WEBVTT 00:00:00.770 --> 00:00:02.651 今 鏡を覗くと そこに映るのは 00:00:02.675 --> 00:00:06.938 コロンビア大学で 司法と教育を学ぶ学生であり 00:00:08.023 --> 00:00:11.649 若者を指導するメンターや 活動家でもあり 00:00:11.673 --> 00:00:13.672 未来の ニューヨーク州上院議員でもあります NOTE Paragraph 00:00:13.696 --> 00:00:16.276 (歓声) NOTE Paragraph 00:00:16.300 --> 00:00:18.379 それぞれ確かに私の姿ですが 00:00:18.403 --> 00:00:22.148 人生の4分の1の歳月を 州立刑務所で過ごした男もまた見えるのです 00:00:23.736 --> 00:00:25.269 正確に言うと6年過ごしました 00:00:25.759 --> 00:00:28.506 危うく1人の男性を 死なせるところだった私が 00:00:28.530 --> 00:00:31.861 ライカーズ刑務所に収容されたのは ティーンエイジャーのときです 00:00:32.552 --> 00:00:34.798 あそこからここまで 私が抜け出せたきっかけは 00:00:35.751 --> 00:00:39.449 ティーンエイジャーの私が 成人用の刑務所で体験した処罰でも 00:00:39.473 --> 00:00:41.431 司法制度の厳しさでもありません 00:00:42.402 --> 00:00:46.270 実は学びの環境を与えてくれた 教室がきっかけでした 00:00:46.294 --> 00:00:49.607 そこで 自分にとっても 司法制度全体においても 00:00:50.403 --> 00:00:53.362 不可能だと思っていたことに 出会ったのです NOTE Paragraph 00:00:53.506 --> 00:00:55.922 仮釈放される数週間前 00:00:55.946 --> 00:00:58.780 刑務所内で新たに開講された 大学の授業科目を受けるよう 00:00:58.804 --> 00:01:00.195 カウンセラーに勧められました 00:01:00.881 --> 00:01:02.756 「刑事司法制度の実態」という科目でした 00:01:02.780 --> 00:01:05.245 何とも味気ない科目に思えますよね? 00:01:05.269 --> 00:01:06.426 行ってみると 00:01:06.450 --> 00:01:09.363 そのクラスは8人の服役囚と 00:01:09.387 --> 00:01:12.812 8人の検事補で構成されていました 00:01:13.013 --> 00:01:16.252 コロンビア大学の心理学教授 ジェラルディーン・ダウニーと 00:01:16.276 --> 00:01:18.307 マンハッタン検事補ルーシー・ラング 00:01:18.331 --> 00:01:19.553 この2人による共同の講義で 00:01:19.577 --> 00:01:21.500 初めての試みでした NOTE Paragraph 00:01:22.067 --> 00:01:23.348 率直に言うと 00:01:24.186 --> 00:01:26.461 想像とはだいぶ違う 大学生活のスタートでした 00:01:27.345 --> 00:01:29.258 初日から衝撃を受けました 00:01:29.282 --> 00:01:32.096 教室にいる検察官は全て白人だろうと 思い込んでいましたが 00:01:32.831 --> 00:01:36.093 授業の初日に教室に入ると 00:01:36.117 --> 00:01:38.006 3人の黒人検察官がいて 00:01:38.006 --> 00:01:39.331 こう思ったことを覚えています 00:01:39.331 --> 00:01:42.476 「すごい 黒人の検察官- 00:01:42.500 --> 00:01:44.196 この世にいるのか!」 NOTE Paragraph 00:01:44.196 --> 00:01:46.567 (笑) NOTE Paragraph 00:01:48.204 --> 00:01:49.895 初回の講義が終わる頃には 00:01:49.919 --> 00:01:51.099 すっかり魅了されていました 00:01:51.123 --> 00:01:54.370 そして出所してから数週間後 00:01:54.394 --> 00:01:57.734 絶対にしないと誓った 行動をとっていました 00:01:58.807 --> 00:02:00.549 刑務所に逆戻りしたのです 00:02:01.126 --> 00:02:04.090 幸い そのときは生徒として 00:02:05.057 --> 00:02:06.835 仲間と授業を受けるのが目的でした 00:02:08.326 --> 00:02:09.513 そしてそのときは 00:02:10.212 --> 00:02:12.075 放課後には 家に帰ることができました NOTE Paragraph 00:02:14.061 --> 00:02:16.198 2回目の講義では私たちがそれぞれの立場で 00:02:16.198 --> 00:02:20.022 授業を受講することとなった 経緯を話しました 00:02:20.046 --> 00:02:21.734 私もしまいには打ち解けて 00:02:21.758 --> 00:02:23.925 ここに至るまでの事実を 教室にいる皆に 00:02:23.949 --> 00:02:26.139 打ち明けたいと 思えるようになりました 00:02:26.139 --> 00:02:31.809 私が話したのは きょうだいと私が何年にも渡り 00:02:32.691 --> 00:02:35.147 母を虐待する義父の様子を 目撃していたこと 00:02:35.212 --> 00:02:38.362 そのせいで 施設で暮らすはめになったこと 00:02:40.134 --> 00:02:43.268 自分が家族を守ると 00:02:43.292 --> 00:02:45.982 誓ったことでした 00:02:46.062 --> 00:02:49.386 13歳の身でありながら ティーンエイジャーではなく 00:02:49.410 --> 00:02:52.275 責務を負う兵士のように 感じていたことまで話しました 00:02:52.275 --> 00:02:53.608 兵士なら皆そうでしょうが 00:02:53.632 --> 00:02:56.741 その責務は 精神的な重荷として のしかかってきました 00:02:58.164 --> 00:02:59.553 そして言いたくはありませんがー 00:03:00.498 --> 00:03:01.965 腰に銃を提げていました 00:03:03.410 --> 00:03:05.840 17歳の誕生日を迎えたほんの数日後 00:03:05.864 --> 00:03:07.900 責務の遂行は 完全に失敗しました NOTE Paragraph 00:03:07.924 --> 00:03:10.274 妹とコインランドリーに向かって 歩いていると 00:03:10.298 --> 00:03:11.967 大勢の人が前に立ちはだかりました 00:03:12.639 --> 00:03:15.258 突然現れた2人の少女が 妹に殴りかかりました 00:03:15.282 --> 00:03:18.955 目の前の出来事に混乱しながら そのうちの1人を引き離そうとしました 00:03:18.979 --> 00:03:21.886 それと同時に何かが 私の顔をかするのを感じました 00:03:22.911 --> 00:03:24.712 興奮状態だったため 00:03:24.736 --> 00:03:28.697 1人の男性が群衆の中から飛び出し 私を切りつけたのに気づきませんでした 00:03:28.697 --> 00:03:31.498 温かい血の流れが顔をつたうのを感じ 00:03:32.459 --> 00:03:35.034 彼が再度私に向かい ナイフを振りあげる仕草を見ると 00:03:35.975 --> 00:03:40.400 自分を守ろうと 腰にある銃をつかみ 00:03:41.192 --> 00:03:44.279 引き金を引きました 00:03:45.680 --> 00:03:48.747 幸いその日 その男性は命を落とさずにすみました 00:03:50.831 --> 00:03:54.407 震える手と激しい心臓の鼓動を感じながら 私は恐怖に立ちすくみました 00:03:54.975 --> 00:03:57.390 その瞬間に感じた後悔に 00:03:57.390 --> 00:04:00.689 私は一生取り憑かれることでしょう NOTE Paragraph 00:04:01.531 --> 00:04:06.125 後で分かったことは 妹は別人に間違えられたということでした 00:04:06.149 --> 00:04:07.781 妹は人違いで襲われたのです 00:04:08.434 --> 00:04:09.752 恐ろしい体験でしたが 00:04:09.776 --> 00:04:13.966 1つ明らかになったのは 自分が兵士になるのには 00:04:13.990 --> 00:04:16.522 訓練も資質も欠けていたことです 00:04:17.776 --> 00:04:19.860 でも私の住む地域では 00:04:20.322 --> 00:04:22.656 武器を持たずには 安堵は感じられませんでした NOTE Paragraph 00:04:24.030 --> 00:04:27.545 さて教室で 私の話を聞いた検察官には 00:04:27.569 --> 00:04:30.388 私が故意で危害を与えたわけでは ないことが分かりました 00:04:30.919 --> 00:04:34.031 私はただ単に無事に家に帰りたかっただけ 00:04:34.145 --> 00:04:38.525 他の服役囚のストーリーが 次々と語られるにつれ 00:04:38.549 --> 00:04:40.898 検察官の表情が文字通り変わっていく様子も 00:04:40.922 --> 00:04:43.146 しっかりと目にしました 00:04:43.752 --> 00:04:45.506 服役を繰り返す悪循環に 多くの者が陥り 00:04:45.530 --> 00:04:47.918 その悪循環からは ほとんどの服役囚が 00:04:47.942 --> 00:04:51.009 抜け出せなくなるという ストーリーです 00:04:52.077 --> 00:04:57.013 もちろん ひどい罪を犯す人もいます 00:04:57.744 --> 00:05:01.220 ところがそのような犯罪人が 00:05:01.244 --> 00:05:02.982 罪を犯す前の人生の歩みは 00:05:03.006 --> 00:05:06.099 その教室にいる検察官が 聞いたこともないようなものでした NOTE Paragraph 00:05:07.736 --> 00:05:10.435 そして検察官たちが 意見を述べる順番が来ると 00:05:10.459 --> 00:05:11.859 私も衝撃を受けました 00:05:12.275 --> 00:05:15.093 彼らは犯罪者を収監するために プログラムされた ― 00:05:15.117 --> 00:05:17.934 感情のない ドローンやロボコップではありませんでした 00:05:17.934 --> 00:05:20.049 彼らも誰かの息子や娘であり 00:05:20.891 --> 00:05:22.613 兄弟や姉妹でした 00:05:24.066 --> 00:05:26.256 そしてなんといっても 皆 優秀な生徒でした 00:05:26.915 --> 00:05:29.161 意欲と気力に満ちていて 00:05:30.220 --> 00:05:34.035 法律の力を使うことで 人々を守れると信じていました 00:05:35.069 --> 00:05:38.357 私も共感できるその責務に 皆燃えていました NOTE Paragraph 00:05:40.053 --> 00:05:44.561 その科目の途中で 服役囚仲間のニックという生徒が 00:05:44.585 --> 00:05:45.760 こんな懸念を吐露しました 00:05:45.784 --> 00:05:48.721 刑事司法制度の中で 人種差別や偏見の問題に 00:05:48.721 --> 00:05:51.217 検察官がきちんと 向き合っていないということでした 00:05:51.665 --> 00:05:53.363 受刑経験者なら 分かるはずですが 00:05:53.387 --> 00:05:56.164 人種についての議論を差し置いて 司法制度の改革について 00:05:56.188 --> 00:05:57.914 議論することはできません 00:05:57.914 --> 00:06:00.276 ですから 皆 心でニックに声援を送りながら 00:06:00.300 --> 00:06:02.664 検察官が何と答えるか 興味津々で耳を傾けました 00:06:02.688 --> 00:06:04.895 誰が最初に口を開いたのかは 正直覚えていませんが 00:06:04.919 --> 00:06:09.286 チョーンシー・パーカーという ベテラン検察官がニックに同意し 00:06:09.310 --> 00:06:14.627 有色人種の大量投獄に終止符を打つことに 全力を注いでいると言ったとき 00:06:14.651 --> 00:06:15.801 私は彼の言葉を信じました 00:06:16.626 --> 00:06:19.026 正しい方向に進んでいることを 確信しました 00:06:20.174 --> 00:06:23.038 そのときから 私たちは一丸となり 動き始めました 00:06:23.038 --> 00:06:25.642 司法制度が これからできることを探りつつ 00:06:25.666 --> 00:06:29.738 司法制度の実態を暴き 私たちにとっての真の改革へ向けた ― 00:06:29.762 --> 00:06:31.418 具体的な取り組みの検討を 00:06:32.539 --> 00:06:33.815 始めました NOTE Paragraph 00:06:34.657 --> 00:06:39.231 私にとってそれは刑務所内で 強制的に課せられたプログラムではなく 00:06:40.670 --> 00:06:43.725 年長者の助言を拝聴する― 00:06:44.647 --> 00:06:49.262 終身刑を言い渡された人たちからの 忠告を 拝聴する機会となりました 00:06:51.101 --> 00:06:55.497 彼らのおかげで人に成ることへの 考え方が変わりました 00:06:55.497 --> 00:06:59.678 彼らはありったけの願いや目標を じっくり聞かせてくれました 00:06:59.702 --> 00:07:02.723 私が二度と刑務所に戻らずに 外の世界で 00:07:02.823 --> 00:07:06.638 彼らの思いを伝える役目を 果たすことを期待して 語ってくれたのです 00:07:07.895 --> 00:07:12.751 私の話を聞き 1人の検察官が はっとした様子になり 00:07:12.775 --> 00:07:15.490 私にとっては当たり前のことを 言いました 00:07:15.490 --> 00:07:19.493 「投獄生活にも関わらず あなたは成長したのであり 00:07:19.517 --> 00:07:21.763 投獄生活のおかげで 成長したのではない」 NOTE Paragraph 00:07:21.787 --> 00:07:24.477 有罪判決を勝ち取った後 被告人に何が起こるか 00:07:24.501 --> 00:07:26.776 検察官たちが 特に考えていないことは明らかでした 00:07:27.358 --> 00:07:30.033 ところが 一緒に講義を受けるという 簡単な行為を通して 00:07:30.057 --> 00:07:33.104 彼らは 犯罪人を収監し続けることは 00:07:33.128 --> 00:07:35.081 決して地域社会にも 私たち服役囚にも 00:07:36.138 --> 00:07:38.495 役立たないことと 理解し始めました NOTE Paragraph 00:07:39.009 --> 00:07:42.464 講義日程の終盤になると検察官は 私たちが出所してからの計画を聞き 00:07:42.488 --> 00:07:45.556 目を輝かせていましたが 実際どんな大変な生活が 00:07:46.734 --> 00:07:49.827 待ち構えているのかは 分かっていませんでした 00:07:50.963 --> 00:07:52.686 若い検事補はある物の存在を知り 00:07:52.710 --> 00:07:55.161 ショックを顕にしていました 00:07:55.185 --> 00:07:58.971 自由と引き換えに与えられる 一時的な身分証明書の存在です 00:07:58.995 --> 00:08:02.720 それは その持ち主が出所したばかりだと 一目で分かるものです 00:08:02.720 --> 00:08:05.648 これが社会復帰を目指すうえで いかに多くの障害の元となるのか 00:08:05.672 --> 00:08:08.559 彼女はそれまで 考えたことがなかったのです 00:08:08.666 --> 00:08:13.466 それでも 保護施設のベッドと 00:08:13.490 --> 00:08:16.334 親戚の手狭なアパートのソファーの どちらに身を寄せるか 00:08:17.569 --> 00:08:22.023 選択しなければならないことについては 心から同情してくれました NOTE Paragraph 00:08:24.419 --> 00:08:26.085 講義で学んだことは 00:08:26.109 --> 00:08:29.259 具体的な政策提言の形にまで 練り上げられました 00:08:30.411 --> 00:08:31.958 私たちは その提案を 00:08:31.982 --> 00:08:34.775 州矯正局の局長と 00:08:34.799 --> 00:08:36.823 マンハッタン地方検事に向けて 00:08:36.847 --> 00:08:40.406 私たちの卒業式の際に コロンビア大学の満員の講堂で発表しました 00:08:41.919 --> 00:08:43.815 チームとして 00:08:43.839 --> 00:08:45.974 一緒に過ごした8週間の 00:08:45.998 --> 00:08:48.617 記念となる総仕上げの仕方としては 最高の形でした NOTE Paragraph 00:08:48.617 --> 00:08:51.109 出所してからちょうど10ヶ月後 00:08:51.133 --> 00:08:53.733 また奇妙な部屋にいる自分がいました 00:08:54.942 --> 00:08:58.166 私はニューヨーク市警察委員長に招かれ 00:08:58.166 --> 00:09:00.829 警察サミットで 自分の見解を述べる 機会を得たのです 00:09:01.649 --> 00:09:03.601 話をしている最中に 00:09:03.625 --> 00:09:07.015 聴衆の中に見覚えのある顔を 見つけました 00:09:07.401 --> 00:09:10.334 私を起訴した検察官でした 00:09:13.060 --> 00:09:14.446 彼の姿を見ると 00:09:15.625 --> 00:09:18.987 7年前に 裁判を受けたときのことが 00:09:20.323 --> 00:09:22.332 脳裏に浮かびました 00:09:22.356 --> 00:09:26.123 検察官はそこで 長期の懲役を求刑しました 00:09:26.735 --> 00:09:29.027 私の青春時代など無意味で 00:09:29.932 --> 00:09:32.218 何の可能性も持っていないように 扱われました 00:09:32.592 --> 00:09:33.808 ところが今回は 00:09:34.776 --> 00:09:36.521 状況が違いました 00:09:36.910 --> 00:09:39.053 脳裏に浮かぶ過去の出来事を払いのけて 00:09:39.077 --> 00:09:41.736 私は 彼に近づき 握手を求めました 00:09:42.228 --> 00:09:43.654 彼は 私を見て嬉しそうでした 00:09:44.550 --> 00:09:47.055 驚きながらも嬉しそうでした 00:09:49.658 --> 00:09:52.824 その部屋で私に会ったことは 誇りだと伝えてくれて 00:09:52.848 --> 00:09:55.248 私たちの社会の状況を 改善する取り組みを 00:09:55.272 --> 00:09:57.298 一緒に考えましょう という話もしました NOTE Paragraph 00:09:58.005 --> 00:09:59.799 私は今 00:09:59.823 --> 00:10:02.402 こんな様々な経験を生かし コロンビア大学で 00:10:02.426 --> 00:10:06.759 Justice Ambassadors Youth Councilという 団体の創立に携わっています 00:10:06.783 --> 00:10:10.248 この団体は 既に服役経験のある若者も 00:10:10.272 --> 00:10:12.721 現役の高校生も含む 若いニューヨーカーと 00:10:12.721 --> 00:10:14.137 市当局の職員から成っています 00:10:14.161 --> 00:10:15.413 そしてその教室では 00:10:16.251 --> 00:10:18.077 私たちの街で 一番弱い立場にある若者が 00:10:18.101 --> 00:10:21.235 刑事司法制度において 裁かれるという事態に陥らぬよう 00:10:21.259 --> 00:10:24.717 彼らの生活を改善するアイデアを 皆で出し合うようにする予定です NOTE Paragraph 00:10:26.165 --> 00:10:28.746 やればできることです 00:10:30.188 --> 00:10:33.962 私たちの社会と司法制度は 00:10:33.962 --> 00:10:36.434 厄介なものは 封じ込めることができ 社会にある問題は 00:10:36.434 --> 00:10:38.830 処罰によって解決できると 人々に思い込ませています 00:10:39.561 --> 00:10:40.895 でも 現実は違います 00:10:41.522 --> 00:10:43.217 ちょっと考えてみましょう 00:10:44.187 --> 00:10:46.742 これからの時代 00:10:46.766 --> 00:10:48.318 検察官や 00:10:48.342 --> 00:10:50.169 裁判官 00:10:50.193 --> 00:10:51.879 あるいは警察官や 00:10:51.903 --> 00:10:53.950 保護観察官になる場合でも 必ず まずは 00:10:53.974 --> 00:10:56.108 自分の決断により 運命を左右される人たちから学び 00:10:56.132 --> 00:10:57.966 その人たちと関わり合いながら 00:10:57.990 --> 00:11:00.784 知見を得なければいけないことに したらどうでしょう NOTE Paragraph 00:11:02.038 --> 00:11:04.649 私は今 対話の持つパワーと 協力の必要性を 00:11:04.673 --> 00:11:06.522 広く知ってもらうために 活動しています 00:11:07.863 --> 00:11:09.783 正義を追求するなら 教育こそ 00:11:09.807 --> 00:11:13.958 誰も排除されず 人々の結束を高めるような 公正にたどり着く過程に 00:11:13.982 --> 00:11:15.492 必要なものです 00:11:16.950 --> 00:11:20.237 私について言えば 新しい形の対話と 00:11:21.847 --> 00:11:24.276 新しい形の学びの環境が 00:11:24.300 --> 00:11:26.426 自分の考え方と 00:11:27.394 --> 00:11:29.286 既存の刑事司法制度の 両方を変える方法を 00:11:29.310 --> 00:11:30.643 教えてくれました NOTE Paragraph 00:11:32.307 --> 00:11:36.523 真実が人を自由にすると言います 00:11:37.712 --> 00:11:38.966 でも 人を自由にするものは 00:11:40.086 --> 00:11:42.730 学ぶことと対話することだと 00:11:42.730 --> 00:11:44.033 私は信じています NOTE Paragraph 00:11:44.897 --> 00:11:46.048 ありがとうございました NOTE Paragraph 00:11:46.072 --> 00:11:50.661 (拍手)