WEBVTT 00:00:02.180 --> 00:00:04.660 (音楽) 00:00:04.669 --> 00:00:07.080 (ナレーター)今回 シェリル・バーグストーラーが 00:00:07.080 --> 00:00:10.860 アクセシブルな eラーニングの為の ハイライトやコツを伝授します 00:00:10.860 --> 00:00:14.840 (音楽) 00:00:22.740 --> 00:00:25.450 (シェリル・バーグストーラー) 今日は e-ラーニングにおいての 00:00:25.450 --> 00:00:29.580 教育設計の従事者や教職員が 知っておくべきポイントについて 00:00:29.580 --> 00:00:32.369 お話ししたいと思います 00:00:32.369 --> 00:00:34.680 このトピックについて お話をするときに 00:00:34.680 --> 00:00:41.809 教職員のみなさんこうおっしゃいます "時間があまりなくて…" 00:00:41.809 --> 00:00:46.049 もしくは "充分な資金がなくて…" 00:00:46.049 --> 00:00:47.600 これはよく聞く意見ですね 00:00:47.600 --> 00:00:51.879 "技術的なサポートが充分ないから" 00:00:52.729 --> 00:00:56.359 失礼のないように 言い返させてもらえるなら 00:00:56.359 --> 00:01:00.500 私たち皆が 出来ることがあるということ 00:01:00.500 --> 00:01:02.330 いっぺんに全部を やらなくてもいいんです 00:01:02.330 --> 00:01:06.010 徐々にですが私たちの 講座をアクセシブルに出来るのです 00:01:06.010 --> 00:01:08.840 その考えをもとに この度公開されたのが 00:01:08.840 --> 00:01:12.280 "アクセシブルな オンライン講座の為の20のコツ" 00:01:12.280 --> 00:01:14.649 そこで少しだけ その内容に触れてみたいと思います 00:01:14.649 --> 00:01:18.020 これはアクセシブル サイバー ラーニング プロジェクトの一環で 00:01:18.020 --> 00:01:20.630 他のプロジェクトの リソースでもあります 00:01:20.860 --> 00:01:24.920 ちょっと1995年まで 時間を遡ってみましょう 00:01:24.920 --> 00:01:27.001 実は私は このワシントン大学での 00:01:27.001 --> 00:01:30.009 最初のオンライン講座を 教えたことがあるんです 00:01:30.009 --> 00:01:32.450 皆さんご存じですけどね 00:01:32.450 --> 00:01:34.559 時は1995年 未だに私的には 00:01:34.559 --> 00:01:36.410 18歳の女の子を これらの講座の講師として 00:01:36.410 --> 00:01:38.399 雇った大学が ある意味すごいなと思います 00:01:38.399 --> 00:01:39.549 (聴衆の笑い声) 00:01:39.549 --> 00:01:43.040 でも私は 怖いもの知らずだったので 00:01:43.040 --> 00:01:49.460 ロチェスター工科大学の ノーム博士と共にクラスを受け持ちました 00:01:49.460 --> 00:01:52.469 私たちは当時各地の アクセシブル テクノロジーについて 00:01:52.469 --> 00:01:54.749 講演をしていました 00:01:54.749 --> 00:01:58.960 ワシントン大学では 郵便システムを使った 00:01:58.960 --> 00:02:03.799 かなり広範囲の遠隔教育の プログラムがありました 00:02:03.799 --> 00:02:07.350 大学は生徒たちに ビデオなどの教材を郵送し 00:02:07.350 --> 00:02:09.460 各地の試験会場にて それらの講座の 00:02:09.460 --> 00:02:10.770 試験を監督しました 00:02:10.770 --> 00:02:13.750 かなり入念に 作られたシステムでしたね 00:02:13.750 --> 00:02:17.310 そして私は密かに これらのオンライン講座が 00:02:17.310 --> 00:02:20.420 障がいのある生徒たちにも アクセシブルであるよう 00:02:20.420 --> 00:02:23.040 注意を払いました 00:02:23.040 --> 00:02:26.650 さらに本当にオンライン講座で 教室での講義とどれくらい 00:02:26.650 --> 00:02:29.670 同じレベルのものが出来るのか 興味もありました 00:02:29.670 --> 00:02:31.629 特に 支援テクノロジーのようなものは 00:02:31.629 --> 00:02:35.419 通常人が物に触れたり 操作したりします 00:02:35.599 --> 00:02:38.470 そこで私はノーム・クームス博士に "障がい者のための適応技術"という 00:02:38.470 --> 00:02:40.920 授業を受け持ってくれるよう 依頼しました 00:02:40.920 --> 00:02:44.939 さて当時ですが ある程度の年齢の方なら覚えてるでしょう 00:02:44.939 --> 00:02:50.250 私たちはメールでやりとりをし メールがベースのディスカッションリストや 00:02:50.250 --> 00:02:56.689 ゴーファーサーバーがありました ミネソタ大学のゴーファーです 00:02:56.689 --> 00:03:01.190 テキストベースの オンライン カタログ システムみたいなやつです 00:03:01.190 --> 00:03:03.290 リソースのあらましを入れると 00:03:03.290 --> 00:03:06.769 各地のリソースに リンクしてくれるのです 00:03:06.769 --> 00:03:08.980 実は私たちは 障がい者のための 00:03:08.980 --> 00:03:14.600 世界で最も総括的な ゴーファーサーバーであると表彰されたんですよ 00:03:14.600 --> 00:03:17.269 競争相手がいたのかどうかは 分かりませんけどね 00:03:17.269 --> 00:03:19.430 ともかくそれが私たちの コース ライブラリーだったんです 00:03:19.430 --> 00:03:21.229 それから テルネットという 00:03:21.229 --> 00:03:26.630 NASAやその他の大きな計算システムに アクセス出来るプロトコル 00:03:26.630 --> 00:03:30.110 これらは異なる言語で 作られたインターフェースだったので 00:03:30.110 --> 00:03:32.459 生徒たちは このためにわざわざ 00:03:32.459 --> 00:03:34.690 その言語を 学ばねばなりませんでした 00:03:34.690 --> 00:03:37.910 それから ファイルを移動するための 00:03:37.910 --> 00:03:41.290 ファイル トランスファー プロトコル これも使いましたね 00:03:41.290 --> 00:03:43.430 つまりかなり 基本的なテクノロジーだったのです 00:03:43.430 --> 00:03:45.790 教材はすべて テキストフォーマットでした 00:03:45.790 --> 00:03:47.830 ゴーファーですから チョイスはないわけです 00:03:47.830 --> 00:03:49.439 だからやりました 00:03:49.439 --> 00:03:50.739 郵便も使いました 00:03:50.739 --> 00:03:53.900 発行物もビデオも 郵送しました 00:03:53.900 --> 00:03:55.090 DO-IT もありましたよ 00:03:55.090 --> 00:03:57.730 DO-IT をVHSテープに 録画して 00:03:57.730 --> 00:04:01.250 キャプションもつけて 副音声もあったんですよ 00:04:01.250 --> 00:04:04.420 それらを生徒たちに 郵送したわけです 00:04:05.410 --> 00:04:07.360 授業の準備も ほとんど終えて 00:04:07.360 --> 00:04:10.380 (大学に)ノーム・クームス博士の レジュメを提出し 00:04:10.380 --> 00:04:13.980 博士はワシントン大学の講師として 承認されました 00:04:13.980 --> 00:04:16.369 ある時ミーティング中に 試験監督在席での試験について 00:04:16.369 --> 00:04:18.079 話をしている際に ふと何気なく 00:04:18.079 --> 00:04:21.180 "こんな色んな場所で 試験監督による試験なんて 00:04:21.180 --> 00:04:25.230 出来ないですよ ノーム博士は盲目ですから 00:04:25.230 --> 00:04:27.680 生徒たちの手書きの解答を 読めません 00:04:27.680 --> 00:04:30.830 だから電子形式にしないと 私ひとりで採点しなければならないし 00:04:30.830 --> 00:04:33.660 そんなの私ひとりで やりたいとは思いません 00:04:33.660 --> 00:04:37.500 RITに誰か派遣して 博士に解答を読み上げてもらわないと" 00:04:37.500 --> 00:04:40.350 さて博士が盲目であると 00:04:40.350 --> 00:04:43.250 今になって報告したことを 00:04:43.250 --> 00:04:46.540 プログラム担当者たちは いい顔しませんでしたね 00:04:46.540 --> 00:04:49.100 そのことが博士を 講師として承認するかどうかには 00:04:49.100 --> 00:04:52.170 関係ないと思ったし 滑稽とすら思いました 00:04:52.170 --> 00:04:53.520 当時ですらね 00:04:53.670 --> 00:04:55.710 大学はゴーサインを出し 00:04:55.710 --> 00:05:00.270 私たちはこの講座を 完全なアクセシブルにしました 00:05:00.270 --> 00:05:03.190 最初の講座が終わるころ 00:05:03.190 --> 00:05:04.520 こう聞かれました 00:05:04.520 --> 00:05:06.730 "シェリル これだけの手間をかけて 00:05:06.730 --> 00:05:09.460 一体何人の障がい者が 受講したの? 00:05:09.460 --> 00:05:11.490 成功だったなんて どうやって分かるの?" 00:05:11.490 --> 00:05:13.330 だから私はこう答えました 00:05:13.330 --> 00:05:16.050 "何人の障がい者が 受講したのかさっぱり分かりませんね 00:05:16.050 --> 00:05:18.800 だって完全なアクセシブルな 講座にしたんですもの" 00:05:18.800 --> 00:05:21.320 誰も申告する必要が なかったわけです 00:05:21.320 --> 00:05:24.320 大学はいい顔しませんでしたが 私たちは講座を続けました 00:05:24.320 --> 00:05:27.640 でも私としては最初のクラスが アクセシブルだったことは誇りです 00:05:28.020 --> 00:05:30.040 さてこの度 e-ラーニングに ユニバーサルデザインを適用するための 00:05:30.040 --> 00:05:33.790 知識を得たり 交流したり出来る手段を用意しました 00:05:33.790 --> 00:05:36.750 "障がい者に アクセシブルなオンライン講座を 00:05:36.750 --> 00:05:39.470 提供するための20のコツ" 00:05:39.470 --> 00:05:42.430 というのがそれです 00:05:42.580 --> 00:05:47.050 9つのコツはウェブサイトや ドキュメント・画像・ビデオについて 00:05:47.050 --> 00:05:50.220 11は教え方についてです 00:05:50.380 --> 00:05:53.150 さてアクセシブル テクノロジーを 講座に取り入れることが出来ると 00:05:53.150 --> 00:05:59.520 認めたがらない教職員の方々と 一緒にお仕事をするときに 00:05:59.520 --> 00:06:02.250 私は彼らの講座を アクセシブルにするために 00:06:02.250 --> 00:06:06.230 どうかチャレンジしてみてと お願いしています 00:06:06.820 --> 00:06:08.670 そこで明らかになったのが 教職員は 00:06:08.670 --> 00:06:10.970 技術セクションだけでなく オンライン講座の 00:06:10.970 --> 00:06:13.570 デザイナーの協力も 必要だということです 00:06:13.690 --> 00:06:15.790 その点について ざっと触れますが 00:06:15.790 --> 00:06:17.710 教職員やデザイナーが e-ラーニングの何に 00:06:17.710 --> 00:06:19.390 気をつけねばならないか 00:06:19.390 --> 00:06:21.490 その点について お話したいと思います 00:06:21.830 --> 00:06:25.110 "クリアで統一感のある レイアウトと体制図" 00:06:25.420 --> 00:06:27.650 これこそが 全ての講師が 00:06:27.650 --> 00:06:30.700 教材を明確に提供するために 必要なことなのです 00:06:31.740 --> 00:06:34.410 もちろん 視覚障がい者にも分かるようにね 00:06:34.530 --> 00:06:36.570 そこでただテキストを羅列して 視覚障がい者が 00:06:36.570 --> 00:06:38.940 文章全体を 読まねばならなくなるより 00:06:38.940 --> 00:06:41.850 読み上げソフトを使って アクセスしたり 00:06:41.850 --> 00:06:47.570 内容の構成を理解できるように ヘディングを構築しました 00:06:48.140 --> 00:06:52.880 教職員はハイパーリンクの為に 記述的な言い回しを使うわけですが 00:06:53.210 --> 00:06:56.130 読み上げソフトを使って タブスルーをし 00:06:56.130 --> 00:07:00.620 ページの各ウェブリソースに 行きたいとします 00:07:01.680 --> 00:07:03.850 そうすれば どのページから始めたらよいか 00:07:03.850 --> 00:07:06.230 もしくはそのリソースは 不要だと分かるからです 00:07:06.230 --> 00:07:10.420 そこでもしアンダーラインのある テキストに "ここをクリック" 00:07:10.420 --> 00:07:13.470 という説明をつけたとします 00:07:13.470 --> 00:07:16.500 利用者にはそれが 問題なく読めますが 00:07:16.500 --> 00:07:17.810 彼らに読み上げられるのは 00:07:17.810 --> 00:07:20.540 "ここをクリック、ここをクリック ここをクリック、ここをクリック" 00:07:20.590 --> 00:07:24.590 そこでアンダーラインの 記述を加える際に 00:07:24.590 --> 00:07:27.760 "DO-IT website" と リンクにあれば 00:07:27.760 --> 00:07:31.420 その利用者はリンク先が どこなのか分かるし 00:07:31.420 --> 00:07:33.570 そのリンク先に行きたいか どうか決めることが出来るのです 00:07:33.570 --> 00:07:35.420 とてもシンプルでしょう 00:07:35.420 --> 00:07:38.840 "ここをクリック" と入力するのと 全く手間は変わりません 00:07:38.840 --> 00:07:42.010 でも読み上げソフトの利用者には アクセシブルになるのです 00:07:42.600 --> 00:07:44.760 PDF これはちょっと厄介です 00:07:44.760 --> 00:07:47.210 これもアクセシブルに出来ますが そこで疑問が沸くと思います 00:07:47.210 --> 00:07:49.630 なぜこれはPDFでなければ ならないんだ? 00:07:49.730 --> 00:07:50.940 時々チョイスが ないこともあります 00:07:50.940 --> 00:07:53.940 ネットにあげられるのは PDFと決まってるからです 00:07:53.940 --> 00:07:58.100 でも授業やオンライン講座の シラバスを作成する際に 00:07:58.100 --> 00:08:01.230 PDFを使いたいですか? それとも内容そのものを 00:08:01.230 --> 00:08:04.210 カットアンドペーストで ラーニングマネジメントシステムに 00:08:04.210 --> 00:08:08.150 直接入力することで テキスト表示し 00:08:08.150 --> 00:08:12.810 Canvasや他のシステムの フィーチャーを使って 00:08:12.810 --> 00:08:16.570 ヘディングを作成し アクセシブルにしたいですか? 00:08:16.570 --> 00:08:17.960 私ならそうしますね 00:08:18.740 --> 00:08:21.230 画像が表示される際の テキスト記述について 00:08:21.930 --> 00:08:27.740 画像が表示される際に その説明をテキスト入力するんです 00:08:27.740 --> 00:08:30.570 ラーニングマネジメントシステムの中には そうするよう指示が出ることもあります 00:08:30.570 --> 00:08:32.600 ですが指示があろうと なかろうと 00:08:32.600 --> 00:08:34.370 入力は出来るわけです 00:08:34.480 --> 00:08:36.109 するとこういう意見も 出てきます 00:08:36.109 --> 00:08:37.239 "ただのロゴで 00:08:37.239 --> 00:08:38.619 何の意味もないんだよ 00:08:38.619 --> 00:08:40.679 なぜそんなものの 説明を入力しなきゃならない?" 00:08:41.239 --> 00:08:43.540 あなたの講座に アクセスしようとしている 00:08:43.540 --> 00:08:48.289 視覚障がい者はその画像が 意味があるのかないのか分かりません 00:08:48.429 --> 00:08:52.720 私たちのDO-ITサイトには ロゴがありますがそこには 00:08:52.720 --> 00:08:56.340 "DO-ITのロゴ" という テキストが出ます 00:08:56.340 --> 00:08:58.519 見た目の説明をするべき という人もいますし 00:08:58.519 --> 00:09:01.430 見た目はどうでもよく 大切なのは視覚障がい者が 00:09:01.430 --> 00:09:03.019 そこにあるのがロゴで 00:09:03.019 --> 00:09:06.419 その利用者にとって必要かどうか 分かることが大事という人もいます 00:09:07.279 --> 00:09:10.920 ごちゃごちゃしていない背景に 大きな太字のフォントを使うことについて 00:09:11.200 --> 00:09:14.820 パワーポイントを利用する場合 私たちは自動的に 00:09:14.820 --> 00:09:18.280 スライドは 見づらいだろうからと 00:09:18.280 --> 00:09:23.109 大きな太字のフォントを ごちゃごちゃしていない 00:09:23.109 --> 00:09:25.630 背景に使いますよね 00:09:26.970 --> 00:09:30.260 コントラストの強い 色のコンビネーションについて 00:09:30.340 --> 00:09:32.239 これはご自分でも 分かりやすいと思います 00:09:32.239 --> 00:09:34.540 たまにあるサイトに行くと 濃い緑の背景に薄い緑の文字があり 00:09:34.540 --> 00:09:36.730 一体何を考えてるんだろう? と思うことがありますよね 00:09:36.800 --> 00:09:39.980 色盲の方への対応については 00:09:39.980 --> 00:09:43.870 赤と緑を避ける、とかね 00:09:43.870 --> 00:09:46.849 実はこういったことを テスト出来るリソースもあるので 00:09:46.849 --> 00:09:48.909 見つけるのは 難しくありません 00:09:50.709 --> 00:09:53.749 内容とナビゲーションが キーボードのみでアクセシブルであること 00:09:53.749 --> 00:09:57.030 もし問題が ご自身の使用しているプロダクト 00:09:57.030 --> 00:09:59.070 そのものであったら どうにも出来ません 00:09:59.070 --> 00:10:01.330 でももしコントロール 出来ることがあるとしたら 00:10:01.330 --> 00:10:03.629 それは知っておくべきです 00:10:03.629 --> 00:10:05.760 そしてその問題を覚えておいて 00:10:05.760 --> 00:10:08.720 常に改善しようとすることは大事です 00:10:08.840 --> 00:10:12.779 例えば全国にある Canvasのワークグループは 00:10:12.779 --> 00:10:19.280 Canvasの製作者などに アクセシビリティの問題について報告しています 00:10:19.280 --> 00:10:21.230 ですから知っておくことは 大事なのです 00:10:23.020 --> 00:10:26.300 ビデオは字幕と 副音声をつけること 00:10:26.400 --> 00:10:29.789 まず字幕 副音声も大事です 00:10:29.789 --> 00:10:34.319 しかしもしご自身で ビデオを作成されるなら 00:10:34.319 --> 00:10:39.889 始めから視覚障がい者にも やさしいものを作ることも可能です 00:10:39.889 --> 00:10:43.970 それは多少の技術的サポートが 必要かもしれませんね 00:10:43.970 --> 00:10:47.860 Accessible IT サイトに ご自身で内容を読み上げることも出来ますが 00:10:47.860 --> 00:10:50.180 それは誰かの助けを 借りないといけないかもですね 00:10:51.180 --> 00:10:55.670 ご自身の講座が幅広い 技術スキルの方々に適応していること 00:10:56.730 --> 00:11:00.880 これは当たり前すぎるように 聞こえるかもしれませんが 00:11:00.880 --> 00:11:04.000 しかし私たちは普段使っている テクノロジーに慣れているので 00:11:04.000 --> 00:11:06.970 生徒にその使い方を教えるのを 忘れてしまうことがあります 00:11:06.970 --> 00:11:11.230 もしご自身の講座に ハイテクに精通した生徒がいたとしても 00:11:11.230 --> 00:11:14.440 そのプロダクトは 使ったことがないかもしれないのです 00:11:14.440 --> 00:11:17.339 Canvasの授業を受けるのが 初めてかもしれないのです 00:11:17.339 --> 00:11:20.330 ですから講座で使われる テクノロジーについて 00:11:20.330 --> 00:11:23.830 ちょっとした要約やヘルプ先を シラバスや初回の授業の時に 00:11:23.830 --> 00:11:26.959 提供してあげることが 望ましいですね 00:11:28.319 --> 00:11:30.580 講義は多様な形で 提供されること 00:11:30.580 --> 00:11:32.569 もしご自身の授業で ビデオを使われるなら 00:11:32.569 --> 00:11:34.250 字幕を必ずつけてください 00:11:34.320 --> 00:11:36.130 文字起こし してもいいですが 00:11:36.130 --> 00:11:39.109 少し違ったバージョンで 提供するといいと思います 00:11:39.109 --> 00:11:41.530 なぜなら文章で書く時には 00:11:41.530 --> 00:11:44.429 ビデオ版とは違った内容を 提供しますよね? 00:11:44.429 --> 00:11:49.790 ビデオ版の多くが ネットベースの資料がついています 00:11:49.790 --> 00:11:52.550 資料というより その内容の刊行物ですね 00:11:53.610 --> 00:11:59.290 それは通常私たちが資料を書く時と 同じようなスタイルで書かれています 00:11:59.290 --> 00:12:03.439 ですからビデオ版にだって 同じことは出来るわけです 00:12:03.439 --> 00:12:09.090 それは授業内で提供されても 別途資料で提供されてもいいと思います 00:12:09.090 --> 00:12:12.069 以上が多様性についての 説明になります 00:12:12.439 --> 00:12:14.749 頭字語や専門用語については すでにお話しましたね 00:12:14.749 --> 00:12:18.880 つづりを追加するかいっそ使わない そして用語説明を加える 00:12:19.700 --> 00:12:22.619 指導と 期待されることについて 00:12:22.619 --> 00:12:24.370 これは明確に説明すること 00:12:24.850 --> 00:12:29.029 後で授業でやろうと 何年も前に 00:12:29.029 --> 00:12:33.609 シラバスに 入れておくことがあります 00:12:33.609 --> 00:12:35.740 この課題は 一週間で出来るだろうと予想して 00:12:35.740 --> 00:12:37.350 講座の途中で出すとします 00:12:37.350 --> 00:12:39.390 しかしもしかしたら もっと長く掛かる生徒もいるかもしれない 00:12:39.390 --> 00:12:41.290 だったらその課題は 最初の頃に出せばいいのです 00:12:41.290 --> 00:12:43.930 課題を早めに始めたからって その生徒が処罰されるべきじゃない 00:12:43.930 --> 00:12:48.410 全部は終わらないかもしれないけど 授業への理解が深まります 00:12:48.540 --> 00:12:50.760 そして生徒への期待は はっきり明記すること 00:12:50.760 --> 00:12:53.559 ルーブリックなどを使って 00:12:53.559 --> 00:12:56.590 生徒たちが何を期待されているか 分かるようにすること 00:12:57.060 --> 00:13:00.249 例文や課題は 幅広い生徒を対象すること 00:13:00.249 --> 00:13:03.770 まず生徒をよく観察してください 別に統計取る必要はありません 00:13:03.770 --> 00:13:08.290 ご自身の講座にアクセスするのが 様々なタイプの人だと念頭に置くのです 00:13:08.290 --> 00:13:12.040 少し年のいった生徒かもしれない 男性も女性もいる 00:13:12.040 --> 00:13:17.279 ご自身の講座を取る生徒たちは 様々な規律の背景があると思って下さい 00:13:17.279 --> 00:13:20.380 ですから例文は異なる 背景の生徒を対象として 00:13:20.380 --> 00:13:22.410 作ってみてください 00:13:23.330 --> 00:13:25.379 アウトラインやその他 e-ラーニングの 00:13:25.379 --> 00:13:28.800 足場になるようなものを提供すること 00:13:28.960 --> 00:13:32.150 練習する機会を きちんと与えること 00:13:32.150 --> 00:13:38.919 オンライン講座では時々 必須の読み物などがありますが 00:13:38.919 --> 00:13:42.700 もし他にもう少し指示が 必要かもしれないなと思ったり 00:13:42.700 --> 00:13:46.019 授業内容にちょっと 幅をもたせたいなと思ったときに 00:13:46.019 --> 00:13:49.700 その授業のタイトルを 大文字で書きさらに 00:13:49.700 --> 00:13:52.019 括弧書きで "オプション" とつけます 00:13:53.719 --> 00:13:57.180 もう少し練習したいなとか 情報が必要だなと思う生徒に 00:13:57.180 --> 00:13:59.279 目印を示しておくわけです 00:13:59.279 --> 00:14:01.939 しかし全生徒に やるようにとは言いません 00:14:01.939 --> 00:14:05.080 異なったレベルの知識や 学習スタイルをもった生徒たちが 00:14:05.080 --> 00:14:06.769 講義を受けるわけです 00:14:06.769 --> 00:14:10.659 他より長く掛かる生徒も 早く出来る生徒もいるかもしれない 00:14:10.659 --> 00:14:12.629 そして学習期間だけじゃなく 00:14:12.629 --> 00:14:15.990 他より少し多めの練習が 必要な生徒だっているわけです 00:14:16.660 --> 00:14:19.340 アクティビティやプロジェクト テストには適切な期間を設けること 00:14:19.340 --> 00:14:23.009 これらは先ほども言ったように シラバスに追加するだけでいいんです 00:14:23.129 --> 00:14:26.220 e-ラーニングで 教えるにあたって 00:14:26.220 --> 00:14:29.650 私が以前プログラム管理者に お願いしたことは 00:14:29.650 --> 00:14:32.689 実際より一週間早く 講座をオープン出来るかということでした 00:14:32.689 --> 00:14:35.630 そして常に オッケーが出ました 00:14:35.630 --> 00:14:38.689 これは一部の生徒が 早めに開始したり先に進んだりするので 00:14:38.689 --> 00:14:42.740 講師にとっては 若干面倒ではあるんですが 00:14:42.740 --> 00:14:44.679 それはこちら側の問題ですから 00:14:44.679 --> 00:14:47.879 だからって生徒が 先に進まないよう邪魔したくありません 00:14:47.879 --> 00:14:49.909 この生徒たちはもしかしたら 近いうち急に忙しくなるかもしれない 00:14:49.909 --> 00:14:51.910 だから先に 進めておきたいと思うわけですね 00:14:51.910 --> 00:14:54.360 しかしそれでも彼らが 授業についていけるように 00:14:54.360 --> 00:14:56.479 私は授業で何を話し合っているのか 00:14:56.479 --> 00:14:58.880 明確にしておくようにしています 00:14:58.880 --> 00:15:01.600 そして私はいつもクラス全体に 次のようなメッセージを送ります 00:15:01.600 --> 00:15:04.369 "この講座は一週間早くオープンしています ですから早く始めても結構です 00:15:04.369 --> 00:15:06.690 しかし始めなければ 他より遅れてしまうわけではありません 00:15:06.690 --> 00:15:08.400 実際の講座は本日から開始です" 00:15:08.400 --> 00:15:10.490 そうすることで 例え一部の生徒が早めに開始しても 00:15:10.490 --> 00:15:13.530 授業自体の手綱は 常にこちらが握るようにしています 00:15:14.430 --> 00:15:16.980 課題に対して フィードバックと修正の 00:15:16.980 --> 00:15:18.970 チャンスを与えること 00:15:19.170 --> 00:15:21.800 つまり生徒たちに 大きな課題を出した際に 00:15:21.800 --> 00:15:23.540 草案を出すように提案し 00:15:23.540 --> 00:15:25.960 それに対しての フィードバックを与える 00:15:25.960 --> 00:15:28.829 あるいはそうすることも 出来ますよと伝える 00:15:28.829 --> 00:15:30.760 もしくはあらかじめ 課題の一部として 00:15:30.760 --> 00:15:32.980 草案をまず何月何日までに 出さねばいけない 00:15:32.980 --> 00:15:34.960 と指示してしまうことも出来ます 00:15:34.960 --> 00:15:37.740 そうすることで 生徒たちが課題を終えた後になって 00:15:37.740 --> 00:15:40.790 それを採点しながら "課題内容を理解してなかったのか?" 00:15:40.790 --> 00:15:43.379 という行き違いも なくなるわけです 00:15:44.289 --> 00:15:49.589 評価の方法に バリエーションをもたせる 00:15:50.019 --> 00:15:53.449 試験は三種類の 異なった方法で行いますよと 00:15:53.449 --> 00:15:57.919 生徒たちに オプションを与えるなどです 00:15:57.919 --> 00:16:02.680 学習成果を三つの異なる方法で 示すことが出来るわけです 00:16:02.680 --> 00:16:04.489 プロジェクトにしても同じです 00:16:04.489 --> 00:16:07.759 生徒がどのプロジェクトをやりたいか オプションを与えて選ばせる 00:16:07.759 --> 00:16:10.970 あるいは講座全体に渡って 様々な課題を出すなどする 00:16:10.970 --> 00:16:14.300 我々講師は時々 決まったやり方で生徒にやって欲しいわけです 00:16:14.300 --> 00:16:16.790 プロジェクトにしろ 短答式テストにしろ 00:16:16.790 --> 00:16:20.329 選択式テストや 他の形式のテスト 00:16:20.329 --> 00:16:23.019 ビデオ制作の課題にしろ 色々ありますね 00:16:23.019 --> 00:16:26.650 ただ生徒たちが ある一つのことが優れていないからといって 00:16:26.650 --> 00:16:30.649 落第にならないよう オプションを設けるのです 00:16:31.069 --> 00:16:35.200 障がいのある生徒にとって アクセシブルである 00:16:35.200 --> 00:16:39.889 オンライン講座の構築の 仕方について簡単にお話しました 00:16:40.659 --> 00:16:43.430 難しくもないし 技術的でもないですよね? 00:16:43.430 --> 00:16:45.160 そこで教職員のみなさん 00:16:45.160 --> 00:16:48.300 特に "時間がなくて" と 仰る方にお願いしたいのは 00:16:48.300 --> 00:16:53.320 今日お話したことを見返して 今すぐにでも出来そうなことを 00:16:53.320 --> 00:16:56.839 丸で囲んでみてください 00:16:56.839 --> 00:17:00.890 誰にでも出来ることがありますし もうすでにやってないと仮定して 00:17:00.890 --> 00:17:04.860 これからやったとしても ご自身の講座をよりよく出来るのです 00:17:04.860 --> 00:17:06.800 (音楽)