WEBVTT 00:00:05.759 --> 00:00:08.950 Every Frame a Paintingへようこそ 00:00:09.170 --> 00:00:10.530 質問だ 00:00:10.665 --> 00:00:12.925 こう思ったことは? 00:00:16.450 --> 00:00:17.990 いい椅子だと 00:00:18.280 --> 00:00:21.310 欲しいかはともかくナイスだと 00:00:22.520 --> 00:00:26.510 映画には適した椅子が必要だ 00:00:26.689 --> 00:00:29.400 細部を考えるのも重要 00:00:29.530 --> 00:00:31.990 "ここ椅子が5種類あるぞ" 00:00:32.110 --> 00:00:33.450 "なんでだよ" 00:00:33.560 --> 00:00:35.590 "椅子が5種類だ" 00:00:35.690 --> 00:00:37.220 "いらねーよ" 00:00:37.330 --> 00:00:41.270 映画での椅子はデザインの一部だ 00:00:41.384 --> 00:00:45.709 選んだ椅子が人物や世界を構築する 00:00:46.029 --> 00:00:49.800 "書類だ 仕事の書類" 00:00:50.230 --> 00:00:51.610 では見ていこう 00:00:51.720 --> 00:00:54.920 映画の名前は字幕から 00:00:59.469 --> 00:01:03.519 映画を作るとして 椅子をどう使おう? 00:01:04.249 --> 00:01:07.990 普通椅子は世界の一部分だ 00:01:08.350 --> 00:01:12.460 日常の中でそう扱っているだろう 00:01:13.510 --> 00:01:17.430 椅子を見ればそこが綺麗な場所か 00:01:18.200 --> 00:01:19.910 違うかわかる 00:01:20.500 --> 00:01:22.590 キャラが貧乏なのか 00:01:23.110 --> 00:01:24.420 裕福なのか 00:01:24.690 --> 00:01:27.240 "テーブルだけじゃ売れない?" 00:01:27.360 --> 00:01:30.270 "椅子はいらねーんだよ" 00:01:30.600 --> 00:01:35.470 適した椅子はその世界全体を想像させる 00:01:36.150 --> 00:01:37.900 "醜いですね" 00:01:38.640 --> 00:01:41.219 "だがどこか惹かれる" 00:01:41.760 --> 00:01:43.830 "ライサ・アリンの椅子か" 00:01:44.170 --> 00:01:47.670 権力や階級を表す方法でもある 00:01:47.800 --> 00:01:49.580 君主 00:01:49.800 --> 00:01:51.640 船の船長 00:01:51.820 --> 00:01:53.980 帝国の支配者 00:01:54.760 --> 00:01:57.460 "ようこそスカイ・ウォーカー" 00:01:57.810 --> 00:02:02.620 また椅子はキャラを表現することもある 00:02:02.810 --> 00:02:05.770 弱さや危険性も 00:02:05.920 --> 00:02:08.870 "彼があなたを見上げ" 00:02:09.340 --> 00:02:11.241 "あなたは彼を見下す" 00:02:11.850 --> 00:02:12.860 "いいね" 00:02:13.087 --> 00:02:14.897 人を下げさせる 00:02:16.470 --> 00:02:19.780 抵抗したが 上には立てなかった 00:02:19.910 --> 00:02:21.180 "いいだろう" 00:02:21.310 --> 00:02:22.340 "いいか?" 00:02:22.460 --> 00:02:25.460 人物の心理も表現できる 00:02:25.740 --> 00:02:27.191 うぬぼれ 00:02:27.440 --> 00:02:29.160 傲慢 00:02:29.370 --> 00:02:31.780 ジョイスティックが好き 00:02:31.970 --> 00:02:34.650 アニメならもっと大胆に 00:02:34.770 --> 00:02:37.681 椅子とキャラを寄せられる 00:02:39.350 --> 00:02:42.330 四角いカールは四角い椅子に座り 00:02:42.450 --> 00:02:45.682 丸いエリーは丸い椅子に座る 00:02:46.560 --> 00:02:49.350 妻の死後も妻の椅子のそばに座り 00:02:49.480 --> 00:02:53.190 どれだけ愛していたかが想像できる 00:02:54.570 --> 00:02:57.350 また汎用的な使い方もある 00:02:57.470 --> 00:03:00.130 状況の表現だ 00:03:00.307 --> 00:03:04.320 "信じるのか? あの話" 00:03:04.475 --> 00:03:06.685 ゴッドファーザー2で 00:03:06.790 --> 00:03:09.120 フレドは立とうとする 00:03:09.230 --> 00:03:11.350 "お前が心配なんだ" 00:03:11.570 --> 00:03:13.110 "俺が心配だ?" 00:03:13.200 --> 00:03:14.620 だが椅子が拒む 00:03:14.724 --> 00:03:17.214 "お前は俺より下だろ?" 00:03:17.329 --> 00:03:20.700 落ち着かず 弱そうに見える 00:03:20.880 --> 00:03:25.130 このシーンで椅子はいい働きをしている 00:03:25.270 --> 00:03:31.080 俺の方が上だと言い張りながらも 00:03:31.530 --> 00:03:35.470 椅子が男をぐらつかせている 00:03:35.590 --> 00:03:38.940 椅子は姿勢を変えるところもいい 00:03:39.040 --> 00:03:41.591 快適でなかったり 00:03:43.350 --> 00:03:45.716 快適すぎたり 00:03:46.230 --> 00:03:47.270 "おいバーニー" 00:03:47.400 --> 00:03:50.149 "やあトム どうかしたか" 00:03:50.390 --> 00:03:52.820 そして人物を 00:03:55.196 --> 00:03:56.376 "ブロフェルド" 00:03:56.508 --> 00:03:57.787 劇的に見せる 00:04:00.950 --> 00:04:03.271 どれも排他的ではない 00:04:03.390 --> 00:04:07.531 面白いのはそれらが合わさった時だ 00:04:07.670 --> 00:04:10.850 「プレイタイム」では椅子が音を出す 00:04:14.160 --> 00:04:17.660 シンプルなジョークだが 数分後発展し 00:04:17.750 --> 00:04:19.800 2人と2つの椅子になる 00:04:25.420 --> 00:04:29.890 椅子はその後もシーンに現れ続け 00:04:30.120 --> 00:04:35.872 変な椅子を買う現代人のジョークになる 00:04:36.480 --> 00:04:38.970 これこそがデザインの力だ 00:04:39.090 --> 00:04:42.300 一つの細部が予想外の効果を生む 00:04:43.970 --> 00:04:47.940 椅子でなくても これは言えるだろう 00:04:51.470 --> 00:04:54.990 次に映画を見るときは考えてほしい 00:04:55.110 --> 00:04:56.850 何に座るのかを 00:04:56.970 --> 00:04:58.150 "これは現実か?" 00:04:58.268 --> 00:05:02.272 ただのもの以上のものかもしれない