私たちは入城を拒否された 予想外だった 正式に要望を出しても だめだった 代わりに白紙の招待状と写真をもらった それでメイホーンを旅立った 他のコネを見つけるか 適した権力者を見つけないと 明日はダーリントンに行って そのあとサマーヒルに行く 何か情報があるといいけど… 不動産管理人を雇ったけど 手紙に返事がない 何も起こってないといいのだけど この話は第三者にはしたくない サマーヒルで個人的に尋ねよう 文章が消えるあの謎の本は もう重くはなく 他の音楽を聞かせたが 同じことは起きなかった グリーンズ城の話は… いいか この写真 日付が1859年 私が生まれる前に結成されてる 私の仮定とは矛盾する 「人生夢一瞬」が会の正式名称だけど 内輪では「不眠議会」と 科学者や発明家の貴族的な集まりで お父さんは重要な位置にいたと思う グリーンズ城以外に地所にも集っていた それがサマーヒルにあって 素敵な別荘で あとでそこに行く お母さんのだったけど 死後はお父さんが 引き継いで 会の用事に使っていた すごく興奮してた カイロへの遠征から戻った時 大きな岩の破片を持ってきてて それでより頻繁に集まるようになった とても楽しい時間だった 会議を覗くのが好きだった 集会の場所には いつもテーブルに水差しと 各自のコップがあって 儀式みたいだった 集会の後 忍び込んで水を飲んだら すごく怒られて 二度とするなと ただの水なのに 変なの あの岩の破片が お父さんが消えた理由だと思う 取り憑かれて 社会から自分を切り離していった 去年エジプトに行った時 カイロでお父さんの同僚を探したけど… これ置こう 後で読もう 前も言ったけど エジプトに助けてくれる友人がいるの カイロから戻った時会ったあの人 本当は遺跡観光の招待なんだけどね どうも どうしました? ちょっとね あなたは… オリエント急行のご婦人ね 運命だ 予言は当たった? まあ 信じてはないけど 楽しめたわ それは悲しい でも笑顔にできた あなたは? あなたは信じる? 手相を見てあげようか それ両手とも同じ法則になってるの? もちろん違う では… 何も悪いものは見えない これは… 旅ね たくさんの旅 船旅 旅行 とてもスペシャルな旅行 これは面白い これが生命線? 違います これは感情線 長い道が見える カードでさらに確かめます カードで 「不本意な出発」 あなたは去る必要があった 緊急の件で 強いられたのね アドバイスする 後悔せず なすべきことをして さらなる旅が来る これが結婚線? これ? いえ これ 違う これは運命の別の解釈を読むもの あなたは熱心で 辛抱強い でも不安定なところがある どちらを選べばいいかわからない時は 心に従って 直感を信じて 頭じゃなく そうしてきたのは間違いじゃない 続けて もう一度見せて あなたは強い人の中で 尊敬されている すごく力強い人たち 強い女性があなたを導いてる または将来導かれる もう一度見せて 見える あなたは隠された宝を見つける 次々に前よりいいものを見つけていく でも最初の地点から見れば それはもう宝物には見えない 見つけたら 隠さず 見えるところに置いて その方が安全 そしてさらに 試練が見える 難しい試練 遠い過去に起因する問題にぶつかる すごく複雑な問題 あなたは自分で問題を解決する 外の世界に答えはない 鍵を掛ける 鍵を開ける 解決策はその間のどこかにある これはそれしかわからない 他はどうだろう 心を支配して 強くなって 立ち向かうために あなたには知識と経験と強さがある 疑わないで 他には? 計画は誰にも話さないで あなたの心はあなたが育むの 難しい状況に陥った時は 嘘をつかず でも真実も言わなくていい 私も占っていい? ええ 「棺桶」 最高 悪い意味はない 変化のカード 変化を恐れないで これは旅 どうなるかはわからない でも答えは手に入る もう行かないと また別の機会に お心遣い感謝します あなた方に幸運を ごめんあそばせ 大丈夫? 読もう エミリー・ブロンテ ジェイン・オースティン 荘子 おとぎ話 荘子にしようかな どう? 中国の賢人に学ぼう 適当なページを 少し読んでみよう 蝶の話はあるかな もし3人の男が旅をしていて 1人が間違っていても 正しい場所に行けるだろう 間違っているのは少数派だから でも2人が間違っていたら どこにも行けず 歩き続けるだろう 間違っているのが多数派だから ふーん もし2人だったら? これは… 恵子が荘子に言った 私は大きなひょうたんの種をもらった 植えたら 育ったときには 実の容量は300kgになった 水の入れ物にしようとしたら 重すぎて持ち上がらず 半分にしてひしゃくを作っても 大きすぎて使いづらく 何もすくえなかった ひょうたんの大きさは素晴らしいが 何の役にも立たなかった だから壊したんだ 荘子は言った 君は大きいものの使い方が下手だ 宋に あかぎれの薬を作る職人がいて 代々 綿を水で洗って生活していたそうだ そこに旅人が来て 薬の製法を大金で買いたいと言った 一族は会議を開いた 我々は代々綿を洗い わずかな金を得ただけだ 今秘密を売れば 一夜で大金が手に入る 教えよう 旅人は手にした製法を呉の王に教えた 越との戦争中だった 王はその男を将軍にした その冬 越との海戦があり 男は大勝利を収めた そして征服地の一部が 領地として男に与えられた どちらも薬は手を守ったが 一方は領地を手に入れ 一方は綿を洗っただけだった 異なる用途に使ったからだ キジは一口食べるのに10歩歩き 一飲みするのに100歩歩く だが籠に囚われたいとは思わない 王のように扱われても 精神の安らぎはない 人は毛嬙と麗姫を美人だと言う だがその人を 魚が見れば水の底に潜り 鳥が見れば飛び去り 鹿が見れば走って逃げるだろう 誰が正しい美の基準を持つというのか ふーん ねぇ ねぇ はい? あの友人に気をつけて 何の話? おかしな話だけど あの人は同時に3つの世界に生きてる 話が見えない 警告はしたから 私とあなたで議論をして あなたが私を打ち負かしたとしたら あなたが正しく 私は間違っているのか 私があなたに勝ったとしたら 私が正しく あなたが間違っているのか 片方が正しく 片方は間違いなのか 両方とも正しいのか 両方とも間違っているのか 私もあなたも答えを知らないなら 他の人はもっと闇の中にいるだろう ある大工が斉に行った時 村の神社にある木を目にした 木は数千の牛を覆うほど大きく 丘を見下ろし 20mの高さにある枝は 1本でも船を作れそうだった 見物客が多く 市場のようだった だが大工は目もくれずに通り過ぎた 弟子たちは長い間木にみとれていたが 師匠に追いついて言った 私は師匠に弟子入りして以来 あんなによい木を見たことがありません でも師匠は見もせずに行ってしまった なぜですか あれは忘れろ 大工は言った あの木はだめだ 船を作れば沈み 棺を作ればすぐ腐り 器を作れば一回で壊れる 扉にすれば樹液が漏れ 柱にすれば虫に食われる あれは木材としては使えない だからあんなに古いのだ 大工が家に帰って寝ると 木が夢に現れて言った お前は私を何と比べた? 使える木と比べたのか? リンゴ 梨 オレンジ ゆず そういう実の成る木はどれも 実は熟れ次第取られ 好きに利用される 太い枝は折られ 細い枝は抜かれる 有用性が人生を悲惨にする そうして天寿を全うすることなく 道半ばで終わる 自らを暴徒にさらけ出しているのだ 他のものも同じだ 私は長く 無用であろうとしてきた そしてここまで生きて来れた 私には有用なことだ もし私が有用だったら ここまで大きくなれていたか? それにお前も私も結局は物だ 物が物を判断できるのか? お前のような死に近い無価値な男に どうして私が無価値な木だとわかるのか