ケルト人戦士の興亡 ― フィリップ・フリーマン
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0:08 - 0:13紀元前335年のある夏の夜
アレクサンダー大王は -
0:13 - 0:18スキタイ軍との一日の戦いの後
ドナウ川のほとりで休んでいると -
0:18 - 0:21見知らぬ者らが彼の野営地に
近づいてきました -
0:21 - 0:25アレクサンダー大王は
彼らほど背が高く 険しい表情をし -
0:25 - 0:30大きな金の首輪とカラフルな外套を
身に着けた戦士を見たことがありませんでした -
0:30 - 0:34アレクサンダー大王は
彼らを宴に招待しました -
0:34 - 0:41彼らは自分達は遠くアルプス山脈から来た
ケルト人だと誇らしげに述べました -
0:41 - 0:44アレクサンダー大王は彼らに
世界で最も恐ろしいものは何かと尋ねました -
0:44 - 0:46アレクサンダー大王との答えを
期待してのことです -
0:46 - 0:51彼らは笑い 何も
怖いものはないと答えました -
0:51 - 0:55これは古代ケルト人にまつわる
最古の逸話の一つです -
0:55 - 0:58最初のケルト人がどこから来たのかは
わかっていませんが -
0:58 - 1:02アレクサンダー大王の時代までには
ヨーロッパ全体 ― -
1:02 - 1:05東は小アジアから 西はスペインや
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1:05 - 1:10大西洋上のイギリス諸島と
アイルランドに至る全域に広がっていました -
1:10 - 1:16ケルトの人々は統一国家も築かず
都市や記念碑も建設しませんでしたが -
1:16 - 1:22共通の言語を話す
それぞれ独立した数百の部族でした -
1:22 - 1:26各部族が戦士王を持ち
宗教施設を所有していました -
1:26 - 1:28彼らは敵との戦いと同様に
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1:28 - 1:31部族同士でも激しく戦をしました
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1:31 - 1:34彼らに勝る集団は
あまりいませんでした -
1:34 - 1:38当時としては珍しくケルトの人々は
輪廻転生を信じていて -
1:38 - 1:44この大地に再び生まれ 楽しみ
戦うものだと思っていました -
1:44 - 1:48その考えが 恐れを知らぬ戦い方に
貢献したのかもしれません -
1:48 - 1:52中には敵の鎧をあざ笑い
裸で戦う者もいました -
1:52 - 1:55ケルトの戦士にとっての最大の戦利品は
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1:55 - 1:58敵の生首でした
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1:58 - 2:02彼らは生首をセダー油の瓶に入れ
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2:02 - 2:05家を訪れた客人に披露しました
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2:05 - 2:09ケルト戦士は古代世界で重宝され
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2:09 - 2:13しばしば外国の王に
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2:13 - 2:15傭兵として雇われました
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2:15 - 2:18しかしケルト人達は
単なる戦士以上の存在でした -
2:18 - 2:24中には優れた職人 芸術家
偉大な吟遊詩人な詩人がいました -
2:24 - 2:28吟遊詩人は先人の偉業を歌い
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2:28 - 2:31戦士王たちの業績を讃えました
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2:31 - 2:36また臆病で身勝手なリーダー達の
辛辣な風刺を歌にしました -
2:36 - 2:39ケルトの人々は多くの神を崇拝し
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2:39 - 2:43ドルイドと言われる祭司達が
礼拝を監督しました -
2:43 - 2:45誰もがドルイド僧に
なることができましたが -
2:45 - 2:50そのためには何年にも及ぶ
学びと記憶の修行が必要でした ― -
2:50 - 2:55ドルイド僧には教義の内容を文字で
残すことが認められていなかったのです -
2:55 - 2:59ドルイド僧は宗教上のしきたりや
神へのいけにえを監督しましたが -
2:59 - 3:05彼らはまた教師 治療者
裁判官や科学者でもありました -
3:05 - 3:09ドルイド僧はとても尊敬されていたので
敵対する部族間に分け入り -
3:09 - 3:14戦いを終わらせることができました
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3:14 - 3:19ドルイド僧を傷つけたり 異議を唱える
ケルトの人々はいませんでした -
3:19 - 3:25紀元前2世紀 ローマ人達は
ケルトの領土への侵入を開始し -
3:25 - 3:28イタリア北部の部族を征服しました
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3:28 - 3:32敗北後ケルトの人々は ローマ軍に対し
一致団結することなく -
3:32 - 3:36部族間の分裂状態を続けました
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3:36 - 3:39スペインの部族たちは まもなく滅びました
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3:39 - 3:44紀元前1世紀 ジュリアス・シーザーが
フランスに進軍 -
3:44 - 3:50賄賂 脅し 嘘を使い
部族同士を対立させました -
3:50 - 3:53この大きな戦いの最後にようやく
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3:53 - 3:56ケルトの人々は共通の敵に対し
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3:56 - 3:59ウェルキンゲトリクス王を
リーダーとして団結しました -
3:59 - 4:01しかし遅すぎました
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4:01 - 4:05ローマ軍がフランスを征服した時
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4:05 - 4:08無数の戦士と その家族は亡くなるか
奴隷となりました -
4:08 - 4:10周りを海に囲まれた ―
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4:10 - 4:15ブリテン島とアイルランド島の
ケルト部族は最後の砦でした -
4:15 - 4:18ローマ軍が遂にブリテン島に侵入した時
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4:18 - 4:23ブーディカ女王は夫の死後 暴動の中
自らの部族を一致団結させました -
4:23 - 4:28女王はブリテン島からローマ軍を
追い出すことにほぼ成功しましたが -
4:28 - 4:33最後の戦いを率いた際に
死を迎えました -
4:33 - 4:38紀元後1世紀末には
海のかなたアイルランド島のみが -
4:38 - 4:41唯一ローマ軍の支配を受けずにいました
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4:41 - 4:46そこには 手つかずの
古代ケルトの慣習が -
4:46 - 4:49ローマ自体が廃墟と化した
ずっと後の世まで残っていたのです
- Title:
- ケルト人戦士の興亡 ― フィリップ・フリーマン
- Speaker:
- フィリップ・フリーマン
- Description:
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紀元前335年のある夏の夜、 アレクサンダー大王はスキタイ軍との一日の戦いの後、ドナウ川のほとりで休んでいると、見知らぬ者らが彼の野営地に近づいてきました。アレクサンダー大王は、彼らほど背が高く険しい表情をし、大きな金の首輪とカラフルな外套を身に着けた者たちを見たことがありませんでした。彼らは、ヨーロッパに広がる独立した部族の集まりであるケルトの人々でした。フィリップ・フリーマンが古代ケルト人の興亡について語ります。
講師:フィリップ・フリーマン
監督:Paper Panther*このビデオの教材:https://ed.ted.com/lessons/the-rise-and-fall-of-the-celtic-warriors-philip-freeman
- Video Language:
- English
- Team:
- closed TED
- Project:
- TED-Ed
- Duration:
- 04:51
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