00:00:03,420 --> 00:00:07,640
イラスト：マイク・マスター、キキ・プロッツマン

4
00:00:07,640 --> 00:00:08,870
これはジャスミン。

5
00:00:08,870 --> 00:00:12,730
彼女はコードビラでバグハンティング会社を運営しています。

6
00:00:12,730 --> 00:00:16,630
コミュニティをトラブルから安全に保つことで有名です。

7
00:00:16,630 --> 00:00:20,480
今日の朝早くに、予想もしなかったことが起こりました！

8
00:00:20,480 --> 00:00:24,910
バグを保管している部屋のドアを誰かが開けたままにしたことで、
大きなタレントプログラムの直前に

9
00:00:24,910 --> 00:00:27,970
有害なバグの群れが街に逃げ出しました。

10
00:00:27,970 --> 00:00:30,100
「だからあなたを雇うことにしたの！」

11
00:00:30,100 --> 00:00:31,530
とジャスミンはJDに言いました。

12
00:00:31,530 --> 00:00:36,760
「3時までにバグたちを全部集めなければ、
プログラムがめちゃくちゃになってしまうわ！」

13
00:00:36,760 --> 00:00:40,770
「簡単なはずさ。」とJDは辺りを見回して言いました。

14
00:00:40,770 --> 00:00:43,960
「こっち、そしてあっちにも何匹かいるね。」

15
00:00:43,960 --> 00:00:49,010
「それはもう見つかっているバグね」ジャスミンは言いました。

16
00:00:49,010 --> 00:00:52,430
「そういうバグはつかまえやすいわ。」

17
00:00:52,430 --> 00:00:56,320
「大部分のトラブルの原因は未発見のバグなの。」

18
00:00:56,320 --> 00:00:59,750
「未発見のバグは見つけるのがもっと難しくて

19
00:00:59,750 --> 00:01:05,330
思いもしない場所に隠れているの。
まったく何も機能しなくなるようになるまで

20
00:01:05,330 --> 00:01:07,350
事態を悪化させ続けるの。」

21
00:01:07,350 --> 00:01:09,680
「なんてことだ！」とJDは叫びました。

22
00:01:09,680 --> 00:01:13,020
「時間以内にすべてのバグを集めて
プログラムを保存するにはどうすればいいの？」

23
00:01:13,020 --> 00:01:20,150
「心配しないで。未発見のバグを見つけるコツを教えてあげるわ。」

24
00:01:20,150 --> 00:01:22,740
「まずは、どこにいないのかを知っておかなきゃね。」

25
00:01:22,740 --> 00:01:25,750
「この通りを歩いてみよう。」

26
00:01:25,750 --> 00:01:28,010
最初の一歩はうまくいってる？」

27
00:01:28,010 --> 00:01:30,930
「二歩目はどう？」

28
00:01:30,930 --> 00:01:32,520
「三歩目は？」

29
00:01:32,520 --> 00:01:37,850
「異常を見つけるまで、一歩一歩よく確かめよう。」

30
00:01:37,850 --> 00:01:40,330
「そこにバグが隠れているわ！」

31
00:01:40,330 --> 00:01:44,040
「どこにいるかわかったね。バグを見つけよう！」

32
00:01:44,040 --> 00:01:46,740
「名前を付けて、大きな声で言おう。」

33
00:01:46,740 --> 00:01:49,970
そうすればすぐに、魔法が起こるわ。」

34
00:01:49,970 --> 00:01:55,600
「バグが見つかったよ！

35
00:01:55,600 --> 00:01:59,500
バグが引き起こしたトラブルを元に戻すことができるよ。」

36
00:01:59,500 --> 00:02:00,540
「急いで、ジャスミン。

37
00:02:00,540 --> 00:02:01,970
もうすぐ3時だ！」

38
00:02:01,970 --> 00:02:05,550
「あと一匹いないわ。」とジャスミンは言いました。

39
00:02:05,550 --> 00:02:07,810
「でもカゴがいっぱいよ！

40
00:02:07,810 --> 00:02:10,250
きみ自身で見つけなきゃ。」

41
00:02:10,250 --> 00:02:14,250
JDはドキドキしながら道のわきに向かいました。

42
00:02:14,250 --> 00:02:19,130
「まずは、バグがいないところを知っておかないとね。」

43
00:02:19,130 --> 00:02:22,810
「最初の一歩はどうかな？

44
00:02:22,810 --> 00:02:23,810
"うまくいってる。

45
00:02:23,810 --> 00:02:27,090
二歩目は？

46
00:02:27,090 --> 00:02:28,090
今回も異常なし。

47
00:02:28,090 --> 00:02:30,540
じゃあ三歩目は？

48
00:02:30,540 --> 00:02:31,540
だめだ！

49
00:02:31,540 --> 00:02:35,710
バグがどこにいるかわかったよ。見つけなきゃ！」

50
00:02:35,710 --> 00:02:37,150
「名前を付けよう。

51
00:02:37,150 --> 00:02:39,230
大声で言おうっと」

52
00:02:39,230 --> 00:02:42,900
「バグが明かりに異常を起こしてる。Sparkyって呼ぶことにしよう。」

53
00:02:42,900 --> 00:02:44,530
「うまくいったぞ！

54
00:02:44,530 --> 00:02:47,180
バグを発見したよ！

55
00:02:47,180 --> 00:02:50,670
これでバグをとらえてタレントプログラムのために

56
00:02:50,670 --> 00:02:53,290
時間内に問題を修正できるよ！」

57
00:02:53,290 --> 00:02:56,820
JDの活躍をみてジャスミンは誇らしくなりました。

58
00:02:56,820 --> 00:02:59,800
こうして町中のみんなが何かが上手くいかなかったときは

59
00:02:59,800 --> 00:03:03,340
デバッガーの出番だということを理解しました。

60
00:03:03,340 --> 00:03:04,560
おしまい！