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ケリー・ジェームズ・マーシェル：美術館にて

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    ［ケリー・ジェームズ・マーシェル：美術館の中で］
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    美術館を歩いていると、ある構造が見えてきます
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    特に格式のある美術館では顕著ですが
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    入ってまず、美術の世界の説明は
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    原始的なものや古代の美術品で始まります
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    その後階段を上って見えてくるのは
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    中世の西洋美術です
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    進んでいくと14世紀、15世紀
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    16世紀、17世紀、18世紀、19世紀と並んでいて
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    見事な作品ばかり
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    どれも素晴らしい。みんな大好きです。
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    しかしあなたはある時点で突然気付くでしょう
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    このような発展の陰に隠れた征服の歴史の
    歴史的な文脈が全く反映されていないことに
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    私達はアートの歴史がこのように形作られてきた事に
    何の疑問も持っていません
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    まるで物を作った人々がいて
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    その人々が最高の物を作る人々だと言ってるようなものです
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    彼らはみんなヨーロッパ人なんです
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    みんなヨーロッパ人
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    他の人々はいつその分野に入れたのか？
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    彼らがヨーロッパ人に侵略され植民地化されてからです
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    その後彼らは何を始めたのか
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    ヨーロッパ人がしていたことをマネしました
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    もしニューヨーク近代美術館や
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    ホイットニー美術館
    メトロポリタン美術館のような施設がもっとあれば
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    黒人や中国人などあらゆる人が運営し
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    人々がたくさん押し寄せる施設がもっと多くあれば
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    全く問題無いでしょう
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    問題なのはみんなが１番いいと認識している
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    構造の在り方がたった１つしかない事なんです
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    自分に決定権が無いことが分かっているなら
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    決定権を持つ人々に訴え続けるしかないのです
Title:
ケリー・ジェームズ・マーシェル：美術館にて
Description:

エピソード＃030：ケリー・ジェームズ・マーシェルがニューヨークにあるJack Shainman Galleryで開催される、彼の"Vigbettes"シリーズ（2003-07）から5つの作品をフィーチャーして展示する"Black Romance"に際して自身の美術館との関係性を語ります。

マーシェルは制度や一般的な西洋美術的な規範と対立しています。無視できない黒人アーティストの欠落
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Video Language:
English
Team:
Art21
Project:
"Extended Play" series
Duration:
02:10

Japanese subtitles

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