誰とでも会話ができる７つの方法｜マラヴィカ・ヴァラダン｜TEDxBITSPilaniDubai

「見知らぬ人には話しかけないといけません」マラヴィカ・ヴァラダンは誰とでも会話ができるようになる７つの方法を示すことでこの社会の常識に挑みます。

卓越したラジオパーソナリティ、マラヴィカ・ヴァラダンは彼女の持つモーニングショー″Breakfast No.1 on City 101.6"の電波を介して文字通り波を起こしています。熱心なフィットネス愛好家、陽気な忍者、ドラマクィーンである彼女は、ラジオ業界の記録を塗り替えてきました。TEDxBITSPilaniDubaiにおいて彼女は人間関係の再定義を採り上げます。

このビデオは、TEDカンファレンスの形式で地元コミュニティが独自に運営するTEDxイベントにおいて収録されたものです。詳しくは http://ted.com/tedx をご覧ください。

こんにちは みなさん

質問から始めてみます

隣に座っている人を
以前から知っている人は？

興味深いですね

ではその人と最初に交わした会話を
思い出せる人は？

会話は繋がりです

すべての会話が金属的な繫がりだと
思ってください

見知らぬ人と話すたびに

金属的な繫がりが形成されます

会話を繰り返すたびに

その繫がりはますます強くなります

私たちは毎日
沢山の見知らぬ人と巡り合います

食品店の従業員 タクシー運転手

それから初めて訪れる会社の受付係など

そんなすべての会話が
新しい繋がりを形成するのです

最終的には

壮大な会話のワールド・ワイド・ウェッブと
言えるようなものを作り上げています

ワールド・ワイド・ウェッブ

心をとらえる言葉ですね
どこでも耳にします

そうですよね　会話です
素晴らしい行動です

会話は冒険です

会話は全く新しい眺望をもたらします

会話は扉を開けます

会話は戦争を生み出し
会話は平和を生み出します

会話は 人間として
我々が何者か定義します

考えて見てください

あなたの知っている人はみな
最初は赤の他人でした

最初に会話するまでは
まったくその人のことを知らなかったのです

きょう私は見ず知らずの人と話すこと
会話することを

お話しに来ました

どうすれば良いか も話します

誰とでも会話ができる７つの方法です

私はラジオパーソナリティーで

人と話すことが大好きです

本当に好きなんです

そしてそれを仕事にできることが
とてもうれしいのです

私の日常をお話ししましょう

毎朝 誰もいない部屋に入り

マイクを着け

見ることのできない160万人の人と

会話をします

そうなんです

一番大変なことは分かりますか？

時間です

４時間の番組の中で
私のコーナーは20分です

それだけの時間しか話せません

その20分で皆さんの親友と思える程の
確信を得てもらわなくてはいけません

どうやっていると思います？

どうやって繋がりを築くのでしょう？

20分の時間の中で 皆さんに伝え
ワクワクさせ 関わり合いますが

一番重要なことは

ほぼ100% マイクの電源を入れたら

皆さんに笑顔を残さないといけません

ただし あなたの姿は見えないし
あなたのことを何も知らないし

あなたの反応を
計り知ることもできません

どのようにするのでしょう？
見ず知らずの人にどう話す？

ラジオ業界での９年間で
シンプルなちょっとした技術を学びました

見ず知らずの人は

どこにでもいますよね

そして「知らない人に話しかけちゃダメ」と
私たちは教えらてきました

ぜひそれを変えてみませんか

見知らぬ人は
何かの機会を与えてくれます

何か新しい事を学ぶ機会ー

皆さんが経験していない経験をする機会ー

皆さんが聞いたこともない物語を
聞く機会かもしれません

そんな経験したことあるでしょ？

あなたは知らない人と
同じ部屋にいます

部屋の向こう側に
知らない人を１人見つけて

「この人と話してみたいな」と考えます

最初の言葉は頭にあるのに
声に出すことはできません

喉まで来ているのに詰まってしまい

出そうか出すまいか迷ったりして

でも知らない人だから…

いいですか

私のアドバイスは
「ともかく口に出しましょう」です

最悪でも大したことありません

彼らもあなたと話したいのです
今は話をしていませんが

最初の一言が呼び水です

私は最初の一言がきっと呼び水になる
はずです

そして一言口にさえすれば
あとはうまく流れていくのです

簡単でいいのです

「やあ」とか「ねえ」とか
「こんにちは」とか

ボウリングの時にするようにです

熱意と前向きさとエネルギーをかき集めて

最高の笑顔で
「やあ」と言います

ちょっと緊張の瞬間になるのは
分かりますが

隣の座っている人に手を差し出して
あいさつをしてみて下さい

さあどうぞ

（笑）

そのぎこちない笑いがいいですね

「彼女はなぜこんなことをさせるのか？」

最初の一言が呼び水になります

私たちはある挑戦に
毎日向き合っています

時間です

ラジオ番組で90秒あったら

知らない人との会話を
記憶に留めさせなくてはなりません

あなたならどうしますか？

一番大変なことは何でしょう？

正直に言うと

そんな轍にはまった時には

「やあ」「ねえ」

「元気？」「元気よ」

「最近どう？」「別に」

「いつもと同じ」
「何か新しいことは？」

ほら 45秒も無駄にしました

ですね？

ここで私のアドバイスは

細かな会話はさておいて
個人的な質問をすることです

恐れずにしてみて下さい

信用して下さい

質問してみると 誰もが
たくさん話すので驚きますよ

どんな個人的な質問でもして下さい

興味深い名前などは良いですね

ご両親はどうやって
あなたの名前を考え付いたの？背景は？

でなければ

この街にどれくらい住んでいるの？

最初に来た時のことを覚えてる？

これらの質問の答えは
だいたい人ぞれぞれなので

とても何か個人的な筈です

私のお気に入りの質問は

出身はどちら？
家族はどこにお住まいなの？

間違いなく

私がタクシーに乗るたびに
必ずする質問です

この質問です

出身はどちら？
家族はどこに住んでいるの？

ちょっとした逸話をお話しします

ある夜 帰宅しようとして

タクシーに乗りました
ドアを開けて座ると 質問しました

出身はどちら？
家族はどこに住んでいるの？

60歳くらいのパキスタン人の
タクシードライバーは

ペシャワールでの生活を
つぶさに話し続けました

政治のことを話し合い

音楽のこと 家族のこと 奥さんのこと
農場のことなど 話し合いました

20分後 ペシャワールにいる
大学卒の26歳の彼の息子に

私がぴったりの花嫁だと
確信したようでした

（笑）

そしてタクシーを降りる時に

パスポートサイズの写真を
熱意に溢れて取り出しました

それはそれは簡単な別れでは
ありませんでした

この逸話の教訓は

「こんにちは」の一言が
結婚の申し込みにまでつながるということです

ただし これは警告です

（笑）

３つめには

「私も」を探すことです

会話の最初から議論調で

話し始める人を見たことは
ありませんか？

「デリーから来ました」
「デリーは大嫌いなんだ」

（笑）

そうですよね こんな否定的な受け答えでは
会話は続きません

誰かと初めて会った時に

ちょっとした努力をしてみて下さい

その人と自分自身に共通点を探すのです

そうすると その共通点から発展して

突如として会話が楽にできるように
なるのです

会話をしている２人が
突如ある事象で同じ側に立つのです

とても力強い感情です

あなたが会話する知らない人と
どんな共通点があるでしょうか？

どんなことでもいいのです

まず 同じ時に同じ場所にいます

同じ国の出身かも知れません

冬が好きかも知れません

雨を待ちわびているかも知れません

なんでもいいので探してみて下さい

「私も」を見つけると

その人から自動的に
賛同を得られるのです

いいですか
とても役立つはずです

ユニークな褒め言葉を投げかけましょう

何かの本で読んだ言葉です
人々はされたことを忘れー

言われたことを忘れてしまうが

どんな気持ちにしてくれたかを
忘れることはありません

気のいい振る舞いをしましょう

外に出かけて
誰かを褒めてみましょう

「賛辞免疫メーター」というものがあると
信じていますが

あるゴージャスなスーパーモデルと

会った時の経験から確信しました

彼女を見て私が言ったのは

「わあ 美人ね」

彼女の顔色は何１つ変わりません

その時思ったのは
「どうして？」

まさにこの時 気づいたのです

彼女は「美人」という言葉に
免疫があるのです

彼女はその日だけでも10万回もの
その言葉を聞いていたのです

ソーシャルメディアだったら

100万回も聞いていたかも知れません

私たちは誰でも免疫を持っている
言葉があるものです

「いいね」とか「すごい」とか
「カッコいい」とかね

そんな言葉は使ってはいけません

ユニークで洗練された褒め言葉を
組み立てて使ってみて下さい

嘘をつく必要はありません

本当ですよ

誰かを見たときにこう言います

「あなたの笑顔が
好きです

鼻すじが笑っているようで
目元がほほ笑んで

それから耳も笑って
おでこだって笑ってる

なんと全身まるごと
笑ってるんだから」

ほらね

しばらくの間忘れられることのない
褒め言葉になると思います

ユニークで洗練された褒め言葉を
投げかけて下さい

次に 意見を尋ねること

だれでもみんな主張を持っています
本当ですよ

その主張を聞いて欲しいと思っていて

その主張を認めて欲しいと思っています

なので 主張を聞いてみて下さい

そうすると双方向の行き来が開けます

この時が真のコミュニケーションが
始まるその瞬間で

ごく一般的な事柄に対する主張を聞くことで

その人物のことをとても良く
理解できることに驚くはずです

間違いやすいポイントがあります

とても難しい問題について
意見を尋ねてしまうこと

威圧しているようなものです

どこかの部屋で
とても知識のある人が沢山いて

近寄って来て
私にこうこう言いました

「原油価格の変動が

ドバイの不動産価格に与える影響について
あなたのご意見は？」

追い詰められた気分は

試験で落第しそうなときの感じでした

この経験が教えてくれたことです

最初の会話では
誰も落第させなくて良いのです

一般的な話題で
簡潔な質問をして下さい

コーヒーのお味はいかが？

最後に映画を観たのはいつ？
感想は？

そして相手が主張や意見を語ったら

良く聴くことです

返事を返すために聴くのではなく
聴くこと自体が目的です

大きな違いです

その違いが 次のポイントに繋がります

今ここを大事に

こんな経験されたことあるでしょ

私自身もあります

あなたが誰かに対して一生懸命になっても

彼らはこんな感じです

「へぇ そう それから？ 話を続けて

マルチタスク人間だから大丈夫

WiFiはつながってる？」

（笑）

誰かがあなたとコミュニケーションを
取ろうとしたら

最低限
会話にしっかり加わりましょう

誠意をもって

今ここを大事に

ここからが私の一番好きなところです―
アイコンタクトを欠かさないこと

いいですか
アイコンタクトからすべての魔法は始まります

会話を感じ取ることができます

相手の瞳を見つめると

10回中９回は
相手が視線を逸らすことはありません

（笑）

160万人の瞳を見つめることができたなら

コマーシャルの間に他局に変えられる心配は
いらなくなるでしょう

とても目を引くタイトルにしたので
とても気に入っているポイントです

名前 場所 動物 モノ

ゲームを思い出しますか？

その人の些細なことでいいので
覚えてください

名前を覚えましょう
重要ですから

会うのが18回目の人に対して

「ポールさん いやいやピーターさん
Pで始まって最後の字は....」

ひど過ぎます　
名前を憶えて呼びかけましょう

相手は どれほど大事に扱われたと
感じることでしょうか

名前ばかりではありません

そのほかの詳細も記憶しましょう

場所なら 好きな場所や
これまで過ごした場所ー

これから行きたい場所
ペットの名前などです

ペットの最近の様子は？
ペットの好きなモノは？

彼らの子供の名前を覚えられたら
もう完璧です

奥さんの名前とか
ガールフレンドの名前でもいいでしょう

最後の２つは取り違えてはいけません
とても悲惨な状況になるかも

（笑）

人々の些細なことを覚えて
そのことを話し返したり

本当に興味があるように尋ねると

あなたは自動的に彼らの存在を認める
投資家のようになり

彼らは会話を続ける責任を
あなたに対して感じるのです

これで行きましょう

誰とでも話せるようになる
７つの素晴らしい方法と

次の休憩時間に
知らないお隣りさんと

会話するべきである７つの理由を
お話ししました

このたとえ話で終わりたいと思います

会話は本を読むようなものです

どのページに行くこともできます

お気に入りの章まで飛ばすこともできます

自分の好きなだけ読むこともできますし
自分の読みたいものを読むことができます

そして一人一人が
とても良い書物と同じです

すべての人々の人生が

140字の文字と
目を引く見出しに

要約されていることが
とても悲しいのです

私たちはそんな存在ではありません

私たちは要約版ではありません

私たちは人生全体です

私たちはお互いにとって
もっと価値ある存在です

図書館と呼べるこの大きな世界で
あなたならどのように行動しますか？

歩き回って

ハードカバーの背表紙にある
タイトルを読みますか？

それとも 実際に本を手に取り

ページをめくって
物語を読み始めますか？

決めるのはあなたです

ありがとうございました

（拍手）