The Fugitive 1x1 Fear in a Desert City Pt.2

ほら

私達はフェニックスに住んでるの

住んでいたの、フェニックスに

1ヶ月ほど前、私は、あの、
もう耐えられなくなった

だから、マークを連れてここに来て
仕事をもった

本当に訓練をうけたただ一つの
ことをして

ピアノを弾いて

だがバーでじゃない

耐えられなかったって何を?

彼の猜疑心を

私は、あの-- 彼に嫉妬する理由が

あるなら構わないわ
だけど、彼はただ

気違いじみて疑い深いの

結婚したとき、私は

フェニックスで一番幸運な
女と思われたわ

エドはほぼ--

彼の名はエドよ

ほぼ完璧な夫だった

そのとき彼は少し嫉妬深かった
だけど私は--

18歳だった

私は舞い上がっていた

彼が朝鮮に出かけた1ヵ月後、
妊娠しているとわかったの

私はとても嬉しかった、私は...

...雨の中を三ブロック走って
手紙を出しに行った

彼の返事には

ほんの少し非難の兆しがあった

だけど、私は気づかないふりをして
返事を書いたわ

そうして彼は二度とそんな
ふうに書いてよこさなかった

彼は家に帰ると

日増しに、だんだんと

猜疑心が強くなりだしたの

暴力的になり

顔つきが変わった

彼は私が結婚した男とは
似ても似つかない

そうして君を解放しない?

ええ

平和な一ヵ月後
彼は私を見つけたわ

バーに入ってきて

一杯のみ

一言も言わず出て行った

あなたが知ってるようにね

彼の望みは何?

私を所有すること

私をぶつこと

そして息子に私がどんなに
悪いか教えることよ

で、君は警察に行けない?

やってみたわ

それがわかって、彼はとても
面白がった

あのね

彼はアリゾナの25万エーカーを
所有してるの

慈善に寄付し

きちんとした社会的組織の
全てに所属しているの

政治家の有力候補者とさえ

言われてきたのよ

家の外では、
彼はほぼ完璧な男なの

君には別の州に友人とか
家族はいないの?

東部の方に?

彼は見つけるわ

マーク

ベッドから出て何をしてるの?

話し声が聞こえたんだ

こちらは、あー

リンカーンさんよ

息子のマークよ

僕の名前はジムだ

あ、ほら、あなたは

寝なきゃね

明日は大事な日でしょ

さあ、ベッドに行きましょう

彼がもう少し人懐こくなくて
ごめんなさい

それは、あー...

彼は-- ちゃんとしてたと思う
こんな事情では

ところで、あの、モニカ

何をしてあげられるか分からないけど--

あら、いいの、あの--

ただあなたと話すだけで十分よ

じゃあまた明日

土曜日は私…

たいていマークをワンダーランドに
連れて行くの

彼に他のことを考えてもらいたくて

ワンダーランドでお昼に
会おう

みんなで他のことを考えられるかも
しれないからね

じゃ明日

お休みなさい

誰?

エド・ウェルズだ

お前が俺をなぐった話はしないよ

じゃ僕は君が女性をなぐった
話をしない

あれは俺の妻だ

それだと君に一定の権利があるね

随分身軽に旅してるんだな？

町にやってきて
小さな部屋を手にいれ

仕事を得る

長くいようと考えているのか?

そうしたいね

じゃもっとトラブルを起こせるな

僕はトラブルを起こさなかった
うっかりトラブルにはまったんだ

お前は俺のところに入り
込んだんだ、バーテン

ああ、君がどれだけの要人か
もう聞いたよ

これを特別注文したんだ

どこも手作りだ

ほら、見てみろ

さあ、手にとれよ

出来栄えを見ろ

弾は入っている

俺は時々たくさんの金を
持ち歩かねばならない

安全でないほどな

ところで、彼女を助けようとしたら

お前のためにならないな、なぜなら...

モニカはこの世のどこでも
いけるんだ

どこでもな...

そうして俺は見つける

遅かれ早かれ、
俺はそこに行くんだ、分かるか？

また殴るために?

行儀よくしてる限りは別だ

俺の言うことがわかるだろ

ウェルズ、あの女性と子供を
苦しめるのをやめろ

自分を救え

精神科医にみてもらえ

間違ったことを言ったぞ

全く間違ったことを言った

お前は言って、俺は聞いた
お前は俺の目の前から

消えるしかない、いいか？

100万マイル外だ

僕は、乗り物を選ぶのが
あまりうまくないな

あれは君にとって子供っぽ
すぎたんじゃないか?

いいんだ

僕は多分このごろの子供が何を
好きか四角四面なんだろうな

え〜と、今度は何をする?

別の乗り物? 何か食べる?

ねぇ、リンカーンさん

ママと話したいんでしょ

向こうの打撃ゲームに行きたいんだ

わかった、
あとでそこで会おう

息子さんは打撃ゲームに行ったよ

それでいいかな

いいわ

僕は子供の扱いが得意だと
思っていたんだが

彼とはうまくいかないようだ

あなたのせいじゃないわ

どの男も父親のようかもしれないと
彼は思ってるの

時々思うの、彼は私より先に、
エドについての事実を感じ取ったって

昨夜彼の父親が僕のところに来た

きっと僕たちのあとをつけ、
待っていたに違いない

それからホテルまで僕をつけたんだ

話の要点だが

あー、町を出ろと彼は僕を
脅した

そうして僕はここにいる

まあ、ジム、これは度を
越しているわ、あなたは報い--

すべきことは答を見つけることだ

僕は見つけようとしてるんだ

彼はあなたを脅した?

特注の銃を見せるという
口実でね

ええ、彼はそれを私に見せたことがあるわ

彼が脅したなら、どうして
警察に行かないの?

ジム、何なの?

僕は警察に行けない

君が訊いても、僕は理由を
言えない

私はあなたに何か求める立場に
ないわ

あなたの助けを除いては

息子さんを連れに行こう

あれはすごい強打だったね

さあ、どうぞ

あれはすばらしいストライク
だったわね

ママ、ストライクは
当て損なったときだよ

そうだよ、ママ、君はどうしたんだ？

どこをやってる、マーク、内野か？

二塁だ

あのね、僕は昔少し野球を
やったんだ

どれだけうまかったか分からないよ

姉がピッチャーだった

ある試合を覚えてるよ

男が近づいてきて、「スコアは
いくつだ？」と言ったんだ

僕は言った、「42対0だ、だけど
僕達まだ打ってないんだ」ってね

ほら

それは君のだ、マーク
君-- 君がとったんだ

子供っぽい

今度何をする?

僕ができることと
したいことは

別のものだ、だからただ待って
いなくちゃと思う

何のためとかどのくらい長くかは
分からないが、待とう

何の話?

子供っぽいことだ

おいで、ホットドッグを買おう

バーテン、もう一杯

ジム、いつものをくれ

おい、バーテン、もう一杯だ

俺にはいつものやつ

愛する人、それは美しい曲だな

俺にはわかる

よく働くんだな、ん、ジム？

俺には我慢できるかわからないな

人がいつも俺をどなるなんて

勿論、軍隊にいたときはいくらか

我慢しなきゃならなかったよ

軍務についたことあるか、ジム？

飲み物をどうぞ

朝鮮で、戦闘中

拡声器ってやつがあったんだ

俺たちが戦っている間に
こっちでどうなっているか

彼は全部俺に言ったよ

彼はよく君に話してた?

ワンダーランドで楽しく
してたね?

お前を見たよ、楽しんで
いるように見えた

お前達三人は、お似合いの家族に
なってたな

ウェルズ、どうして君がこう
なったか

考える振りをする気はない

だが、奥さんへの猜疑は
みんな間違っている

猜疑なんかない

事実だ、ジム

お前の飲み物は本当にうまいな

分からないが、多分俺がとても
いい気分のせいだな

でなきゃ違いが分からない筈だ

自分の子供に何をしてるか
考えたことがないのか?

不快な話ばかりして
全て台無しにしないようにな

ウェルズ、医者に診てもらえ

俺は全く健康だよ

俺がどんなにいい気分に
なれるかお前には分からないよ、ジム

さて、お休み、ジム

お休み、愛する人